小・中学生向け補習塾(算数・数学、国語)・ほめるん by じりつ堂

個別指導方式の補習塾(国・数)「ほめるん」のブログです。
算数は「水道方式」、朝日新聞での記者経験を生かした文章指導も。
東大に進学した娘に感謝された計算練習も行います。
詳しくはホームページを。問い合わせは080-1075−9382へ。

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4桁➗2桁の割り算で分かる計算力

4桁➗2桁の割り算を学習し終えた生徒には、解き方を忘れないようにするため、授業の冒頭、毎回、2問ずつ計算してもらっています。

この計算をすると、「割り算」はもとより、商と割る数をかける「かけ算」、さらに、割られる数から、この積を引く「引き算」、と減乗除、3種類の計算の練習になります。

1ページ20問の手作り問題(写真参照)を、大きくつまずくことなく2ページ(裏表1枚)終わることができれば、一応、終了となります。
割り算2桁

毎回、2問のうち1問を間違えたりしていれば、追加で、もう1枚やってもらうこともあります。2、3年生から、「ほめるん」に通塾している生徒は、ほとんど1枚で「卒業」です。割り算を習う前までに、足し算、引き算、かけ算を徹底して学習するからでしょう。もちろん、例外もあります。

4年生の冬から通塾を始めた生徒は、この割り算に、かなり苦戦しています。

時間はかかっても2問とも正解することもありますが、2問とも間違えて、解き直しても、どこでミスをしたか分からない、ということもあります。

九九の単純ミスもありますが、多くは、3桁同士の引き算のミス。
間違い・割り算

 
ミスは仕方ありません。問題なのは、見直しても、自分のミスした箇所が分からないことです。別の日に同じ問題をやれば、解けることもありますが、一度、「迷路」に入ると、なかなか脱出できません。


計算の基礎力が足りないのだろうと考えて、2桁同士の引き算の問題を1分で何問解けるか、やってもらいました。1分を測るというプレッシャーのせいか、わずか、6問しか解答できず、しかも半分が不正解でした。

この計算力では、4桁2桁の計算をさせても、時間ばかりかかって、力はつかないと判断。家庭で毎日少しずつ、2桁同士の加減の計算問題を解くよう提案し、実践することになりました。


小学1、2年で、足し算・引き算のスタートダッシュを

ほめるんに通い始めて10ヶ月余り、公立小学校2年生の男の子は
4桁の足し算も、引き算も、ほとんど間違えなくなりました。
20230418_162137
20230418_162142
加減の計算の教材は一通り終えたので、授業の冒頭に毎回、
復習のために8問ぐらい(写真参照)を解いてもらいます。
早ければ2分程度、長くても4、5分で解けるようになりました。

3月半ばからは、九九も教え始めました。
家庭でも復習しているようで、2〜5の段は、ほぼミスなく言えます。

昨年の入塾の時点で、足して10になる数(10の補数)を
おおよそ言える状態でした。
授業でも、とても集中して勉強するので、ぐんぐん力がついてきました。

学校で九九を習う頃には、スラスラと言えるようになっているはずです。
足し算・引き算が楽勝で、九九も覚えていれば、
学校の授業も、宿題も、楽勝です。

こうした好循環に乗っていけば、その後の筆算のかけ算や割り算、
さらに分数なども、抵抗なく学習できます。

小学校の算数は、ある意味、1、2年がカギを握ります。
スタートダッシュがうまくいけば、後が楽になります。

もちろん、何年生からでも、本人がやる気を出せば、
計算などの遅れは取り戻せます。
でも、3年、4年になって、繰り上がりのある足し算、引き算を
集中して勉強させるのは、意外と難しいものです。
なんとなくは解けるので、なかなか、やる気になってくれないからです。

できることなら2年生の夏休みぐらいまでに、しっかり加減の計算を
やらせたいものです。
 

小学校入学前の生徒も募集しています

春から小学校へ通う予定の生徒も募集しています。
入塾の条件は、一人でトイレへ行けることと、意思疎通ができることです。

平仮名・カタカナの練習や、数字の数え方、足し算の基礎など
お子さんの理解度に合わせて、学習計画を立てます。

算数は「数学で育ちあう会」の「水道方式」で教えます。
武蔵野市・吉祥寺で40年以上教えてこられた
「高田教室」(2021年春、閉鎖)の高田先生が使っていた教材と同じ物を使います。
タイル、おはじきといった具体物を使うので、
入学前のお子さんでも、理解しやすいと思います。

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文責:小・中学生向け補習塾(算数・数学、国語)「ほめるん」<吉祥寺> →ホームページはこちら

親の助言が不可欠な、繰り下がりの引き算

繰り下がりのある引き算を初めて習う時、上の位から借りてくる10をしっかり書かせる先生も少なくないようです。

もっとも丁寧なのは写真の(1)のように、借りてきた10を丸で囲わせ、その10から6を線で結ばせ、差の4も書かせた上で、この4と3を足した7を書かせています。

写真の(2)はその省略形で、上の位から借りてきた10から引いた差の4だけを欠かせるパターンです。

繰り下がりのある引き算

初めて繰り下がりを習う時は、こうした作業は不可欠でしょう。
上の数字から下の数字が引けない場合は、上の位から借りてくるということが完全に身に付くまでは、10を書かせるのもいいと思います。

しかし、「引けない場合は上の位から借りてくる」ことが定着したら、以下のように指導する必要があると思います。

まず、10を書かせるのはやめて、差を書くだけにとどめる(写真の2)、そして、さらに慣れてきたら、差も頭に記憶させて、答えだけ書かせるようにします(写真の3)。繰り下がりがあったことを忘れないように、斜線は引いていいでしょうが、繰り下がりは1小さくなるだけですので、数字をわざわざ書く必要はないでしょう。

頭が柔軟で、要領の良い生徒は、自分の判断で、面倒な途中経緯は省略して、写真の(3)のような計算をするようになります。

しかし、生真面目な生徒は、誰かに指導されるまでは、最初に習った通りの解き方をつづけてしまいます。私の教室に通っている生徒の中にも、3年生の終わりの時点で続けていたお子さんが何人かいました。

そうすると、割り算の筆算の中でも写真のように、計算することになります。限られたスペースに、いろいろな数字を書くことになり、時間がかかるだけでなく、数字を見間違える恐れも出てきます。

割り算の繰り下がり
最初に繰り下がりを教えるのは、クラス全員共通だからいいのですが、こうした慣れによって省略させていくのは、生徒一人一人でタイミングが違うので、教師も指導しきれないことがあると思います。

この辺りは、親御さんが、自分の子の習熟度をチェックしながら、助言する必要があると思います。

指を折って、足したり引いたりの計算はダメ

小学校へ入学する前でも、小さな数の足し算や引き算ができるお子さんは少なくありません。
2➕3なら、指を2本折って、その後1本ずつ3回折っていく子もいれば、「に、さん、し、ご」と順番に唱えていく子もいます。
こうしたやり方は、「順序数」をもとにした「数え主義」と呼ばれたりします。

「水道方式」の教室では、こうしたやり方は教えません。
ものの多さを考える「集合数」が基礎となります。リンゴや鉛筆などを抽象的なタイルに置き換えて、どれだけの多さかを一目で分かるように指導します。
タイル1

幼稚園児でも、慣れれば、1〜5個前後のおはじきの数は、一目で言えるようになります。
次は、足して5になる数(5の補数)を覚え、それが完璧になったら10の補数を覚えていきます。
5より大きい数は、5とその他に分けて考えられるようにしていきます。

入塾した時は、指で数えていたお子さんも、1ヶ月ぐらい指導すると、指を使わなくても、10以内の足し算は大体できるようになります。

10の補数が完全に言えるようになってから、十進法の考え方を教えていきます。

タイル2
<5個で一つの固まりとして認識するようにさせる>


タイル3
<5より大きい数は、5とその他に分けて考える>


タイル5
<10の補数を学ぶ際は、10=1本のタイルを使う>

タイル6
<色々な10=1本のタイル>

<目次・計算を習得するコツ>
<目次・算数を理解するポイント>
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「不登校」がちのお子さんにも対応します

新型コロナウイルスの感染が確認されてから約3年、この間、子供らの通学・学習習慣にも大きな影響がありました。
オンライン授業や宿題を中心とした自宅学習などのせいで、十分理解できなかった分野も多いかもしれません。
5、6年生の算数は難しい単元も少なくありません。1度つまずくと、それ以降の部分はなかなか理解できなくなります。

1〜3年間「不登校」だった生徒に算数を教えた経験からしますと、基本的な加減乗除の計算ができるお子さんであれば、小学校高学年の算数は約60時間で学習できます。
もちろん個人差があるので、これはあくまで目安ですが・・・。
いろいろな事情で算数の勉強が遅れたお子さんでも、週2回、1回2時間のペースで通塾していただければ、4ヶ月程度で遅れが取り戻せる計算になります。
小学校高学年の算数で、もっとも理解と習得に時間がかかるのが、分数・小数の計算と単位あたりの量・比例・割合といった単元でしょう。過去の生徒の平均では、分数の理解に22時間、分数と小数の混じった計算に20時間、
単位あたりの量・比例に20時間弱かかりました。

軌道に乗るまでは大変ですが、少しずつ分かってくると、どの子もやる気が出てきて、そうなると理解も早くなってきます。
      ◇       ◇       ◇       ◇
 当塾では、「不登校」などの課題を抱えたお子さんにも可能な限り対応したいと考えていますので、遠慮なく、ご相談ください。 
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