1. 改めて京アニ版「Kanon」を振り返ってみた (8)
  2. 走れあゆ (16)
  3. 名雪は最強の嫁です (6)
  4. 真琴の登場は私が起こした奇跡だな (6)
  5. 私には何も見えないな (8)
  6. あゆの艶っぽい唇にキスしたくなるね (10)
  7. もしもしあゆさん、何していらっしゃるんですか? (10)
  8. 栞・・・消えちゃやだよ (12)
  9. 名雪さん、あゆに出番を掻っ攫われましたか (10)
  10. 名雪は後1回変身を残している・・・はず (10)

■アニメ:Kanon(終)

2007年03月19日

改めて京アニ版「Kanon」を振り返ってみた

他のブログ様を見て「Kanon」の最終話に関して訝しく思っていたのが、少し溜飲が下がったのでそこを少し。

まず真っ先に私が浅はかだったなぁと思わせられたのが、
京アニを語らせたら右に出る者がいないと私が崇めている、
Old Nayukist's BLOGのてりぃ様の最終話の記事。え?ブログ名が違うように見えるって?それはほら、てりぃ様ですから。

以下引用の部分は斜字体で。

祐一が吐露する辛い思いの描写、人々の助けを得て辛さに向き合う祐一。そうして、約束を果たそうとする祐一の前で、結果的に起こる奇跡。…こうやって辿っていくと、この展開が既に何度も経験してきた、Kanonというシリーズそのものであることが見えて来るではありませんか。

たった1話で23話かけてやってきたことをやろうとすれば、
そりゃ奇跡で片付け過ぎにも見えるわな。特に私のような頑固者には。

それを綺麗に成し遂げてしまったのはやっぱおったまげるラストだったんですね。

また私は原作未プレイなのでゲームにおけるラストの願いがどうなるかを知りませんでした。それを「きつねのるーと」と「じーん・だいばー」のお部屋のきつねのるーと様の最終話の記事で見つけて、ふと思うところがありました。

原作の場合は当初祐一くんが考えていたように直接的な願い方を想定していたために一つの願い事で一人しか救えなかった

いわゆる奇跡の大安売りはなされていないそうです。

マルチエンディングが特徴のアドベンチャーゲームは、
個別のヒロインを攻略し、その果てに何かしらのエンディングが現れたります。いわゆる真のエンディングというやつです。

その真のエンディングでは、悲しいかな他のヒロインはメインヒロインに負けてしまいます。勿論例外として、「EVER17〜the out of infinity〜 Premium Edition」「CROSS † CHANNEL 〜To all people〜」などありますが、「CLANNAD」なんかはそのいい例に当てはまるかと。

それゆえ、メインヒロイン以外を好きになった方からすれば、
残念な結果になるのを受け入れねばならない時もあるかと。
それは結構きついものがあります。

それをアニメ版「Kanon」では、そうした真のエンディングに対して、7年前にプレイした方々全ての願いを叶えたように感じます。祐一やあゆが目覚めたように、原作プレイ済みの方の目を覚まさせたのかと。いわゆるアラームのような役割ですね。これこそ京アニ版の最大の意義かなと思います。

こう思った時、我が盟友であるCross Channelのwataru氏が最終話の記事で書かれた、

様々な媒体で「Kanon」と触れ合えた7年間、私も夢の中にいたのかもしれない。

という一文は非常に真理を突いているのかなと思いました。

私自身その夢に浸っていないので、確証を持つことは出来ませんが、皆どこかにそうした想いがあり、アニメ版で悶々していたのが消化されたのでは。

それとkey作品の間には何かしら繋がりがあるのではと感じていたんですが、それを的確に示した方を1つ。それは我が盟友である、ひろしのアニオタ日記のひろしさんの最終話の記事の一文。

観鈴ちんは「ゴール」だったけど、あゆは「スタート」ですかね。

両作品を知っている方にとっては説得力あるかと。
現実世界のゲームの発売に時間を要したように、作品間でも時間軸が流れたのではと邪推したくなります。

強い願いを秘めてどちらも物語が進む中、夢ではない方のメインヒロインの静と動の対比、季節の対比、結末の対比等を考慮すると、あるいは・・・と思わずにはいられません。

まだ完全に全てがすんなりとはきていませんが、皆様の意見で
両方の立場を確保出来ました。後は私が原作をプレイしてみて、
7年経った時点で何かしらの結論が出ると思います。
というわけで社会人になって初任給を貰ったら、key作品を揃えよう。何せ私は、

鍵っ子ですから!!!

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2007年03月18日

走れあゆ

「Kanon」の最終話となる第24話を見ました。

<感想>
とうとう全24話が終了。私のアニメどっぷり生活もこの作品の終焉により、一気に加速するのか。社会人でアニメや漫画、ゲームを堪能するのって思っていた以上に辛そうだというのが具体的数字として明らかになっただけに、焦るものがある。

そんな話は置いといて、まずは率直な感想を一言。

奇跡で片付け過ぎだろ

秋子さんも栞も舞も佐祐理さんも、そして植物人間と化していたあゆも全員復活。世界樹でも咲き乱れたら、こんなことになるんでしょうか?

これには正直な所、見ていて絶句しました。悪い意味で。

ゲームもこんなラストなんでしょうかね。
それまで溜め込んでいたものが宙ぶらりんになりそう。

まあゲームの方で考えれば、これだけの奇跡で皆が幸せになったのだし、ゲーム版「AIR」でも最後に救われるだろうという期待を抱かせてあのラストを迎えるから、バランスとしてはいいかもしれないけど。

23話までは一貫して京アニの「Kanon」マンセーでしたが、ラストでマンセー具合が下落しました。

<気になった点>

〜奇跡〜
簡単に起きないから奇跡だと言ったのは誰だったか。
それが23話まで所々で起きて、皆の絶望と上手い事バランスを
取っていたが為に、胸を抉るものがありました。

世の中どうにもならない時はままあると思います。
生きていれば1度や2度は、全てをぶっ壊したくなっても
不自然ではないとさえ思います。
もしあまり味わっていないなら、相当鈍いのかお坊ちゃま君か、
絶対幸運圏でも持っているかのいずれかです。

それでも何だかんだ言って次の日を迎えて、足掻いて、いつの間にかその局面と立ち向かう勇気と覚悟を得られるのが、人間の素晴らしい所だと思います。本作でもそれは多分に描かれていたと思います。

23話までで祐一は絶望しつつもあゆに想いを告げ、名雪に
謝罪する事で一歩先に進む事が出来るようになりました。
もう夢の世界から脱したはずです。

それなのにラストで奇跡に包まれた世界に結局帰結。
そしてその隣には奇跡の目のあゆ。

このラストはこれから奇跡の世界から現実の世界へ駆け出す準備が完了したのを示すラストっぽいです。ある意味ジャンプのお家芸である打ち切りの、”俺たちの冒険はこれからだ!”ということか。

せめてあゆか栞のどちらかくらい死んでてくれたらバランス取れたのになぁ。

〜最後の願い〜
あゆの願いは祐一が幸せになる事でした。
栞が言うに、願い事は長い間待ち続けたご褒美のプレゼントだから、これだけの奇跡が起きたと言っていました。

確かに最後の願いは一介の人間の範囲を超えているように感じます。しかし敢えて私はこれに反対しようかと。つまり最後の願いもやはり祐一が起こしたんだと思います。

誰かを幸せにしたいということを願っても、幸せになるかどうかはその個人の努力次第。この場合ですと祐一が幸せになりたいと願って、初めて今回の事態が起きたと思います。

こう思えば、多少は奇跡云々にも自分の中で納得がいくかなという所。

〜LOST〜
あゆの面倒を見てくれた名雪が祐一に、

「ファイト、だよ!」

と励まして去っていったシーンの祐一が着ていた服の文字。
これはもう名雪への感情はLostしているという提示でしょうか。

最後くらい名雪から切ってくれてもよかったのになぁ。

〜狐さんいらっしゃい〜
ラストに出てきた狐さんはやっぱりあゆが起こした奇跡によって、
輪廻転生した真琴なんですよね。ってかそれでいい!
途中でFOXというお店が出たところで訝しく思っていましたが、
真琴までやってくれましたよ。

狐さんは次にどこに行くのか。ぴろ同様祐一の下に
馳せ参ずるのでしょうか。

出来れば私がその道すがらで拾いたいものです。
目的ですか?言わずもがなですよ、そんなの。

〜朝影〜
前回のラストの神曲は朝影というそうな。
今回の冒頭でもそのアレンジバージョンがかかっていました。

相変わらず神曲なのは言うまでも無いのですが、
この曲は名雪のテーマ曲なんでしょうかね。
前回も今回も名雪の登場シーンで流れていたんですが。

仮にそうだとすれば、名雪=朝影という式が成り立つかもしれませんね。

夜が明けた果てには朝が来ますが、そこには夢から覚めた
あゆがいます。そして全編通して見る限り、名雪はそのあゆの影に隠れる存在。

夜には闇に飲み込まれる事で認識しづらい影。
また朝がくれば決して主役になる事が出来ない影。
でも物体が存在する以上切っても切り離せないのが影。

必要不可欠なのにその重要性を認識してもらえないことの何と辛いことか。

〜影の番長、水瀬名雪〜
影の任を背負わされた水瀬さん家の一人娘の名雪。
通常形態ではぽんこつで場を和やかにし、第一段階ではただひたすら耐えることで側に寄り添い、第二段階では全ての鬱憤を解放し、最終形態では強き意志の下、大事な人の幸せを願い続ける。

一介の女子高生にこんな真似できねぇっての!!!

秋子さんの強さを受け継いでいる事をこれでもかってくらい痛感させられました。げに恐るべきは水瀬の血か。

その彼女は自身の真の願いが叶う事は悲しいかなありませんでした。正直これが私の一番の絶望です。これほど苦労した人が何故報われない!と何度も思いました。

しかしそうであったからこそ、本作は形が保てたかと。

もし名雪が存在しなかったら、きっと日の光しかない不気味な
世界が存在したと思います。その中で影の役目を担って、世界を
正しい形にした彼女の存在意義は大きいなんてもんじゃない。

この名雪が報われるのはこれから先のことなんでしょうね。
願わくは名雪がずっと笑顔でいられますように。

〜10 YEARS AFTER〜
米倉千尋さんのこの歌は神だよね。
10年後なんて想像もつかないけど、隣にいるかもしれない
誰かと微笑んでいられたらなぁって聞くたびに思います。

それでは祐一とあゆは?

一応あゆエンドと呼ばれるだろうラストを見せてくれた本作。
しかしこの関係が10年後も続いているかは少し微妙な気も。
祐一もあゆも互いに愛情を胸に抱いているとは思いますが、
好きだからこそ別れなきゃならない日がきそうにも見える。

これから先、少なくとも数年はリハビリで祐一の世話になるあゆ。過去に祐一の記憶を縛る事態を引き起こし、現在でもまた縛るあゆ。若い2人が果たして好きだからだけでこれを乗り越えていけるか。

あゆの優しすぎる性格を考えると、少し難しいような気がします。ずっと支えてくれたからこそ、祐一には次へ行って欲しいと告げるなどして、身を引くんじゃないかって。

今回のタイトルは”夢の果ての追復曲(カノン)”
果てに来てまた少し形を変えて繰り返すようで。

まだまだオーケストラは続く中、いつかはこの曲も終わるはず。
それが上述したように、祐一とあゆが本当の意味で縛られずに歩き出す日かと。

その時の決断は祐一に委ねられますが、ひょっとするとLostがFoundになっているかもしれませんね。

〜走れあゆ〜
ラストで祐一があゆに言った、「また走れるさ」というのと、エンディングで走るあゆは掛けてあったんですかね。新しい夢が走ることかな。

今まであれこれ批判的なことを書いていますが、
何も頑張るあゆまで批判しているつもりはないです。
むしろ応援していると言っても過言ではない。

これから先困難がゴロゴロとあゆの前には転がっているでしょうが、エンディングのように走り続けられたら嬉しい事です。

<お気に入りシーン>
神作画ここに極まれりって感じです。

教会から出てきた祐一が見た空、栞と話している時に出た夕焼け空、真琴が1人座っている丘は鳥肌が何度立ったことか。本当にアニメかよ。

どっかのやけにリアルを追求し過ぎてらしくなくなった
ゲームも、こっち路線にして欲しいです。

後は月並みですが、あゆが髪の毛を短くして、帽子を被っている姿。男っぽい?だがそれがいいんですよ。

<総評>
全体としてはさすがは京アニって作品。作画、動画は神レベル
を最後まで貫いて、視覚的には大満足。
作中の曲はkey作品だから、文句があろうはずもない。

ストーリーとしては個人的にラストだけ気に食わない。
ひねくれ者と、わかっていないと言われようと、ここは譲れない。

個別のストーリーではやはり真琴編が最高潮でした。
入りの部分は大切だと言いますが、その役目を見事果たしたかと。

次点が名雪ですね。彼女抜きにして本作はありえませんから。

声優さんに関しては、当初栞の声がいまいちかと思っていましたが、最後には無問題。結果誰1人文句をつけたくなる人はいませんでした。

「AIR」には劣りましたが、秀作でした。

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2007年03月11日

名雪は最強の嫁です

「Kanon」の第23話を見ました。

<感想>

「ファイト、だよ!」

今回ほどこの言葉に元気付けられた回はない。
今までは名雪が自分の本心を隠した上で、それでも気丈に
相手を元気付けていたのに対し、今回のは隠し要素のない
ファイト。そのおかげで辛いと思うこともなく、ただ素直に応援された気分になります。

ホント名雪は強い子だ。それなのにまだ上を目指そうとする名雪には参ります。人間、どこまでも自身を磨き続けてナンボですね。

ラストの名雪をもう何回見たかわからない。
鍵汁は出ないんだけど、凄く胸が温かくなる。

なんでだろうね、雪が降り積もっているのに、温かく感じるなんて。

残り1話となりましたが、祐一にはこのまま名雪と春を迎えて欲しいです。

<気になった点>

〜沢渡真琴〜
本物の方が出てきました。ちょっと未来のみくるっぽいなぁと
思ったのは、ひみちゅってことで。
にしてもあの元気一杯の真琴がこんな女性になると知ったら、買いが殺到する事間違いなしだね。

鍵には鈴、手紙には狐、冷蔵庫には肉まんとあの真琴を思い出さずにはいられない演出で一杯でしたが、これは狐の真琴が人間の真琴を観察して、そう行動していたのかな。それとも真琴の想いが、ほんの少しの間人間の真琴の方に宿ったのかな。

個人的には後者の方が嬉しい。奇跡で一杯の町ならではってことで。

しかし冷蔵庫の中にどろり濃厚ピーチまであるのは勘弁。
観鈴ちんのように還っていった真琴へのプレゼントですか?

〜ビー玉〜
邪推を。

名雪を説得しに来た香里が語りかける場面で、3度ビー玉が視点の中心になりました。

大事な祐一を思い浮かべていたのは間違いないでしょう。

それともう1つ思ったのが、球体は繰り返し転がり続ける物体ということ。空気抵抗や摩擦が無ければですが。

奇跡で一杯のこの町なら、それくらい起こっても
不思議で無いような気分。
それが止まっており、延々と転がっていなかったというので、もう繰り返さないという名雪の意思表示が見て取れたり。

〜北国の木の年輪〜
厳しい環境下にいる方が、生命は強く育つんですよね。
だからこそ養殖より天然物の方が魚も美味しいんです。

そしてこれは人間にも当てはまること。
辛い状況を味わった人の方が、味わったことのない人より強いです。

これを忠実に描いた本作は人間マンセーもいい所ですね。
とても元気付けられます。key作品に出会えてホントよかった。

とはいえ個人的にはそれほど人間がいいものだとは思いませんがね。

いつも思うけど、二次元作品はあくまで二次元作品。
その為事実は小説より奇なりです。

大事なのはこうした作品を見て忘れかけたモノを思い出すこと。そして胸に響いたことをアウトプットすること。そう思えた人は引き返せるんだから。

〜kanonを実行した祐一〜
過去から今をただ繰り返していただけと自分で言い放つ祐一。
当の本人にはそう思えてしまうんでしょうね。

ただ繰り返してしまったように見える世界は何と辛いことか。
自分の愚かさに腸が煮えくり返るなんてもんじゃないでしょう。

しかし第三者視点で大局的に物を見ると、祐一の行動はKanonを実行していたように見えますね。繰り返した中でも、真琴、舞、栞の心を救ってきましたし。

詰まった人にこれを悟らせてあげるのは大変ですし、
また今回の真琴のように助言を与えて、やる事を明確にしてやるのも容易ではないでしょう。でもそれが出来る人が側にいたなら、今回の祐一のように乗り越えられるんじゃないでしょうか。

この辺が人が1人で生きていけない最大の要因だろうなぁ。

そう言えば嘗てサッカーをやっていた時に、

同じシーンは2度と現れないから、その瞬間を大事にしろ

と言われたことがあります。
何当たり前のこと言ってるんだと、高校生の当時は思ったものです。ボールの回転1つとっても異なるんだから、当たり前じゃんと。

しかしこれってサッカーに限らず、人生等全てに当てはまるんですね。同じような中を進む事で、徐々に力をつけて、前に進めるようになるんですね。

部活もやっぱり勉強だったんだな。
高校の頃私生活の方でも辛い事が重なって、部活に余力を割く気力を失ってやめちゃったけど、勿体無いことをしたんだなぁ。

〜最後の願い〜

「ボクのこと、忘れてください」

まさかこの言葉を言い放っちゃうとは。
自分なりに考え抜いて、けじめをつけようとしたんですね。

個人的にあゆのこの決意は、とてもいいと思います。
最もおんぶに抱っこされていたあゆが巣立つという意味で。

しかし残される側の祐一がその決意を認めず、他の願いを
させていました。消えていく人の最後の願いをシカトとは、
ワガママというか。祐一もあゆに負けず子供ですね。

だがそれがいい。子供心を忘れては、世界はつまらないです。
子供で何が悪い。夢も見れなくなる大人でいるくらいなら、子供のままの方がいいですよ。

今回はそのあゆの願いと同様に、名雪、栞、香里も自分の大事な人に
最後の願いを言いました。最も盛り上がるフィナーレよろしく、
これまでの全てが1つになりました。

そして残るはあゆ。彼女が最後に願う夢とは。
祐一の幸せを促す何かを願うのかな。

〜夜明け〜
あゆが見続けた夢。死んでからずっと見ていた夢。
それゆえに時間はそこで止まったんですね。
でもこの辺は初期段階で読めていたのでスルー。

気になるのはエンディングで紡ぎ出されるあゆのモノローグ。

来るはずのない夜明けを望む

あゆにとっては夜明け=祐一でしょうね。
夜明けというのは闇の底にいる自分を救ってくれる人物を比喩したのでしょう。

これは全ての登場人物に通じるでしょう。誰もが自分の救いとなる人物を待っていたと。

ただその人の登場はあゆと真琴には実質死刑宣告。
2人とも消える以外許されていない存在。
夜明けがきたら、夢が終われば、本当に消えていく存在。栞もこれに近いように感じるかもしれませんが、彼女は夜明けが来ても、それを糧に延命出来得るから除外。

それだけ似たもの同士だったことを考慮すると、
ラストの助言をしたのが真琴の夢の果てだったというのは中々いい演出かと。想いは何らかの形で受け継がれると示しているように見えるので。

真琴とあゆは合わせ鏡のような存在だったのかなと、今では思います。片方が消えた瞬間、もう片方も消えるのは宿命付けられていたかと。

<お気に入りシーン>
あゆの最後のお願いをするシーンは綺麗。
夕日が死を連想させていたここ数話に対し、温かさを醸し出して。

そしてラストの名雪。降り積もる雪の中、あゆが待ち続けたベンチで同じように待つ祐一の前に現れた名雪。

ここの曲は最高の一言。思わず鳥肌立った。
この間プレイし終えた「CLANNAD」もそうでしたが、key作品の曲は神過ぎる。

そして謝罪する祐一を前に、自分も悪かったといい、おあいこ宣言。
もう強いなんてもんじゃないぞ、名雪!
何でここでこんな事言えるんだ。最強の嫁じゃないか。

そしてこのセリフと共に見せる笑顔。

「ダメだよ。いちごサンデーでも許してあげない!」

名雪を抱きしめたいってレベルじゃねぇぞ!

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2007年03月04日

真琴の登場は私が起こした奇跡だな

「Kanon」の第22話を見ました。

<感想>

真琴ぉおぉぉおお〜!!!!

なんだ、あの真琴は?私の夢か?祐一の夢か?それとも奇跡か?

もう何でもいい。いつもの笑顔でいてさえくれれば。
それだけで真琴は幸せだったと、幸せなんだと実感できるから。

相変わらずいい匂いがしそうだし、柔らかそうだし、
抱きしめたくなるし、ほっぺすりすりしたくなるし、
からかってむくれ顔にしてやりたくなるし、
一緒に肉まん食べたくなるし。
真琴の存在はやはり大きいなぁ。いるだけで場が明るくなるイメージがこんなに浮かぶ。

この1話、ありとあらゆることを詰め過ぎて言葉になんないよ。名雪→あゆ→真琴の3連続コンボで、私の涙腺は決壊警報が出ています。誰がこれを修復してくれるんでしょうか。

ところで病院行く時に、事故現場を通るなよ教員・・・。
もっと気利かせるくらいしても罰は当たらんだろ。

<気になった点>

〜名雪、最終形態へ〜

「祐一、出てって」

これを嬉しいと言うべきか、辛いと言うべきか迷う所。

自分の気持ちに素直になるのはとても大事だと思います。
言いたいことも言えない世の中はポイズンです。

これまで名雪は多くの自分の本心を隠してきました。
だからこそ、ここで素直に言いたいことが言えたのはいい変化だとは思います。

でもよりにもよって、その言葉が八つ当たり。
これは後々に後悔するんじゃないのでしょうかね。
名雪のような心が綺麗な女の子は特に。

失敗を積み重ねて前に歩くのが人間ですが、
名雪もそれに倣い失敗を肝に銘じて、成長して欲しい物です。

〜奇跡〜
名雪も遂にこれにすがるしかなくなりましたか。

ただ”起こせる?”と他人にすがっていてはいけません。
奇跡は起こしたい人が起こすものですよ。

その具現者が本作ならば真琴であり、栞であり、あゆ。
もうお手本はたくさん見てきたはずです。
ならば出来る子の名雪なら可能なはず。

〜やっぱ名雪がメインヒロインだ〜

「私1人ぼっちなんだよ・・・」

「7年間私のこと忘れてたのに?」

「うそつき」

因果応報という言葉がありますが、今回はそれが具現化していく
様を見ました。やはりkey作品は、人間の何たるかをテーマに
しているね。それが当たり前過ぎて、あまりにも忠実に描き過ぎるから、毛嫌いしちゃう人も多いんだろうなぁ。

それと同時にそうした当たり前のことほど如何に壊れやすいかを
示しているので、お涙頂戴な側面が浮き彫りになる気がする。

祐一は信じられないことをする男ですよね。
名雪から送られていた手紙に1度も返事を出さないとは。私の元に名雪の手紙が来たら3倍返しですよ。手紙、電話、直接会いに行くくらいはするね。それを怠った祐一の名前を、私のデスノートに書いときます。

それ以外にもこれまで酷い行動を取ってきた祐一。
真琴を捨て、舞の願いを無下にし、あゆとの約束も忘れ。
理由があったとは言え、酷いに変わりはありません。

これに対して他のヒロインは、祐一を厳しく責め立てているように見えて、激情に流されまくることはありませんでした。これに私は上辺しか見てないような気がしていました。

しかし名雪は違いましたね。祐一にはっきり悪いことを突きつけました。これが出来るというのは、いい所も悪い所も祐一の全てを好きだからこそ、出来た所業なのでは。

相手を叱責する際に、自分が興味ない人間にするか?
恐らくしないでしょう。労力の無駄ですよ。
それだけの労力を要するのに、それでも出来るということは、
相手を大事に思い、成長して欲しいから。

この役目を担えてこそ、初めて深い関係になれると思います。
男性と女性ならば結婚とかね。

だからこそやはり名雪がメインヒロインだと思うわけです。
あゆは恐らく祐一をここまで叱責出来ないでしょう。
既に死んだからというのもありますし、祐一とは美しい記憶しか
残っていませんから。

従姉妹の設定はここに来て光るんですね。
他のヒロインは過去にちょっと不幸を被っただけですが、
名雪は7年間ずっと受け続けてきてしまったんですから。

<お気に入りシーン>

「私もう笑えない。笑えなくなっちゃったよ」

このシーンは終わった。世界が壊れる音が聞こえた。
忘却の世界を生み出したのがあゆの死なら、これを壊したのは
名雪のこの言葉と涙ですよ。

ここで月の光が差し込むのはまたいい演出です。

月光でパッと思い出すのは、恐らく栞が自殺を図った回想が
流れたシーンではないでしょうかね。あの時は栞を救ってくれましたが、今回名雪は救われませんでした。月特有の優しさや暖かさよりも、地球との物理的距離や、何も無い世界という冷たさを示したかのように。

この一連のシーンはマジゾッとした。名雪の絶望が深いほどに
伝わってきました。

今回ではっきりした。あゆより名雪だ。

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2007年02月25日

私には何も見えないな

「Kanon」の第21話を見ました。

<感想>

「祐一、あゆちゃんが本当に好きなんだね」

ナニコノ耐え忍ぶ名雪?今現在「CLANNAD」プレイ中の私としては、渚の頑張りを見ているようで泣けてくるんですけど?ああそうか、これが鍵っ子の証なのね。

そう思って見ていたら、ラストで頭が飛んだ。

秋子さんを事故に巻き込んだ奴、死刑!!

もう勘弁してくれ・・・。私の最後の砦の秋子さんに
何をしでかしてくれるんだ。何でいい人ほど不幸な目に遭うんだ。世の中間違ってるんじゃない?

ってか「南国少年 パプワくん」サービスのように、「私には何も見えないな」を決め込んでいい?

とても悲しい事故ではありますが、
とにもかくにもこれで名雪が壊れる準備完了。
それはつまり名雪が全てを祐一にぶつける日が来たということ。本作で唯一与える側に立てた少女が壊れ、祐一はあゆと名雪の両方を面倒みなければならなくなりましたね。

遅い天罰が下る日がやってきて、少しはこれまでの
酷い言動に対して溜飲が下がるというものです。

あゆの探し物の天使の人形を見つけましたし、
道が行き止まりっぽいあゆよりは名雪を幸せにして欲しいのが、個人的な想いです。

<気になった点>

〜シュレディンガーの猫〜
量子力学論が出ましたね。冒頭の学校での授業で先生が
言っていたのは、シュレディンガーの猫という量子力学を
用いた実験の考察です。詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。

簡単に言ってしまえば、蓋を開けてみるまで相反する回答が
同時に存在し得る
ということ。
そういった答えを出していい理論です。

こうした考えを今の本作で用いると、あゆや真琴といった
奇跡の存在に非常に効果的かと思います。

あゆはまだ含みがありますが、真琴は消えました。
祐一が記憶の蓋を開けるまで、沢渡真琴という存在は、
生きても死んでも、人間でも狐でもあったのです。
しかし一度その結果を見知ってしまったなら、答えはそれで
確定されてしまいます。
そのため真琴は消えざるを得ませんでした。

量子論という難しい考えに至らなくても、誰もがこの考えを日々実践していると思います。

というのは、人間は何かする度に絶対の確証を得てするわけでは
ありません。ある問題に対し、いくつもの可能性が同時に
存在した状態で事を起こします。そして行ってみて初めてその
問題の回答が確定するのです。

ここで大事なのは、確定させる為に人間はどう思うかということ。
最初から諦めてやれば、それは失敗する可能性が高くなるでしょう。対して希望を捨てなければ、成功する可能性は高くなるでしょう。

要は人間の意志や想いによって、結果は左右し得るのです。

量子論ではこれに懐疑的な側面もあり、また物理学の一分野
として人間の精神論を組み込むのは少しお門違いな側面が
あるかもしれませんが、私はここまで含めて一学問と見たいな。

前置きが長くなりましたが、私が祐一に言いたいのは、
何があっても諦めないで足掻きぬいて欲しいと言う事。
そうすればするだけ、道は開けると思います。

辛いかもしれないけど、真琴の時を思い出してもう2回くらい頑張って欲しいです。

演出として、シュレディンガーの猫で
蓋を開けて回答が1つに定まるのと、あゆの鞄を
開けて真実が判明するのと掛けてありました。
この辺はお見事の一言に尽きます。

〜血〜
家族はこの世で唯一と言っていいくらい相手に気兼ねなく好き勝手言えて、信頼できる存在だと思います。

しかしこの家族が今の名雪にとっては自分の首を絞める鎖以外の
何者でもない。

もし名雪が従姉妹でなくて単なる幼馴染だったなら?
血縁関係が全く無かったなら?
恐らく名雪がここまで苦しむ事は無かったのではないでしょうか。

2人を結ぶ強い絆が首を絞めるとは、何とも辛いことですね。

〜三つ編み〜
幼女の名雪は確かに三つ編みをしていましたね。
あの頃は秋子さんを真似ていたのかな?

それを名雪はやめてしまいました。

女性が髪の毛を結んだり解いたりすると、可愛さが3〜4割増し
されるのは世界の常識
ですが、もう1つ、女性が髪型をチェンジ
する理由があります。

それは失恋。これが裏付けされたものかは不明ですが、
気分転換ということで、少なからず信憑性は高いかと。
女性は女々しいように見えて、切り替えが早いですからね。
逆に女々しいのは男です。いつまで経ってもウジウジ考えて。

話を戻して、名雪の方を。

失恋したというのもあるかもしれませんが、もしかしたら
あゆの髪型のように、真似たというのもあるかもですね。
祐一の好みに少しでも合わせようと。

名雪が幼き日のあゆを知っていなければ見当外れになりますが。

〜祐一よ、フルアヘッドだ〜
祐一の記憶が徐々に戻ってきています。
最低なことに、あゆを失って失意のどん底にいる際に、
名雪の雪うさぎのプレゼントを弾き飛ばし、
更には告白まで無碍にしていました。

依然何故記憶が失われていたのかははっきりしてませんが、
その理由として1つには、あゆを失った事実を受け入れるには
子供の祐一ではキャパシティが足りず、逃避する以外になかったのかなと思っています。

それはまあいいでしょう。一時的に忘れる事は時に救いともなります。

ただし、そのまま変わらずにいるのはいけません。
相手がそれを覚えていたら尚の事です。

「ぼくのこと、忘れないでください」

子供の頃って、禁止されるとそれが異様にしたくなりました。
好奇心が旺盛だからでしょうね。痛い目を見ないとわからないことは、世の中に溢れているので、今となってはいい思い出ですが。

このお願いで約束を忘れたらどうなるか?というのを、
祐一は痛いほど学んだはず。いや、本番はこれからか。
ならばこの反省を活かして次に繋げるのが、知性を持つ人間。

この矛先があゆに向かうのもいいんですが、
名雪に向けてフルアヘッドもして欲しいです。

<お気に入りシーン>
冒頭の夕日の逆光。自然界の神秘を取り上げたドキュメント
番組の風景に匹敵するくらい綺麗。ここまできて作画の威力が維持されているって半端ないですね。

名雪のぽけぽけモードはたまらんね。今後は見ることが叶わない
かもしれないので、しっかりと目に焼き付けておきます。
その為に意図的に多かった気もしますね。

しかし最強はやっぱり秋子さん。
いつも名雪も祐一も包み込んでくれて、辛い思いを殆ど出さず、
ずっと水瀬家を支えてくれた秋子さん。
その菩薩のオーラは見ず知らずの子にも振り向けられます。
母親として、家族として、一人の人間として理想です。

願わくば来週くらいには復活してください。
じゃないと暴動を起こします。

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2007年02月18日

あゆの艶っぽい唇にキスしたくなるね

「Kanon」の第20話を見ました。

<感想>

「俺はあゆのことが好きだ!」

初っ端からノロケで入るから、バカップルメインかと思っていたのに・・・。

あゆが消えちまったじゃねぇか!!!

あまりに唐突だったせいか思考が止まり、
ふと感想を書きながら思い出していたら泣けてきた。
私何か悪い事しましたか?

この展開は想像だにしませんでした。今回までくらいは
そこそこまったりの中、名雪が苦しみ抜くだけかと
思っていただけに。

いきなり祐一があゆのことを好きというくだりからこれは、
唐突感が大きいのは否めないなぁ。
残り4話だそうですが、あゆを復活させた後どんな構成になっているのやら。

<気になった点>

〜等価交換〜
私が錬金術を使えたなら、迷わず真琴、舞、秋子さんを人体練成するのになぁ・・・というお話ではありません。

そういう話ではありませんが、当然そんな力があれば練成しますよ?当たり前じゃないですか!

「祐一君がボクのこと好きでいてくれるのなら、ボクはずっと祐一君のことを好きでいられるんだと思う!」

問題なのはこの言葉です。
ここで手で顔を覆うあゆの仕草はかぁいくて、
バレないようにお持ち帰りしたいというのも大事ですが、我慢します。

この言葉は交換条件みたいで個人的には好かないセリフ。
「家族計画 〜心の絆〜」にもありましたが、人を好きという気持ちに見返りを求めては、うまくいかないと思います。契約関係なんて、その契約が切れたら全てはオジャン。100%は無理かもしれませんが、なるべくは対等でないと。

しかもこのやり取りを続けた後の言葉が、”昔みたいに”
同じ轍を二度踏む典型例じゃないですか。
人は変化する生き物だというのに、それを放棄してはいけません。

〜表裏一体の幸福と不幸〜
あゆの探し物に対するあゆ自身の答えが、
幸せな時には不必要なんだと祐一に告げました。
そして必要になったら探せばいいとも付け加えていました。
中々哲学めいてますね。

何事にも時機というものがありますが、あゆにとっては
それが今ではないということですね。
少なくとも今は幸せと。

ここで足を止めたのがいけなかった。
幸せにあぐらをかいていていい事など何一つありません。
幸せの次の日にいきなり不幸は訪れるんです。
経験者なのでこれは間違いない。

あゆは料理にしろ幸せにしろ、留まり過ぎましたね。
人間は生涯現役でたゆまぬ努力が必要なのです。
それを失った瞬間、終わるんです。

〜風の辿り着く場所〜
珍しく秋子さんが祐一に絡むと思いきや、
失われた記憶を呼び覚まそうとしている様子。
7年前に木が切り倒されたと情報を伝えていました。

あの菩薩様が遂に動くとは、祐一やあゆの為も少しはあるでしょうが、やはり名雪の為なんでしょうね。ふられた名雪を見る秋子さんのあの顔を見れば、秋子さんのような超人でなくてもわかります。

その木は何度も登場している例の木。
そしてこの作品で唯一といっていいくらい、風が強調された場所。あゆの元に風が辿り着く場所

切られてしまったのは、あゆが落下するのを見た
祐一が秋子さんに知らせるなりして、危険だからというのが妥当かな。

ところで風の辿り着く場所と言えば
エンディング曲ですが、今回を見た後だとエンディングで
走り続けるあゆが非常に悲しい。

木が切られたことで、風はあの場所がもう辿り着く場所ではなくなり、別のゴールを目指して走り続けねばなりません。それはエンディングで走っても走っても歩みを止めないあゆのように。

今回歩みを止めたあゆが、祐一に別れを告げるなりした後に、次へと駆けて行く。そんなあゆに見えます。

〜あゆと名雪と祐一と〜
初恋は実らないというのは誰が言った言葉なのか。
よく引き合いに出されますね。
これが本作のような感動できるものならまだしも、
「キャプテン翼ワールドユース編」の打ち切り最終回で出た時は大笑いもいいとこです。

そしてその通りになりそうなのが祐一とあゆ。
祐一も恐らくあゆが初恋でしょうね。

では祐一と名雪は?名雪も初恋は祐一ですね。
前回のでファイナルアンサーです。
では2人は上手くいかないのか?

私はネタバレが嫌なので、基本トラックバックをして
いただいた方のブログしか読みませんが、
その中で名雪エンドと見ている方は少ない模様。

しかし私はこれとは逆に、名雪エンドに傾いている気が少々。

その考えの柱となるのは、
佐祐理さんの過去よりこれからという考えと、key作品で描写される人が立ち向かう姿です。

順を追って説明する為に、まずはあゆから。

前回も書きましたし、今回も少し辛口に書きましたが、
あの若さで傷の舐め合いをしていては先がないです。
若いからこそ、辛さをバネにして前に進まなければ
いけません。そしてそれこそ人のあるべき姿。

keyさんの作品はアニメとして2作目、この間「CLANNAD」を買ったので、作品としては3作目に入ろうとしていますが、ここまで見た中では、人を忠実に描いていると思います。

そこには醜さ、残酷さといった負の面と同様に、
人を愛することで得られる強さ、優しさといった
正の側面も平等に登場します。
その両方をしっかり与えた上で、尚困難に立ち向かう人間像を描いていると思います。

だからこそあゆエンドはあり得ない。
いや、やってはいけない。
あゆはこれまで立ち向かわずに、逃避していただけですから。ラストで立ち向かっても、それは後の祭りです。

ちなみに悲しいかなここに真琴も含まれるので、
エンドとしては不適格だと思います。
私が対比されているように感じつつ、でも共通点も感じていたのは、根底の類似性からきていたんじゃないかな。

客観性を持たせる為に本作内でその妥当性を挙げると、
佐祐理さんが16話で、過去よりこれからが鍵かと。

過去を顧みて反省するのはいいことです。
別段佐祐理さんもそこまでは否定していません。
突き進むのが前でさえあれば
そしてそれは生きている人間にしか出来ないこと。

過去しか見ておらず、進むのを止めたあゆでは、これらは出来ないでしょう。やろうとするならあゆが自分の存在を受け入れ、消えるしかありません。

次に名雪。彼女は本作で唯一与える側の人間であり、
過去を顧みつつも前を見て歩く少女。
ベクトルで見ると彼女だけプラスで、他のヒロインが全てマイナスにいるという感じ。それゆえに足し合わせるとマイナスになり、総合して見ると名雪の影が薄くなるのが困ったところではありますが。

その名雪は1話目で何やら思い出して欲しい事が
あるようでしたが、それを押し隠してここまで
きています。

幼い頃だとまさかお嫁さんにしてとかかな?
だったら祐一を海の底に沈めなきゃ。

しかしそんな名雪にも当然欠点があります。
それは我慢強すぎる側面。
自分の家でイチャイチャする祐一とあゆを
笑顔で見守るほど我慢強いです。

この我慢強さがラストまで保たれたなら終わりですが、
それほどの超人はこの世にいません。
ここに名雪の正と負の両側面が完成するはず。

つまりkey作品の要で構成されているのが名雪なんです。
他のヒロインはまず負の側面ありきで、最後に幾許かの正の側面をちらつかせてこれから頑張る所を、名雪は本作中で完成するんです。

また佐祐理さんの言葉もしっかり実践しています。
今回描かれていたように、次の大会の為に頑張り始めているのです。

ここまで唯一部活をしている名雪が異端に見えましたが、
全てはこの為ですかね。名雪だけは過去を顧みつつも、
将来を瞭然と思い描いている存在なんです。

その名雪ならKanonが意味する所の、

同じ旋律を何度も繰り返しながら少しずつ豊かに美しく和音が響きあうように違いのない毎日を送りながら少しずつ変わっていけたなら

を実践できるはずです。

だからといってそう簡単には切り替わらないのが人の想い。
祐一の胸にはあゆが居座ると思います。恐らくそれは永遠に。

でも先に述べたように、この名雪なら祐一とKanonのように日々を過ごして、徐々に変わっていけることでしょう。

その果てに幼き日の名雪との約束が残れば、
祐一という風が辿り着く場所は名雪の側になるのではないでしょうかね。

<お気に入りシーン>
お風呂場で唇を触れるあゆ。異様に艶っぽいです。
何ていうかいきなりキスしたくなる唇です。

それが全身から出ているから困った事です。
恋をすると、女性はこれほどに美しくなるのか。
ロリロリに妖艶さを加えるとは、うぐぅの野郎、ストイックだな。

「オレ、月宮あゆ!」

この場面は不覚にも笑ってしまった。
騙されているとも知らずに、真面目にやるその姿に。
ホント一生懸命な娘ですね。厳しいこと書きましたが、
その姿勢は大好きですよ。

ちなみに祐一がうぐぅをボクっ娘から改変しようとしましたが、
それをすれば社会の闇から消されますよ。
祐一に「さよなら絶望先生」を読ませてわからせないと。

そうそう、面接の場で「うぐぅ」と言う方がいたら、私は即採用します。努力して登りつめよっと。

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2007年02月11日

もしもしあゆさん、何していらっしゃるんですか?

「Kanon」の第19話を見ました。

<感想>
名雪、ポニーテル似合いますね。
私の二次元女の子理論に、長い髪の毛を纏った女の子は、
一度髪の毛を結うと、可愛さ3割増し
というのがあります。それを忠実に再現した名雪は出来る娘です。

ちなみに結んでいる髪の毛をほどくのは4割増しです。つまり女性は雰囲気を変えるだけで別物になる、アンビリーバボーな存在ということです。

というわけで今回は、あゆがラストで意味不明な行動を取った為、帳尻合わせに名雪も耀いていました。

栞はまだ存命のようですが、やはり死は免れられないようですね。後は如何に描写されるかが問題だ。

<気になった点>

〜願い事3つだけ叶えてくれるなら〜
アバンで幼き日の祐一が、冬休みも終わり自分の家に帰るのを
寂しく思うあゆに、手にしていた天使の人形が願いを3つ叶えて
くれると言っていました。
実際の所は祐一が”3つ”叶えてくれるというものでしたが。

ここで幼いながらに、願いが何でも叶わないと付け加える
のが非常に真理を突いていると思います。
上手い話なんてこの世にそうはないですからね。
大抵は何か裏があります。通話料金0円の携帯とかね。

それを聞いてあゆが早速願ったのが、

「ぼくのこと、忘れないでください」

折角出会えた友達ですもんね。子供ならそう願うのも当然。
まして2人の仲がよければよいほどに、その思いは強くなります。

これはいいんです。あゆのその純粋で強い気持ちを体感出来て。

気になるのは残り2つの願い。
カチューシャをくれたのは言うまでもなく祐一ですが、
それも含まれていると仮定しても、1つは残っているはず。
これは恐らくラストで使うんでしょうね。

それで今回のこの言葉を聞いて、ふとある意味最悪だけど心温まりそうな最後の願いが思い浮かんでしまいました。

「ぼくのこと、忘れてください」

といった、消え行くあゆが祐一に心のしこりを残さないような願いをすること。

これがもしきたら一晩中泣いて泣いて泣いて状態になるでしょう。

〜それでも頑張っちゃう名雪〜
北川が祐一と香里を心配して名雪に喝を入れる場面。
名雪は笑顔で頑張ると一言。

よく頑張り過ぎる人というのは、そうした人の何気ない
一言にも全力を尽くし過ぎる気がします。
私が少しそういうところがあるので、それに則った考えですが。

そして本作で最も頑張り屋と言えば、個人的には名雪を挙げたい。真琴がいなくなっても、祐一がお昼ごはんを一緒に食べてくれなくても、いつも笑顔の名雪。祐一の事を好きだという事も加味すればありえません。

こうした頑張りが積もると、どれだけ超人でも倒れます。
人間であれば。名雪は確かに人間離れしていますが、
親の秋子さんが風邪で倒れたのを見て、やっぱり人間だと
確信したので、人外というのは除外しときます。

名雪はもう18話も頑張り続けました。そろそろ見ていて辛いので、救いをお願いします。

〜料理が下手っぴなうぐぅ〜
幼い頃からミスターカーボンだったようで。
この場合はミズカーボンの方が適当か。

そのあゆに幼き日の祐一は傷つけないように、炭と化した物体をうまいと言っていました。

個人的にあゆは既に死んで幽霊、もしくは成長した姿なので植物状態から抜け出た思念体のような存在かなと思っているので、それに則って少し思った事を。

あゆがいつまで経っても料理が上手くならないのは、
正体に関係した側面と、炭をうまいと言われたからではないでしょうかね。

好きな人の力は偉大です。
失敗する気はなくても、彼、もしくは彼女ならきっと美味しいと言ってくれるはず・・・と思わずにはいられない程に。

だって私がフェイトちゃんに、「料理おいしい♪」って言われたら、次の日から満漢全席を並べますよ。

そこまで思いは深いということなら、名雪が今回
と幼かった当時に身を引いたのもわからないでもない。あゆの思いは真っ直ぐ過ぎて、闘う相手にしてみたら辛いものがあるので。

〜絶望した!あゆがキスしたことに絶望した!!〜
今回の私は絶望先生以上に絶望しています。
幼女の唇がまさか穢れようとは!
明日から何を糧に生きていけばいいんだ。

絶望したので陰気なことを書きますが、あのキスは
傷の舐め合いになっていていけませんね。
互いに大事な人を喪失した経験を埋め合わせているだけ。非生産的な行為です。

これをあゆが払拭すれば、とても勇気ある、そして尊い決断だと思います。

それにしてもやっと名雪の存在意義がはっきりした。
名雪も大事な人であった祐一を喪失した経験者。
これまでのヒロインと何ら変わりない苦しみを味わってきてます。

それでも弱音を吐かない名雪。
祐一と傷を舐め合わなくても頑張れる名雪。
名雪は祐一におんぶに抱っこされない特異点なんですね。

こう見ると、癒しとしては名雪がダンチ。
欲しがってばかりのヒロインと違い、”欲しがりません、勝つまでは”の精神に則り、与える側に回れる本作唯一の少女ですから。

<お気に入りシーン>

「ファイト!だよ!!」

アンカーなのに気負わずに自然体でいる名雪。
我慢の産物かもしれないということはまあ置いときましょう。

この名雪が可愛いのは言うまでもありませんし、國府田さんの
声にメロメロになるのも言うまでもないです。

それらを上回ったのは、祐一の顔。
名雪に対して非常に微笑ましい顔です。
この顔をもっと名雪に見せてあげたら・・・と願わずにはいられない。あゆのお願い1つ頂戴よ。

小学生並にロリロリなあゆ。私には当然ど真ん中です。
それを指摘されてぷんぷんする姿がたまりません。
よくあれを見てお持ち帰りする気にならないね、祐一は。
本当に男か問い詰めたいです。

あゆと祐一のアレのシーンは忘れたいんですが、その前の
真琴、舞、栞を喪失、喪失未遂、喪失目前をフラッシュバック
させたシーンは秀逸。こう書いて気付きましたが、喪失が
過去、現在、未来と時間軸に乗ってますね。
当たり前だけど時間は確実に流れているんだなぁ。

さて、祐一、あゆ、名雪に残された時間は後如何ほどか。

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2007年02月04日

栞・・・消えちゃやだよ

「Kanon」の第18話を見ました。

<感想>

「最後まで栞を妹とは認めてやらないのか?」

誕生日会に香里を誘うも無視された祐一がかけた言葉。

香里ほど妹を認めている人間はこの世にいないだろうに、
この言葉を敢えてかけたのは、タイムリミット目前だからでしょうかね。

そう思いつつ最後まで見て、そして次回予告を見ると、栞がいないんですが・・・。

雪が溶けるのがあっという間なように、
あまりにもあっけなくラストを迎えたのか。

今回の香里と栞のわだかまりがあっけなく溶けたのも、そうした死に対するあっけなさを意図したものだったのかと次回の展開が気になる所です。

<気になった点>

〜お見通しですか、そうですか〜
冒頭から元気が無いのをあゆに指摘される祐一。
しかしそこで我が愛しの秋子さんは、普段どおりに振舞う。
祐一の元気がないことを追求せずに。

全て見通しているようですね。秋子さんははどうやらアンサートーカーの能力者のようで。

娘の名雪もこの素質は受け継いでいるはず・・・と思っていたら、今回その名雪の能力の片鱗が見えました。栞の誕生日会で、北川が祐一に対して、女子に手を出すのが早いと非難していたら、

「祐一のはそういうんじゃないんだよ」

そうまでして笑顔で理解を示しますか、名雪。
自分が割り込まないのも、助けを求めるヒロインと、
そして何より祐一に迷惑をかけたくないからでしょうか。

我慢にも限界があると思うんだけどなぁ。
こうした人は、壊れる時に想像すらしない程に激しさを伴いそう。名雪ちょっと怖い。

〜雄弁なクラシックはいずこ?〜
前回は香里が1人部屋にこもる時を初めとして、クラシック祭り。対して今回は音楽は結構少なめ。

これはもう音楽で心情を表すのではなく、言葉で想いを伝える以外道はないという表れだったんですかね。

人間相手には言葉で想いを伝えないとってことか。傷付く覚悟もしないと円滑な人間関係は生まれないから、当然と言えば当然ですが。

〜栞へのプレゼント〜
女性だから甘い食べ物をプレゼントするのはいいと思います。ちなみに私も甘い物をプレゼントされるのは嬉しいかな。甘い物好きなので。

そんな自分の事は脇に置いて、
これを少し穿って見ると切ない。
食べ物は食べてしまえば消えてしまう物。
後には決して形が残らない物。

まるで栞が死んで、この世から跡形も無く消えてしまうのを意図したようで。

とはいえ、残酷な現実を突きつけただけとも思えない。
皆は栞がプレゼントを食べておいしそうにしてくれるのを
想像しながら、持ってきたはずです。
その記憶は一生色褪せることはありません。
つまり栞のその顔は、プレゼントした人にとっては永遠というわけです。

人間いつかは朽ちていくものです。
誰もその流れからは逃れられません。
でも人の記憶に残る事で、その人が生きた証は残ります。

対して祐一は、形を自分で残すスケッチブックをプレゼント。生き続けて、スケッチブックを埋めろと言っているように感じました。粋なプレゼントです。

〜弱い人間〜
人にすがらないと生きていけないと言った栞が、自分をそう
称していました。

私に言わせれば正反対です。栞は強いです。

人にすがらないでも生きていけると傲慢に思う人間こそ、
弱い人間です。自分を受け入れる度胸すらなくて。

<お気に入りシーン>
ちょっと祐一君に質問したい事があります。

「ああおはよう!」

と登校時に栞に体当たりするのが、胸目掛けてなんですが、これはもしや触りましたか?触ったのかこの野郎!

野郎はjiro裁判長が死刑にするそうです。

ゾッとしたシーンとして、栞がリストカットを図ろうと
したシーンが脳裏に焼きついています。
栞の目が完全に色を失っていて。

それを救ってくれたのが、舞編でも温かい印象を与えてくれた月光。月と地球の間は約40万kmもの隔たりがありますが、それでも月光はこの地球に降り注ぐ。そしてその光で人の心を癒してくれる。

逆に言えば、月光が降り注がない場所で栞が凶行に及んでいたら、栞は助からなかったでしょうね。採光出来るだけの窓があったのは救いです。

ラストの栞が祐一のほっぺにキスをするシーンは最高。
精一杯の勇気を振り絞ってほっぺにキスをする栞。
兄妹の関係で偽ろうとした自分の思いを昇華させた一場面。

その純粋故に清らかな思いと、バックの噴水の美しさが合わさり、
幻想的なシーンでした。

それを上回るのは言わずもがな、美坂姉妹が仲直り出来た場面。

「だって栞は・・・栞は・・・私の妹なんだから」

栞ルートの根幹はやはり姉の香里にあります。
ここが修復されない限り、栞が祐一に自分の思いを伝えることも
出来るはずないです。

それにしても姉妹愛というのは包容力に満ち溢れている。
男が女性に一生頭が上がらないのも納得。
器の大きさが違いすぎます。

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2007年01月28日

名雪さん、あゆに出番を掻っ攫われましたか

「Kanon」の第17話を見ました。

<感想>

「起きないから”奇跡”って言うんですよ?」

バカ野郎!奇跡は足掻いて足掻いて足掻きぬいて起こすもんだ!!

こう栞に言うのは、五体満足で日々を過ごせる幸せ者が考えるレベルか。既に彼女は足掻いて足掻きぬいてもダメのようですし。

それでも「あきらめたらそこで試合終了ですよ」と安西先生に代わって言いたいです。受け入れるのと諦めるのとでは雲泥の差がありますから。

今回はタイトルに姉妹の無言歌とあるように、
香里と栞が会話をすることは殆どなかったのですが、
その代わりに音楽が雄弁に物語っていたように思います。

特に耳に残ったのは、香里が部屋に籠もる際に一段と強くなるピアノ。まるでその苦しみを代弁するかのように荒々しく。

曲、ストーリー、タイトルといった全ての要素が完璧過ぎますよ、このアニメ。

<気になった点>

〜時には泣かないと〜
アバンで栞がいつも笑顔なのを複雑に思う香里。
誰よりも辛いのは栞なのにその苦しみを吐露しない。

一番辛い人が平気な素振りをしていると、周りもそれに合わせないといけない時がままある気がします。

でもこれって違うと思う。辛い時には辛いと言った方が、周りも
それに応じやすいですし。

しかし昨今では苦しみを吐き出すのは弱いからってイメージが強い。
どうなんでしょうね、この風潮は。手遅れになるよりはよっぽど
いいと思いますが。

〜止められない噴水〜
栞のお気に入りの場所での一幕。夜も稼動し続ける噴水を見て、
見続けたいと言った栞。

この直前で祐一が噴水を止めようと冗談半分に言ってますが、
これが酷く残酷に聞こえる。生命の鼓動がいつ停止しても
おかしくない栞を目の前に、

「どっかに栓とかないか」

自分でその直前に凍るから止められないと言ってこれはない。
止めてはいけない→自分に火の粉がかかったら止めるという流れは、自分本位な人間像そのもの。これを栞の前でやるってことは、覚悟出来ているんでしょうね。

〜帰りを待っていてくれる人〜

「いい夢見ろよ」

どこの慎吾ちゃんかはこの際置いておきましょう。

水瀬家の大黒柱が倒れ、そして娘もその看病に明け暮れた中、これまで出迎えてくれた人々はいない水瀬家。そこにあゆです。

誰も出迎えてくれない家に帰る辛さ。
元気な時はいいです。でも自分が辛い時に誰もいないと途端に
人肌恋しくなる。人は1人じゃ生きていけません。

その役目を果たしたのがあゆ。普段の名雪のポジションをこともあろうか掻っ攫っています。

これが名雪なら普段通りなので祐一はさして何も思わなかった
かもしれません。しかしイレギュラーのあゆがこの行為を
取ったことで、祐一の中であゆの株は急上昇。

これは非常にまずいです。
祐一が益々名雪を気にかけなくなりそうで。

奇跡のような怒涛の経験にばかり目がいきますが、一番の奇跡は
何気ない普段にこそあるはず。人間を見ても、五体満足で日々を生きることが如何に奇跡染みているかは言うまでも無い。

こうしたやり取りが為されると、
それを実践する名雪の今後の動向が非常に気になる。
祐一は果たして一番の奇跡に気付けるのか・・・。

〜また明日〜
突如学校に来た栞。恐らく自分でも何故来れたか悟っているのではと邪推したくなります。勘鋭そうですし、栞。

この栞との別れ際に祐一がかけた言葉がまた明日

この言葉を聞いた途端顔が明るくなった栞。
今の栞にとってはこうした何気ない学校後のやり取りが
何よりも大切な時間なんでしょう。

それと同時に思うのが、次の日を約束できること。
約束は誓い。守らねばならないもの。
これは今の栞にはどんな薬や注射よりも効果があると思う。
次の日への希望が何もない人間と、そうでない人間の暮らしぶりを想像すればわかるように。

このシーンを見ると、もっと早くから学校に行かせていては・・・とも感じる。佐祐理さんに言わせたらダメ出しされるかもしれませんが。

<お気に入りシーン>
このシリーズは雪が死ぬほど綺麗です。
舞い落ちる雪は本物かと見紛うくらい。
今年私の住んでいる地方で雪が少ない分、これで補完しています。

そういえば舞編ではさっぱり雪が降らなかったなぁ。
真琴編では時折降っていましたが。

両シリーズの違いといえば、ヒロインの消失。

栞が生き残る奇跡は起きなさそうな予感。
ただ魂の救済という奇跡は起きそう。香里と心が通じ合って。

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2007年01月21日

名雪は後1回変身を残している・・・はず

「Kanon」の第16話を見ました。

<感想>

「お前も狐か狸じゃないだろうな?」

ゲームセンターに入ったことがない栞に皮肉った祐一の言葉。こんな事を冗談で言えるようになったのは、前向きな意味で乗り越えたからでしょうか。今回はぴろも出るし、京アニさんのスタッフの面々は真琴を忘れることなく演出してくださって嬉しい限りです。

そんな栞編に突入した今回。きちんと冒頭で舞と佐祐理さんをフォロー。卒業式に間に合わないかもしれない舞ですが、どうすることやら。

それと佐祐理さんは最後までやっていきました。

「過去の事よりこれからの事を考えないと」

佐祐理さんが病院で言った言葉。あゆの目前で。

彼女は一体どこまで本作の鍵を司るのか。
ヒロイン全てが過去に囚われている中それを否定。

魔物の数が5だった理由もこれに起因するのかも。
全部の魔物を倒してしまったことで、残りのヒロインも過去に囚われてはいけないという意図で。

ヒロインの5人をこれから断ち切ってゆく祐一への激励とでも言えばいいのか。

この言葉が原作にあるか不明ですがね。

物語を動かしたのはある意味佐祐理さんだな。
サブヒロインなのに珍しい事です。

<気になった点>

〜辛いことから目を背ける人〜
舞が病室で祐一に語り、そしてまた力を貸してやって欲しいと
告げるシーン。何だか真琴編のようで。

その直後にあゆが病院が嫌いと何気ない一言。
普通だったら祐一のように反応するんでしょうね。
いくつもの奇跡を体験した割りには頭の回転がよろしくないと思いますが。

その後の栞の担当医っぽい美人な先生もあゆを見て
訝しく思っているというのに。大人は魔法に違和感は覚えるけど、どんどん忘れていく生き物だから仕方ないのかな。

魔法が解ける時は刻一刻と近付いている気分。
シンデレラの気持ちが今ならわかる気がする。

〜頑張っちゃう水瀬家の大黒柱〜
お風邪をお召しになった秋子さん。これは私の出番ですね。
必殺しょうが&はちみつ入り紅茶で秋子さんの身体を
ぽっぽぽっぽして差し上げましょう!
勿論その他身の回りのお世話もお任せあれ!!

・・・でなくて、娘の名雪にも辛いのを見せずに頑張る秋子さん。この辺の強さが名雪にも受け継がれているんじゃないかなぁ。真琴がいなくなるあの時も名雪は最後まで笑顔だったし。

頑張ることはいいことだと思います。
でも頑張り過ぎるのはよくないと思います。
自分のキャパシティを超えてばかりではその歪は至る所に現れる。

でも世の中頑張って頑張り過ぎて、それでもまだ
足りない時もきっとある。というか殆どがそうなのかも。

大人というのはそれを子供より長い期間経験する為、
また簡単に音を上げては子供に示しもつかない為、
上手く隠しちゃえる人々。

どうすればいいんでしょうね。
人間そんなに頑張れないですよ。
何か大事なモノ、例えば家族や自分の身体と引き換えに
そこまでして果たして幸せなのか。

その答えを今回に見出そうとすれば、それは誰かたった1人でいいから大事に思える人を見つける事でしょうか。

秋子さんにとっては名雪が全て。
今回名雪が部活で疲れて帰って来て
有無を言わさずお茶を出すシーンがありました。
やはり何を置いても娘の名雪が一番というわけで。

やっぱり人を人たらしめるのは人なんですね。
頑張り過ぎても闘える秘訣は大事な人。

私もそんな人を早く見つけたいです。

〜名雪は出来る子なんだい!〜
今回秋子さんのピンチということで名雪がフルパワー。
まるでフリーザ様が変身を後2回も残していたかのよう。
これがその1回目だとすれば、もう1回は・・・。
ぽんこつの名雪、部活で見せるようなきびきびとした名雪。
この双璧に割ってはいるのは辛さを全て吐露した名雪か。

しかしこれまで真琴の喪失、今現在唯一の肉親の秋子さんの体調不良と、結構キツイ状況に直面しているのにまだ音を上げない名雪。この蓄積が爆発する日が怖い。

名雪は出来る子ですが、これが秋子さん同様
頑張り過ぎている故の副産物に見えて仕方ない。
普段の立場を逆転させたことによりそれが際立つ。

〜舞の能力喪失〜
原作ですと舞をクリアしないと栞にいけないのでしょうか?
ちとわからないのですが、栞編に行く前に舞の能力を喪失させた
のは上手い組み立て。もし仮に喪失していなければ、反則技で
栞の病気を消すことだって不可能じゃない。

舞編を仮に栞の後にやったとすると、舞の不思議な力を
知らない為に病気を治すといった事はありえませんが、
”この力があったら・・・”と過去を振り返らずにはいられない。

でもそれはもうあり得ない。冒頭で佐祐理さんが言ったように、
過去よりもこれからが全て。

美坂姉妹には、そしてあゆと祐一、名雪も多分・・・には辛い現実が待ち受けているかもしれませんが、Kanonを経験している佐祐理さんの言葉は聞かないといけません。それが人間です。

<お気に入りシーン>

「ありがとう祐一。本当に」

ここにきて裸の舞を見た気がする。えっちぃ意味じゃないですよ?

本当はこんな素直な舞。言葉足らずが災いしていましたが、
今後はそれも改善されていくことでしょう。
そうすると佐祐理さんと合わせて最強クラスの美人コンビで
周りにハエがたかりそうだ。私が守らねば!!

美坂姉妹と祐一とのやり取りの映像が半端なく美しい。
栞と過ごした夕日が差し込む教室、香里が弱音を吐いた雪が降る
校庭。とにかく美しいという言葉しか出ない。

夕日の逆光と不規則に舞い落ちる雪はアニメってレベルじゃねぇぞ!

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オマケ
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2005年10/20より始動
Profile
jiro
二次元と三次元を行き来する社会人一年生
タイトルの元ネタは「ネギま!」

三度の飯よりかわいい女の子が大好きだが、最近は準にゃんやはやてきゅんなど可愛い男の子にも目がない。画像は同志wataru氏より拝借した準にゃん。

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