Deep Sessions

株式会社ジャパンインポートシステムの公式ブログです。海外生産者とのイベントや商品の紹介など、よりDeepな情報をお伝えしていきます。

有名酒屋の名物営業マン スピンオフ企画 !名物社長~前編

こんにちは。ちょろまかし呑み助です。

弊社FBで人気のコーナー、有名酒屋の名物営業マン。
過去にはこんな方
こんな方にご登場いただきました。

お酒屋さんに行くことはあっても実際裏側はどうなっているのか、
どんな人が選んでいるのか、なかなか一般の方には分かりづらいもの。
そこで、弊社にお越しいただいたお酒屋さまにインタビューをし、
ご紹介していこうというコーナーです。

通常はSNSでご紹介しているコーナーですが、
この度スピンオフ企画として、ロングインタビューを敢行しました。
今週から2回にわたって、ご紹介します。

題して・・・・

20170324有名酒屋スピンオフ
有名酒屋の名物社長!

登場いただくのは、京都・錦市場の津之喜酒舗より、藤井輝男社長。
弊社とも長いお付き合いをいただいております。
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呑み助(以下「呑)  ではお店のご紹介から、お願いします!

藤井社長(以下「てるさん」) 京の台所と呼ばれる錦市場で、
1787年から酒屋をやっております。8代目です。
以前は日本酒ばかりでしたが、
自分の大阪丁稚奉公時代に洋酒のすばらしさを教えてもらい、
以来洋酒、特にウイスキーに力を入れております。

呑  てるさんご自身がウイスキーと出逢ったのはいつごろですか?

てるさん  学生時代はバーボンブーム全盛期で、就職してもそのまま、
バーボンこそ生涯の友!と信じ込んでいたんやけど、
奉公先にJISの田中社長がゴードン&マクファイル(以下GM)の紹介にいらして、
そこで初めてシングルモルトというものを知ったんよ。
今では垂涎の、1950年代のストラスアイラ、
1960年代のマッカラン、キンクレイスまであったのを覚えてるけど、
12年熟成いうてこんな色薄いのあきませんやん!と発言したの覚えてる。

呑  ひー!そんなすばらしい子達たちに!
でも確かにバーボンに比べたら、そう見えますですね。

てるさん  ボトラーちゅうのも分かりづらかったし、斜に構えて飲んだのが、
忘れもしないストラスアイラの1955。それ飲んでがーーーーーん!!!!と
ものすっっごい衝撃を受けて、今まで俺が飲んできたのは何だったんや・・・・!と
思ったときから、一気に情熱がシングルモルトに傾いた。

しかもボトラーズにな、といっても当時はGMかケイデンか、という時代やから
そんなに選択肢もないねんけど、とにかく傾倒した。

呑  オフィシャルには行かなかったんですか?

てるさん  いやそれで、自分が店を継いだときには、
理想郷を作るべくボトラーズばかりを並べたんやけど、
不思議なもんで、これはこれでバランスが悪いねん。
ここで初めて、オフィシャルの大事さに、気づくわけよ。
やっぱり王道はオフィシャルやねん。
それがあって、ボトラーズの、限定性とか希少性とかが光るってことを実感して、
それならスコッチウイスキー全体の専門性を高めていこう、と決めたわけ。

呑  大分早い時点から、京都ラベルのオリジナルボトルを発表されていますが、
始めたきっかけは何かあったんでしょうか?

てるさん  地酒では昔からオリジナルがたくさん出ていて、
タンク1本を丸ごと買い取る形なんやけど、
それをウイスキーでもしたいなあとはずっと考えてた。
だからこうして未だにリリースを続けさせてもらえてるのは、
酒屋冥利に尽きると思うてる。
俺にとっては、その時考えられうる
「ウイスキーを販売する」という形態の最高峰が、
オリジナルを詰めるということだった。
東京のバーで一樽買うたところがあると聞いて、絶対やったる!と思った。

呑  やはり、とても強いお気持ちのこもったものなんですね。

てるさん  開き直りやないけど、長年商売してきて、
「俺はつくづくこれしかできへんねんなあ」と思うのん。
店のセレクションも自分の目利きでしか選ばへんし、
商品の幅を広くするために、俺は飲まへんなという商品も並べるけど、
XXで人気がありますよ~、なんてのは絶対置かん。
外国人観光客のために英語表示もしてないし、
俺が売りたいものしか置きたくないねん。
市場はあると思うけど、迎合はしたくないから。
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歴代の京都ボトル(画像は藤井さんのインスタグラムより拝借)

呑  藤井さんをご存知の方は、らしい、とおっしゃる気がします。

てるさん  その点で、オリジナルのウイスキーを出すというのは、
俺にとっては大きなことだった。
ただ社運をかけたとか、市場の流行とかではなく、哲学とか、
さっき言った諦観じゃないけど開き直りというか、
俺の生き方というか、それを極めたかった。

ようやく京都でウイスキーといえば津之喜やと言われるようになってきて、
それもスペシャルボトリング FOR 京都のおかげだと思うてる。

どう転んでもオフィシャルは大事やけど、
ボトラーズのいいものをチョイスして紹介していくというのは、
使命だと感じてる。

呑  大きく「京」という時があしらわれたあのラベルですが、
藤井さんの自書と伺いました。
込められた想いがあれば、それも教えてください。

てるさん  京の文字とウイスキーのスペックをラベルに入れるのは、
最初から考えてたよ。
日本酒の限定品ではスペックを入れてあるのが昔からあって、
すごく好きだった。
地酒をずーーーっと扱ってきた津之喜だからこそ、
発想できたラベルかなと思うてる。
京都で一流の大きい蔵の一つでもある、富翁
の社長がほれ込んでくれて、
その後富翁のラベルにも使われたんやで?(呑み助註 この商品です
!)

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てるさん  たまに今でも、真似て書いてみるんやけど、
同じようには絶対書けへん。
二度と書けない、自分でも惚れる、渾身の一文字になったわ。
それぐらい気持ちのこもっているものやから、やっぱり妥協はしたくない。
値段が上がるのはしゃあないと思うけど、
最初のローズバンクぐらいの品質をキープしたいわなぁ。

呑  2016年は、けっこうマイナーな銘柄でしたが・・・

てるさん  アルタベーンは、最初めちゃめちゃ不安やったよ。
ローズバンクが美味しくて、2本目スプリングバンク、
3本目は真っ黒なクライヌリッシュと印象が強いのが続いて、
どうやら津之喜ボトルはかなり個性的やなとみんなに注目してもらってるけど、
さすがにアルタベーンはなあ・・・(遠い目をしてため息)
でも、いま京都のバーマーケットが、
坪倉さん
の世界一に始まって注目を浴びている中、
他に何かあるかといえば津之喜じゃない?と
認知してもらえるように頑張りたいとは思うてる。
俺の映し鏡と言ってもいい、
全商品の中で一番大事なのが津之喜ボトルやねん。
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~後半に続く~

マルティニーク発!オーガニックコスメ「カダリス」セミナーレポ

こんにちは。ちょろまかし呑み助です。

春満開ですね。桜はいつものとおり、一抹の寂しさを残して
あっという間に去ってしまいましたが、
今度は他の花々のターン!
日に日に明るくなる毎日にワクワクしています。

本日は、そんな春にピッタリのイベントに潜入してきましたので、そのご報告を。
いつもとは異なり、お酒の話ではありません。
われらが愛すべきカリブのマルティニーク島の、
ラム以外の一面をご紹介します。

島の二大産業と言われているのが、ラム酒とバナナ。
果肉が多く、日本に入荷しないのが残念なほど美味しいと評判です。
このバナナを使った、オーガニックコスメブランドがあります。
それが
Kadalys(カダリス)です。

ブランド創始者のシャーリー・ビロ氏は、
10代を母の故郷マルティニークで過ごしました。
弊社取扱ブランドであるネイソン蒸留所の
グレゴリー・ベルナント氏とも幼馴染で、
よく知ってる!と嬉しそうにおっしゃっていました。

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(上 カダリス創始者 シャーリー・ビロ氏、 下 ネイソン蒸留所 グレゴリー&カリーン・ベルナント夫妻)

小さい頃から、にきびや湿疹になるたびに、バナナを使いな、と
言われてきたビロさん。
跡を残さず治してくれるこの果実を、
何の疑問も抱かず使っていましたが(だって単なるおばあちゃんの知恵袋だし)、
まったくの偶然からバナナの皮の脂肪分について論じているレポートを発見し、
何か因果関係があるのでは?と研究を始めたそうです。

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(原料であるバナナでサプライズウェルカム!)
研究が実り、世界で初めて!バナナエキスを使った
オーガニック化粧品の開発に成功し、生まれたのがカダリスなのですが、
彼女の功績は、ただ化粧品を産み出したことだけではありません。
原料のバナナはマルティニークやグアダループのバナナ農家と直接契約し、
市場に出荷することのできない、規格外のバナナを使用しているのです。

最近注目を集めている、「アップサイクル」という考え。
ただの再利用であるリサイクルではなく、
より価値のあるものに「アップ」させて生まれ変わらせるという動きです。
カダリスはこの点でも高く評価され、
2017年2月にフランス大統領より、
L'ORDRE NATIONAL DU MERITE(ロードル・ナショナル・ドゥメリット)
という国家功労勲章を授けられました。

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アグリコールラムでも、搾汁したあとのサトウキビを燃料にするので、
マルティニークのエコ精神はこんなところにも・・・!と
とても印象深く聞きました。

当日は弊社のタタンカボトルも、
会場のカリブ感をアップするお手伝いをしました。

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またタイミングよく、マルティニークから帽子作家の
ディディエール・サンソー氏も来日しており、会場にいらっしゃいました。

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カダリスのスタッフも帽子をかぶっていましたが、
その違和感のなさをご覧ください。

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来場者もたくさんかぶってくださっていました。

ディディエールさんの帽子は、マルティニークの植物である
バクアを編んで手作りされており、すべて一点もの。
来場者からは買いたい!ほしい!という声も聞かれ、
日本への入荷を期待したいところです。

今回のご縁をくださったのは、
日本-マルティニーク-グアドループ友好協会さん
フランス海外県のマルティニークやグアドループは
なかなか知名度があがりませんが、
全然違う業種なのに繋がることができた今回のセミナーは、
呑み助にとっても楽しいものでした。

友好協会のお二人、そしてKadalys Japonさんに、
感謝申し上げます!
頑張って、フランス海外県の文化を周知していきましょうね~!

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呑み助でした。

願はくは花の下にて ・・・ やわらかなコニャックはいかが?

こんにちは。ちょろまかし呑み助です。

花見酒、飲んでますか?
過去記事(こちらこちら)でご紹介したものを、
お試しいただいた方はいらっしゃいますか?
洋の東西を問わず、お酒は親しい人との時間をあたためてくれるもの。
皆様が今年の桜を、素敵な方々と素敵な場所で、
素敵な時間と共に楽しめることを、
呑み助も心よりお祈りいたします!

そう、時にお酒は心に染み入る、とても情緒的なものになりますね。
本日は歴史上の偉大な人物の心を動かした生産者をご紹介します。

今月の弊社フェイスブックのトップ画像をご覧ください。

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何かお分かりになりますか?
これは「ボンボン」とか「デミジョン」、「パラディ」などと呼ばれる、
20リットルサイズのボトルです。
熟成のピークを迎え、これ以上樽に入れておけない
コニャックやアルマニャックの原酒をさらに保存するために使われます。

ガラス製なので詰められた原酒はそれ以上熟成や変化することはなく、
半永久的に保存することができます。

これ以上変化させたくない原酒を詰めるので、
中に入っているのは、基本的に長期熟成された貴重な原酒です。
これ自体がすでに稀少なものであるのに、
このボンボンを驚くほど保有しているコニャックの生産者がいます。

それが、テセロン。

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テセロンは1905年にアベール・テセロン氏が創設し、
会社自体も100年以上の長い歴史を誇りますが、
このアベール氏の功績により、今日の品質の高い、
世界最高の古酒コニャックのリリースを続けています。

上記写真の古い古いコニャックの莫大なコレクションは、
すべてアベール氏が収集したものなのです。

お酒づくりにおいて最も必要なものの一つ、時間だけは、
どれだけお金を積んでも後から取り返すことはできません。
アベール氏が集めたこれらの古酒は、1800年代に作られたものを多く含み、
人類がどれだけ願っても再び作り出すことのできない貴重な遺産といえます。
これを使ってブレンドされるテセロンのコニャックは、
同社以外では実現できない商品ラインアップなのです。

特にご紹介したいアイテムは、これ!

COGNAC TESSERON LOT 60 THE GREAT SMOKER1509

(クリックすると商品紹介に飛びます)
1960年の原酒を最も若いものとし、
それを中心により古い原酒でブレンドされた、
日本市場限定の商品です。
ラベルに示された THE GREAT SMOKERという異名をもつ、
冒頭で触れた“歴史上の偉大な人物”というのは、
サー・ウィンストン・チャーチルのこと。

戦時中の英国首相として有名なチャーチルが、
トレードマークでもある葉巻と共に
コニャックを愛飲していたというのは、とても有名な話です。
ロンドンを代表する老舗の高級ホテルであるサヴォイが彼の憩いの場でした。
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緊張の続く戦時下で、敏腕をふるい強い決断を重ねてきた彼に、
ゆっくりとした時間を与えたのはサヴォイリザーブというコニャックでしたが、
実はこれがテセロン社のコニャックだったのはあまり知られていません。

JISではこの事実こそ、テセロン社の品質の高さ、
そして葉巻とも合うバランスの良さを証明する逸話として、
現代の日本市場に限って復刻させた、稀少な商品です。
いまやその名が、自身が好んだ葉巻のサイズの呼称にまでなった、チャーチル。
このコニャックと共に葉巻をくゆらせれば、
戦時下とはまた違った現代のストレスも、
煙と一緒に空に浮かぶかもしれません・・・。

新年度が始まって忙しいいまこそ、
こういうゆっくりした時間を意識して持ちたいですね。
ちなみに呑み助のシガーの好みは、サイズはロブスト、カットはパンチです。
大きくまろやかな味わいを、スマートに楽しむことができるので、
葉巻ビギナーの方にはオススメですよ。
葉巻はでっかく大きい方が、柔らかな味わいを楽しめるので、
サイズ感にびっくりせず、ぜひお試しを!

春ですしね、何か新しいことにチャレンジもいいかも~♪
呑み助でした。