こんにちは、ちょろまかし呑み助です。
いよいよ今年もあと60日弱!
今年のモルト、今年のうちに・・・ということで、
本日は改めて、ハンターレイン(以下HL)社をご紹介したいと思います。

HL社は、2013年にダグラスレイン(以下DL)社から分社したボトラーです。
兄のスチュワート・レイン氏、弟のフレッド・レイン氏には、
当時それぞれに、ウイスキー業界で修行を積んでいる息子・娘がおり、
今後の世代交代を考えた末、分社という道を選んだのでした。
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(左から)スコット・レイン氏(兄)、スチュワート・レイン氏(代表)、アンドリュー・レイン氏(弟)
HL社を率いる兄のスチュワート氏は、
ハイラムウォーカー社、ブルイックラディ蒸留所で実地経験を積んだ後、
創業者である父を支えるため、1964年にDL社に入社しました。
当時のDL社の主軸商品は、
ハウスオブピアーズのようなブレンデッドウイスキーでした。
1996年、記念すべきシングルモルトの
オールドモルトカスク(OMC)がリリースされ、
ブレンデッドウイスキーのための在庫は、良質なシングルモルトとして、
日の目を見るようになりました。

2013年に分社したHL社は、DL社の看板ブランドであったOMCシリーズと、
最高峰レンジの樽をリリースするOLD&RAREシリーズを継承し、
いまなおクオリティの高い商品をリリースしています。
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現在スチュワート氏を支えるのは、スコット&アンドリュー・レイン氏の兄弟。
特にアンドリュー氏は、HL社に参画する以前より、
彼自身のボトラーズブランドであるエディション・スピリッツ社を有し
精力的なリリースを続けており、
そのシリーズもそのままHL社に引き継がれています。
名称未設定-4HL15968---Speyside's-Finest
しかし何といっても特筆すべきなのは、
ウイスキーアイランドとして知られるアイラ島の8番目の蒸留所を、
いままさに建設しているという点ではないでしょうか。
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奥がアードノッホー湖、手前がアイラ海峡
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完成イメージ
HL社が蒸留所建設計画を発表したのは、2016年のこと。
それまでに、例えば2003年にイアンマックロード社が
グレンゴイン蒸留所を買収したりと、
ボトラーがすでにある蒸留所を買収・稼働するという話は
いくつかありましたが、
蒸留所をゼロから建設するというのはとても珍しく、
また許可がおりたのはこれ以上ない僥倖だったようです。
このニュースはウイスキーファンの間を瞬く間に駆け巡り、
いまやその生産は世界中から注目されています。
(だってあの伝説のイーラッハも責任者に就任したというし!)
JISにおいては、OMCのFOR JISシリーズの人気が高いですが、
実はこのようにOMCの定説である度数を変えて、
一国のためにシングルカスクをボトリングするのは
HL社でもほとんどないとのこと。
日本市場への敬意ととお客様への感謝を込めて、
特別にボトリングしてくれているのがFOR JISシリーズなのです。

BOWMORE 15YO  HL OMC SPECIAL CASK STRENGTH FOR JISHunter Laing_6
(左)ボウモア15年 FOR JIS (右)ロッホローモンド10年ピーティッド FOR JIS
樽はHL社とJISの両社により厳選されており、
どれも日本以外では楽しめないボトルですので、
呑み助もイチ押しです。
11/26のウイスキーフェスティバルでもお楽しみいただけるよう、
いくつかお持ちしますので、ぜひお試しくださいね。
呑み助でした。