Deep Sessions

株式会社ジャパンインポートシステムの公式ブログです。海外生産者とのイベントや商品の紹介など、よりDeepな情報をお伝えしていきます。

インタビュー

スペインワインの巨星、来訪!ピーター・シセック氏インタビュー

さすがに来年のことを話しても、
鬼も鼻で笑うくらいになってきたのではないでしょうか。
こんにちは、ちょろまかし呑み助です。

来年は戌年。
年賀状には、犬飼いからのTHE 我が家の犬!が
あふれるのかと思うと、今からとても楽しみです。
猫年がないのが残念・・・

さて本日は、先日弊社を訪ねてくれたスペインワインの
生産者についてご紹介したいと思います。
カルトワインの一つとして知られる「ドミニオ・デ・ピングス」
生産者であるピーター・シセック氏が、
アジア訪問の一環として日本にも立ち寄ってくれたのです。
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ピーター・シセック氏
多忙なスケジュールを縫って時間を作ってくださったため、
日本での滞在時間は1日のみ。
取材とディナー会でバタバタと過ぎてしまいました。
本日はその時の様子をご紹介します。

ピーター・シセック氏はデンマーク生まれ。
1990年からリベラ・デル・ドュエロに住み
ワイナリーで技術ディレクターとして従事したのち、
ボルドーやカリフォルニアの高名な醸造家たちから
学んだ知識と経験を生かして、
1995年にドミニオ・デ・ピングス社を立ち上げました。

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Carlos Gonzalez Armesto ©

初ビンテージの1995からそのワインは名声を博し、
さらには積送中の船が沈没し、海の藻屑となったという
ドラマチックな出来事もあって、
一気に希少価値の高いスターワインへと成長しました。

もちろんその品質に関しても、保証されています。
高名なワイン評論家であるロバート・パーカー氏がつける
パーカーポイントにおいて、
この初代ビンテージ1995は、リリース時に100点を受けました。
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Carlos Gonzalez Armesto ©

取材には、酒類業界のリーディングペーパー「酒販ニュース」さまに
お越しいただきました。
ピングスの最新ビンテージ(2014)を一緒にテイスティングしつつ、
いま彼が取り組んでいること、理想とすることを
熱く語ってくださいました。
このインタビューは年明けぐらいに掲載していただけそうですが、
ここではちょっとしたこぼれ話を・・・
シセック氏の次の目標は、なんと!!
シェリーを生産するとのこと!!

これは・・・興味深い・・・

シセック氏いわく、8年をかけて最適なシェリー会社を買い取り、
フィノだけを作るための8haの畑を購入したとのことです。
畑を購入したのはバルバイナスという地区。
バルデスピノの単一畑もあるマチャルヌードは
有名で確かによい地区ではあるが、
ここはアモンティリャードに向いている気がする、
というのが氏の言葉でした。
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なぜ普通のワインではなくシェリーだったのか?という問いに対し、
「最初は考えたけれど、Vino da Tavola(テーブルワイン)にしかならないし、
そもそもスペイン原産のブドウにこだわりたい。
しかも、フィノは象徴的かつ素晴らしい(fantastic!)ワインなのに、
シェリーのマーケティングは下手すぎる!
シェリーをワインと伝えきれてない。
それを打開したいと思ったのがきっかけです。」
というご返答でした。
最後の部分をかなり力強くお話しされていたのが印象的でした。

多聞にもれず、シェリーの生産地でも、
若い世代がどんどん都会に出て伝統的な技術が失われつつあり、
それを食い止めたいと思っている。

1976年にこの地を見たときには、
人口も少なく小学校は隣町まで通う必要があったけれど、
いまではワイナリーも増え、その学校にも子供が20人ほどいる。
これは人口がとどまっている証だし、
さらに増えようとしているので、本当に良いことだと思っている。

日本のガラス工芸の技と一緒で、
特に古いワイナリーであれば、
作り方というのはやっぱり人の手に拠るところが大きいし、
難しくはないけどスキルが求められる。
それを残していくことは大事だと思っている、というお話でした。
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Carlos Gonzalez Armesto ©

当ブログでは、お花見シーズンから年末に至るまで、
今年はシェリーをたびたび取り上げた年でしたが、
氏の「マーケティングが下手!」という言葉には、
ガーーーンという思いでした。

と同時に、世界的に有名な「ピーター・シセック」が、
どのようにこのワインにアプローチするのか、
とても楽しみになりました!

当面はワイナリーがまだないので、
われらがバルデスピノの母体、
エステベス社の設備を借りてボトリングする予定とのこと。
よろしければ・・・とイノセンテをお出したところ、
ぼくイノセンテ好きなんだよ!」と
喜んでいただけました。

なお、最新ビンテージであるピングスの2014は、
なんとパーカーポイント100点を獲得!
過去のビンテージにおいても、2013は96点、
2012は100点と、一定して高い評価を受けています。
またセカンドラベルであるフロール・デ・ピングスも、
94点を獲得!
ピングスのスタイルともいえる
「凝縮感とエレガンスの共存」を楽しむことができます。

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田中と談笑しながらテイスティング

おかげさまでピングスは一日で完売いたしましたが、
フロール・デ・ピングスはまだ在庫がございます。
気になる方は、ワインチームまでお問合せくださいませ!

呑み助でした。

年末のお祝いにぴったり!桃色にきらめくスパークリング

こんにちは、ちょろまかし呑み助です。
冬になると、ハロウィン~クリスマスと、
怒涛のように街がイベント一色になるようになりましたね。
ウキウキな空気、楽しいですね!
その空気をたっぷり吸ってから、暗くて深いバーカウンターに
身を沈める呑み助です。

さて、クリスマスまで、あと1か月弱!
独り身ならバーに行ってみたり、
友達とパーティーしたり、
カップルやご夫婦なら、お互いの愛をお金で量ってみたり、
なんだかんだ言ってもやっぱり楽しいイベントです。

当ブログでは、#FESTIVE のハッシュタグで、
お祝いやパーティーに適した楽しく飲めるお酒(とジュース)を
ご紹介してきましたが、本日ご紹介するのはこちら。


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写真をクリックすると商品詳細に飛びます

弊社の定番スパークリングワイン、
セルドン・メトード・アンセストラル・ロゼ(以下セルドン)です。
先日生産者のジャン・リュック・ギヨン氏と、イザベル・ギヨン氏が、
弊社を訪問してくださいました。
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ジャン・リュック・ギヨン氏と、イザベル・ギヨン氏 ← ご夫妻です!
実は今回の来日は、あの富岡製糸場が、
世界遺産登録3周年を記念して開いた日仏交流シンポジウム
「富岡製糸場のルーツを探る」に参加するためのものでした。
シンポジウムの詳細はコチラ!(PDFが開きます)
注意:イベントは終了しています

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富岡製糸場とセルドン村・・・一見なんのつながりもなさそうですが、
現存しているしているセルドン村の銅工場から、
富岡製糸場が1870年に繰糸鍋を購入したという歴史があり、
セルドン銅工場からも管理者が招かれ、パネル発表を行ったのです。

この絆を記念して、ランゴ・マルタン社も
オリジナルスパークリングワインの製造に携わり、
先のお二人もシンポジウムにおいてワインを紹介しました。
本日は、事務所来訪時に開いてくださった
社内セミナーの内容をご紹介します!

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社内テイスティングの様子
セルドンが作られているセルドン村は、
冬のオリンピックが開かれたグルノーブルにも近く、
標高500メートルの高地にあります。

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セルドン村
外から糖分を加えることなく、
自然に近い作り方であるメトード・アンセストラルを採用しているのは
フランス全土でも3つのAOCしかなく、
セルドンはその中の一つ。

ブドウをマセラシオンし、果汁を5℃~10℃の低温で発酵します。
途中でマイナス2℃に下げ、発酵を止めた後、
粗めのフィルターにかけ、あえて酵母を残した状態で瓶詰め。
この方法はシャンパン方式より前からある方法で、
アルコールが低くて甘い、ACセルドンになります。
反対に言えば、完全に辛口のACセルドンは存在しないとのこと。
二次発酵が終わっても糖分が残り、
自然な味わいを楽しめます。

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収穫の様子
寒い地域で育てられているブドウなのに、
暖かい地域で育てられたような成熟味が感じられ、
某有名菓子店不〇家のイチゴキャンディのようなさわやかさも。
不自然な甘みではないのでさっぱりと楽しめ、
飲む人を選ばないカジュアルさに安心します。
まさに、パーティーにぴったり!

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整然と生るガメイ・・・かわいい。おいしそう。
特に、チーズ好きな方ならテッパンの「ACコンテ」と
同じ生産地域なため、このチーズとの相性も最高です。
コンテに合うなら、どんな場所にも持っていける!
なお、富岡製糸場のために作ったオリジナルスパークリングワインは、
「SOYEUX DESTINS(ソワイユ・デスタン)~絹が結ぶ縁~」と名付けられ、
現在製糸場の売店をはじめ、
地域の物産を扱う富岡市観光物産館お富ちゃん家(かわいい)などで
お買い求めいただけます。

クリスマスに、ほのかに紅くはじけるセルドン。
まさにFESTIVEなシーンにぴったりな1本です。
さらに、味わいに比してお値段もリーズナブル。
ぜひお試しください!

呑み助でした。

有名酒屋の名物社長 番外編!大阪 サケショップサトウ 後編


2017年7月某日
於 サケショップサトウ
佐藤宏明氏
インタビュアー ちょろまかし呑み助

JIS伝説の営業が登場した前編
いまだに忘れられない思い出を、佐藤さんが語ってくださいます。

佐藤宏明氏(以下 佐藤さん) ほんま、その人が親身になって
モルトを教えてくれたんよ。
頭で勉強するのはもともと嫌いやから、
ひたすら飲んでたんやけど、
いろんなところに連れていってくれて、
すごい勉強させてもらったなあ。
ほんま感謝してるわ。

呑み助(以下 呑) (イメージとのギャップに震えながら)そうですか・・・
お二人で飲まれているところが全然想像できませんが、
では初めてのシングルカスクボトリングは、
あの黄色いラベルのカリラでしたか?

佐藤さん そうね、正式にしたんはカリラ・・・やねえ。
でもダジャレシリーズの方が、前やで?

呑 あ、そうでしたか!

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佐藤さん まだそんな、一樽全部詰めて、なんて風潮もないころやし、
PB出すなんてこともなかった時に、たまたま数本だけもらえることになって、
でもラベルも印刷するほどの量でもないし、自分でパソコンの前で考えてたら、
モートラックの名前から「牛(モ~)」と「トラック」が浮かんできて・・・
カリラはコリラから、小ゴリラを作ったんやけど、
最初の展示会では全然ハマらず、なんじゃこりゃっていう反応やったよ(笑)

呑 モルトを飲んでいく中で、いつかはシングルカスク出したい!
って思われたんですか?

佐藤さん そうやねえ・・・最初はまだ誰もやってへんし、
それこそモーレンジでやりたいって思っとったけど、絶対無理!って言われて、
アードベッグも同様で・・・そうこうしてたら40周年になって、
その時にマクファイルからできるよーって連絡をもらって、
あのボトルがリリースできたんよね。
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<お昼時間に近くなったため、続々とご家族が集合。
お店の奥で、みんなでお昼ご飯の準備>

呑 (お子さまを見送りながら)みんなかわいいですね~・・・

佐藤さん もうこの子らのために働いてるようなもんやで。
・・・しかしGMさまさま、JISさまさまです。
それが幻のボトルっていうぐらい高い評価をもらって、
知ってもらったというのがこれまでの流れかな。
それでうちの株は上がったし、こんなん詰めて!ってみんなに言ってもらったね。
・・・しかしマクファイル、高くなったよねぇ~。
うちのミルトンなんて、今からは考えられないくらいの値段やったねえ。

呑 高くなりましたね~しかも樽も全然出てこなくなりましたしね~。

佐藤さん でもそれが2~3年続いて、これがウイスキーの波やねんね。
過剰生産して、また10年後にはたくさん出てきて落ち着くんちゃう?
だからウイスキー不況のほうが、マニアには嬉しいやろね(笑)。
このバケーションシリーズも、もとネタはGMのクリスマスボトルなんやで。
GMのクリスマスボトルを買うたとき、
他のラベルに比べてこれだけポップな感じやけど、
クリスマスにしか売れへんからもったいないな~とは思うてて、
それでじゃあバケーションシリーズは、サンタが休みをとったっていう設定で、
クリスマス以外のイラストにしたら、いつでも出せるやん?
だから思いついたのもGMのおかげやねん(笑)。

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佐藤さんのバケーションシリーズ。一番左が、GM社のクリスマスボトル(オリジナル)

呑 これもかわいくて、目を惹きますよね。

佐藤さん こういうの考えてると、楽しいし、それが売れたらもっと楽しいけどね。
評判よくてすぐに売れたし、ありがたくももう出さないんですか?って
お問い合わせいただくこともあるけど、
ここまでラベルを自由にできるのがもうないから、
焦ってもしゃあないし、そのうち落ち着くやろうとは思うとるんやけど・・・

<ここでメーカーさんご来店。こっそり聞き耳をたてる呑み助。
リキュールのテイスティングをしている模様・・・>

呑 店頭に置いてあるモルトは、どういうふうにお選びになるんですか?

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佐藤さん うーーん選んでるいうか、残りもんやねん(笑)。
理想は在庫しないで右から左に流すことやけど、全部がそういうわけにもいかんやろ。

呑 だって、見たことないボトルがとっても多いですよ。あのボトルとか・・・
(店内の一角を指さす)

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佐藤さん それは都内の数件と、うちにしか来なかったという話・・・
蒸留所名を明記せずに、位置を座標の数値で表してるらしい。
でもやっぱり名前が書いてないのは、正直まだまだ売りにくいなあ。
ようやく名前がなくてもアイラウイスキーなら動くようになってきたぐらいやで。
これだけおいてると、好きなお客さんからは「こんな趣味みたいなお仕事でうらやましい・・・」って
言われたりするんやけど、手を変え品を変え、けっこう苦労多いで。
お客さんが欲しいものを用意したいけど、ケースでしか無理とかなあ、あるもんなあ。
趣味ならこんな辛いわけないもん。

呑 店内にたくさん写真が飾ってありますが、生産者とのものが多いですね。
あ、昔の写真もある!

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佐藤さん 昔からごちゃごちゃしとるなあ・・・・(笑)。

お母様 そうねえ、主人が幸田さんに勤めてたから、
そのころいただいたものなんかもとってあるんよねえ。
ジョニーウォーカーのとか、あの白い馬なんかもそうやね。
ほんま、みなさんになんやいろいろ助けられてねえ。

佐藤さん あ、でも店内はええから、最後にあれは撮ってって!
営業車、自慢やねん!自分でカスタムしとんねん。あのな・・・
(以下、呑み助には難しい話が続く・・・)

やっぱり最後は大好きな車の話になった、佐藤さん。
仕事は趣味じゃないから、オリジナルボトルも全部売る。
1本も自分用にはキープせえへん。という言葉には驚きましたが、
車には目がない佐藤さんなのでした。

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来年がいよいよ50周年
どんなウイスキーをリリースされるのか、注目です!!

おまけ・・・車好きの方に、お届けします。
ブログに掲載する写真には、店内でもボトルでも
特にこだわりのなかった佐藤さんですが、
唯一これだけは!とご希望されたのが車の写真でしたので!
誰かこの喜びを分かってくださる方がいらっしゃいましたら、
ぜひレアボトルを探しがてら、サケショップサトウをご訪問ください!
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呑み助でした。

有名酒屋の名物社長 番外編!大阪 サケショップサトウ 前編

こんにちは、ちょろまかし呑み助です。
今週は台風に始まった、怒涛の一週間でしたね!
そのあと20度以上に上がるとか、
体調不良になれと言われているようなもので・・・・
お酒飲まないと、やってられませんわ。

さて本日は、名物営業マンスピンオフ企画、
有名酒屋の名物社長シリーズ番外編として、
大阪のある酒販店さんのインタビューをご紹介いたします。
かわいいPBボトルと優しいスマイルが印象的な、
大阪府豊中市の小売店、サケショップサトウさん
ウイスキーワールド2013年2月号でのインタビューや、
数々のウイスキーイベントでご存知の方も多いと思います。
今回はお店の歴史や佐藤さんご自身のことをうかがってきました。
全2回でお送りします。
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2017年7月某日
於 サケショップサトウ
佐藤宏明氏
インタビュアー ちょろまかし呑み助

佐藤宏明氏(以下 佐藤さん) こんな遠いとこまでようけ・・・ありがとうね。

呑み助(以下 呑) いえ、一度は伺ってみたかったので、よい機会でした。
店内、見たことないボトラーばっかりですね~。
本日は、佐藤さんのかわいらしいPBのシリーズについても
たっぷり伺おうと思ってお邪魔していますので、よろしくお願いします。
まずはお店の歴史から簡単に教えてください。

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佐藤さん 親父とおふくろが始めた店で、いまは兄貴と俺が継いでるから、
1.5代くらいやね。

PBも、いま、自由にラベルを変えられる樽が減ってしまったので、
ちょっとお休み中やけど、2019年には50周年やから、
それに向けてはいろいろ企んではおるんやけど・・・(笑)

呑 ということは、1969年が創業年ですね。
お兄様が和酒を担当されていて、佐藤さんが洋酒担当なんですよね。
ウイスキーにぐっと力を入れ始めたのは、佐藤さんご自身なんですか?

佐藤さん まあそうなんやけど、でも親父も幸田さん出身やねん。
だから取り扱い自体は昔からやってたで。
(天井近くに飾ってあるノベルティを指しながら)あんなノベルティも、
その当時にもらったやつが残ってるねん。
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呑 ご実家がお酒屋さんて、子供心にどういうものですか?

佐藤さん 子供の時は、同級生からはうらやましがられたよなあ。
ジュース飲み放題やもんなあ。
家帰ってもだれもいいひんてことがないから、
うちたまり場になっとったもんな。

呑 そのままお店を手伝うぞっていうお気持ちも、当時からあったんですか?

佐藤さん いやいやいや!親父が中一で亡くなったから、
その当時から手伝いはしとったけど、
夢はずっとF1レーサーやもん。なあ?(横にいるお母様に)

お母様 ようけつこうてくれたわお金。
やけどな、それでも使い方が足りひんかって、それで一流になれへんねんて。

佐藤さん (笑いながら)もう一押しやったんやけどな。

お母様 ほんまもう金ばっかりつこうてさあ、
マンション1部屋買えるくらいつこてるで、ってよう言ったわ。
嫁さんにも告げ口したんよ、この人はもうこのくらいつこうてるからな、て。

佐藤さん (レコーダーを指しながら)これ録ってもろうてるからな、残るで!

お母様 あ、そうか!

呑 今日はそういうお話をこそいただきに来てますので、続けてください!
車は趣味でお好きなんだと思っていましたが、
本格的にレーサーを目指してらっしゃったんですか!
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若かりし頃の宏明少年。マンション一部屋分食いつぶしていたころ。

佐藤さん そうやで、鈴鹿まで通ってたんよ。
でも鈴鹿ほどになると、全国どころか世界から集まってくるやん。
もう全然お話にならんかったね、ハハハ。

お母様 中古で車も買うたもんなあ!(止まらない)

佐藤さん レーシングカーな、そりゃ買わなできひんやん。

お母様 そうしたら車庫代もかかってくるでしょ?ほんまにもう・・・(止まらない)

呑 何かきっかけはあったんですか?

佐藤さん そりゃ、男の子だったらあこがれるんちゃうん?
子供んときから車は好きで、当時はF1が始まって、
1987年に日本グランプリが復活して中嶋悟が活躍して、
一番盛り上がってるときやねんな。
高校入ってすぐにゴーカート買って、
ちゃんとサーキット行って走って・・・
もうそれでやっていく、っていう感じやったけど、鈴鹿で世界を見て挫折やね。

お母様 せやけど商売は好きやったよね、昔から。
中学生のころから、俺は会社に行って、
時間束縛されて上司の言うこと聞くんはいややーて言うてたね。
せやから商売は合うてたんやろうねえ。

呑 実際にお店のお手伝いに入られたのは、お兄さまと佐藤さん、
どちらが早かったんですか?

佐藤さん それは僕。僕は高1でもう原付の免許をとって、
配達ずーっとしてたねえ。
あとはもうずっとレースやねえ・・・で、レースを辞めて・・・

ここで近所のお客さまが続けて来店。
地域の敬老の集いの回覧板も回ってくる

佐藤 ・・・な、地域店やろ?ほんまは、事務所だけでもええねん。
でも通りやからみんな通るし、閉めた思われんのも嫌やし、
開けてるほうが経費かかったりすんねんけど、
できるだけ人が入るようにしたほうがええやろ。

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お店の上は、飛行機の通り道。この日は年に数回しかない方向に、滑走路が開かれていました。

佐藤さん 話を戻すと、まあレースがあかんようになって、
でもすぐにこっち(酒屋)で生きていく!とはならんよね・・・
ただ日々の生活のことやからな、配達は毎日あるし。
その中で、今までと同じものを売っててもあかんなあ、とは思ってたんよね。
昔はブランデーの水割りを一気飲みする、っていうのがブームやってんけど、
ウイスキーはモーレンジをようけ買わされとったんよ・・・
倉庫グレンモーレンジばっかりやで。

呑 (笑)

佐藤さん それをちょろっと店頭に出してみたら、
よく買っていってくれるお客さんがおって、
「よう飲みますねえ」て少し話聞いてみたら、
「バーはこういうの求めてるで」って教わったんよ。
その人の紹介でバーに売りに行くようになって、
さらに話を聞いてみたら、やっぱり今みたいにインターネットがない時代やし、
とにかく情報に飢えてて、あれ入る?これ入る?っていうことを
たくさん聞かれて、
求められたものを探して、ってやっとった感じかなあ・・・
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佐藤さん 自分にとってもウイスキーって、
そのころはバーボンぐらいしか飲めへんかったけど、
モーレンジと、アードベッグを飲んで・・
やっぱりアードベッグ飲んでびっくりしたよね。
なんじゃこりゃ!って思って。で、ウイスキーならサントリーだということで、
スクールにも通って、ウイスキーだけじゃなくてカクテルも勉強して。
営業は、現物もって、バーが閉店するくらいの時間を狙って訪問して、
現物を見てもらって売り込んで・・・
そうこうしてたら、土屋さんのイベントがあって、
そこで初めて、よくお世話になったJISの営業さんに会うたんよ。

************

なんとJIS伝説の営業某氏の話題登場、予想外!
次回、いよいよウイスキーへの思いに迫ります。

祝☆SNS開始1周年記念!目白田中屋バイヤー 平田彩子氏インタビュー(突撃ゲストあり)<3> 最終回

祝☆SNS開始1周年記念!目白田中屋バイヤー 平田彩子氏インタビュー(突撃ゲストあり)<3>

2017年5月某日
於 JIS テイスティングルーム
目白田中屋 バイヤー 平田彩子氏
神田 Eclipse first -Bar & Sidreria- オーナーバーテンダー 藤井達郎氏
+ サプライズゲスト!

インタビュアー ちょろまかし呑み助

第一回の記事はこちらから

第二回の記事はこちらから

ちょろまかし呑み助 ちなみに今日のテーマは、
バーテンダーのプライベートも暴くということで、
藤井さんにお話を伺おうと思っていましたが、
現れないのでぜひ小山さんのを!
どのような生活をされているんですか?

平田彩子氏(以下 平田 敬称略) めっちゃマジメで健康的ですよこの人。

小山一哉氏(以下 小山 同上) 僕、おじいちゃんみたいな生活ですよ。
遅くても9:00に起きて、まず最初にお風呂に入るんです。
で、ストレッチをして、ここまでで1時間から1時間半ぐらいかけてますね。

全員 えーーー!!

小山 そこからお酒の本を読んだり、
事務処理をこなしたりして、14時ぐらいに出勤する感じです。

呑 ・・・いま、小山さんの後ろに朝日が見えました。

平田 私には湯気を立てるバタートーストが・・・

小山 目覚ましも、ここ何年もかけてないんです。
でも、こんなふうになったのは、経営者になってからですね。
それまでは、やっぱり昼まで飲んだりとか、してましたもん。

呑 それを聞いて少し安心しました。
藤井さんを含め、いま若いオーナーバーテンダーが増えてきていて、
少しずつバー業界もオープンになってきている印象を受けています。
特に気になっているのは、あのSKYプロジェクト
で・・・

★☆★ここで最後の一名ようやく登場!!!★☆★

藤井達郎氏(以下 藤井 同上)  おはようございます~。

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一同 おおお~~!!!(拍手)

呑 お待ちしておりました!

藤井 いやいや、遅くなっちゃってすみません。

呑 ちょうどいま、藤井さんもメンバーであるTHE SKYシリーズについて
伺おうと思っていたところですが、ナイスタイミング!
先に藤井さんの略歴をお話しいただいてもいいですか?

藤井 はい、もちろんです。
出身は、神楽坂の M's Bar&Caffe
なんですが、
入店前の26歳のときに初めてスコットランドに海外旅行して、
「バーテンダー」としてキャリアを積んでいく道が明確になった気がしたんです。
なので、アイデンティティと繋げて結果を出したいという気持ちが強くなりました。
地元も大好き(※呑み助註 藤井さんはいま最も注目を浴びている
群馬県のご出身です)なので、
地元の何かでお酒を作れないかなと漠然と考え始めたんです。

呑 あんなにウイスキーに強いバーのご出身で、
シードルに惹かれたきっかけというのが不思議でした。

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藤井さんは群馬県民なら全員知ってる、県民以外は知らない(失礼)上毛かるたの普及にも努めてらっしゃいます
藤井 そのころサイダーに出会って、でも調べても情報が少ないし、
飲んでもピンとこないしで、逆に気になって、
商品も集め始めたんです。
当時はまだ漠然としていましたが、続けていくうちに
ずっと勉強していきたいお酒だということも確信できたし、
独立するときにサイダー、シードルの強い店にしよう!と思い切れたんです。

呑 ほんとに、パイオニアだなと思います。
オープン情報が入ってきたときには、Sidereriaという店名に
ぐっと来ましたもん。

藤井 サイダーでもシードルでも、
日本はまだまだ市場に余白があるので、
海外の生産者もとても注目してくれたんです。
たくさんお店にも来ていただいたり、現地でもよろしくな!とか言われると、
あ、これちょっと本気でやらないとな、という気持ちにもなってきました。
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シャトードブルイユの社長 ディディエ・ベデュー氏と(クリックするとシャトードブルイユのページに飛びます)

呑 これは小山さんにもお聞きしますけれど、
最近はお二人のような若いオーナーバーテンダーも増えてきて、
より自由な風を感じるときが多いのですが、
オーナーになってから、心境に変化とかはありましたか?

藤井 オーナー歴で言えば、小山さんの方が長い・・・。

小山 う~ん・・・毎日心配にはなりました(笑)。
明日お客さん来るかな?って、毎日思います。
従業員もいますしね。
でも、その分自由で楽しいです。
自分の好きなことできるというのは、大きいと思いますね。

藤井 自分で決められるのは、本当にいいですよね。

呑 先ほど伺おうとしていましたが、
THE SKYシリーズなんて、オーナーが集まっているからこそ
できたことですものね。
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(THE SKYシリーズとは → 若手オーナーバーテンダー6人が、
オリジナルのボトルをリリースするシリーズ。
「バーを通して、空が繋がっているように、
街と街、人と人、お酒とお酒を繋ぐ」をコンセプトに、
精力的な活動を続けています。
小山さんも藤井さんも、このメンバーに入ってます。)

藤井 僕の場合は、小山さんが誘ってくださったので、嬉しかったです。

小山 発起するにあたって、僕はウイスキーだけにこだわるのは嫌だったので、
最初に説明して、みんなにも理解をもらったんです。
なので、第一弾はウイスキー
でしたけど、
次回以降は何になるか分かりませんよ?

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画像は公式FBよりお借りいたしました

藤井 焼酎とかもね、あるかもしれない(笑)

呑 外から見ていると、本当に楽しそうな企画だなと思います。
第一弾リリースボトルの店舗間スタンプラリーなんて、
飲み手にとっては新しいお店にいく機会にもなって、
いいなあと思って拝見していました。

小山 こうやって、いろいろなお店を紹介するっていうのもやりたかったんです。

呑 目が離せない企画だなと思います。頑張ってくださいね。
(※呑み助註 いよいよ
第二弾
のボトルリリースに向けて
プロローグが始まっています。ぜひご注目を!)
さて、最後になりますが、今日はあまり聞かれないであろう、
藤井さんのお父さんとしての顔もご紹介しようかと思ったんです。
パパバーテンダーとして、お子様にも、バーテンダーになってもらいたいと
思われますか?

藤井 まだ小さいので、あまりうまく想像できないんですけど・・・
でも先ほどお話ししたように、将来的に地元でお酒造りに携わってみたいので、
そっちを一緒にできたら面白そうだなと思ったりはします。

呑 一般の人とは生活時間が逆転しているというイメージですが、
どのようにお子様とはコミュニケーションを取られているんですか?

藤井 今はまだ幼稚園とかにも行ってないので、
僕が終電で帰って、寝て起きるとちょうど朝ごはんが終わって
遊んでいるので、そこに参加するという形で
けっこう触れ合える時間は多いです。

呑 今日は、バーテンダーもきつい仕事だというお話も出ましたが、
楽しいこともたくさんありますよね。
本日は皆さま、本当にありがとうございました!

3人 ありがとうございました~。
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→ このあと、弊社目の前の馬力で打ち上げました。
お忙しいお三方、本当にありがとうございました!!!