さすがに来年のことを話しても、
鬼も鼻で笑うくらいになってきたのではないでしょうか。
こんにちは、ちょろまかし呑み助です。

来年は戌年。
年賀状には、犬飼いからのTHE 我が家の犬!が
あふれるのかと思うと、今からとても楽しみです。
猫年がないのが残念・・・

さて本日は、先日弊社を訪ねてくれたスペインワインの
生産者についてご紹介したいと思います。
カルトワインの一つとして知られる「ドミニオ・デ・ピングス」
生産者であるピーター・シセック氏が、
アジア訪問の一環として日本にも立ち寄ってくれたのです。
P_20171110_160425_1024
ピーター・シセック氏
多忙なスケジュールを縫って時間を作ってくださったため、
日本での滞在時間は1日のみ。
取材とディナー会でバタバタと過ぎてしまいました。
本日はその時の様子をご紹介します。

ピーター・シセック氏はデンマーク生まれ。
1990年からリベラ・デル・ドュエロに住み
ワイナリーで技術ディレクターとして従事したのち、
ボルドーやカリフォルニアの高名な醸造家たちから
学んだ知識と経験を生かして、
1995年にドミニオ・デ・ピングス社を立ち上げました。

PETER SISSECK- 2014 - Carlos Gonzalez Armesto ©091
Carlos Gonzalez Armesto ©

初ビンテージの1995からそのワインは名声を博し、
さらには積送中の船が沈没し、海の藻屑となったという
ドラマチックな出来事もあって、
一気に希少価値の高いスターワインへと成長しました。

もちろんその品質に関しても、保証されています。
高名なワイン評論家であるロバート・パーカー氏がつける
パーカーポイントにおいて、
この初代ビンテージ1995は、リリース時に100点を受けました。
PETER SISSECK- 2014 - Carlos Gonzalez Armesto ©131
Carlos Gonzalez Armesto ©

取材には、酒類業界のリーディングペーパー「酒販ニュース」さまに
お越しいただきました。
ピングスの最新ビンテージ(2014)を一緒にテイスティングしつつ、
いま彼が取り組んでいること、理想とすることを
熱く語ってくださいました。
このインタビューは年明けぐらいに掲載していただけそうですが、
ここではちょっとしたこぼれ話を・・・
シセック氏の次の目標は、なんと!!
シェリーを生産するとのこと!!

これは・・・興味深い・・・

シセック氏いわく、8年をかけて最適なシェリー会社を買い取り、
フィノだけを作るための8haの畑を購入したとのことです。
畑を購入したのはバルバイナスという地区。
バルデスピノの単一畑もあるマチャルヌードは
有名で確かによい地区ではあるが、
ここはアモンティリャードに向いている気がする、
というのが氏の言葉でした。
1703 全部 (1)
なぜ普通のワインではなくシェリーだったのか?という問いに対し、
「最初は考えたけれど、Vino da Tavola(テーブルワイン)にしかならないし、
そもそもスペイン原産のブドウにこだわりたい。
しかも、フィノは象徴的かつ素晴らしい(fantastic!)ワインなのに、
シェリーのマーケティングは下手すぎる!
シェリーをワインと伝えきれてない。
それを打開したいと思ったのがきっかけです。」
というご返答でした。
最後の部分をかなり力強くお話しされていたのが印象的でした。

多聞にもれず、シェリーの生産地でも、
若い世代がどんどん都会に出て伝統的な技術が失われつつあり、
それを食い止めたいと思っている。

1976年にこの地を見たときには、
人口も少なく小学校は隣町まで通う必要があったけれど、
いまではワイナリーも増え、その学校にも子供が20人ほどいる。
これは人口がとどまっている証だし、
さらに増えようとしているので、本当に良いことだと思っている。

日本のガラス工芸の技と一緒で、
特に古いワイナリーであれば、
作り方というのはやっぱり人の手に拠るところが大きいし、
難しくはないけどスキルが求められる。
それを残していくことは大事だと思っている、というお話でした。
PETER SISSECK- 2014 - Carlos Gonzalez Armesto ©097
Carlos Gonzalez Armesto ©

当ブログでは、お花見シーズンから年末に至るまで、
今年はシェリーをたびたび取り上げた年でしたが、
氏の「マーケティングが下手!」という言葉には、
ガーーーンという思いでした。

と同時に、世界的に有名な「ピーター・シセック」が、
どのようにこのワインにアプローチするのか、
とても楽しみになりました!

当面はワイナリーがまだないので、
われらがバルデスピノの母体、
エステベス社の設備を借りてボトリングする予定とのこと。
よろしければ・・・とイノセンテをお出したところ、
ぼくイノセンテ好きなんだよ!」と
喜んでいただけました。

なお、最新ビンテージであるピングスの2014は、
なんとパーカーポイント100点を獲得!
過去のビンテージにおいても、2013は96点、
2012は100点と、一定して高い評価を受けています。
またセカンドラベルであるフロール・デ・ピングスも、
94点を獲得!
ピングスのスタイルともいえる
「凝縮感とエレガンスの共存」を楽しむことができます。

P_20171110_164953_prp
田中と談笑しながらテイスティング

おかげさまでピングスは一日で完売いたしましたが、
フロール・デ・ピングスはまだ在庫がございます。
気になる方は、ワインチームまでお問合せくださいませ!

呑み助でした。