昨日の米3指標は揃って下落。
NYダウとSP500はこれで3連敗。
昨日は米FOMC2日目で、予定通り今年3度目の利上げが決定されました。
FOMC会合後の声明が伝わるとNY市場は買い優勢となりましたが、パウエル議長の記者会見を受けて失速。
「雇用、賃金、物価のすべてが好ましい状況だ」と米景気に対して自信を深めたものの、「利上げを加速させるようなインフレ予測はしいていない」との発言がきっかけで米金利低下、一時113円台に突入していたドル円も反転、株式市場も崩れることになりました。
昨日まで8連騰となっていた日経平均株価は、短期的に買われすぎ局面にありましたが、日米首脳会談で米国からの追加関税が当面回避されたため、前場はこれを手掛かりに底堅く推移。
前場、上記材料で24,100円を取りに行ったものの叶わず。後場も底堅く上値を目指すかと思いきや、買いのエネルギーが無くなったところにまとまった売り物が出て調整色が強まることになりました。
結局、安値引けの大幅反落で取引を終えることに。
「INDEX」シートを見ると、昨日大引時点の「総合売買指数」は、買われすぎ状態にあり、各市場とも買いエネルギーが相当細っていたことが分かります。
日経平均株価終値
23,796.74円(-237.05円 -0.99%)TOPIX
1,800.11pt(-21.56pt -1.18%)
NT倍率
13.22倍
ドル円
112.64(0.27円高)
米10年債利回り
3.044%▼
225予想EPS
1,735.29円225PER
13.91倍
売買代金
2.811兆円
値上がり銘柄/値下がり銘柄
342/1,730
新高値/新安値
134/14
騰落レシオ
133.30RSI(9日)
85.77%
RSI(14日)
75.78%
VR(14日)
74.39%
ボリンジャーσ
+1.53σ
空売り比率
42.0%
各指標を見ると依然として買われすぎの状況が続いていますが、が米金利が上昇しない中では、現在のドル円であれば目先は業績上振れ期待が続く為、下値は限定的と見るのが一般的。
気になるのは一旦低下した米10年債利回りが再び上昇し始めており、現在3.06%付近にあること。
これが上昇を続けるようだと、株式市場からの資金流出が拡大するため、どこかで新興国不安など急落要因が台頭することになります。
日経平均
-0.99%
TOPIX
-1.18%東証2部
-1.13%
マザーズ
-0.37%
ジャスダック
-0.50%
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日経平均適正水準上限:24,909円
27日日経平均:23,796.74円↓(乖離率+0.70%)
日経平均適正水準中央:23,631円
日経平均適正水準下限:22,806円
◆◆◆◆◆
※日経平均株価適正水準については文末をご参照下さい
裁定買い残(推定値)は久々に2.3兆円まで回復してきました。信用買い残は約2.8兆円。
日経平均株価はなかなか適正水準レンジから大きく飛び出しませんが、いずれ乖離率が大きくなる日がやってきます。
売りにしろ、買いにしろ、相場がどちらかに偏るタイミングを狙い続けます。
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■日経平均株価適正水準及び上限値/下限値について■
当ブログの提示する「日経平均株価適正水準」は、実態と乖離した論理的な値ではなく、実践に即した適正値を算出するため、過去の膨大なデータをもとに株価の 骨格とも言える「企業業績」と「金融政策」の面から導き出された値に、直近3年間の市場特性による誤差調整を加えて算出しています。
直近3年間の全データで、日経平均株価が当ブログの提示する適正水準から乖離する平均乖離率は、9月21日大引け時点で0.65%(約155円以内)に収まります。日経平均株価は、定性的には適正水準中央値に向けて回帰していくこととなります。日経平均株価適正水準の上限値・下限値とも、同様に過去のデータベースを基に導き出され、直近3年間の市場特性による誤差調整を行っています。計算結果として得られる上限値、下限値に対する過去の日経平均株価の分布割合を確認してみたところ、概ね全データベースの70%の割合で日経平均株価が移動する範囲、との結果が得られています。分かりやすく言えば、日経平均株価は、通常の上下動の範囲においては、適正水準の上限値と下限値の間を移動すると思ってください。
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