木曜朝からのエントリーとなります。

新年より新規会員の皆様をお迎えし、いろいろとやることが積み重なり、夜には力尽きてしまいまして、、、

もちろん場中も含め株価や各指標は常に追いかけておりますのでご安心ください。

少し遡りますが、週明け注目されていた12月ISM非製造業指数はやはり悪化したものの、米株式市場は月曜、火曜と続伸。

そろそろ一息入れるだろうと思いきや、昨日9日も続伸しており、これで4連騰。

パウエル議長の発言によりFRBがマーケットを意識していることが分かったことで、投資家の大きな後ろ盾になっていることを物語っています。

ただし、マーケットは依然として12月以降の急落を引きずっており、一言で言えば「臆病」から抜け出せていない様子。

まあ、一連の急落を見せつけられれば大半の投資家は、戻り場面でも強気と弱気が交錯することになります。

下落する理由を探せばいくらでも見つかりますし、先週末のメディアは、ファンダメンタルズ、テクニカル両目から投資家を弱気にさせる材料を次々と報じていました。

上記の様な投資家の心理は決して間違っている訳ではありませんし、状況によっては的確な判断となりますが、勝ち組投資家として生き残りたいのであれば、皆と同じ視点で売買していてはいけません。

悲観(恐怖)の中に生まれる新しい相場の息吹を見つけ、懐疑(臆病)の中に育つ相場を見逃さないことです。

依然として懐疑的な見方が多い戻り相場の中で、ここ数日の日本市場は「おっかなビックリの続伸」が続いている印象です。

9日(水)の日本市場を見ておきます。

日経平均
+1.10%

TOPIX
+1.10%

東証2部
+0.51%

マザーズ
+1.01%

ジャスダック
+0.00%

売買代金は8日(火)2.6兆、9日(水)2.3兆円で盛り上がりに欠け、依然として積極的な買いは入っていません。

ただ、米株式市場は一旦底から抜け出す可能性を示唆する動きが見られるのですが、その「兆し」の一つはこちら。

宅建設関連の指標は景気を先取りする目安と言われますが、そのETFになります。

Image4

景気を先取りする上に、マーケットの先行指標としても参考になるため、日々の動きを見ています。

月曜のエントリーで「リスクオフの流れにも底打ちの兆しがチラホラ見え始めている」と書いた理由の一つはこのチャート。

NYダウSP500ナスダックに先んじて、先週末時点で20日線、50日線を突破し、加えて上記20日線、50日線は底打ちから上向き曲線に反転しています。

つまり、短期、中期狙いの投資家が弱気から強気に変わる局面にあるということです。

そして、昨日9日の米市場で、上記ETFの足取りは100日線に達し、ネックラインを超える動きとなっています。

昨年9月末の日曜配信では、9月下旬から先行して下放れていったこのチャートを用いて米株式市場が天井を付ける可能性に言及し、NYのベア相場入りが近いことを警告しておきました。

案の定、米株式市場は10月初頭にベア相場入りした訳ですが、上記チャートを見て分かる通り、直近の米市場は底練りからの脱却を示唆する動きとなっています。

株価を予想したところで、そうそう当たるものではありませんが、株価を予想するのではなく今ある相場の姿を捕らえることで、見えてくるものがあります。

とはいえ、問題は日本市場。

ドル円の戻りが鈍く、108円台を彷徨っているため、なかなか上値を目指すことができません。

いずれ高値を取っていくことになるでしょうが、その前に、再度底を探る展開が想定されます。

というのも、1点目は15日に控えた英議会のEU離脱決議案が否決された場合、一旦リスクオフとなる可能性があるからです。

もう一点は、先日も指摘した大企業製造業の想定為替レートを割り込む為替水準にあるため、1月末から本格化する3Q決算への期待が剥落する可能性が高まっているから。

9日(水)後場、薄利ながら利益水準に達していた1570を含むポジションは一旦解消し、キャッシュ比率を高めておきました。

もちろん、売買を行う前に、上記背景を含めて私の現状認識を会員の皆さんにお伝えした上で「後場の一段高で利益確定しキャッシュに戻す」旨、臨時メールを配信しています。


日経平均株価終値
20,427.06円+223.02円 +1.10%

TOPIX
1,535.11t+16.68pt +1.10%

ドル円
108.780.00

米10年債利回り
2.698%

売買代金
2.310兆円


空売り比率
44.4%

9日の相場は堅調に見えますが、空売り筋の買い戻しも入っていると思われます。

戻りが鈍いドル円の影響で日柄面から足を引っ張っられて、マーケットの上昇エネルギーは縮小しています。

マーケット総合売買指数(9日終値)
34.02%

◆◆◆◆◆
日経平均適正水準下限:21,733円
9日日経平均:20,427.06円↑(乖離率-10.38%)
日経打診買い水準:20,351円
日経底値買い水準:20,152円
◆◆◆◆◆
※日経平均株価適正水準については文末をご参照下さい

今週末はマイナーSQで、その後3連休を挟んで15日に英議会採決。

週末にかけては、合意なきEU離脱の話題があちらこちらで聞かれることになりそうです。

本日もブログが参考になった方は、バナークリックにご協力いただけると幸いです。
にほんブログ村 株ブログへ

当ブログは、株式投資初心者の方を対象に、実践を通して、現代の株式投資において負けない投資手法を身に着けていただくことに主眼を置くとともに、日本の投資教育の確立を目指しています。

当ブログが、皆さんの投資人生の一助となれば幸いです。

投資は自己責任が原則です。私の日記をご参考いただければ幸いですが、取引きはご自身の責任で行ってください。

初心者で銘柄選別が困難な方は、大底を待ってのインデックス連動ETF等の取引きをお勧めします。

■日経平均株価適正水準及び上限値/下限値について■
当ブログの提示する「日経平均株価適正水準」は、実態と乖離した論理的な値ではなく、実践に即した適正値を算出するため、過去の膨大なデータをもとに株価の 骨格とも言える「企業業績」と「金融政策」の面から導き出された値に、直近3年間の市場特性による誤差調整を加えて算出しています。
直近3年間の全データで、日経平均株価が当ブログの提示する適正水準から乖離する平均乖離率は、12月12日大引け時点で0.85%(約185円以内)に収まります。日経平均株価は、定性的には適正水準中央値に向けて回帰していくこととなります。日経平均株価適正水準の上限値・下限値とも、同様に過去のデータベースを基に導き出され、直近3年間の市場特性による誤差調整を行っています。計算結果として得られる上限値、下限値に対する過去の日経平均株価の分布割合を確認してみたところ、概ね全データベースの70%の割合で日経平均株価が移動する範囲、との結果が得られています。分かりやすく言えば、日経平均株価は、通常の上下動の範囲においては、適正水準の上限値と下限値の間を移動すると思ってください。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■