29日の日経平均株価は1ドル109円台に入ったドル円を背景に7日続伸となり、ザラ場では一時23,000円にタッチしています。終値22,974円。
キャノンやファナックなど国内主力企業の業績下方修正が相次いでおり、日本市場に関しては相場を押し上げる様なネタがあるわけではないものの、昨日、トランプ大統領が米中貿易協議の部分合意について「計画より早く合意できそうだ」とツイートしたことで、週明けの米SP500は史上最高値を更新。
ナスダックはわずかに最高値に届きませんでしたが、米長期債利回り(金利)が上昇したことで円安の流れとなり日本市場に追い風が吹いた格好。
投資家心理が強気に傾いていることに加え、本日と明日開催予定のFOMCでは今年3度目の利下げが行われる可能性が高く、欧州ECBの金融緩和と併せて景気悪化に歯止めがかかるとの見方が広がっており、投資家の先回り買いも出始めた様子。
マイクロソフト、アップル、アマゾン、フェイスブックなど主力ハイテク系が買われています。
このあたりの背景や見通しは寺子屋配信でお伝えした通りですが、日々の細かいNewsはさておき、マーケットは既にゴルディロックスの匂いを嗅ぎ取って、地味ながらブルに傾き始めた可能性があるということ。
日経平均株価
22,974.13円(+106.86円 +0.47%)
TOPIX
1,662.68pt(+14.25pt +0.86%)
ドル円
108.97円(0.19円安)
108.97円(0.19円安)
米10年債利回り
1.849%↑
2.328兆円
昨日は日経平均続伸ながらTOPIXは小反落。本日はそのギャップを埋めるべくTOPIXが伸びています。
昨日、7月に続き2度目の通期下方修正を行ったファナックですが、本日の株価は-0.9%、3度目の通期下方修正となったキャノン(2019年12月期)も-0.8%と下げ幅は限定的。
やはり、安川電機、日本電産からの流れを引き継いでおり、悪材料出尽くし感が漂う相場付きとなっています。
悪材料で売られる銘柄を先回りして買っている投資家がいるということ。
値上がり銘柄数 / 値下がり銘柄数
1520/555
騰落レシオ
123.31
サイコロ
91.66
ボリンジャーσ
+1.77σ
空売り比率
41.0%
マザーズはこれで8連勝。日々の上昇幅を抑えつつ、日柄(調整)で上値を目指す構え。
同じことはここまでの日経平均株価にも言えそうです。
日経平均株価
+0.47%
TOPIX
+0.86%
東証2部指数
+0.46%
マザーズ指数
+1.13
ジャスダック指数
+0.27%◆◆◆◆◆
日経平均適正水準上限:23,206円
29日日経平均:22,974.13円↑(乖離率+3.86%)
日経平均株価適正水準:22,120円
日経平均適正水準下限:20,896円
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※日経平均株価適正水準については文末をご参照下さい
日経平均株価は日々の上昇幅を抑えつつも、適正水準乖離率は+4%近くに達しており、株価水準的にも適正レンジの上限まで200円ほどに近づいています。
円安トレンドが続けば適正レンジ押し上げにより上昇余地も生まれますが、やはりここからは頭が重くなる可能性が高く、近々に一旦天井を打つと構えておくことが肝要。
ただし、空売りを入れるのであれば、少なくとも適正水準上限を超えてから。
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■日経平均株価適正水準及び上限値/下限値について■
当ブログの提示する「日経平均株価適正水準」は、実態と乖離した論理的な値ではなく、実践に即した適正値を算出するため、過去の膨大なデータをもとに株価の 骨格とも言える「企業業績」と「金融政策」の面から導き出された値に、直近3年間の市場特性による誤差調整を加えて算出しています。
直近3年間の全データで、日経平均株価が当ブログの提示する適正水準から乖離する平均乖離率は、7月9日大引け時点で1.22%(約260円以内)に収まります。日経平均株価は、定性的には適正水準中央値に向けて回帰していくこととなります。日経平均株価適正水準の上限値・下限値とも、同様に過去のデータベースを基に導き出され、直近3年間の市場特性による誤差調整を行っています。計算結果として得られる上限値、下限値に対する過去の日経平均株価の分布割合を確認してみたところ、概ね全データベースの70%の割合で日経平均株価が移動する範囲、との結果が得られています。分かりやすく言えば、日経平均株価は、通常の上下動の範囲においては、適正水準の上限値と下限値の間を移動すると思ってください。
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