2008年11月06日

スタッフの石出です。
事後報告になってしまいましたが、今年も四街道市民文化祭にて
手作り映画屋さんが開催されました。
今までを振り返りますと、4年前にスタートした時は石出と飯野
監督が作った作品を上映するだけのイベントでしたが、なかなか
閉じてしまった空間では、お客さんが入りづらいだろうという事
で、開放感のある和室を使い、そこで開催時間の10時から16時
までをフルに使い、和室のみで展開する短編映画を撮影して、
そのライブを観客にみてもらおうという企画を立ち上げました。
それが依頼した松田彰監督の手によって、『オセロ』へと結びつ
きました。その後、オセロはTAMA CINEMA FORUM映画祭、大阪
プラネット短編映画祭、蓼科高原短編映画祭では入賞を受賞。
その他、上映会で上映されてきました。
去年の手作り映画屋さんは2日間に渡り開催され、一日目は前の
年の『オセロ』がどのような編集をされたのか、撮影後の仕上げ
作業をパソコンの画面をスクリーンに映し出して解説し、メイキング
映像と本編を上映しました。2日目は千葉や四街道で撮影された
石出と飯野の作品の上映会を開催しました。
こうして見てみると、手を換え品を換え色々やってきました。開催
している当人らは結構ギリギリで出し物を決めているのですが、
毎回楽しんで頂ける内容になった(なってくれた)と思っています。

さて、その今年の出し物ですが、今年は昨年と一昨年の経験を踏まえ
あるワンシーンに絞って役者さんに演技をしてもらい、それを撮影、
編集し、生で見ていては見えてこない、映像と編集の面白さを
体験してもらえるコーナーを企画しました。
今回出演していただいたのは、僕の拙作『母への手紙』でお母さん役を
演じて頂いた韮塚槙子さんと飯野歩監督作品『ガソリンゼロ』で主人公
が勤務するカメラ屋の店長役を演じた池田裕子さん。演出は飯野監督で
文化祭会場の和室の一室を撮影セットにして、もう半分を観覧スペース
と編集の出来るシステムを置くスペースにしました。(パソコンの画面
をスクリーンに映し出して、編集の様子を見る事ができます)その撮影
した素材を編集するのは僕が担当しました。
物語はいたってシンプルで、お歳暮を届けに来た人とそれを迎える家主
という設定で、途中世間話をしながらお茶を飲み、お歳暮を渡し、
誰かがチャイムを鳴らしたので家主が席を立つ、とたったそれだけの、
ともすれば面白みも何もないシーンなのですが、全体を映すマスター
ショットと各キャラクターのクローズアップを2種類撮影し、それを
編集することで、実は何にもないはずの映像が、意味が生まれ(実際、
笑いも出て反応も好評でした)生の演技では分からないキャラクター
の心理を映像から読み取っていただけるという主旨の内容でした。

毎年、ボランティアで開催している手作り映画屋さんですが、
可能な限りまた続けられたらと。より一層、来年は参加することで
楽しんで頂けるような内容に出来ればと思っています。




(14:23)

2007年05月09日

主演の吉野さんより、ブログテキストがきました。
松田にて転載いたします。

*****************************
十分ちょっとのショートムービー。
昨年の秋台本をいただき、本を読むだけでいろんなことが思い浮かんできて、
松田監督と会う前からすでにこの「オセロ」と毬江という役が大好きになっていました。

不思議なことにたまに出てくるキーワードに私と重なる部分が多くて、実はひっそりと
この作品に特別なものを感じていました。
それでもやっぱり、監督の作品に出演させてもらうのは初めてだったし、どんな現場なのか、
私に勤まるのか、松田監督に会ってリハーサルするまでとても不安で。。。

6時間殆んど休憩なし。
ギャラリーもいるし、オセロのことも考えなきゃで、実は大変な撮影だったのかなぁって。

でもそれが反対に短時間でとてもいい集中ができたし、たくさんの周りの人たちのスムーズな
流れがすごく心地よくて、楽しくて仕方なくて、終わっちゃうのが少し寂しい気分でした。

まだまだ力不足の私だけど、監督や周りの人たちのパワーが自然にいいテンションに導いてくれて、
もう少しこうしたらよかったかなぁとか、悔しいって思ったこともあったけど、
気持ちよくその場に溶け込んで、楽しい6時間を過ごせたなぁと思います。

台本をいただいてからあっという間だったけど、その中でたくさんのことを勉強させてもらって、
たくさんの素敵な人々に出会えて、本当に幸せものです。

見る人によって色んな解釈があると思うけど、いろんな人の色んな「オセロ」、聞いてみたいです!!

(01:08)

2007年04月10日

お待たせしました!
『オセロ』は一ヶ月間の期間限定での配信が本日よりスタートしました。


ここでお願いがあります。
アクセスが集中してしまうと、スムーズに映像が再生されません。
映像の下にあるバー(キャッシュ)が貯まってから再生ボタンを
押してください。
またブロードバンド接続以外での(ダイヤルアップ接続や主に携帯電話で
パソコンをお繋ぎの方等)接続は御遠慮いただくようお願いしております。

また、アクセス集中による緩和のため、もうひとつミラーサイトを御用意
致しました。本編を見るというボタンが二つありますので、映像が詰まって
しまった場合はもう一つの方をお試しください。
今後も、対応策を検討中ではありますが、高品質な映像を無料で提供出来る
ようにする為、御理解のほどをよろしくお願い致します。




「手作り映画屋さん」実行委員会スタッフ一同


『オセロ』はコチラから
http://www.ishideyusuke.com/tedukuri.html

(22:22)

2007年04月04日

サイトが新しくなりました。
前のバージョンの内容はそのままに、新たに昨年11月に行われた
手作り映画屋さんの会場風景の写真集が加わりました。
また、4月10日から「オセロ」の本編が配信スタートします。
昨年開催されたTAMA CINEMA FORUM映画祭での上映だけでしたので、
今回は沢山の方にも見ていただけると思います。
一ヶ月間の期間限定の無料配信ですので、この機会に是非!

※アドレスが変わりました。
http://www.ishideyusuke.com/tedukuri.html

(14:20)

2007年04月03日

ああ、その通りです。石出さん。
前回の僕のブログは言葉が足りませんでした。
自主でやる限りにおいて、今回のような最小限と言えども必要最大のスタッフに恵まれたことがなかったので、いつも滞る部分にジレンマを感じないで済んだことが、「てんてこ舞いではなかった――」という言葉を書かせてしまったのかもしれません。
石出さんが言うように「カメラを監督が兼任していたら――」それこそてんてこ舞いだったでしょう。これは照明や録音にも言えることです。

別に仲間うちでヨイショしようというのではありません。
かくも過酷な状況での制作を強いられるのが自主映画である反面、スタイルが一定しておらず、ほんの少し状況や目先が変わるだけで撮影条件だけでなく作品自体に大きな影響をもたらすのだということを言いたいのです。

思えばシナリオを書く段階から、撮影条件は想定していたわけですから、てんてこ舞いでなかったのは当然かもしれません。
ま、そんなのんきなことを言っているのは、飯野さんや石出さんの文を読む限り僕だけかもしれませんが……すいません。

ともあれ、繰り返しになりますが、いよいよ配信です。
もうすぐ石出さんから期日予告があるかと思います。
その前にカウントダウンでサイトリニューアルがあるそうです。
僕もお楽しみです。

役者さんのことについては、また今度。

(04:31)

2007年04月02日

自主制作映画での現場では、監督がカメラを兼任し、助監督のように
走り回り、ひょっとしたら照明もやって、帰ってから進行状況をブログに
アップして、少しでもトピックを作るべく孤軍奮闘しているかもしれません。
しかし、今回の「オセロ」組では、それぞれスタッフが責任を持って、自分の
やるべき仕事をしていました。カメラマンはとりあえずカメラのRECの
スイッチを押していたわけでもなく、音声にしてももただブームマイクを
持っていたわけでもありません。
自主制作映画にありがちな「とりあえずやってもらう」ということではなく、
責任をもって担当する。そして、それを任せられるということ。
「オセロ」撮影現場では、そんな人たちが集まりました。
松田監督が“てんてこ舞いではなかった”というのは、おそらく
演出以外のセクションを信頼してお任せできる現場だったということだと
思います。カメラマンがいなくて兼任しなくてはいけなかったら、それこそ
てんてこ舞いな現場だったのではないでしょうか。

さてさて、僕の責任はというと…
4月の本編配信に向けて、サイトをリニューアル中です。
例えて言うなら、作品にリボンを付けてラッピングしていると言った具合
でしょうか。


(03:50)

2007年03月31日

 スタッフ・飯野です。

「実を言うとそんなにテンテコ舞いしてたとは、いまとなっては思えないんですよね」

という松田監督の言葉に「なにーっ!」と声をあげたい気持ちだったりするのですが(笑)、たしかに自主映画といえども、現場でじっくり撮影するか、さくっと撮影するかはその監督やチームによる部分も多いので、松田監督にとってはいつもの「撮るぜ!」状態とそんなに変わらなかったのかもしれないですね。全速力なのはいつもの事でした。

 さて、そんな松田監督の<現場全速力>主義を支えてくれた大きな力がお二人の俳優さんでした。松田監督の書いていた「下地作りとしての脚本」を、さらに強固なものにして現場に臨んでくださった小黒奈央さんと吉野真理さんの主演お二人。当日、演技に関して試行錯誤する余裕がないことはあらかじめ分かっていたので、事前に松田監督とリハーサルをしてキャラクターを作ってきてくれました。

 ある思いを抱えてかつての後輩に向き合う、どこかドライな先輩キャラ・高階。小黒さんはサバサバした口調ながら、微妙な思いに揺れる感情をたっぷり演じてくれました。当日カメラを覗いていて、現場の(間取りの)単調さに打ちひしがれそうになりつつも(って言ってもその現場を決めたのは我々なんですが…)、クライマックスで小黒さんが見せてくれた表情は「今回カメラ担当でよかった」と実感できたものでした。

 一方、どこかのんびりしつつも実は強い芯を持っている愛嬌ある後輩・毬江。吉野さんは笑顔の裏に潜む不敵な思いを、可愛らしく痛快に演じてくれました。張りのある声で高階に迫っていくクライマックスは、激しいやり取りではないのにスリリングな瞬間を醸し出してくれて嬉しい思いでした。彼女で始まり、彼女で終わる。それがこの作品でもあるのです。

 さて、実は小黒さん演じる高階のキャラクターは、サイトで公開されている脚本と完成作品では若干テイストが違っています。松田監督が小黒さんをキャスティングしてリハーサルを進めるうちに変わっていったとの事。僕らが実際にその演技を見たのは撮影当日だったのですが、リハーサルでどのようにキャラクターが変化していったのか、そんな過程にも興味がわくところです。

 当初の構想では、そんなリハーサルも含め全部当日に行なって、監督がどのように作品を完成に導いていくのかを丸ごとお見せしたいと思っていました。撮影の風景とは映画作りのメインように見えるのは確かですが、「作品を生み出す」ということの大きなうねりは、撮影の前から(もしかしたら撮影の前にこそ)存在していると思っているからです。

 ただ何度も書いているように、今回の脚本は6時間で撮影するなら現場で試行錯誤している時間がない分量になっていたので、あのような見せ方になりました。そういう意味では撮影がどんどん進んでいるように見えた可能性もあるので、スピーディーに見てもらえたかなとも思いたいのですが、いつか可能ならリハーサルの様子なども含めてじっくり見てもらえるようなやり方も実現させてみたいですね。

 なんにせよ、4月の頭にはサイトもリニューアルして「オセロ」配信に向けて動き出しますので、そんな<撮影前の下地作り>もあったことを脚本なども読んで想像しながら、本編との違いも楽しんでもらえたら嬉しいと思う今日この頃です(あ、またこの締めになっちゃった…)

※小黒奈央さんの公式ブログ<Matildaのだいたいご馳走>はこちら

※吉野真里さんの公式サイト<LIFE IS BEAUTIFUL>はこちら

(16:44)

2007年03月30日

実を言うとそんなにテンテコ舞いしてたとは、いまとなっては思えないんですよね。確かに休憩なしだったし無駄話もなかったけど、それは余裕がないというのとはちょっと違って、撮ることだけに専念した結果に過ぎないということではないでしょうか。実際もっとシビアな現場もあったような気がします。

飯野さんが、「時間をかけることが許される」ことを個人映画の要素のひとつにあげていましたが、まさにその通りで、それを指していうなら。今回の撮影は「短時間で必要最低限、時に必要過多に拘る」という、僕等にしてもれば水準の高い「仕事」だったと言えるのではないでしょうか。

時間をかけることが良いものを作り上げるということが一部幻想である一方、時間をかけないことの美徳を掲げる悪習も戒めるべきだとは思いますが、その双方の理屈がどうとでもなり立つ懐の深さと多様性が映画にはあるように思えます。

ただ、今回に限って言えば、脚本というスタートラインはとても重要でした。短時間で撮りきるには、ワンシチュエーションドラマというのは好都合である一方、そのシチュエーションのドラマを映像で語るだけでは映画としてもエモーションをそこに存在させるのは難しいことだからです。
そのことを踏まえ、なおかつ現場で悩まないだけの下地つくりを脚本の段階からしたつもりです。そうすれば撮影現場では迷いも少ないし、時に大きく飛躍することもできるのではないかと、いつも僕は考えていて、今回もそれを実行したつもりです。

さて、作品は撮影後数すぐにTAMA映画祭でプレビュー上映されましたが、ようやく4月にサイトリニューアルに合わせて配信になるそうです。みなさんの反応がいまから楽しみです。



(23:59)

2007年03月29日

 スタッフ飯野です。去年の11月に公開撮影を行って完成した短編「オセロ」がいよいよ4月に本編の配信を開始するわけですが、今回の制作は本当に何もない状況での活動だったなぁと思い返しています。

 商業作品であれば、ある程度の予算とそれに見合ったキャスト・スタッフが一丸となって効率よく完成に向けて動いていくのが普通ですが、こういった自主体制での制作では潤沢な予算などはないことが多く、キャストやスタッフもある程度限られた条件で動くしかなくなることが多いわけです。

 ただ、自主体制の強みとしては「明確な締め切りが無いことが多いため、<時間>をかけることによってもろもろの限界をクリアする」ことが出来るという面もあります。時間さえかければ全てが上手くいくということもないのですが、限界や制限だらけの中で少しでも充実した活動・作品を手にするためには、時間くらいはかけたいというのが多くの自主制作者の思いなのかもしれません。

 「オセロ」の監督をしてくれた松田彰監督もその例にもれず、かつて4年以上の時間をかけて16丱侫ルムの長編映画「夢の祭」を制作した実績があります。この作品は有名な俳優やスタッフが名を連ねているわけではないのですが、作品の中にはとても豊かな世界が紡ぎだされていて、それは4年という時間をかけることによってこそ産み出された豊かさなのかもしれません。(ちなみに監督本人にしてみればそんなに時間をかけるつもりは毛頭なかったと思われるんですが(笑))

 さて、そんな両面を持つ映画制作ではありますが、今回の<手づくり映画屋さん〜実践編〜>では、数少ない自主映画のメリット「時間をかける」という要素すら取り払ってしまい、「撮影は一日限り、舞台はある一室のみ」という、まさに「なんにもない」状況での映画制作となってしまいました。これは文化祭というイベントでの公開撮影を企画したときに、ある意味自動的に決まってしまった条件なのですが、それは僕ら実行委員会としては十分に腑に落ちる条件・体制であっても、"実際に作品を作り上げる監督"にとっては(しかも脚本から作らなくてはならない)、「自分はここで何をやればいいのか」という思いにかられてもおかしくない状況でもあったわけです。

 実際に公開撮影当日を振り返ってみると、朝10時からドタバタと撮影が始まり、監督が悩む時間も試行錯誤する時間もまったくなく、とにかく「撮りきる」ことだけを目標に突っ走る現場になったわけです。撮影状況を会場で解説していた石出さん(実行委員)の語り口で軽妙な印象もあったかもしれませんが、撮影スタッフ・キャストの状況は実は火のついた車状態で走りつづけていました。

 僕は現場でカメラマンとして本編の撮影を担当していたので、その(自分たちにとっては)怒涛の流れの中に身を置いていたのですが、ある意味撮影が終わってしまえば役目は終わります。この場合監督が辛いのは、その現場で手に入れたカットを繋げて「作品にする」作業が残っていることです。上手くいったカット、失敗したカット、想像とは違ったカットなど、構想とは異なる様々なピースをどのように一連の作品として構成していくのか。これは撮影以上にスリリングで大変な作業であるはずです。

 僕らは「監督、仕上がりましたー?」なんて、のんびり待ってればいいのですが、その間、監督は「なんだこの撮影は!」とか「なんだこの撮影は!」とか、あと「なんだこの撮影は!」などと各カットに暴言を吐きながら編集をしていたに違いないのです(涙)。

 実際の完成作品は、そんな当日やその後の作業のテンテコマイ振りを感じさせることのない落ち着いた作品に仕上がっていると思うのですが、一度ぜひその僕らにも見えなかった松田監督の知られざる「なんにもない」制作の七転八倒物語も聞いてみたい今日この頃ですね(なんだそりゃ)。

※上記、松田彰監督作品「夢の祭」についてはこちらからどうぞ。

(00:35)

2007年03月28日

62375694.JPG去年の11月の撮影から、ようやっと4月に配信出来ることになりました!と、その前に、
私、伊東はやっておきたいことがありました。
それは、エキストラで参加していただいた地元高校の生徒さんに、作品の
DVDを渡すことです。
私は、DVDの作成は出来ないので、スタッフの石出さん、松田監督に作って頂いたものを、まるで、私が作ったかのように渡すわけです(笑)(うそうそ)
二人の配慮で春休み前に私の手元に届き
届いた次の日に学校に電話を入れ渡しにいきました。
ところが、どっこい。
三枚のDVDに手書きでお礼文やサイトのURLを入れたカードを作っている分
遅くなり、着いた頃には演劇部の先生は出張に行かれた後でした。
女性の職員さんの「あ〜」という表情からもわかりました。
職員さんは「渡しておきます」からと丁寧にDVDを受け取ってくれて、後日、先生に電話をいれて、
肩の荷が下りました。先生や生徒さんには本当に感謝しています。
今思うと、先生のお顔はわからないままで(電話でのやりとり)
お名前と声から想像している次第です☆

ということで、演劇部の生徒さんの呑込みの早い演技も見ていただけたらと思います。

宜しくお願いいたします。4月でーす(しつこい‥)

(01:10)

2007年03月21日

 去年の11月、<手づくり映画屋さん〜実践編〜>を開催して松田彰監督とともに短編映画「オセロ」を製作してから早くも4ヶ月以上が経ってしまいました 。完成した「オセロ」は多摩映画祭の松田彰監督特集上映にて初公開されましたが、いよいよこの4月からはネット配信を予定しています。

 撮影時間6時間、舞台は和室という限定条件のもと、松田監督は静かで熱い素敵な短編映画を作り上げてくれました。市民文化祭での公開映画撮影ということもあり、出来ないことのほうが多かった撮影でしたが、完成された映画はそんな裏側の状況など関係なく、映画そのものの魅力で心に伝わってくる作品になっているとスタッフ一同信じています。

 本来ならスクリーンで見てもらう機会を作るのが一番理想なのですが、まずはどなたでもご覧いただけるネットでの公開から始めてみようと思っております。公開時期に関してはまだ確定してないのですが、なるべく4月の上旬から始めて、一ヶ月くらいの期間を予定しています。

 映画祭公開後からは、このブログも大分ご無沙汰してしまいましたが、撮影現場の様子なども新たに公式サイトでご紹介しながら、また少しずつ動き出したいと思いますので、時々覗きにきてくださいませ。

 それでは、4月に向けてまたよろしくお願いします!

(14:01)

2006年11月26日

 無事映画祭でのお披露目も終わりました。
 その時のご報告が遅れましたが、石出さんがいろいろ書いてくれております。
 そういう訳で、僕の仕事も終わりました。あとは実行委員の方々が、今後の展開を練っておられるかと思います。近々ではないかと。

 今回のこの企画にお誘い頂いて本当に感謝しております。
 なにより、自身が作家である飯野氏や石出氏が発起人であるところの企画なので、ある程度自由にやらせてもらえたこと以上に、力強いスタッフワークに支えられたことが、とても気が楽でした。
 主演女優のお二人の吉野さんや小黒さんも、六時間ぶっ通しで、少なくとも僕等に疲れた顔を見せないで、座ったままの状態で芝居をしてくれました。あの短い時間で芝居を確立させるというのは、やはり物足りないものもあったことでしょうが、完成した画面の中での彼女らはとても輝いています。
 撮影当日、仕切りのある部屋の中に入って、その日撮影をするカメラの映像が観覧席のギャラリーにダイレクトにモニターされるシステムを見たときに、「ああ、この企画は成功するだろう」と思いました。完成されたコンテンツと実際の作業の間には大きな隔たりがあります。それは世間の人たちには想像の出来ない複雑な工程を経て行われる作業だからです。おそらく普通に撮影現場を見ただけだとその作業が物語のどの部分を撮影しているものなのか、どういう風に撮られているのかを知ることは出来ないでしょう。それを、実際の撮影中の絵を二つのモニターに映し、さらには、シナリオのテキストをうちのブースに立ち寄ってくれたお客さん皆さんに配り、石出氏のマイクを通した解説が逐一行われるというシステム。(もちろん本番は静かですが)画期的だと言っていいでしょう。謙虚な実行委員の方々は言いませんので僕が言っちゃいますが、ご覧になったお客さんは皆、本当に満足していたことと思います。
 来年どうするのかは知りませんが、アレをやってしまった以上また実行委員の方々は頭を練らないといけないですね。
 ともあれ、満足のいく作品が出来上がりましたこと、とても嬉しく思います。
 実行委員のみなさん、ボランティアで参加してくださったスタッフのみなさん、ありがとうございました。

(22:57)

2006年11月21日

一息ついたところのスタッフ石出です。

9月から企画がスタートして、2ヶ月が経ち、映画祭でのプレビュー
上映までこぎつけて、今回関わってみて、一スタッフとして幸せな日々
でした。

TAMA CINEMA FORUM 映画祭ではオープニング企画として、
松田監督の昨年グランプリを受賞しました『お散歩』と
短編『冬の幽霊』そして、新作上映として『オセロ』が上映されました。
舞台挨拶には松田監督の挨拶の後、『オセロ』のキャストとして、吉野
真理さんに挨拶をしていただき、華やかな舞台挨拶となりました。
僕はパソコンで完成作品を観ていたのですが、会場の大きなスクリーンで
改めて観てみて、二人のどことなく切ない感情が、パソコンの小さい
画面より迫ってきた12分間でした。和室一室のみでのお話で、間が持た
ないのではという当初の心配はなく、作品の世界観がピアノの音楽と相ま
ってギュッと詰め込まれた12分間だったと思います。

上映後は、“タダでは帰らない精神”で「手づくり映画屋さん」のパンフ
を会場内の方々に配布。しかも、参加した監督たちのトークショーまで
紛れ込み「手づくり映画屋さん」代表として参加し(誰だコイツと思われ
たかと思いますが)アピールてしまいました。
(映画祭実行委員の皆様ありがとうございました)

さて、ここで外での活動は一旦終わりとなります。
ひょっとしたら、まだ松田監督の方での上映活動の折に『オセロ』の上映
があるかもしれません。
でも!実は今年の「手づくり映画屋さん」はもう少しだけ続きます!
どんな内容かは、是非このブログまたは公式サイトの方でチェックして
いただけたらと思います。

(22:27)

2006年11月15日

松田です。

週末のTAMA映画祭でのプレビュー上映を控えて、仕上げに勤めてまいりましたが、なんとか間に合いまして、無事完成しました。

 「映画が作りたい」と初めてカメラを手にして最初にぶつかる壁は、その規模にかかわらず映画制作というものの煩雑さ複雑さだろうと思います。はっきり言って個人の頭や肉体だけでは荷が重すぎます。学生や社会人、成熟の度合いでそれなりの構想を練るわけですが、大抵の場合その何倍もの精神的、肉体的な重労働を強いられます。
 そして妥協します。良い言い方をすれば選択するわけです。
 映画制作というのは実際高いハードルですが、意外に間口は広く、あらゆるアプローチが可能です。どのアプローチを大事にして、どれを捨てるか。そのことを映画を制作する常々に判断していく感性こそが、手づくり映画の基本だと思ってます。
 「オセロ」撮影に参加した僕たちは、既にちょっとした小技を知っていて、機材もある程度はそろっていて、当然最初に映画づくりを手がけた頃よりも経験もあるわけです。その分、今回は空間と撮影時間の戒めをもって初心と同じような取捨選択を迫られる状況で撮影を行いました。
 一番最初に選択を間違わないようにしたのはシナリオです。条件や状況を鑑みたシナリオ作りをしたことは以前書きましたが、もうひとつ僕が一番最初に選択したことは、条件や状況に負けて作りたいものをはき違えないということでした。これは映画という多様なアプローチが可能なジャンルだからこそ、常に戒めなければならないことだと思っています。
 
 あとは観た人のご判断です。週末のプレビュー以外でどのような露出をするのかは、実行委員会の方達がいろいろ考えているようです。

地域密着型映画づくり推進プロジェクト「手づくり映画屋さん」制作
映画『オセロ』約12分40秒作品

楽しんで頂けるものが仕上がったと思っています。
是非、機会がありましたらご覧ください。

(17:47)

2006年11月13日

スタッフ石出です。

公開撮影からほぼ一週間が経ちました。落ちついた今となっても、あの公開
撮影は企画としては大変面白い企画だったと思っています。映画であり、舞
台であり、リアルタイムなメイキングであり、そういうオモシロさが全て詰
まっていたと思います。
司会者としてそう思っていますが、同時に作品を時間制限の中で作るという
ことには、少々疑問もありました。多少スタッフやキャストに迷惑をかける
かもしれないけど、時間を許してもらえるのが自主制作の大きな魅力の一つ
です。じっくりいいモノを作りあげる事が、プロでのフィールドよりチャンス
があります。そういう観点からすると、本来の撮影ではもうちょっとじっくり
撮影していたかもしれません。あくまで僕の推測ですが。
なぜなら、監督自身もこだわりを持っている人だからです。
しかしながら、この6時間以内に撮り切れる脚本を撮影のことも含めて、書き
上げた松田監督はその熟練した腕をいかんなく発揮し、その演出は観客の前で
披露してくれました。
先日、作品の編集を見てみました。とてもあれだけの人が行き来していた現場
とは思えない、しかもキャストの演技や、スタッフの仕事にツッコミをして
いる司会者がいたとは思えない、静かで小さな感動がある作品に仕上がった
と、勿論監督を信じて企画を持ち込んだのですが、企画者・司会者として
ホッとしている次第です。

さてアフレコも終わり、そろそろ音楽が完成します。
どんな作品になったのか、是非映画祭で見ていただけたらと思います!


(23:35)

2006年11月11日

 "手づくり映画屋さん"で制作された松田彰監督作品「オセロ」が初公開されます。多摩市で毎年行われているTAMA CINEMA FORUM 映画祭のプログラム<第7回TAMA NEW WAVE - 骨のある人求む! 来たれ! 本格派映像作家! ->内の松田彰作品特集上映での公開になります。

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TAMA CINEMA FORUM 映画祭
<第7回TAMA NEW WAVE - 骨のある人求む! 来たれ! 本格派映像作家! ->

日時 ○ 11月18日(土)15:00〜

場所 ○ ヴィータホール(多摩市立関戸公民館)
    京王本線聖蹟桜ヶ丘駅より徒歩2分

料金 ○ 当日:1200円 / 前売:1000円

TAMA CINEMA FORUM 映画祭公式サイトはこちらから

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 当日は、松田監督の「お散歩」「冬の幽霊」も同時上映で、松田作品の世界を堪能できるプログラムになっておりますので、ぜひご来場ください。

(13:15)

2006年11月10日

741c8f54.jpg松田監督と企画者三人で、状況音撮りをしました。
監督はこの後18日の上映に向けてさまざまな作業がありますが、
私は、この作品に関わるのは一段落です。

今回、嬉しかったのは、音にうるさいと言われている監督に
マイクを任せていただいたこと☆

写真は愛用のガンマイク、あ、違った、飯野さんのでした。
でも、このマイクをずっと使わせて頂いてます。
愛着あります☆

(23:27)

2006年11月09日

撮影が終わりました。
他の方々が既に書いておられますが、とてもスリリングな撮影でした。
ほぼ定刻どおりに終わり、全46カット、97テイク。取り終えました。
すべて滞りなく完全という撮影は、当たり前だけどありえません。
この「当たり前」というのは、撮影前から想定していなくてはならないことで、たかをくくっていると、小さなトラブルで済むことが、取り返しのつかない状況をもたらしかねません。
そういう意味では、ごちゃごちゃ考えるだけ考えて挑みました。いろいろとありましたが、何とかこなしたと見ていいでしょう。

役者、スタッフだけでなく、撮影をギャラリーに見せる為の観覧空間をとりしきったスタッフたち、みなさん休憩なしで頑張りました。
正直いつもよりタイヘンでした。今度こんな企画があったら、もうちょっと手加減したシナリオを書かなきゃ自分の首を絞めることになると自戒しました。

ただいま、編集を終えて音楽をつける作業をお願いしています。
公開しているシナリオとはキャラクターなど少しずつ違います。
ちょっぴり哀しくて嬉しい物語に仕上がりそうです。
音楽制作中に整音作業をやり、音楽が仕上がったら、音楽をミキシングです。
来週末には映画祭にてお披露目です。

(00:53)

2006年11月08日

 「オセロ」で主演してくださった吉野真里さんと小黒奈央さんへのリンクを追加しました。皆さん、ぜひ遊びに行ってみてください。

吉野真里さん公式サイト(毬江役)<LIFE IS BEAUTIFUL>

小黒奈央さん公式ブログ(高階役)<Matildaのだいたいご馳走>

(22:42)

2006年11月07日

 スタッフ・飯野です。4日の当日、ご来場いただいた方は本当にありがとうございました。撮影現場をまるごと見せるイベントとは言っても、撮影自体は結構地味なものだったりするので、どれくらい興味を持ってもらえるかが今回の企画の一番の課題でした。とは言いつつ、その克服方法も「まずやってみてから」みたいな感じでもあったので、当日はどうなるか自分たちでも見えなかったわけです。最悪、お客さんがいなくても仕方がないかもと思っていたのですが、実際は僕らが想像していたよりずっと多くのお客さんに見てもらうことができ、中には最初から最後まで全部見てくださった方もいらっしゃたので、スタッフ一同感激でした。

 僕自身はカメラマンとして松田監督にくっついて、とにかく最後まで撮り切る事に必死だったんですが、限られた時間の中で走り回って物を作っていくというのも、無駄に考えすぎることもなく刺激的だなと改めて感じてました。実は途中「それやっちゃヤバいでしょ」みたいな失敗をしちゃったりしたんですが(皆さんゴメンなさい)、それを差し引いても(勝手に差し引くな!)僕の中では充実した一日となりました。

 今回の企画に賛同して素敵な脚本を書いていただき、当日は誰よりも必死に現場を引っ張ってくれた松田監督には心からお礼を申し上げます。そして6時間のイベント中ほとんど休みなく現場の緊張感の真っ只中で演技をしつづけ(正座で辛かったことと思います)、公開撮影という条件も感じさせない自然な表情を見せてくださった主演の小黒奈央さんと吉野真里さんのお二人も本当にありがとうございました。他にも今回は地元以外の方にもスタッフとして遠くから参加していただいてまして、その皆さんと、文化祭参加にあたってご尽力いただいた市教育委員会の皆様にもこの場を借りてお礼を申し上げます。

 <撮影>という映画制作のメインイベントは4日で終えたわけですが、作業自体はすでに次の段階へ進んでいます。松田監督は完成に向けて編集を始めてますし、音響的な素材集めなどで、この後もふたたび作業が入ってくる予定です(監督ねばる!)。そういった活動もふくめて、このブログや公式サイトで随時更新していきますので、まだまだ見に来てくださいね。いずれは完成作品をご覧いただくことも出来ると思いますので、お楽しみに!

(10:47)