2009年09月28日

【日航再建問題】

【日航再建問題】


省悪説(官僚性悪説)の証明

日航(JAL)が経営的に瀕死の状態に在る。
この日航業績悪化は、永年の省悪説(官僚性悪説)の証明である。
6500人削減、50路線廃止などを掲げている日航(JAL)の再建案に、静岡県の川勝・新知事が大慌てで前原・新国土交通大臣に富士山静岡空港への日航路線の廃止をしないように陳情した。
廃止路線に挙げられた富士山静岡空港はまだ開港四ヶ月で、日航の路線が廃止となれば空港の経営が立ち行かないのである。
前静岡県知事・石川嘉延(いしかわよしのぶ)氏は前・自治省(現・総務省に統合)の官僚で、「最後の地方空港」と呼ばれ、近くの中部国際空港・セントレアや羽田東京国際空港の方が遥かに発着便数が多い利便性から採算を危ぶまれた富士山静岡空港の開港を強力に推し進めた。
地元地権者の意見では、当初から濃霧発生の頻度が高く「空港には適さない」としていたのだが、石川嘉延氏と監督官庁・総務省はそうした地元地権者の声を無視して計画を強力に推し進めた。
しかし現実に濃霧発生の頻度が高く度々着陸を他空港に変更され、開港丸四ヶ月経った富士山静岡空港のその後であるが、利用者の搭乗率が悪化を続け韓国・大韓航空機は、毎日二便就航を週四日程度に減便、中国・当方航空機は週四便を週二便に減便する事が余儀なくされている。
その上で、日航再建問題が起こり日航の路線が富士山静岡空港からの撤退が危ぶまれている。

富士山静岡空港の建設計画は、国土交通省の空港整備特別会計法に基づく国の特別会計・空港整備特別会計からの国庫補助金を前提とし、特別会計その物の確保を目的とする言わば省と役人の為の予算計画に仕事の方を合わせた形で需要も採算性も二の次三の次の呆れた物だった。
しかし呆れた物でも、一度計画され予算が付けばもう八ッ場(ヤンバ)ダムと同じ「戦艦大和症候群」で後戻りは出来ない。
計画が決まれば建設関係の業者が群がり、一時石川前知事に対する西松建設の献金問題も表面化している。
富士山静岡空港計画のそれは詐欺みたいなもので、空港整備特別会計からの国庫補助金は約245億円、残りの補助金の七倍にあたる約1,655億円が静岡県の支出、つまり県民の血税を使った事となった。
今後の富士山静岡空港の運用赤字は、全て静岡県民の血税で恒久的に補う事になる。

そこで日航再建問題の核心部分だが、日航の甘い経営体質に集まる批判について日航ばかりを責めるのは筋違いで、体質批判の根源は監督官庁に在り、特別会計確保政策に応じる不採算路線の就航要請などで日航の経営が翻弄されて負担を強いられていた事にその原因が在る。
元々日航は政府系の元は国営会社だったのだから公共性をかざされると弱い所が在り、つまり日航を天下りを含めて都合の良い駒に使っていたのは監督官庁で、削減される再建案6500人は立場の弱い人間、路線廃止予定の地方空港は建設を推奨した監督官庁から日航の就航を内約条件として開港させているのである。
特別会計で予算付けする空港建設と監督官庁の要請に拠る日航の就航はワンセットで、それを「日航の甘い経営体質」と全て責任をおっ被せて知らん顔する監督官庁は酷過ぎる。
今ひとつ、旧国営系の民営会社(鉄道・空路・電話通信・郵便と預金・道路)は国民に対する行政的サービスを併せ持たされていて、採算と行政的サービスは必ずしも一致しない。
その民営企業に行政的サービスと採算を一致させようとすると、切り捨てられるのは行政的サービスと言う事になるので、そこをシステム的に補完するルール作りが必要である。

 />にほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ<=このブログのランキング順位確認できます。クリック願います(ランキング参戦中)。
★未来狂 冗談の公式HP(こうしきホームページ)
未来狂冗談のもうひとつの歴史・時代小説ブログ
皇統と鵺の影人検索キーワードダイジェスト集/>にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ <=このブログのランキング順位確認できます。


この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/jiyoudanslb/51590621