2012年04月16日

【大飯原発・「原子力発電」と「食べて行く為」と言う事】

無題2

【大飯原発・「原子力発電」と「食べて行く為」と言う事】



哀しいかな、人間には「食べて行く為」と言う基本的な生活が必要である。
最も基本的なこの「食べて行く為」と言う生活の維持は、個々の人々にとって意外と難問である。

日本政府・野田政権は、大飯原発の再稼動に向け大きく舵を切った。
福島原発事故の本格的な検証も終わって居ない中での無謀な見切り発車である。

そして小生が「若狭湾の原発再開、チョット待った。」で予ねて指摘の通り、大飯原発は「浜岡原発」に次ぐ危険な立地に在る。

経済産業省原子力・保安院は、二千四年のスマトラ沖地震でインドの原発が津波被害を受けた事で二千六年八月に勉強会を開き、五原発の津波深刻被害として「電源喪失」を指摘していた。

指摘五原発は、泊原発、女川原発、福島第一原発、浜岡原発、大飯原発の各原発で、文章に拠るといずれの原発でも原子炉建屋拠り一メートル高い津波で「全電源が喪失される」と指摘されていた。

しかしこの指摘を深刻に受け止めた電力会社は無く、福島第一原発の大惨事を経て漸く対応を始めた電力会社が散見する程度である。

若狭湾には活断層が密集していて、大飯原発の直下には「F6」と呼ばれる要注意の横ズレ断層がある。
3・11東日本大震災を経て今、日本列島中の活断層で総体的に中規模地震が頻発する連鎖の活発期を迎えている。

そうした活発期の条件下で、過去に大地震の痕跡が残る若狭湾・大飯原発の直下破砕帯を、根拠も無しに「安全」と言い切れる関電は不思議である。
それでも、大飯原発の地元・福井県おおい町の町長・時岡忍氏は再稼動を歓迎している。

何故ならば、原発が定着してしまったおおい町の地元に於いては、大飯原発が生活の糧に成って居る住民も多く、また、おおい町の財源としても永く原発を充てにして、毎年町の予算を組んで来た。

そして原発の既存立地そのものがどの地域も他の産業を誘致するには難しい地域で、原発事業が停止すると自治体自体が立ち行かない体質である。
つまり地元では、事の是非を超越した「食べて行く為」と言う次元で再稼動が必要なのである。

また財界に於いても電力と言うエネルギーの確保は死活問題で、企業とその従事者が「食べて行くには必要だ」と考えている。
この「事の是非」を超越した「食べて行く為」と言う次元では、安全を検証するよりも「安全だと想いたい」と妥協し、自らの危険も周囲の危険も二の次になる。

それと言うのも、元々原発立地は過疎化が進みつつ在った自治体の弱みに付け込んで、地域への交付金と周辺事業も含めた就業先の拡大で、ドップリ原発依存体質に成っている。

勿論、「食べて行く為」と言う当事者の言い分も少しは理解できるが、端的に表現するとこれは「目先の己が大事で、他人の危険には目を瞑(つぶ)る」と言う事である。

しかしこの言い分を聞いて、住民を守るべき町長と言う公職に在る者や、もっとも国民の安全を守るべき政府が、「少々の他人の危険には目を瞑(つぶ)る」と言う事は許されるのだろうか?

ここで考えるべきは、「食べて行く為」に自らをも騙す「安全の確認」と言う妥協の嘘である。
野田政権に依る原発再開の見切り発車の理由こそが、「食べて行く為」と言う政治判断で、けして安全性を確保した訳では無い。

この安全性の面では、津波対策として発電機の設置などで「非常電源の確保をしているから安心だ」としているが、そもそも配管も配線も大地震の被害だけで寸断される可能性があり、発電機が宝の持ち腐れになる可能性も秘めていて「津波から電源を確保すれば問題ない」はフアンタジーである。

つまり「原発再開が先に在りき」の政治判断の詭弁にまったく信憑性はない。

詭弁の事例だが、静岡空港は東海トラフ大地震が懸念される浜岡原発の北方向上の丘を地均(じなら)して建設された。

当時の静岡県知事が静岡空港を建設を強引に推し進めた時、「いざ大地震時には、この空港は救援に役に立つ」と言ったのだが、造成されたばかりの滑走路やアクセス道が、安易に「大地震でも寸断されずに役に立つ」は全く保障の限りではない詭弁である。

元々原発と言う大変扱いが難しく危険な物を、「ああしたから安全、こうしたから安全」と言うが、扱いが難しく危険な物で在る以上、自然災害はおろかヒューマンエラー発生の可能性も否定出来ない。

しかも「危険な使用済み核燃料棒」の始末の目処(めど)が未だ立たない先送り見切り操業を続けて来た現状で、「いずれ始末の目処(めど)も立つ」と言う好い加減な想定が、「食べて行く為」にまかり通っているのだ。

これを表現すれば、所詮人間など本音はそんなもので、広範囲の人々への危険をねじ伏せても「食べて行く為」に「目先の利を得たい」のである。
つまり周囲を危険に巻き込む事を避ける為に必要と思える「苦を乗り越えよう」と挑戦はせず、安易に苦労無しの現在のままの「楽で過ごそう」と言う事である。

勿論原発を廃止すれば、政府として「それで食べて居た人々」に救いの手を差し伸べねばならない。
そして必要な代替エネルギーを確保しなければならない。

野田政権は、それらの難問とに向き合う事を避け、現在のままの「楽で過ごそう」と言う選択をして「原発再開先に在りき」を強引に推し進めている。

この本来は国民の為に「苦を持っても危険を回避すべきに挑戦する」を避けて「楽で過ごそう」と言う事は、項目が違うだけで野田内閣の対官僚対策と同じ事である。

野田政権は、選挙時の民主党マニフェストを反故(ほご)にして国民の期待をねじ伏せ、「官僚との対決に挑戦する事を回避し、楽に政権を運営しよう」と安易苦労無しの対官僚妥協内閣に成ってしまった。

その対官僚妥協内閣のまま「消費増税」をする事が、本当の正義だろうか?
「消費増税」は、創意工夫とは程遠い最も安易な解決方向で、それを進めるだけの簡単な答えなら、恥ずかしくて議員歳費など受け取れないではないのか?

つまり野田佳彦氏の考え方は「政権維持最優先」で、国民無視の政治テクニックの発想だけの駄目親父の政治手法である。

原発を再稼動しなくても、原発には未処理の核燃料廃棄物が残されているから「危険度は変わらず、それなら稼動しても同じ」と言う論議がある。
しかし未処理の核燃料廃棄物の処理方法が無い現在、再稼動すれば危険な核燃料廃棄物が益々増えて積み残る事を意味している。

この核燃料廃棄物の安全管理に、「何百年の歳月と莫大な費用が必要である」とする専門家も沢山存在し、政府もこの意見に明確な否定の答えは出せて居ない。
であらば、原子力発電のコストはイニシャルではなくランニングで考えるべきなのに、そこは酷い事に未来に先送りである。

確かに一貫性を貫いて突き進む様は、「立派な信念」かも知れない。
しかし野田佳彦氏の手法は、事の是非を検証せず強引に戦(いくさ)を進めたあの東条英機(とうじょうひでき)氏の「ぶれない信念」と重(かさ)なっていて不気味である。

東条英機(とうじょうひでき)氏は、政治判断で「負け戦を勝ち戦」と大本営発表をさせ続けていたが、今回の原発再稼動の安全性確認は野田政権の大本営発表ではないのか?

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