2013年02月24日

【過去の総括無きアベノミクス】

無題2

【過去の総括無きアベノミクス】



日本人は、起こってしまった事象の「総括」をする事が嫌いである。

先の世界大戦(大東亜戦争)の「総括」に始まり、体罰教師虐(いじ)め現場などの教育現場荒廃の「総括」、福島第一原発事故の人災など、もろもろの「総括」が出来ないままで放置して前に進めないでいる。

その本来しなければ成らない、そしてしたくても「総括」が出来ない原因が何故なのかを、日本人の誰もが明確に答えられないでいる。

「何故に誰も明確に答えられないのか?」と問うならば、日本人が精神的支柱としている「或る感性」の問題だからである。

つまり「総括」が出来ない原因が、「武士道の精神」と言う綺麗事の日本的感性との兼ね合いになるからである。


「総括」には「失敗の反省」と言う意味が在るが、「武士道の反省は切腹」で、つまり一度「失敗」したらそれで再挑戦を認めないジ・エンド(おしまい)の精神が日本の風土である。

しかし現実には、「武士道の潔(いさぎよ)さ」など表向きの建前だけで、口先で言っては居ても、実は直面すると日本人の大半にそんな気持ちは微塵も無い絵空事である。

日本に於ける役人が「前例主義」に陥(おちい)って責任逃れをし、新たな挑戦から回避するのも、「失敗」したらジ・エンド(おしまい)の風潮が在るから予防線を張るのだ。

そんな「失敗」が赦(ゆる)されない日本社会だからこそ、行政に於ける「戦艦大和症候群」が後を絶たず、一旦決めた事は時代遅れに成っても完成まで続ける。

一度「失敗」を認めたらジ・エンド(おしまい)の社会だからこそ、誰も「失敗」を頑強に認めず、「失敗」を認めないから「総括」など出来る訳も無く、全ては「うやむや」にしてしまう。

つまり「武士道の精神」と言う綺麗事の呪縛で、「反省」を「うやむや」に蓋をしてしまい、追求しようとすれば「まぁまぁ本人も反省しているから。」と事無かれにする。

役人の仕事と言えば、日本的感性である「指示をした段階で終わった気」になり、その後の検証もしない「筈だ切捨て論」も日本的感性の悪癖である。

その「筈だ切捨て論」も、根は「指示は必ず守る筈の武士道の精神」と言う希望的な綺麗事を前提に存在する。

勿論一般人も、事業で失敗すれば社会的には切腹もので、ほとんどが「再起不能の社会」である。

だから、早くに手を打てば周囲への迷惑が小さいのだが、トコトン手の打ち様が無い所まで粘って傷口を広げてしまう。


人間は生身だから、「怒り(感性)」もすれば「計算(理性)」もする。

人間が物事を解釈するには二通りあり、ひとつは「感性的な解釈」で今ひとつは「理性的な解釈」と考えられる。

つまり同じ事象でも、「感性」で解釈するのか「理性」で解釈するのかで正反対の解釈が導かれる事が多い。

その「感性」にも大別すると二通りあり、過激な怒りや悲しみの「激情」と穏やかな優しさの「温情や人情」がある。

つまり人間は、その時々の「感性」で「激情」と「温情や人情」の双方を感じられる。

「感性」と「理性」の狭間(はざま)で、そして「激情」と「人情」の狭間(はざま)生きるのが人間ですから、その時々の認識や選択が必ずしも正解とは限らない。

しかし事が思想や信仰に及ぶと、途端に「理性」を失う方が多い。

「武士道精神」の信奉者など、まるきり「感性」だけに酔っているから、不具合を指摘すれば「激情」が結論でお話には成らない。

かと言って、「理性(計算)が良い」とばかりは言えない。

「理性」は損得勘定で、社会人は「利」の為に「感性」を自制しているだけで、本心では無いかも知れない。

「利」の権化とも言うべき欧米型の経済発展はサバイバルの競争社会で、「物乞いとホームレスを創造する。」と言われている。

それでもその殺伐としたサバイバルの競争社会を、自由主義社会と称して現代日本では多くの人々が支持している。

この事は、或る理論(深層心理論)から言えば、「利への執着心が強い」と言う身勝手な思考傾向の現れである。

であれば、その本音の所では「武士道精神」など表面的な綺麗事、或いは希望的な理想論を、多くの弊害を抱えながらさも実践して居るがごとく装っているだけではないのか?


「反省が無い」と言えば、小泉政権時代に竹中平蔵氏に日本経済の舵取りを任せた反省がまるでないままに、また安倍再登板内閣で平蔵氏を「産業競争力会議」のメンバーにした。

小泉政権を引き継いだ第一次安倍内閣当時、大企業はぼろもうけして企業の内部留保が二百兆円も溜まって経済指標上は大好景気だったが、一般国民は誰も景気回復を実感できなかった。

日本の経済構造が、戦後復興の活性期からバブル景気までは、労使協調型で利益がでれば給料も上がった。

だが、竹中平蔵氏が持ち込んだ「米国型市場経済」に経営形態が変化して、企業利益を出資者(株主)に還元を優先する形に変わり、昇給は据え置きにして資金が投資ファンドや一部の金持ちにしか廻らなくなった。

結果、株価は一時的に上がったが一般市民に資金が廻ら無いから株式市場も活力が維持できず「好景気の株安」で推移し今日に到った。

現在、アベノミクスで為替レートが円安に振れても、自動車業界はなんとか立ち直りそうだが、世界に通用する筈だった家電メーカーは商業ベースで負け続け、リストラに依る経営再建中で円安の恩恵どころでは無い。

その「敗因の総括」もしないで、リスクが多い財政出動で円安誘導だけして本当に家電メーカー業界の為になるのだろうか?

安倍晋三総理は、財界に賃上げを要請してまで景気浮揚に躍起に成って居るが、円安で原油や食材の輸入が割高になるなどマイナスも多く、肝心の内需は上昇していない。

つまり企業にとって、この時点での賃上げは非常にリスキーな事で、安倍政府の思惑通りに行くとは到底考えられない。


小泉・竹中政権の「国際競争力」をお題目にした大企業優遇政策は、トンデモナイ間違いを犯した。

家電メーカーは、投資ファンドの成長を推進した竹中平蔵氏の「米国型市場経済」に翻弄されて株価対策に血眼になり、国の優遇政策を引き出す事に注力して肝心の技術開発を、「金が掛かる」とお座成りにした。

正直、戦後の混乱期から立ち上がった創業期の家電メーカーは、創業者の指揮の下で独力で世界を凌駕する製品を開発して世に送り出し、世界に通用する強い企業に成った。

しかしそうした開発精神は「今は昔」で、経営者が安易な道を選択したから世界に通用する技術はこの十年間で古典に成ってしまった。

間違えては困るが、バブル経済時代の円高でも技術力で抜きん出て居た当時の家電製品は充分輸出競争力にこたえられた。

過去の「日本の物作り」は、もっと純粋に技術開発を優先し、製品の良さを向上させる事に努力を払っていたから世界に支持された。

つまり良い物は売れるのだが、その努力を怠って政府の円安誘導やTPP参加ばかり充てにするのは、物作り屋の基本を棄てた現代の政商である。


国から金や条件を引き出す事ばかりに腐心する「経団連」とか「経済同友会」とかの経営者が居る企業は、国民に付けを廻す事ばかり腐心するから永久に国際競争力など生み出さない。

実はこの大企業優遇政策こそが、日本に於ける技術力凋落の真犯人である。

本来日本の家電メーカーの創業時は、誰も助けてくれない敗戦焦土の中から必死で開発努力をし、独力で伸(の)し上った。

今現在、他国のライバル企業は、グローバル社会に勝ち抜く為に創業時日本の道程を辿り、必死で技術開発を為し、日本に追いつき追い越そうとしている。

つまり現在の日本家電メーカーの首脳・「雇われ社長」は、失敗の切腹を恐れる余り、本来の存在意義(技術革新)を忘れ、横着にも国から優遇される事だけに働いた。

優遇措置が効果が在ったなら「国際競争力」はもっと前から身に着く筈で、竹中平蔵氏のでっち上げた株価は虚像で技術革新力の裏付けがないから世界的暴落には何の抵抗もできない。

結果、家電製品はあらゆるシーンで、韓国、台湾、中国などに追いつかれ、日本の家電神話は崩壊の危機にある。

昔からご案内の通り、「金は天下の回り物」で、本来大手企業の従業員や中小企業の従業員でも立場を変えれば大事な消費者である。

しかし「市場経済至上主義経営感覚」が、人材を育てたり大切にしたりの企業から使い捨ての刹那的な人材用法の企業経営に到って従業員側の愛社精神をも失い、技術革新投資の面で他国企業に遅れをとって米国と同じ道を辿っている。

出す物(研究費や賃金)を出さないで、お上の力だけ利用して肥え様とする構図は江戸時代の「お主も悪よの〜ぅ」・・・の悪商人・越後屋や越前屋と然(さ)して変わりは無い。


人間が周囲に食べ物を分け与える行動は「共感能力」を示し、そう言う人物は、所謂(いわゆる)「群れのボス的(リーダー的)」な能力を兼ね備えている。

逆説的に言えば、食べ物を分け与えない者は身勝手な独占欲が強く、しかも危機に遭遇しては自分だけ助かろうとする。

これを「人間性」に当て嵌めると、「利」のシェア行動(分配行動)は出世能力のバロメーターで、「独占欲」が強い者はその資質(リーダー的要素)に欠けている事に成る。

そんな「独占欲」が強い経営者が「非正規労働者」に愛社精神を求めるなど、理屈に合わない事を平気で言うのだから、既に経営感覚が狂っているのだ。

いずれにしても日本列島では、遥か昔の」から近代まで日本の農漁村部に存在した「共生村社会」では、周囲に食べ物を分け与える「共感能力」が営々と受け継がれたいた。

しかし文明が発達すればするほど、「共感能力」よりも「己の為にのみ独占欲が強いリーダー」ばかりが幅(がば)を効かせて居る様な気がして成らない。

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