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2006年12月31日

【風邪の脈のはなし〜滑脈】

 相変わらず風邪中心の生活なのですが、自分としてはかなりの診察レベルに到達していると思っていました。

 ところが!上には上があるものです。

 医療に関しては私はあまり人のいうことを信じないのですが(笑)、たまたま風邪に関する記事を読んでいて、麦門冬湯という漢方薬を飲むときに脈が滑脈(かつみゃく)であることがひとつの選択の根拠であるということを読みました。

 偶然、11月の中国ツアーのときに、滑脈がどんな脈であるかを教えてもらっていたのですが、実はそのときには実感が伴いませんでした。私が聞いた説明では、脈を触れる指が蹴られるような感じ、ということでした。

 成都中医学研修ツアー2006

 偶然は続くもので、その記事をよんで2日後、「なるほど!これが滑脈だ!」と明確に分かる患者さんが現れました。分からないことがあると、必ず患者さんが所見で教えてくれるので不思議です。

 風邪で寒気がして水様の鼻汁がでてきたときは浮脈(浮いた脈)、その後3から4日経って(子どもは1から2日です)触れる脈は沈脈(深いところに触れる脈)です。これは以前にもお話しました

 実は沈脈のあと、寒気から1週間が経過したころに、再び浮脈が出るように感じていました。これは振り子が減衰するように、一時的に「浮沈浮」と少し反対に触れながら減衰するのだろうと勝手に理解していました。

 ところがこの反対に触れる脈(沈から浮へ向かう脈)が滑脈であることが多いことにようやく気づいたのです。確かに少し蹴られるような脈です。

 この脈が分かると、風邪を引いていた人にはっきりと治ったと宣言してあげることができます。インフルエンザワクチンも安全に接種できます。

 私はこれが実感として分かったので、久々にスキルアップした感じでニヤニヤしならが診察を続けました。みなさんも健康管理に使えると思いますよ。いつも触れているときっと分かるようになります。やってみて下さい。


メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より




  

2006年12月24日

【腎は耳に開く(東洋医学の世界)】

 73号で「見えないものへの畏怖」というお話をしました
 
 そこで、保険診療では膀胱炎の処方である竜胆瀉肝湯を、耳鳴の患者さんに使いたいと話したら、実は膀胱炎の症状があったため、保険診療で対応できた、というお話でした。

 何だかまるで不思議な世界、見えない世界と思っていましたが、私が敬愛する知恵袋Tさんより中医学的指導(笑)が入りました。

 「膀胱と腎は表裏の関係で、耳は腎に開くと言いますから、耳鳴の人に膀胱炎があることは驚くことではない」

 なるほど〜。単純な考察で解釈可能ですね。びっくり。

 さらにSさんからは、湿熱下注という言葉を教えていただきました。湿は熱を連れて下焦(下半身とほぼ同義)に流注する、ということです。

 肝胆湿熱証になると、湿熱が上擾(じょうじょう:上方向に乱れるの意味)して頭痛、めまい、目が赤くなる、耳鳴りなどの症状がでて、一方で、湿熱が下注(下焦に移動)して膀胱炎の症状がでるようです。

 肝胆湿熱証に関して(全て正確か自信がないのですが)分かり易いです。
 
 耳鳴りと膀胱炎が同時に生じることは必然であるという証拠が2つもでてきてしまい、驚きです。これからはそういうモノの見方をしていかないといけないと肝に銘じました。

 さてさて、患者さんの治り具合です。一人だけなのですが、大きさは半分以下になっているとのことでした。下半身の症状はまだ少し改善が十分ではないのですが・・。恐るべし中医学。


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2006年12月17日

【パリのホメオパシー事情】

 さて、今回はとても貴重なお話を6年以上パリ在住のSYさんからいただきましたので、掲載させていただきます。パリのホメオパシー事情について抜粋しましたのでご覧下さい。

 諸外国の方たちへ。医療事情に関してメールをいただければ幸いです。どんな経験をしたか、というようなもので結構ですので。宜しくお願いいたします。

 *****
 3年ほど前からホメオパシーが生活の一部になっています。3〜4ヶ月毎にホメオパスの診察を受けて、季節に合ったレメディと体質改善のレメディを処方してもらいます。体調は以前に比べ改善されたし、体調が崩れ始めたときもすぐに対応できるのでとても助かっています。特にここ数年は流産を2回したり、その後無事出産したり(早産ではありましたが)と、薬を飲めない時期が長かったので副作用がない(注:副作用が全くないわけではないようです)ホメオパシーにはとてもお世話になりました。

 1度目の流産の原因でもあるロタウイルス性腸炎には、4年前から毎年冬になると2〜3回は罹っていたのですが、これもホメオパシーのお陰で無縁になりました。2人の娘たち(4歳半と11ヶ月)も私の影響でホメオパシーでちょっとした病気を治してきました。どちらかというと、治したというよりも予防していると言ったほうが正しいのかもしれませんが。。。

 フランスではホメオパシーやアロマテラピーが盛んで、薬局で簡単に手に入るし(もちろん薬剤師に相談してということになりますが)、詳しく解説してある本も普通に本屋に並んでいます。日本で言うところの漢方薬のような感覚なのでしょうか。フランスのホメオパスは医者の資格を持っていることが前提なので、アロパシーと併せて総合的に診断・投薬してもらえるのも利点だと思います。日本にももっとホメオパシーが普及する日が来ることを願わずにはいられません。漢方薬がこれだけ普及したのだから、ホメオパシーにも希望の光が見えるのでは・・・?遠い未来の話でしょうか。
 *****

 もうホメオパシーが生活の一部になっていることが伺えますね。

 ホメオパシーは国によって様々な広がりを見せています。フランスは医師のみがホメオパスのようですが、日本には何も規制がありません。少なくとも枠組みだけは作らないと、明日からみんなホメオパス、ということになりかねません。

 自分たちの健康を共に考えてくれる人が自分たちのホメオパスであって欲しいですよね。一応、私も講習を受けていますよ。


メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より


  
2006年12月03日

【森田療法について 〜心身医学臨床研究会】



 心身医学臨床研究会に行ってきました。

 森田療法という心理療法に関する講義でしたが、全く初めて聞く内容でしたので、大変に面白かったです。

 神経症によって生じる感情をありのままに受容しつつ、行動は逃げずにすべきことを淡々とやる。そういう中で神経症によって生じていた症状が自然になくなっていく、ということが骨子ではなかったかと思います。

 私は耳鼻咽喉科でも神経症的傾向がある人には集団療法などの特殊治療をやってみたいと思いますが、森田療法ももしかしたら向いている人がいるかもしれませんね。


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