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2012年08月26日

【暑熱病と暑湿病について(中医学)】

 まだ暑いのでこの話題で行きましょう。暑熱病と暑湿病という概念についてです。

 中医学では暑いときに罹患する病状を2種類に分類しています。

 急性で経過して熱中症のように熱が気を消耗したり、熱が体液を消耗したりするものを暑熱病と言います。

 暑熱病の場合、熱を下げる必要がありますが、体液を補いつつ、しかも熱を急激に下げる必要があるわけです(清熱去暑)。

 この季節によく目にするスイカ、きゅうり、冬瓜、苦瓜、緑豆などの食材や、薄荷、菊花、麦門冬、石膏、知母など、熱を下げると同時に体液を養う内容の生薬が用いられます。スイカの皮も使われます。


 日本のように高温多湿の気候の場合、冷飲食や冷房環境などに過労や睡眠不足が絡むと、いわゆる夏バテの状態になります。これは暑邪と湿邪が共同して症状を呈していて、これを暑湿病と言います。

 暑湿病は、暑邪が強い場合や湿邪が強い場合などに分類されますが、冷房などにより、夏でも湿邪が寒邪と合わさり寒湿証になる場合もあります。

 日本の場合、特に湿邪が強いことが多いと思われるので、熱が出ても顔が赤くならなかったり、表情もぼんやりしたりと、暑邪の症候があまり目立たない感じになります。

 すると暑邪に対して清熱剤を使用することはあまり重要ではなく、去湿の対応が重要になります。

 生薬では半夏、厚朴、杏仁などが主に上半身の湿に対応し(耳鼻科でもよく使用する生薬です)、滑石、竹葉などが下半身の湿に、薏苡仁(はとむぎ)は全身の湿を除くのに有効です。



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2012年08月19日

【どの果物を食べると調子が悪くなりますか?】

 果物を食べるのに注意が必要であることを先日書きました
 
 先日、果物を食べると調子が悪くなるけれど、モモを食べたときだけは調子が悪くならない、という患者さんがいらっしゃいました。

 前回も書いたかもしれませんが、モモは比較的有害微生物を受けつけない植物のようです。あくまでも私個人の印象ですが。

 昔から玄関にモモを植えるという風習もあるくらいで、桃太郎のお話も方位にまつわるものとされていますね。参考サイト モモは現代の食生活においても、汚染の少ない安全性のかなり高い果物と言えると思います。さて、

 今日、今シーズン初めての梨を食べました。甘くてジューシーでした!秋は乾燥の季節ですから、潤いの強い梨を食べることはとても良いことです。ただ、食べ過ぎると胃腸に負担をかけるので要注意です。それと梨の汚染の問題はもう少し見ていかないとまだ分かりません。

 梨の効能は、体の熱を冷ます、のどの渇きを止めて肌を活性化する、咳や痰を止める、酒の毒を除く、ということだそうです。
 
 前述の患者さんのように、どの果物(に限りませんが)を食べると調子が悪くなるのか、ならないのか、分かるということが大切ですね。





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2012年08月12日

【漢方薬の少量投与に関する考え方について2】

 最近、漢方薬を少量で投与しているというお話をしています。方向性さえ合っていれば、あとは人間の自然治癒力で治っていくだろうと考えて実践しています。つまり漢方薬は方向性を与えるだけで、治すのは自分という考え方です。

 これはなかなか面白いです。

 身体の感じをいつも感じていただきながらの内服になるためか、みなさんとても敏感で、数日で「全く効かなくなった」とおっしゃいます。概ね5日くらいでしょうか。

 今までの投与方法ですと、最後まで飲むことも少なくなかったのかもしれませんが、方向性に関することをこちらで説明してから内服していただいているので、ご自分で薬を中断してまた相談にいらっしゃることになります。

 身体が薬にどう反応しているのかを体感していただくというのもとても大きなメリットと思いますが、もうひとつ見逃せない重要なメリットがあります。それは生薬の節約です。

 最近、生薬がなかなか取れなくなっていて、取れても中国など新興国でも消費が高まっているためか、値段も上がってきています。

 生薬の効能はいただき、節約していくという意味ではこの方法はなかなか優れていると思います。

 ただ、なかなか広まらない方法かもしれませんね。



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2012年08月05日

【漢方薬の少量投与に関する考え方について】

 最近、漢方薬を少量で投与しているというお話をしています。

 これはとても面白い試みだと自分では感じています。というのは、漢方薬は特にベクトルをもった処方であると感じているからです。

 ベクトルというと、方向性と量ということになります。

 健康になる方向性をつけてあげる、その方向に量的に押してあげる、というのが漢方薬であると思うのです。

 道に迷ったときを考えていただければ分かりますが、方向性と量、どちらが大切かというと、もちろん方向性です。

 方向性さえ合っていれば、あとは人間には自然治癒力がありますので、自分の力で治っていくものなのだと思います。

 量的にその方向に押し込んでいくと、誤った方向性を与えてしまった時には修正が大変になってしまいますし、正しい方向でも過ぎれば健全な状態から遠ざかってしまう可能性があります。

 そういういろんな意味で、方向性だけ与えて、あとは自分で治っていただくという発想が必要だと感じています。さらに漢方薬の生薬の不足している現状を考えると、生薬の節約という意味でもとても意義深い考え方と言えると自負しています。

 ただ、正しい方向性を与えないと全く何も生じませんので、患者さんの不満は大きくなることが予想されます。ですので的確と思われる判断を気功的に行い、通常量の2〜4分の1程度で処方することが少し増えてきました。

 なかなか面白いです。結果はまたご報告しますね。




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