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2012年11月25日

【依存症に対する考察〜臓躁(ぞうそう)】

 数年前から飲酒運転の規制が厳しくなりましたね。サイトによると2002年からだそうです。飲食店が大打撃を受けたと書かれていましたが、その後はどうなったのでしょう?

 さてさて。飲酒運転は罰金が高額になったこともあり、私の周囲では全くと言って良いほど見かけなくなりました。

 ところが新聞によると、アルコール依存症の人については、まだ飲酒運転を繰り返しているという実態もあるとのこと。飲酒運転者の半数はアルコール依存症の疑いがあるのだそうです。

 先日、東方医学会主催の講演会で講師の先生が、アルコール依存症は身体的依存の傾向が強いので専門家が診察する方が良いとお話されていましたが、精神医学的に解釈すると、社会と接する過程で、小さなフラストレーションが溜まっていき、それが社会の許容される形で解消されんとするのが依存症なのだとのことでした。

 中医学的にはこのフラストレーションは内に向かい臓躁となるのだそうです。臓躁とは、憂うつ、絶えず泣き笑う、頻繁にあくびするなどの症状を呈する状態で、2つに分類されます。

 1)脾の損傷から心神が失養(十分に栄養されない)して発症する
 2)体液漏出や、失血により火熱が生じ、心神をかく乱して発症する

 どちらにしても、心を潤すことが最も重要のように思われます。大棗は燥を潤し、小麦には安神補気の作用があるので、中医ではよく使われるようです。



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2012年11月18日

【だんだん冬支度処方になってきました】

 だんだん寒くなってきましたね。寒くなると、体の気血の巡りが悪くなります。夏の間は順調に経過していた患者さんも、だんだん薬が合わなくなってきています。

 温める薬の場合、一段階温める力を強化するような対応をしています。

 例えば、六味丸という漢方薬を使っていた患者さんに対しては、そこに附子(ブシ)と桂皮(ケイヒ)という温める生薬を加えた八味地黄丸という処方に変更します。

 では八味地黄丸を処方していた人にはどうするかというと、少し附子を少し増量した牛車腎気丸という処方に変更しています。

 別の例では、めまいの処方で苓桂朮甘湯という処方があります。茯苓、桂皮、白朮、甘草という構成生薬の1文字ずつを名前に入れた処方です。これも少し寒くなってから切れ味が悪くなってきました。

 そこで私は桂皮の代わりに乾姜(生姜を乾燥させたもの)を配した苓姜朮甘湯という処方を用います。

 苓姜朮甘湯がめまいに効果があるということはあまり知られていませんが、実際には真冬時のめまいにはかなり効果のある処方なのです。




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2012年11月11日

【腸内感染に母からの移植糞便】

 「月経と季節の関係について2」をお届けする予定でしたが、面白い記事を見つけたのでこちらをご紹介します。

 救いの主は母から移植された糞便 腸内感染の重症患者に朗報か
 抗生物質で体調が悪くなる方は少なくありませんが、これは腸内細菌叢が乱れて生じる体調不良と思われます。

 元々免役の状態が悪い方などでは、抗生物質を使用することにより、腸内細菌叢の乱れがかなり強くなり、予想できないほどに重度の体調不良が生じる場合があるようです。

 そのときに腸内細菌叢を正常化することは通常の方法ではなかなか難しいかもしれません。そこで、このサイトの方法ですが、これは元々の腸内細菌叢は母親のものが定着しているので、その細菌を移植することで後から定着した悪玉菌を排除できるというものです。

 詳細な論理は分かりませんが、難病治療のひとつの選択肢になってくるのかもしれません。



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2012年11月04日

【月経と季節の関係について】

 生理と体調の関係については以前から興味がありましたが、このたび中医学の講義を聴く機会があったので、少し考えてみました。

 生理前には卵胞が成熟して成熟卵胞になるが、元になる卵子は腎の力が反映し、その成長には脾が関係します。そして成熟卵胞が卵巣から出るにあたり、肝と腎のエネルギーが関わります。

 そして子宮の側ですが、内膜が厚くなる過程が十分に行われるために腎の固摂作用、脾の統血作用が必要になります。

 つまり肝、腎、脾のエネルギーの問題があると、月経まで上手く持って行かれない状態になってしまうのです。

 卵子の成長に問題があって不妊の場合には腎と脾の働きに注目すべきですし、過少月経の場合には、子宮の十分な内膜肥厚が生じないのですから、やはり腎と脾の働きに問題があると言えるでしょう。

 つまり慢性疲労とか過食の人などは妊娠しにくい状態ができてしまうので、注意が必要です。

 また肝の働きに問題があると、卵胞が卵巣から出られない状況になってしまうので、ストレスなどの問題はこれまた不妊の原因になってしまいます。

 月経前に痛みなどのトラブルがある場合にも、肝、腎、脾の働きについて、注目していく必要がありそうです。

 次回に続く



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