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9mm拳銃後継トライアル決着


2019126日、防衛省は9mm拳銃の後継となる「新拳銃」について、ヘッケラー&コッホ社のSFP-9を選定すると公表しました。


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 拳銃(試験用Ⅰ型)

 

ドイツのHeckler & Koch社製SFP-9です。

今回9mm拳銃の後継に選定されました。



時系列


20171023:

防衛装備庁 公告第輸-200号、

「拳銃(試験用Ⅰ型)」の入札公告。

数量は8丁、納入場所は成田空港で納期は

平成301031日。
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2018129:

拳銃(試験用Ⅰ型)を株式会社JALUXとの間で

1036800円で契約。

 

2018年2月23日:

陸上自衛隊 富士学校で公告第B97 

SFP9用ホルスター ほか17件」の公告。

(品番のDSE-SFL-7360/SFP9 (ブラック)からアメリカのサファリランド社製ホルスターであると思われる。)
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2018年4月2日:

陸上自衛隊  富士学校  公示第11

平成30年度役務(技術援助)希望募集要項において、「11-6-1 拳銃教育 アーマラ教育(HK社用拳銃)  技術援助」の公示。

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2018913日:

陸上自衛隊富士学校 公告E105号、

「技術援助 (H &K アーマラーズ講習)」の

公告。仕様書により試験用拳銃Ⅰ型(防衛装備庁では『拳銃(試験用Ⅰ型)』)がSFP-9であることが確認される。

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拳銃(試験用Ⅱ型)




Beretta社製APXです。


メーカー製品ページ

http://www.beretta.com/en-us/apx-striker/

 


20171023:

防衛装備庁 公告第-201

「拳銃(試験用Ⅱ型)」の入札公告。

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2018129:

拳銃(試験用Ⅱ型)を株式会社FLE

717006円で契約。
 


20188:

陸上自衛隊  富士学校  公示第11

平成30年度役務(技術援助)希望募集要項に

「アーマラ教育(ベレッタ社用拳銃)」、

「アーマラ教育(グロック社用拳銃)の追加。
 
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20181011:

陸上自衛隊富士学校 公告E121

「技術援助(Beretta アーマラーズ講習)の

公告。仕様書に試験用拳銃Ⅱ型が

Beretta  APXであることが確認される。

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拳銃(試験用Ⅲ型)


GLOCK社製G17です。バージョンに関して仕様書には記載がありませんが、9mm拳銃後継となる拳銃の開発要求書によればグリップの交換が可能なことが条件に挙げられているのでそれを考慮するとGen4Gen5ではないかと思われます。


メーカー製品ページ

https://us.glock.com/Products/G17




時系列



20171031日:

防衛装備庁公告第輸-208

「拳銃(試験用Ⅲ型)」の公告。

(数量・納地・納期はⅠ・Ⅱ型と同様)

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2018129日:

有限会社金子銃砲店との間で72360円で契約。

 


20188:

陸上自衛隊  富士学校  公示第11

平成30年度役務(技術援助)希望募集要項に

「アーマラ教育(ベレッタ社用拳銃)」、

「アーマラ教育(グロック社用拳銃)の追加。

「製造元等」に記載された企業が装備庁での契約相手と一致するためⅢ型はGLOCK社の

拳銃であると判明する。

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2018928

陸上自衛隊富士学校 公告第E199

「技術援助(GLOCKアーマラーズ講習)」

の公告。仕様書により試験用拳銃Ⅱ型がGLOCK17であると確認される。


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9mm拳銃後継に要求されたスペックとは?


9mm拳銃の後継に求められるスペックは公表されています。軍事アナリストの岩本三太郎氏が防衛省に情報開示請求して開示された

「陸上幕僚監部平成28年度装備開発要求」

(https://drive.google.com/file/d/1WvNkV9uKTZgAIv63B78E3w7EUpRUd7xt/viewの「拳銃」の項目によれば特徴として


・握把の太さを調節できること。


・銃を保持している手で弾倉を外せること。


・現有の拳銃用弾薬を使用できること。


この3点が挙げられます。





選定機種決定までの経緯



2010

陸上自衛隊富士駐屯地で放射製物質である

トリチウムのある部品を含んだ試験用拳銃3丁を業者に処分を依頼すべきところを誤って溶解処分(9mm拳銃後継との因果関係は不明)


2012

陸自補給統制本部の平成24年度装備品等(火器車両関連)に係る契約希望要項(平成24年度27日公示)にS &W製・JKB DAIRA 製「新拳銃」の技術援助・調査の公募。


2016

陸上幕僚監部平成28年度装備開発要求書に9mm拳銃の後継となる拳銃の要求項目の記載。


2017

防衛装備庁の平成29年度中央調達見込みにおいて試験用の輸入拳銃Ⅰ型~Ⅲ型の3種の調達要求


2018

陸上自衛隊富士学校の技術援助・アーマラーズ講習の公募を通じて、試験用輸入拳銃がHeckler &Koch SFP-9Beretta  APXGLOCK G173機種であると判明。



2019 830

防衛省、令和2年度概算要求において

新小銃と合わせて新拳銃323丁を0.3億円分

調達すると公表。



2019   126

防衛省、ホームページを通じて

新拳銃について、ヘッケラー&コッホ社製SFP9を選定したと公表









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平成30年度埼玉県警察年頭視閲式

新年最初の記事となります。読者の皆様におかれましては引き続きどうぞ今年もよろしくお願い致します。さて、本年から新しい試みとして撮影器材としてこの度デジタルカメラ(Nikon COOLPIX B500)を導入し見学した自衛隊や警察のイベントの記事を投稿していく企画を始めていくこととしました。
今回はその第1弾という形で2018年1月20日(土)に行われた平成30年度埼玉県警察年頭視閲式の模様をお送りしたいと思います。

【AM 7:05】

会場となる埼玉スタジアム2002東駐車場に
到着。男女白バイ部隊が練習走行を行なっていました。

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【AM 9:16】

最初の視閲式予行(全2回)が開始。昨年同様、対テロや銃器を用いた犯罪に対応する特殊部隊、RATSこと機動隊第1中隊第3小隊がトラックに乗って視閲式に参加することが分かりました。(RATSについては後述)

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【PM 13:00】

視閲式本番開始。来賓、本部長によるオープンカー等の車列による視閲。

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【要人警護訓練】

徒歩行進の準備が整うまでの間で「警護員による要人警護訓練」の展示訓練が行われました。埼玉県警の警護部隊は昨年のトランプ大統領訪日時も警護を行い(おそらく同県川越市の霞ヶ関カンツリー倶楽部での日米首脳によるゴルフのことを指すと思われ)、来たる東京オリンピックでも一部競技が埼玉県内で実施されることから外国要人の訪問が予想され、県警の威信を背負う存在であると場内のアナウンスで説明がありました。


ドラマ「SP」の「Security Police」をBGMに観衆に紛れての襲撃から要人を守る訓練。防弾カバンの展開と共にSPが構えたのはおそらくベレッタ92Fのエアガン…

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【埼玉県警機動隊RATSについて】

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機動戦術部隊RATSはRiot And Tactics Sqnadの略称とされ、主に銃器を用いたテロや犯罪に対処することを目的として埼玉県警機動隊に編成されている特殊な部隊で2007年に陸上自衛隊と埼玉・茨城県警による治安出動訓練の際に初めて公の場に登場し、これまでに銃器を用いた犯罪の現場などに出動しています。(場内アナウンスでは『銃器対策部隊』と紹介)

【今年の装備の変化】

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(けん銃は去年と同じくS &W M3913で、ヘルメットやプレートキャリアなどの個人装備は大きな変化は無かった)


昨年の視閲式に登場した際はバイザー式ヘルメットに干渉しないように銃を構えることができるバイザーストックと呼ばれる銃床や、背の高めのマウントに取ドットサイトが取り付けられるなどの改造が個々人の銃にされていましたが

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(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9F%BC%E7%8E%89%E7%9C%8C%E8%AD%A6%E5%AF%9FRATS)

打って変わって今年は全員のMP5Fが「B &T社製レール付きハンドガード」、低めのマウントに筒型ドットサイト」でハンドガードにはライトやフォアグリップを付けないという昨年に比べシンプルな組み合わせで登場しました。

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もしかすると何らかの理由で部隊として公開の場では装備を統一しているように見せる必要が出てきたかもしれません。


【その他各種車両・部隊】

EODスーツ、防爆衣を着た爆発物処理班

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レスキュー車

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遊撃放水車

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白バイ

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【あとがき】
カメラ導入後初のイベントとなりましたが普段見ることができない部隊の装備や動きを捉えることができたと思います。RATSに関しては謎の多い部隊ではありますが今後も継続して動向を追っていければと思います。写真に関しては撮る物が撮るものなのでとにかくたくさん撮って場数を踏んで経験を詰めればと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。

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ブログ記事第三弾となる今回は横浜大桟橋国際客船ターミナルに寄港した高速マリントランスポート所属のナッチャンワールドを見学してきたので、防衛省のPFI事業による海上輸送などについて触れつつレポートしていきたいと思います。

【ナッチャンワールドについて】
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ナッチャンワールドはオーストラリアのインキャット社が建造した高速フェリーで東日本フェリーが青森〜函館間で運航するも採算が合わず運航を停止していましたが、2015年3月に発足した防衛省のPFI事業を行う特別目的会社「高速マリントランスポートの所属船となり現在に至ります。(これ以前には2011年に東日本大震災と演習の際の移動で運航)

【PFI事業と防衛省の民間船舶活用】

「PFI事業」とは、公共施設などの維持・管理・運営を民間の資金・経営能力・技術的能力を活用し公共サービス事業を行うというもので、国や地方公共団体はサービスの対価を事業を実施する特別目的会社(SPC)に支払い一括して民間に発注を行う、という仕組みになっています。

防衛省では平時の訓練のための移動や有事・災害時などの輸送力確保を目的に「民間船舶の運航・管理事業」という事業を設け、この事業を行う特別目的会社として昨年3月に「高速マリントランスポート株式会社」が設立されました。事業の中身を詳しく見てみると

⑴ 船舶調達業務
輸送に使う船舶の確保

⑵ 船舶の維持管理

⑶船員の雇用・養成

⑷船舶運航業務

⑸レディネス業務
(指定された期間、防衛省から通知を受ければ72時間以内に出港できるよう待機態勢をとること。)

⑹全般管理業務
(事業を行うのに必要な国との連絡などの業務。ただし荷物の積み下ろしなどは含まれない。)

この事業の対象は

・自衛隊の訓練のために必要な輸送

・自衛隊の任務遂行のために必要な輸送

・公的機関のための輸送等
(国が発注する在日米軍の輸送も含まれる)

ですが防衛出動において国から求められた場合は裸傭船、つまり船だけを貸し出します。

(参考資料:『民間船舶の運航・管理方針』防衛省HP)
http://www.mod.go.jp/j/procurement/chotatsu/ship/pdf/jisshihoshin.pdf

またこの他に「民間収益事業」というものもあり、防衛省と契約していない間、地方自治体、公共団体、民間等で地域振興などを目的とした事業を行います。今回ナッチャン船内での展示パネルでは日本財団が主催したクルージングを「はくおう」で実施している写真か紹介されていました。
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【見学】
後部のランプドアから乗船しました。

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陸自の高機動車とトラック(クレーン)と渡河ボートを牽引したトラック、それに何故かカーシェアリングの会社がプリウスなどを展示していました。

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3階からが客室
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また防衛省と船主で今回の主催である高速マリントランスポートがパネル展示を行っており、防衛省は災害派遣、マリントランスポートはPFI事業の説明をする内容でした。パネル周辺では陸自の中央輸送業務隊の隊員の方も数名見かけました。
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(パネル展示に関してよく見るとナッチャンは函館が定係港となっていました。有事の際のPFI船舶を運航する自衛官の確保を目的として昨年制度が創設された海上自衛隊の予備自衛官補(技能)の訓練地が函館なのはやはりこのことと関係があるのでしょうか?)
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http://www.mod.go.jp/msdf/formal/recruit/pdf/rc/1youkou.pdf


【お答えいただいた質問など】

Q:ナッチャンの運航はどこの船員が行っており、船員は固定されているのか

A:(乗組員の方)

「ナッチャンの運航は(今回のイベントの後援でもある)東洋マリンサービスの船員が行っている。防衛省からの指示がなくてもいつでも運航できるよう船員は固定。」

(ちなみに会場の運営も東洋マリンサービスの社員の方がされているようでした。)

Q:
パネル展示に関して。インターネットにHPなどを設け、PDF形式等でこのような広報を展開する予定などはあるか

A:(広報の札を提げた方。マリントランスポートの方かどうかは不明。)

「全く考えていなかった。このような試みは初めてで、どのような反響があるか分からなかった。今後参考にさせていただきたいと思う。」

【後書き】
「珍しい船で珍しい業務の説明が見られる」ということで見学に行きましたが、民間収益事業や運航形態などよく分かっていなかった面を知りPFI事業についてより理解を深めることができたと思います。雑な解説と紹介ではありましたが本記事をご覧になった皆さんも本事業について興味を持っていただけたら幸いです。

(最後までお読みいただきありがとうございました。)
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