2006年11月24日

多謝御礼

ブログの更新もままならず、突然の報告となりますが、先日、11月22日興行をもって、私、大島健太は、J-NETWORK株式会社興行部を離脱することとなりました。

約2年の短い間ではありましたが、応援していただいた観客の皆様、命を削って闘う選手たち、興行を運営しキックボクシングの灯を護る関係者諸氏、全ての皆様に多大なる御礼を申し上げます。ありがとうございました。

特にあらゆる無理を包み込んでいただいた大賀雅裕代表には、感謝の念、絶えません。J-NETと大賀代表に教えていただいたことを糧に、今後もキックボクシングの興隆に心血を注いでいく所存です。

これからますますのJ-NETWORKの清栄を祈念させていただきます。

【大島健太】

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2006年09月03日

9月1日興行所感 その1

8月20日興行の所感がまだだが、9月1日を先に。

狂太狼レンジャー(3-0)敏センチャイジム
5月17日のデビュー戦でも奇抜な入場(マスクをつけてモデルガン持参)、派手な勝利者パフォーマンスを繰り広げた狂太郎だったが、この日は、更にパワーアップ。入場は、ピンクのチアリーダーの扮装にSF調のマスクを装着。セコンドにもマスクを着けさせていた。これが17:00開始の第1試合なのだからもったいない話なのだが、初リングからこれをしようという強心臓とプロ根性は、大いにアリ。もちろん、試合内容や実力などとバランスがかけ離れていれば、顰蹙以外のなにものでもないのだが、狂太郎は、大器を感じさせるセンスとヘビー級離れしたスピードがあり、試合はいたって真摯。なれば、試合後の判定決着に納得のいかない表情を浮かべながらも勝者者撮影で大仰なポージングをするのもアリだろう。相手の敏は、試合1週間前に富樫龍一の急病による欠場による代打要請に応じた好漢。ヘビー級ながらセンチャイジムならではのムエタイスタイルでなかなかの実力者だった。平日興行17:00開始には惜しい試合。それにしてもチェ・ホンマン似の狂太郎は、いい味を出していた。

龍馬(3-0)NIIZUMAX!
70kg契約の試合も辞せず、ウェルター級が適正階級と思われたNIIZUMAX!がライト級で試合出場エントリーをしてきた時には、記入ミスだと受け取ったものだが、間違いではなかった。相手は、J-NET初登場、イケイケ軍団の龍馬。実にy-parkらしい積極性とKO勝利への疾走振りが高感度大の龍馬は、ボクシング偏重のスタイル。パンチのコンビネーションは鋭いが、首相撲の対応は甘いのは、ボクサータイプの弱点そのまま。対するNIIZUMAX!は、馬力系とでも言うべきか、グイグイと体力で押すのが今まで見たスタイルだっただけにライト級で変化があるか注目したが、そこに何の変化もなく、ある意味感心。コンビネーションに普通に踵落としを入れる感性も以前のままで面白い。試合は、両者の気迫がシンクロしない空回りの展開となったが、3R、NIIZUMAX!がカウンターの左フックでフラッシュダウンを奪取したかに見えて、これはスリップ(ダメージは皆無でレフェリーの判断は適正に思えた)。ところが、同じように軽いダウンを取られたNIIZUMAX!には、カウントが入る。この差は、非常に微差であり、レフェリーのミスというレベルには感じなかったが、NIIZUMAX!不運と言うしかない。判定結果は、当然、3-0で龍馬勝利。両者共に光るものがあるだけに、更なる向上を期待したい。

……ここで一旦タイムアップ。続きは、細かく書き込みます。

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2006年08月13日

7月25日興行所感 その2

TOMONORI(3-0)三好純
TOMONORI能力の高さは、佐藤友則と本名で試合をしていた時から際立っていた。それだけに世界タイトルへのジャンプアップ挑戦やシルバーウルフへの一時的な移籍などを試みて、K-1への出場を口にするほどになったのだろう。以前は、高橋拓也に1RKO負けするなど、一発病があったが、この日の動きを見る限り、攻守共に今こそが最盛期であることを感じさせた。故にこのタイミングでの「MACH GO! GO! '06 〜フライ級最強決定トーナメント」開催は、渡りに船というものだろう。だが、この試合で最終的に観客の胸を打ったのは、三好の頑張りではなかっただろうか。絶望的なダメージを負っているに違いないのに最後まで絶対に勝負を諦めない。「最後まで立ってやる!」ではなく「逆転KO勝ちしてみせる!」というレベルの高いハートの強さが伝わってきた。特に最終ラウンドで見せた後ろ回し蹴りには、その気持ちがこもっていたのではないだろうか。普通、終盤で出す大技は、時間稼ぎの見せ技であることが多いのだが、三好のそれには軽い戦慄を覚えた。僕は、MGG06優勝は、魂叶獅、森田晃允、TOMONORIの3王者のいずれかだと当たり前の予想を立てるが、TOMONORIがやはりその一角であることを確認すると共に執念のファイター、三好を仕留め切れないところに微量の甘さを読み取りもした。

田中龍星(2-0)木浪利幸
僕は、木浪のカウンターアタックは、国内有数の技巧だと大いに買っている。それと共に田中のスター性を伴ったポテンシャルの高さも。その二つの要素から、この試合は非常に楽しみだった。入場時、田中が煌くような光を放っているのに対し、木浪の底光りするような凄みがいまいち鈍いように感じた。それにしても勝負の焦点は、田中が勢いに任せて猛攻をかける中、「いつ木浪のカウンターハイキックが炸裂するか」に集約されていたが、最終ラウンドで放たれた最初で最後のハイキックは、鋭い角度で当たりはしたものの、威力もスピードも弱々しく、ダメージを与えるまでに至らなかった。このハイキックの脆弱さが、この日の木浪のコンディションを物語っていたように思う。しかし、そんなことは勝負の言い訳にはならない。実際、木浪は、この日の完敗を爽やかに認めていたが、飢鮫の本来の力は、こんなものではない。いつか復活することがあるなら、再びJ-NETのリングでその抜き身の日本刀のような斬れ味を見せてほしいものだ。そして、田中。ドラゴンスターの名に恥じぬ素晴らしい勢いは、まさに昇竜。この男がどこまでいくのか。大注目である。

新田明臣(3-0)オレグ・ウチェニン
百花繚乱の大騒ぎ「新田祭り」こそが新田明臣の真骨頂だが、正直、この数年の祭りは満身のワクワク感がやや薄れていたように思う。全盛期の新田祭りが後楽園ホールで行われれば、数百人の新田サポーターが踊り騒ぐだけでなく、観客全体にそのリズムを波及させ、超満員のライブハウスのクライマックスのような恍惚感に包まれたものだ。新田祭り自体は、今も昔も健在なのだが、K-1の大会場だけでなく同じ後楽園ホールでも新田マニアの祭典に留まっていたのがこの最近の印象。しかし、この夜は、久々に最盛期の祭りを体感できた。試合は、アマチュア200戦近くのキャリアを誇るウチェニンを、これも昔の勢いが甦ったかのようなローキックを連打する「キックの新田」が圧倒。ウチェニンは、トランクスにK-1 WORLD MAXのマークを入れ、K-1常連の新田を喰って這い上がろうとする意気込みを見せたが、パンチは強烈なれど首相撲の対策が不十分なことが決定的な穴となり、ユナニマスデシジョンの敗北を許してしまった。久々の破顔一笑。試合直後のマイクで新田は、愛弟子、寒川直喜と友人、我龍真吾のメインイベントへの声援を請い、これ以上ない暖め役を務め上げた。この謙虚さと爽やかが、国内最大最高のサポーターを惹きつけてやまない理由であることは、いつもながら人間として勉強させられる。

寒川直喜(4R負傷判定3-0)我龍真吾
「二人に最後まで戦わせたかった……」そう思うと自然と嗚咽が漏れ、不覚ながら涙を流してしまった。それほどまでに心が震えた試合。素晴らしいドラマでもあった。しかもこれは予告編。本編は、これからなのである。興行部の不首尾は、我龍サポーターの騒乱を巻き起こしたが、これはやむなし。スカイ・Aの放映を見ると、観客サイドからは、どう見ても我龍のTKO勝ちにしか見えないのだ。しかし、負傷者も器物破損もなく無事に混乱が収まれば、結果的には、試合後の大騒動もドラマの一場面だったと思える。激しかった。とにかく、熱かった。これほどの濃厚な空気と高密度な時間を感じさせた試合が、近年、あっただろうか。僕には、ちょっと記憶にない。寒川も我龍も言っていた。「あの試合、始めから我龍タイムでしたね」と。同感。二人は無限に殴りあい、互いが血を見れば、そこを狙って傷を広げあい、それでいながら実に楽しそうな不思議な表情をしていた。実践者でないと絶対に理解することができない境地がそこにあった。羨ましい。それでいながら伝わる幸福感。寒川の血の量は、誰が見ても尋常でなく、我龍の瞼の傷は、素人目にも即ストップに値する深さと位置だった。いつ試合が終わるかしれないが、いつまでもこのままでいてほしい。そう願う中、4R、第三者が下した判断は、両者ドクターストップによる負傷判定。判定結果を聞く前に我龍は、リングを降りようとした。「ここで終わりならば結果は知れている」からだ。しかし、結果が告げられると表情は曇っていながらも寒川をすぐに肩車で担ぎ上げる。これが咄嗟にできる選手が一体どのくらいいるだろうか。そして、当然の抗議暴動も自らマイクを持ってこれを鎮めた。また、寒川は、怒り狂う観衆のただ中に降り立ち、「俺は再戦から逃げない」と告げに行った。すごい男達だ。敬服の他ない。寒川がマイクで「明日にでも再戦したい。今度はもっと過激なルールで」と言ったのは、誰にも二人の勝負を裁かせたくなかったからだろう。キックボクシングというスポーツにおいて、それは許されないことだが、近く必ず行われる再戦タイトルマッチは、審判団、興行スタッフが、全身全霊を持って万全の運営に当たらなくてはならない。それこそが、偉大な二人のチャンピオンに対する礼儀であり、責務だ。

MVP:寒川直喜&我龍真吾
ベストバウト:寒川直喜×我龍真吾
殊勲賞:新田明臣
敢闘賞:田中龍星
新鋭賞:山田純琴
(僕の脳内表彰だけに賞賛の表明のみの受賞、あしからず)

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2006年08月04日

7月25日興行所感 その1

健太(3-0)飛本栽
NJKFというと基本確かで美しいムエタイスタイルがイメージされるが、健太も確かにそんな好選手だった。今回より参戦のy-park、飛本もなかなかに頑張ったが、試合中に笑みさえ浮かべる余裕の健太に押し切られた。

木村敬明(KO3R)クレイジー・ヒル
攻撃力が高く、反面、打たれもろい木村が数ヶ月のタイ遠征でどう変わったのか? 打たれ強く、機動力のあるヒルを相手にそれを披露したいどころだったが、果たして十二分にアピール。首の強いヒルが意識を飛ばしながらも踏ん張ったからまだ良かったものの、そうでなければ危険なほどのカウンターの膝蹴り直撃KOだった。結果からすれば、体重差のあるマッチメイクとなってしまったことが悔やまれる。それにしても木村はなかなかだ。

江口光治(3-0)小山内直人
何気にこの日のベストバウトではないかと思うほどの激戦。3回戦としては相当のハイレベルだった。J-NET初参戦の小山内は、谷山ジム豪華タイ人コーチ陣に鍛えられた腰の据わったムエタイに強いハートもあわせ持っている。江口は、前回の細川裕太戦からまた一回り野太く強くなっていた感があった。スタイルが違ういい選手同士の素晴らしい試合。江口はもちろん、敗れた小山内も注目したいほどの試合だった。

AKIRA(KO1R)小野隆介
怪我により小野の代打出場となったが、中村元気とAKIRAの一戦は、最高級の試合となる見込みだった。その鬱憤を爆発させるようにAKIRAが縦横無尽のテクニックを披露し、果敢に粘る小野を撃破。同僚欠場の穴を埋めるべく出場した小野には感謝。AKIRAには敬服。

小八ヶ代真紀(3-0)篠原光
ベテラン格闘技記者の熊久保英幸さんのブログの7月27日の日記に今回の興行への賞賛があるのを発見し、非常に嬉しいのだが、「途中1試合を除けばかなり完成度の高い興行だった」とある1試合とは、この試合だろう。しかも篠原に原因があることは間違いない。キャラクター先行もいいが、以後の努力で実力を追いつかせねば。次回は、大森から出直しだろう。積極的に試合を行い確実に進歩している小八ヶ代には、成沢紀予やせりなど好敵手が待っている。

山田純琴(3-0)大島椿
大島の実力は国内最高峰であることは間違いなく、それ故、マッチメイクには常に苦しまされる。それだけに山田の初参戦は、念願の強敵出現との期待がかかる。実際、山田は好戦的なファイターで期待通りの選手だった。それにしても大島のテクニックは冴え、そんな山田さえ完封するような素晴らしい動きを見せた。左ミドルでパンチャーを迎撃。その刹那、踏み込んだ山田のパンチが直撃。ダウン。蹴り足に合わせるパンチによる転倒は、スリップとダウンの区別が微妙なものが多いが、大島に大きなダメージは見られないものの、これはダウンのタイミングと当たり具合。それを承知の大島は、残り時間で逆転を狙うが、2分3ラウンドではそれも叶わず判定負け。大島は悔しいことだろが、久々のライバル出現には喜んでいいと思う。

田中秀弥(延長3-0)吉川英明
田中の肘打ち、膝蹴り、吉川のパンチコンビネーション。武器が対照的な二人だが、より効果的にこれを使い、相手を上回ったのは田中と判定された。しかし、内容は、ほぼ互角。両者共に好選手だけに、これからグレードアップしての再戦がありそうだ。

松尾宗(2-0)山野寛之
学生キックと新空手、アマチュアタイトルの最高峰を獲っている山野は、3戦目にして相当のテクニシャン。だが、序盤は松尾が流石のインサイドワークを見せ、完封ペースの試合運びを見せる。しかし、山野も流石。左ハイキックを直撃させ、一瞬、松尾を棒立ちにさせる。その後は、松尾がよく凌ぎ、2-0で判定をものにしたが、勝者は反省しきりだった。

小宮由紀博(KO1R)明日華和哉
小宮は、5月17日、梶原戦の雪辱を晴らすべく、強敵との試合を切望している。そこにベテランの復帰戦となる明日華とのマッチメイクは、怒りさえ覚えたかもしれない。そう感じ取れるほどの秒殺劇。この猛りを再び大舞台に上がるまで維持して昇りつめてほしい。

ここでタイムアップ。続きは後日。

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2006年07月27日

有言半実行

有言実行と無言実行な人は、問答無用に尊敬します。で、そんな男になりたい僕は、有言半実行な奴。言ったことの半分くらいしか実行できない。

このブログの更新もそのひとつかな。

でも、夢や理想は山ほどあって、そこに至るプランもあって、その半分くらいを常々口に出しているから、半分も実行できたら幸せなのかな。

じゃあ、もっと口に出せばいいかな。

そんな暇あったら実行しろって。とりあえず、列を成している用事を片付けたら、興行所感を書きまっしょい。

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2006年06月15日

削除

最近のブログを2つ削除しました。何か言いたいことのある人は、僕に直接、メールでも電話でもくださいね。

oshima@kickboxing.co.jp

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2006年06月13日

6月11日興行所感

菅原雅顕(2-1)増田利之
1Rはパンチで圧倒の菅原だったが、首相撲の弱点をついて追い上げた増田。ダメージポイントでは菅原有利で勝利。菅原は、総合選手でもあるだけに首相撲は何とかなるかと思いきや、レスリングとは別物だということがよく解る。

クリストフ・プルボー(3-0)菊池宜顕
「近い将来、K-1 WORLD MAXも十分いける」と内部評価の高いプルボーだか、菊池の攻撃の多くがヒット。真価が発揮できていないのかもしれないが、3回戦選手でも勝てない相手ではないと思った。されど、内田康弘会長曰く「まだまだ」とのこと。次戦に注目だ。

山本秀峰(KO1R)URA
謎の達人系武道家のURA、36歳のデビュー戦。対する山本は、総合経験がありつつ同じくデビュー戦。開始早々、いいパンチを顎に直撃されたURAが何もできずにKO負け。山本は、固いパンチを持つハードヒッター。次戦も期待できる。そして、URAの復活はあるだろうか?

高木秀明(3-0)カルヴェロ
勝っても負けても大接戦。カルヴェロの久々の試合は、やはりそんな内容となった。極真空手出身の高木は、相当に負けん気の強いタフな心臓を持っていそう。両者とも3回戦レベルながら好選手の印象。

小林優起(KO1R)鈴木朝春
知る人ぞ知る「鈴木スイナ」の復帰戦は、本名で登場。対する小林は、4月16日のJ-FIGHTでチームドラゴンの荻野隆一と大激戦を演じた選手。実力差は明白で、なんともはやな感じ。小林は、間違いなく「来る」選手だと確信はできた。

竜吾(1-0)HANAWA
J-NETキャラクター系軍団の重鎮、HANAWAがランキング入り間近のところまで昇ってきた。しかしながら、今回は相手が悪い。竜吾は、若干18歳ながら牧裕三やSHINに徹底して英才教育を施されている金の卵。近く当たるであろうと牧はHANAWA対策として速いローキックを軸に作戦を練っていたようだ。序盤は、竜吾がその通りにヴォリュームのある攻撃を有効にヒットさせていた。ところが、後半、HANAWAはなりふりかまわないアタックと変則的なリズムを倍化させ前に出続ける。こういった猛攻に巻き込まれると端正なタイプは弱いもの。逆に言えば、まだ竜吾にそれを跳ね返すことのできる力が育っていないということ。やや竜吾の優勢だったものの、ドローは妥当な結果。決着は、両者が更に成長してからの再戦を待ちたい。

五十嵐悟(負傷判定1R0-0)レッガラー・鉄
1週間前に相手が変わった五十嵐は気の毒だったが、試合を受けたレッガラーの気持ちの太さには感心する他ない。それだけの自信があるということでもあろう。日本育ちの在日タイ人、レッガラーは、やはりムエタイが上手い。だが、試合は助走も終わらぬうちに金的蹴りによるアクシデントで負傷判定に。残念。

中村元気(2-0)長崎秀哉
山口元気の愛弟子として「元気」の名前を受け継ぐ18歳。ムエタイ修行から帰って間もなく試合も2試合して2勝し絶好調とのこと。和製ムエタイ戦士の長崎をもってしてもその勢いは止め難いかと思いつつ、ゴングが鳴る。パワー、スピード、テクニック。全てが一回り以上大きくなっている中村。試合中、ナックムエ(ムエタイ選手)のように余裕の笑みさえ浮かべながら長崎に鋭いミドルキックを叩き込む。だが、驚いたのは中村の成長より長崎の心臓の強さ。「当たったら終わる」と直感する蹴りや肘をスウェーバックでよけるなり前進してパンチを叩き込む。武田晃一戦ではパワフルだった打撃も中村相手では非力に感じたが、それでも前進は止まず、それがあるから必倒の攻撃を防いでいるように思えた。判定は、問題なく中村勝利だが、長崎の気持ちの強さが光った一戦。それも中村の強さがあってこそのものだ。

小澤和樹(TKO3R)ニック・ヒョード
小澤の大器ぶりに異論のある者はいないだろうが、それにしても2戦目にしてJ-NETミドル級3位となったのは、チャーリー・ホースト戦というマッチメイクに恵まれたからだ。ドンドンと層が厚くなってきているJ-NETにおいて、ここから先に上がるには、かなりの辛苦が必要となるだろう。そこでヒョードは、その第1弾的な相手。それを見事にクリアーした。ヒョードは小澤の強打をかわすのに精一杯の場面も多数。だが、そういう相手を倒しきるのもまた技量。そこでタックル気味にクリンチしてきたヒョードに豪快な降ろし打ちの肘は、好判断だった。さあ、次なる関門は誰になるだろうか?

MVP:小澤和樹
ベストバウト:中村元気×長崎秀哉
敢闘賞:中村元気
新鋭賞:山本秀峰
(僕の脳内表彰だけに賞賛の表明のみの受賞、あしからず)

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2006年05月25日

そして、僕は失神し、仔犬を飼うに至った。

19505a42.jpg実録お笑いを一席。

4月28日、西山誠人が石井宏樹に敗れた夜、TITANSの打ち上げも方々からお疲れ会のお誘いも乗り気がせず、僕は連れと二人でそそくさと帰宅することに。しかし、どうにも飲まずにはいられないので、新宿歌舞伎町、いきつけの韓国料理店。いつもはジョッキ一杯のビール。この時ばかりは前菜にも手をつけず、立て続けに三杯を一気飲み。

「ゲホゲホゲホ」

いかん、最近の持病(心因性喘息)が出た。

「ゲホガホグボグギギ」

ありゃま、ちょっと普通でないぞ、この咳。

「グググゲゲッ……▲■●」

……………遠くから声が聞こえる。あ、気がついたら寝てた。なんでだ?

「大丈夫!?」

連れが青い顔してる。店長の朴さん、「ひゃ、ヒャクトウパン! 救急車!」だって。馬鹿だなあ。それを言うなら119番だって。110番したらパトカー来ちゃうよ。なんだ? なんでそんな目で、皆、僕を見るわけ? ちょっと飲み過ぎたのか寝ちゃっただけじゃん。それにしても入り口のマットの上でうつ伏せになるなんて豪快な寝方したもんだな……。

「いきなり倒れたんだよ!」

へ……訳わからん。気持ち良かったけど、寝ただけだって。

「異常に咳き込んだと思ったら、咳が止んで、そうしたら見る見るうちに顔が真っ赤になって、白くなって、顔から床に突っ込んだんだよ! ノックアウトされたボクサーと同じ倒れ方だったし」

なんじゃ、そら?

あ、そうか。この感覚、柔道やコンバットレスリングの練習で締め落とされた時と同じだ。じゃあ、失神だ。それにしても何も覚えていないなあ。ボクシングやキックの試合、スパーリングでダウンはしてもノックアウトされたことないから分からないけど、こんな感じなのかな?

連れと店長、泣きそうな顔してる。こらあ、安心させなきゃ。

「サランヘヨ、サランヘヨ!」

「大丈夫!」って最近知ったハングル語で言ってみたのに、店長、何でそんな顔するの?

……いけね。「サランヘヨ」は「愛してる」だった。「大丈夫」は「ケンチャナヨ」だった。

「救急車呼びマス!」

だから、大丈夫だっての!

翌日、病院に行って判りました。「咳失神」という症状。極端な咳で息が詰まって倒れてしまうことがあるそうです。僕は、小児喘息持ちでしたけど、そんなの知らなんだ。

昨晩、満員だった店内は、ほとんど女性客。倒れた瞬間、「キャーッ!」って悲鳴が上がったそうです。で、連れは直感ですぐに背中を叩き(偶然だけど実に正しい処置でした)、僕を気づかせたと。そこまで約10秒。僕は起きるなり「ああ、寝た。寝てた。寝ちゃったよ」とか言ってフラフラと立ち上がり、寄り目でよだれがタラ〜って糸引いてたそうな。そりゃあ、店長も慌てるわな。にしても110番じゃないけどね。そんで、心配して駆け寄ったら、いきなり「アイシテル!」って連発するんだから、真剣にヤバいわな。ごめんなさい。

皆さんもビール飲んだ時、咳して失神しないように注意すべきですよ! 倒れる方は、気持ちい〜いけど、周りは大変らしいし、意識を戻らせずに放置すると心臓が止まって死んじゃうらしいよ。

その後。

終電に間に合う時間だったけど、連れが強行に「タクシーで帰る!」と言って聞かないので、そうするかなと。それにしてもボーっとして、すぐに座りたくない。そこでホテホテ散歩することに。

職安通りに出てドンキホーテに入る。ここ、ペットショップがあるんだよね。あ〜、ワンコかわいい。癒されるね、こりゃ。

あれれ、この子、ずっと僕を見てるよ。店員のお姉さん、ケースから出して抱かせてくれる。

「クゥ〜ン」

か、かわいい……。仔犬や仔猫は、皆、愛らしいけど、特別じゃない、このクロ助くんは?

「そうだよ、ストレスで喘息になったんなら、心を癒さなきゃ!」

……はい。買っちゃいました。ロングコートチワワ。名前は「もんじゃ」。雄の生後50日です。

そこから、約1ヶ月。僕の喘息は嘘のようにピタっと止みました。本当ですよ。

ありがとう、モン吉くん♪

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2006年05月19日

5月17日興行所感

「GO! GO! J-NET '06 〜Invading the DRAGON〜」が終わりました。試合は白熱。チケットは指定席分ほぼ完売。演出進行も滞りなく、多くの「良かった」とのメッセージをいただきました。

僕も半分満足です。

残り半分は不満足ではなく、多くの過去現在未来にある課題についての懸念が明るく「成功!」と喜ばせてくれないからです。

それは置いておいて、前田憲作代表には敬服のほかありません。10勝(5KO)2敗4分。負けた試合に完敗もありません。前田代表は「全部勝つまではいかなくてもほとんど勝つよ。半分はKO」と全カードが決まった時点で言っていました。恐ろしいほどにその通り。

それは偶然でもなければ、仕組まれたものでもなく、「努力」の他に理由などありません。実力でねじ伏せた試合もあれば、運が強く味方したものもある。けれどそれらは、努力なしには得られないもの。

来年、また同じコンセプトの興行を開催することを前田代表に約束しました。その時は、赤コーナーをチームドラゴンにしようとさえ思っています。そして、青コーナーには、他団体所属やフリーの混成軍ではなく、純正のJ-NET所属選手を配したい。できるだろうか?

あるジムの会長は、興行翌日の電話で「悔しくて眠れなかった。絶対、ドラゴンを超えてみせる」と前田代表を賛辞した後に心からの誓いを明かしてくれた。そうでなくては。

イベントタイトル「Invading the DRAGON」の英語で気付く人はいなかっただろうか? 「龍軍団の襲撃」と邦訳しているが、それを言うなら本当は「Invading of the DRAGON」である。つまり正訳は「ドラゴンの駆逐」とでも言うべきか。皮肉ではなく、そんなサブリミナルな遊びをしてみたのだが完敗した。

王座も二つ獲られた。さあ、ここからが始まりだ。来年の興行タイトルは「GO! GO! J-NET '07 〜Revenge to the DRAGON〜」といったところか。

語るところ多く「貧乏暇なし」が恨めしいが、近いうちに試合を振り返りつつ、僕の思うこと、やっていること、期待していることを少しずつ披露したい。

個人的表彰

MVP:前田憲作及びチームドラゴン……現在最高の指導者でしょう。強い選手を一人育てるというのではなく、30人(チームドラゴンのプロ選手数)もの弟子に己の限界を超えさせることができる先生。偉大なことだと思います。そんな指導者を信じ、修練に耐え、勝ち抜いた弟子もまた素晴らしい。

ベストバウト:ゲンナロン・ウィラサクレック×川端健司……両選手とも素晴らしいの一言です。

殊勲賞:梶原龍児……僕は7:3で小宮由紀博が勝つと思っていました。フィジカル面に左程の差があるとは思えないが、戦略、経験、精神力で勝ってこその王座奪取ではないかと。

敢闘賞:川端健司……「負けて株を上げる」とはこういう試合をした選手に使う言葉でしょう。

新鋭賞:田中龍星……ランボー・ウィラサクレックは、日本初試合。実力は未知数だったが、あの身体と一発のパンチ、蹴りの威力を見て、安易だとは到底思えない。そんなランボーを激烈に倒してのけた田中は凄い。キャラクターもかなりのもの。第一線に浮かび上がるまで1年もかかるまい。要注目だ。

努力賞:江口光治……僕は細川裕太を相当買っている。それが真正面から我慢比べのような試合で敗れた。努力を絵に描いたような試合だった。

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2006年05月07日

労災ください(嘘)

なかなか更新できませんが、それどころではなく忙しく、どのくらいののものかというと心因性の喘息になってしまうほどであります。ゲホゲホ。

明日は、5月17日、7月25日興行、更には、その後の「MACH 55」に関する重大発表ありの記者会見であります。

そうそう、喘息といえば、先日、咳のし過ぎで失神しました。お客さんが満員の飲食店で周りは大変だったようですが、僕は気持ち良かったです。全容は爆笑ネタなのですが、この話もまた今度。

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