札幌支部長 様
御忙しいところ失礼いたします。質問が3点あります。
1. 今年の2月に、特発性後天性全身性無汗症と診断されました。現在、①日常生活では全く発汗ができない。②体温調整ができないため、常に送風機、保冷剤等を使用して、身体を冷やしている。③しかし、結局、頭痛、倦怠感、脳疲労、ブレインフォグの症状が発生してしまう。という状況です。本記事で紹介されている成分とは何でしょうか。御教示いただけると有り難いです。
→ビタミンCです。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/5775074/
かなり古い文献ですけどね。いい先生なら、論文の情報を教えればハイシーかシナールを処方してくれるでしょう。私は今1日2回ですが、多いときは4回使用していました。ただ、効くかどうかは個人差があると思います。ビタミンC点滴もやってみましたが、私はあまり効いた気はしませんでした。
2. NMNの使用に関して。現在、治療目的でNMNを175mg、1日1カプセル使用しています。2ヶ月程度使用したところ、独特のだるさのような感覚が、飲んだ直後に発生するようになりました。この感覚は時間が経つと気にならなくなります。これは、以前に別記事で書かれていた、NMNの蓄積による現象でしょうか。だるさが発生した場合、毎日の使用は控え、維持目的で数日に1回。例えば、週に3-4回使用。という使い方でNADをある程度は維持できるのでしょうか。
→NAD前駆体については、私は便通コントロール目的でしか使用していませんが、私も毎日使い続けると気分が悪くなりました。NMNの蓄積という現象に根拠はありませんが、許容量は超えてしまっているのだと思います。私は数日おきに1カプセルで使用すると、飲んだ日は気持ち悪くなってしまうので、カプセルをあけて少量を水に溶かして使用しています。たぶん1日20-30mgになっていると思います。
3. ビタミンCの使用量に関して。現在、①便性のコントロール。②コリン性蕁麻疹の疼痛に対する抗ヒスタミン作用。の目的で、ビタミンCを1回100mg程度(125mg)、1日3回使用しています。(計375mg。)この量は多いでしょうか。というのも、ビタミンCには①尿路結石②肝臓に対する鉄の過剰沈着。といった副作用があるので注意したいのですが、適量が把握できません。症状を見て量を調整する(例:1日125mg-375mg。)という使用感が良いのでしょうか。
→1で述べたように、今は積極的なビタミンC摂取を試してみるべきかと思います。古い実験ですが、ビタミンCの吸収は200mgまでは100%吸収され、それ以上は徐々に低下するとされています。市販薬はだいたい1錠330mgですので、やはりシナール(200mg)やハイシー(250mg)をお勧めします。
尿路結石に関しては、ご指摘のようにリスクを指摘する論文もありますが、むしろ結石を予防するとの論文もあります。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41430982/
私は少量頻回ならいいかな、と考えており、結石のリスクは無視しました。
鉄過剰沈着については、ビタミンCが鉄沈着を促すという警鐘はあるものの、エビデンスはないんですよね。心配であれば、採血で鉄代謝の値を調べながら使用してはいかがでしょうか。(Hb、血清鉄、TIBC、UIBC、フェリチンなど)
宜しく御願い申し上げます。
→まさか無汗症の方からコメントいただけるとは思ってませんでした。希少疾患ではあるものの、潜在的にはかなりいると思います。患者同士で情報交換できる場があればよいですねー
