2011年08月29日

本澤二郎の「日本の風景」(862)

<民主党代表選挙> 8月29日に、それこそ、そそくさと実施された民主党の代表選挙で野田が選ばれた。1回戦は前原74、馬渕24、海江田143、野田102、鹿野52となり、予想通り決選投票に持ち込まれた。1位の海江田と2位の野田の対決の結果、野田が215で、海江田の177を破っての逆転勝利となった。小沢と松下政経塾の攻防戦は、またしても後者が軍配をあげた。野田の勝因は資金力である。マスゴミ支援も。



<野田の嘘つき> 一見地味な野田である。これまで彼の話を聞いたことがなかったが、ジムで自転車をこぎながら、5人の候補と一緒に彼の演説全てを見聞した。こんな場面での演説は、実際問題、投票をする側にとっては無意味なことなのだが、一種の国民向けの儀式として自己宣伝の機会となる。
 既に395人の全てが投票行動を決めているからである。1回戦はほぼ予想通りとなった。支持基盤のない馬渕、鹿野の得票が伸びるはずもなかった。同じ政経塾の2位争いは、執行部が総力を挙げた成果が野田に出たものである。
 ただ、野田演説を聞いていて、早くも彼の嘘が大いに気になってしまった。というのも、彼は自らの貧しさを突出させる話を延々と行った。選挙でも金のない貧乏候補者としての苦労話を宣伝した。
 そうだろうか。彼は松下政経塾の支援、松下財閥の応援について一言も語ろうとしなかった。松下財閥の金で政界にのし上がった事実を全く触れなかった。今後の野田を眺める場合、大いに気になるのである。
<勝因は官邸と党本部の金庫> はっきり言わせてもらおうか。彼の勝因は金である。菅・枝野・仙谷らの官房機密費の威力と彼らの水面下の工作が功を奏した。さらに、岡田幹事長ら党執行部工作を補完した党本部の金庫が、野田支援の輪を広げてくれていた。
 決選投票での反海江田工作を、鹿野と馬渕の陣営に行うことが出来た。それの裏付けとなる資金があったのだと見たい。政界は金で動く。これは自民党だけではない。民主党も同じである。
 執行部を握ったほうが強い。金庫と人脈がモノを言う。当たり前のことである。野田勝利後の壇上での菅の表情が、それを物語っていた。官閥・財閥・ワシントンはほっとしているだろう。大増税と大連立の劣化政治が具体化する危険性を秘めている政権である。東電原発処理に嘘と隠ぺいが、今後とも続行するだろう。自らを「ドジョウ」と呼ぶ野田・政経塾路線は、菅直人よりもしたたかともなろう。        2011年8月29日15時30分記


jlj001 at 15:36 この記事をクリップ!
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