2011年09月18日

本澤二郎の「日本の風景」(881)

<米諜報機関・CSIS>
 21世紀を「平和の世紀」と期待していた人類をあざけるような混乱・混迷の昨今である。この間、気付くと日本も妙な雰囲気に包まれている。衆参本会議場に日の丸が登場し、それに拝礼する総理・閣僚らの異様さだ。首相官邸の記者会見場にも日の丸だ。日の丸がいつの間にか「神聖な国旗」に格上げ、威力を発揮している。誰の指示か。国旗・国歌法制定時に「強制はしない」はずだった。他方、石原都政のもとでは、学校行事で起立して国歌斉唱しなかった教師を停職処分にする、それを裁判所までが容認。皇室報道に熱を入れるテレビについては気付いていたが。先般、米国の諜報機関に詳しい藤原肇氏がCSISに関する「FC2」ブログのコピーを郵送してくれた。



 筆者などは日本の永田町という小さな世界について多少見聞してきた程度のジャーナリストである。日本にもっとも影響力のあるアメリカの心臓部などは、論外の未知の分野だった。
 「日本に民主主義を、平和憲法をプレゼントしてくれたアメリカ」という好ましいアメリカ認識だった。リベラルな民主党政権というと、ケネディを思い出して、軍部・CIAに対抗して暗殺された英雄政治家に拍手した。尊敬する宇都宮徳馬さんは、よくケネディとの対話を話してくれた。同時に、ワシントンの実権を握る産軍複合体への警戒心を怠るな、とも教えられた。
 現在は、9条憲法を守ろうとした吉田内閣を打倒した黒幕、A級戦犯容疑者を総理大臣にしたワシントン、ロ事件で田中角栄逮捕を、今回、日米対等を叫ぶ小沢を排除するCIAという悪しき謀略装置を知るに及んで、ワシントン認識は一変してしまった。
 それでも、こうした謀略がどこで、どう形成されているのか、というと、全くの無知なジャーナリストである。このブラックボックスを藤原氏が教えてくれたのだ。以前であれば話半分で笑い飛ばすところだが、今は信ぴょう性が高いと判断出来る。
<ジョージタウン大学>
 アメリカ有数の名門私立大学で知られるジョージタウン大学には、優れた外交官養成の講座がある。大統領にもなったビル・クリントンは、それゆえに入学したという。ワシントンD・Cの近郊のジョージタウンに1789年に創設された。カトリック教会とイエズス会が創設した最古の歴史を有している。
 この中にCSIS(戦略国際問題研究所)が存在する。この歴史もすごい。エドマンド・ウォルシュというイエズス会神父が創立したもので、彼は地政学者のカール・ハウスホーファーの弟子という。この人物はヒトラーの戦争戦略を作り上げているという。イエズス会も知らない人間には不透明で理解しにくい解説だ。
 先を急ぐと、このCSISがアメリカの諜報・スパイ組織だと藤原氏は断定する。彼にかかると、CIAは文民も多く、たいしたことはない、というのだ。この諜報機関CSISは「イスラエルに武器を供給、中東戦争によって石油を高騰させる」「石油王・ロックフェラーの石油価格操作機関でもある」とか。
 アメリカでの石油採掘実績のある藤原分析だから納得出来る。
 イエズス会・CSIS・ロックフェラーが登場、はたまた武器商人も暗躍するというのだ。ナチス人脈さえも。まるで映画の世界だ。
 現在はというと、なんと「米陸海軍直系の戦略研究所」で、米軍保有の膨大な生物化学兵器の管理センターである。CSIS顧問がヘンリー・キッシンジャーだ。弟子のライス国務長官(ブッシュ政権)の師匠のブレント・スコウクロフトらも名を連ねている。オバマのブレーンであるズビグニー・ブレジンスキーは理事。
 「連邦緊急事態管理庁(FEMA)創設の中心人物がブレジンスキー。アメリカに戒厳令が発令され、このFEMAが活動する時は、CSIS・イエズス会が司令塔になる」というのである。
<CSISの日本研究員>
 このCSIS日本部に「日本の防衛省・公安調査庁・内閣官房内閣情報調査室のエリートが客員研究員。ジェトロ・損保会社・NTT職員も」という。これは驚きだ。こんなことを何人の日本人が知っているだろうか。
 さらに「小泉後継者の進次郎はコロンビア大学からCSISに入門している」というのである。ちなみにコロンビア大学教授のジェラルド・カーチスはCIA要員として一部で有名だ。同大学は英国が米国の植民地支配をする目的で設置した。米国が独立すると、その知識を米国の植民地支配に利用した。
 第2次世界大戦時、日本語堪能な人材を集め、対日暗号解読部隊を結成している、いわば対日戦略情報部隊の中心がコロンビア大学というのである。転じて「日本支配のための人脈形成機関」のための大学なのだ。藤原氏は「小泉の正体が、これで明らか」と決めつける。
 ワシントンの諜報機関と日本のそれが見事に結びついている。日本政府や巨大企業・財閥の奥深くにCSIS人脈が潜んでいるようなのだ。ああ、なんということか。これでもって日本を容易に操作するのだろう。もっというと、日本のマスコミ人もCSISのお世話になっているらしい。
 藤原氏が「日本はアメリカの属領である」という指摘を、我々は受け入れるしかないのか。売国奴に支配される日本、そんな対米従属派との対決を叫ぶ亀井静香は立派だ。
 このCSISが北京の諜報機関とも連携している、とも指摘する。石油・イスラエル・中東戦争・武器・麻薬というおどろおどろした解説も加わるのだが、これは筆者の能力では理解不能だ。
<稲盛財団とCSIS>
 米諜報機関のCSISと稲盛財団が結ばれている。2002年4月というと、小泉内閣のころである。「“アブシャイア・イナモリ”リーダーシップアカデミー」がそれである。稲盛財団理事長というよりも「京セラの稲盛和夫」がわかりやすい。松下幸之助を心酔した経済人で知られる。
 稲盛が500万ドル(約6・5億円)を寄付してCSIS内に設立されたものである。幸之助は70億円基金で政経塾を立ち上げた。稲盛はそれを見習って、米諜報機関の中枢に500万ドルを拠出して「アメリカン資本主義」を日本の若手経済人・政治家らに教育するというのだ。
 前者は偏狭な民族主義で政治家の卵を養成して、後者はアメリカナイズされた政経人を育成するというのだろうか。共に寛容さを拒絶するワシントンに忠誠を尽くす反共政治家と反共経営者を育てようというのか。
 稲盛財団資料によると、藤原資料とやや異なる説明をしている。CSISの設立は1962年、アブシャイアとアーレイ・バーク海軍提督によって設立したという。キッシンジャーやリチャード・アーミテージらが理事をしている。アーミテージも海軍OBだ。アブシャイアは陸軍士官学校卒、レーガン時代に国家安全保障グループの統括役を果たしている。産軍複合体のエリートの介在は明らかであろう。
<松下政経塾とCSIS>
 松下財閥と京セラ財閥は、双方のトップ同士で結ばれてきた。いまや幸之助亡きあと、稲盛は松下政経塾のスポンサーを任じている。そのお陰で、前原国交大臣(鳩山内閣)から日本航空をプレゼントされた。政商で知られる。
 政経塾はCSISと関係を持っている、と理解すべきだろう。藤原氏は政経塾を信用していない。

 ジョージタウン大学・CSIS・稲盛財団・政経塾(PHP)の不可解な結びつきと日本の政治経済の関係は、いかにも不気味ではある。対米従属派の牙城なのだろう。CSISに関係した人物を調べ上げると、ワシントンの対日政策の正体を暴くことが可能なのだ。その一番の若手日本人政治家が、小泉進次郎だと藤原氏は断言するのである。
 ロ事件・中曽根バブル経済・小泉郵政改革・小沢排除にCSISが関係している?とすると、日米関係史に新たな1ページを開くかもしれない。
2011年9月18日17時25分記


jlj001 at 17:22 この記事をクリップ!
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