2011年09月22日

本澤二郎の「日本の風景」(885)

<対米従属派の松下政経塾>
 人間は皆平等である。差別する人間は、人間の屑である。アメリカにも立派な民主主義者はいるが、実権を握る者に概して怪しい人物が少なくない。強欲資本にまとわりついている者たちだ。対日政策を立案・推進する面々に問題がある。彼らによって日本の戦後は牛耳られてきた。今も、である。そんな悪しき輩と連携する政治家が尊敬されることはない。真の選良ではないからだ。現在、政権を奪った松下政経塾は文句なしの対米従属派である。


<対米自立派の鈴木宗男会>
 昨夕は台風15号で関西から東海、関東、東北一円が大荒れになってしまい、身動きが取れなかった。予定していた「鈴木宗男を叱咤激励する会」が、千代田区紀尾井町のホテルニューオータニで開催されたのだが、残念ながら暴風と豪雨に阻まれて行くことが出来なかった。多分、延期だろうと思ったが、今朝のネット新聞は予定通り実施したと伝えていた。しかも800人もの支援者が集まったという。
 電車も地下鉄も止まる中で、どうして会場に行ったのか。無事、帰宅出来たのであろうか。ともかくすごい人たちだ。間違いなく対米自立派の集会であろう。
 報道によると、小沢一郎や鳩山由紀夫、福島瑞穂らが出席した。亀井静香はどうだったか。昨年の会に出た時は、亀井も挨拶をした。CIAに動かされているマスコミと捜査当局に怒りをぶちまけていたと記憶している。小沢も挨拶していた。鈴木と共に逮捕された佐藤優も。
 今回は鳩山と社民党の福島も加わった。二人も対米自立派である。対米従属派退治の布陣が見えるような集会だ。売国奴退治は必ず勝つ。真っ当な日本人はどんどん増える。健全なナショナリズムが消滅することはないのだから。
<前原誠司は従属派の一番手>
 米外交機密文書を公開しているウィキリークスによって、前原の発言が明らかになった。彼が国交大臣兼沖縄担当大臣として、米国務省のキャンベル国務次官補と会談したさいの内容である。2010年2月8日の在日米大使館発のワシントンへの公電内容は、沖縄・普天間問題に関してのものだが、鳩山内閣の閣僚として前原は、日本政府部内の極秘事項をべらべらとぶちまけていたのだ。
 普天間の県外・国外移転を公約する鳩山総理に対して、彼は「鳩山に実権はない」「実権は防衛省、北沢防衛大臣だ」とキャンベルに密通していた。明白な閣僚罷免事件に相当する。「総理に権限はない」とワシントンに釘を刺していたのである。背信・売国奴大臣だった。
 そんな人物が先の民主党代表選において、自分が総理大臣になると立ち上がったのだから、前原という人間は精神分裂なのか。狂っている。権力亡者ではあるのだろう。菅直人は「前原よりはまだ野田のほうがいい」と判断したというが、前原こそが対米従属派の第一人者といえる。
 松下政経塾の特異な思想教育の成果であろう。また、連立相手の「国民新党と社民党に拒否権を持たせない」とも豪語していた。日米外交は「我が手にある」との自負である。当時の岡田克也外相をも手なずけていたのだろう。極め付きが「小沢は相手によって発言を変えるので注意せよ」ともキャンベルに忠告していた。
 こんな人物を野田は民主党政策責任者に起用した。野田も同じ政経塾の狢だ。司令塔からの指令人事だろうが。
<玄葉光一郎外務大臣>
 前原の子分が現在の外務大臣・玄葉である。野田訪米の露払い役として前原に次いで、ワシントン入りして国務長官のヒラリー・クリントンと名刺交換した。松下政経塾8期生の玄葉は、ヒラリーの前で「私もワシントンのペット」と言わぬばかりの行動に打って出た。
 彼は上智大学の英文科ではない。法学部だ。しかし、上智とワシントンの特別な関係を、先般ワシントン事情に明るい藤原氏から教えてもらったばかりである。そういえば小泉純一郎が総理在任中、上智大教授の女性議員を格別にひいきにして、いうところの「小泉チルドレン」の中から一人だけ入閣させていたではないか。小泉は政経塾出身の女性議員も閣内に引き入れている。彼女の皇国史観論は徹底したものであるが、やはりワシントンで修業している。

 玄葉の意外な行動とは一枚の写真。23歳で訪米、ヒラリーの夫のビル・クリントンとの記念写真である。これをヒラリーにプレゼントしたのである。「前原以上に大事にして」というのであろうか。彼もまた対米従属派の代表であることを、内外に印象付けたことになる。堂々と独立国の代表としての矜持を、態度で示せないものか。健全なナショナリストからすると、情けないし恥ずかしい限りである。
ワシントンと東京の格差は、まさにかくのごときなのである。日米関係は属領そのもの、なのか。
<野田総理も当然>
 野田は演技下手である。前原や玄葉のようなことは出来ないだろうが、だからといって対米従属派であることに間違いない。ワシントンの厳命に忠実な日本国総理大臣である。
 オバマとの初めての出会いで「沖縄に米軍基地はいらない」と言えるはずもなかった。「普天間の移設先は日米合意に従う。必死で努力します」と約束するだけだった。「超ドル安に歯止めを」と注文することもなかった。前世紀の朝貢外交ではないのか。
 ワシントンが求めるTPPについては「早急に結論を出します。国会でも答弁しました」といったのだろう。「軍事費は削減しません」ともいいかねない。
 訪米直前の野田日程の多くに、対米従属派の象徴である外務官僚が割り込んでいた。財政はすべからく財務官僚任せである。オバマには「結果を示せ」と恫喝めいた注文を突きつけられた。国連総会では嘘で固めた「原発収束」論をぶつに違いない。
<従属派の小泉を忘れるな>
 小泉が9月18日に突然、川崎市に現れて講演を行った。「脱原発・環境先進国」の日本にしたい、珍しく正論をぶった。エネルギーは原発が中心とわめく93歳の中曽根老人よりはましだ。
 だが、原発促進を加速させてきた張本人は小泉内閣(2001年4月から2006年9月)である。日刊ゲンダイによると、エネルギー基本計画は2003年10月、ウランよりもはるかに危険なプルトニウムを使用するプルサーマル計画の推進は2002年。メルトダウンした東電福島3号機の東芝原子炉はプルトニウム使用だ。東芝の米ウエスチングハウス買収と関係はないのか。当時小泉が起用した財界人は東芝の西室だった。
<謝罪と反省がない>
 要するに、小泉は民意に従って軌道修正したのだが、ならば謝罪と反省がなければ単なる風見鶏でしかない。息子進次郎のことを慮ってのことなのだろうが、それにしても心がない。北京の盧溝橋での反省の弁も、心からのものではなかった。それと似ている。
 小泉は対米従属派として息子をコロンビア大学、ついでCSISに押し込んで、従属派2世に仕立て上げている。そのうち息子を仲間の前原に預けるかもしれない。
<対米自立派の決起>
 ご存知、小泉はワシントンの意向を受けて竹中ともども、郵政民営化を断行した。金融財閥の後押しもあった。見返りは何か。野田もまた、財閥とワシントンの意向をうけてTPPを強行するだろう。対米自立派との決戦が迫ってきている。
 ナベツネのマスゴミは、またしてもワシントンと財閥の側に付くことになろう。不買・不払い運動も表面化するだろう。
2011年9月22日10時30分記


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