2012年12月08日

本澤二郎の「日本の風景」(1217)

<愚民か狂人の日本列島>
 史上空前の原発大惨事で、日本列島には放射能が降り注いでいる。空気・水・大地・海の汚染から、日本人は内部被曝にも襲われている。これでは健全な判断など不可能かもしれない。総理大臣が率先して嘘をつく。庶民に大増税を強いる悪政に、財政を破綻させた野党の自民党も賛同した。年金も医療・福祉も破綻させた犯人ではないか。54基もの原発を建設したのは自民党である。そんな自民党が、12月16日の総選挙で圧勝するという。日本人は愚民なのか、それとも狂人なのか。



<読売は自民圧勝宣言>
 政府お抱えのような広報新聞、ナベツネの読売新聞が、早々に自民党の大勝利を大々的に報じた。世論操作に違いないが、それにしても本当だろうか。事実とすれば、日本人は愚民に違いない。戦前の官尊民卑のままの、自立しない人間なのであろう。
 思考する能力が無いのは、戦前からそうだった。教育の悪しき成果だ。戦後も変わっていない。暗記人間は思考や想像力に弱い。くだらない新聞テレビ報道に容易に騙される。「オレオレ詐欺」が流行するのも、自立しない人間と無関係ではないだろう。
 世界史上最悪の3・11と原発大惨事の教訓を学ぶ総選挙のはずである。これを覆い隠すことが、政府・原子力ムラの策略であった。その先兵が読売などのマスコミだった。それはおおむね成功したかに見える。
 首相官邸包囲デモは、3・11との関係で断行された戦後史を飾る画期的市民デモであったが、全マスコミはこれを報道しないことに徹した。こんな場合、世界のメディアが激しく報道するものだが、それもなかった。
 体制維持派は、全マスコミを含めて自民党の復活にかけて報じたのだが、読売報道が事実に近いとすれば、日本人はもはや人間ではないだろう。愚民か放射能を浴びて狂人になってしまったのだろうか。そうでない限り、自民党の圧勝は考えられない。今日の事態に追い込んだ犯人は、もとはといえば自民党・自公政権だからである。
<2日間で10万人調査?>
 世論調査には誤差が生じるものである。携帯電話が主流の現代では、電話取材に応じられる家庭は多くない。調査の時間帯に家庭にいるお年寄りは、茶の間に流れてくるテレビ報道で政治判断をしがちだ。結果的に体制維持に傾斜する。嘘つき民主党の代わりは自民党という、単純な詐術的報道に身を任せることになるだろう。
 これこそが愚民を象徴している。健全なジャーナリズムが存在しないと、市民の多くは愚民化してしまう。
 それにしても、読売は2日かけて10万人から有権者の声を集めたと言う。本当だろうか。調査員の動員力を知りたい。通常は1000人か2000人に調査員が電話をかける。10万人調査というと、よほどの調査員を動員しないと不可能だ。そんな金があるのか。10万人から声を聞いたということは、20万人ほどに電話をしたことになる。
 こんな大それた世論調査など出来ようはずがない。怪しいデータである。各支局員を動員してナベツネ的な問いかけをした、かなりいい加減なものではないだろうか。
<安倍は憲法改悪>
 安倍路線は、集団的自衛権を行使すると放言している。現在までの政府方針は、集団的自衛権は憲法に違反するとの認識で、まともといっていい。米軍の戦争に自衛隊が自動的に参戦するということは、戦争放棄した日本国憲法9条が禁じている。極右人間の安倍は、米軍の戦争に自衛隊を動員するというのだから、まともな精神の持ち主ではない。
 狂っている。安倍は狂人ではないのか。米軍は日常的に戦場を駆け巡る宿命を帯びている。戦争経済を基本政策にしているからである。そこに自衛隊を追い込むとなると、多くの自衛隊員は除隊するしかないだろう。米軍の戦争に参加するという自衛隊員は、ほとんどいないからだ。彼らは9条に守られて今日があるのである。

 安倍はこれでも満足しない。9条を叩き潰そうとしている。そのための憲法改悪を強行する、そのために自民党総裁になったと豪語している。
<戦争国家に改造>
 安倍は健康を害している。1度失敗して首相の座を投げ出した。まだ持病は治っていない。いつでも再発する。彼は日本の代表になってはならない人物であろう。
 しかし、9条を改悪して自衛隊を国防軍にして、戦争国家に改造するというのである。戦争法規を法制化して、再び隣国と対立する身構えなのである。こんな大それた発言をした人物は、過去にいない。いわんや、それを公約に掲げて総選挙に臨んでいる。
 そんな安倍に日本人は大勝利させる、と読売は報じている。マンガの世界を現実化させる、というのだ。安倍の狂気に、日本人も狂気で応じるというのであろうか。
 友人に石原の都政を嫌って都落ちしたものがいるが、安倍政権が誕生でもしたら、日本脱出を考えるしかないだろう。恐ろしい自民党と恐ろしい日本人である。創価学会の池田主義とは正反対の安倍・自民党路線に、平和主義を標榜してきた公明党創価学会が支援する。これも大狂気である。
<円刷りで景気回復の狂気>
 安倍の狂気は、経済政策にも及ぶ。円を刷りまくって景気を回復させるという狂人ぶりである。
 物価の番人で、独立性を保持している日本銀行に、必死で輪転機を回させるというのだ。そうすれば、円高が円安になる、という屁理屈を公然と口にしている。これほど大馬鹿な政治屋も珍しい。

 既に日本銀行は、犯罪的金融政策を実施してきた。金融緩和政策である。円はだぶついている。しかし、この世界的大不況で金を借りる企業などいない。財閥は260兆円もの資金を保有している。
 一体、このだぶついた日銀券は、どう処理されているのだろうか。
 「日本銀行は、金融機関・財閥銀行にタダ同然にして貸している。そのタダ金で国債を大量に購入、国債の金利差で暴利をむさぼっている。あとはリーマン・ショックの時に表面化して問題になった金融派生商品・デリィバテブで儲けている。いうなれば国民が銀行員を養っている。彼らは税金を納めていない。75%をそうして運用、企業投資向けは25%にすぎない。銀行本来の業務をしていない。深刻・最悪の状況のもとで、さらなる円刷りをさせる、と言うのが、安倍の狂気だ」
 これは金融機関の内情に詳しい専門家の指摘である。
 実態経済と無関係に円札を刷りまくると、円も国債も急落することになる。超インフレになる。なけなしの預貯金にも羽がはえて軽くなる。これが安倍の言う景気回復なのだ。
 安倍は日本を沈没させようとしている。
 それでいて「自民党が圧勝する」とナベツネ読売は報じたのだ。もしも、安倍政策に日銀が屈すると、それこそ「大逆罪が成立する」ことになろうか。ただでさえ日銀は、政府与党の圧力に屈してきているのだから。
 ナベツネ読売の世論操作に屈する日本人なのであろうか。確かに「未来の党」は、依然として否定的に報道されている。残念至極である。期待したネット選挙は始動していないのか。
2012年12月8日9時35分記


jlj001 at 09:29 この記事をクリップ!
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