2013年10月02日

本澤二郎の「日本の風景」(1418)

<米軍当局者が9条改正NO>
 昨夜(10月1日)、ソウルからいいニュースが飛び込んできた。ソウル電の時事通信は、米軍当局者の話を速報で伝えてきた。筆者はソウル訪問中のヘーゲル米国防長官と判断するのだが、彼は「安倍首相の9条改正論は無益だ」と発言した、と大きく報じた。東京の極右の安倍内閣・霞が関・大手町に衝撃が走った。日本の新聞テレビは、改憲に向けた集団的自衛権の行使に突っ走る安倍内閣の後ろ盾はワシントンという観点で伝えている。だが、米軍責任者がNOとコメントしたのだ。その波紋は東アジア全域に広がっている。



<安倍発言全てチェック>
 韓国を訪問中のペンタゴンの主は、報道関係者との懇談で安倍内閣が強行に推進している9条改憲による日本軍国化について、初めて口を開いたようだ。「9条改憲による日本軍拡はアメリカの指示なのか」という当然過ぎる同行記者の質問に答えたと思われる。
 彼は「隣国にとって無益だ」と斬って捨てた。明解である。「どうしてか」という追い打ち質問に対して「自分は安倍発言の全ての資料を読んでいる」と応じた。米軍の高官レベルではないだろう。最高責任者のヘーゲルに違いない。
 イラク・アフガン戦争をしたブッシュのアメリカはもう存在していないワシントンだ。厭戦のムードと経済・財政危機のアメリカだ。シリア戦争を仕掛けようとしたワシントンの右翼・エネルギー財閥の野望に対して、オバマ・ケリー組はロシアのプーチンと水面下で連携して戦争を回避した。
 東アジアで新たな戦争を仕掛けようとする、安倍の国粋主義に乗ってしまうようなオバマ政権ではない、という意思を明らかにしたものだ。
<東アジアにとって無益>
 チャック・ヘーゲルは戦争屋ではない。理性を備えている共和党リベラル派である。彼は北京とソウルの関係者と連携を密にしている。
 東アジアの政治的安定が、アメリカの国益にかなうと信じている政治家だ。ケリー国務長官がシリアの戦争を封じ込んだ今、彼は北朝鮮の暴走に警戒をしている。ソウル・北京の力を借りながら、東アジアの安定を模索している昨今だ。
 「ナチス流の憲法9条改正」を目論む安倍内閣の日本改造には、正当な理由がない。彼は全ての安倍改憲発言を読み解いた上で、安倍政策にNOと意思表示して東京に警鐘を鳴らしたことになる。
<見抜いた安倍・国粋主義の野望>
 安倍の手口は、ワシントンからよく見える。北京とソウルの状況も手に取る様に理解できる。日本の改憲軍拡は、東アジアに新たな軍拡の嵐を巻き起こすだけである。北朝鮮の暴走の機会を作り出すことにもなる。
 確かにアメリカには、好戦派のネオコンや彼らのためのシンクタンクが存在している。石原慎太郎と連携するヘリテージ財団、安倍と結びついているハドソン研究所などは、その典型である。
 軍事利権あさりのシンクタンクである。恐らくヘーゲルやケリー、そしてオバマがもっとも嫌うシンクタンクのはずだ。領土問題を表面化させて周辺に緊張を作り出す。そうして、軍拡の嵐を巻き起こす安倍内閣の路線は、戦前の日本軍国主義の手口そのものである。

 過去を反省出来ない国粋主義に、ドイツのナチス政権をダブらせているのかもしれない。安倍の正体は既に、米連邦議会調査局の報告書で明らかにされている。「安倍は国粋主義者」なのだと。「真珠湾攻撃を連想させる安倍」ということなのだろう。
 日本の新聞テレビは指摘出来ないでいるが、ワシントンもソウルも北京も十分すぎるほど安倍の野望を認識している。中国も韓国も安倍の集団的自衛権の行使に対して、猛烈に反発している理由だ。アジアに混乱の種を蒔こうとしている安倍にNOなのだ。
<自衛隊に守られる米軍はNO>
 戦後の日米外交の裏表を承知しているご仁であれば、自衛隊が米軍の艦船を守るという発想などマンガの世界のことである。北朝鮮がアメリカに戦争を仕掛ける?ありえないことだ。中国が?これもゼロである。
 安倍は必死で「米国艦船が攻撃を受けた場合、自衛隊がなにも出来ない。そんなことが許されるのか。集団的自衛権の行使は認められて当然だ」という国粋主義理論で改憲の突破口を開こうとしている。そのために内閣法制局長官に右翼外交官を起用した。自身の私的懇談会に極右の学者や元外交官を起用した。狂う安倍であるが、ワシントンの本流・ホワイトハウスは動じない。それどころか有害無益と断じたのだ。
<オバマ政権は安倍改憲論にNO>
 ワシントンの現在は、ネオコン政権による二つの戦争に反対したリベラル派が政権を担当している。ブッシュのアメリカは過去のものだ。
 安倍もそうだが、自民党や新聞テレビのワシントン人脈は、ほとんどがネオコン・産軍複合体ばかりである。そこからワシントンを見ている。大きな落差が存在している。
 不思議なことだが、北京やソウル、そしてワシントンにも人脈が切れてしまっている東京だ。極右の東京には、信頼できるパートナーが不在なのだ。ズバリ現在のホワイトハウスは、安倍を信用していない。安倍の改憲論にNOなのである。
 たとえTPPで汗をかいて必死でまとめたとしても、ワシントンは安倍を信用しない。安倍の戦争傾斜に賛成しない。反対なのである。これは日本の多くの国民や東アジアの民にとって幸運なことである。
<米対日調教師の軍事利権あさりと違うワシントン>
 そこで思い出して欲しいことは、ジャパン・ハンドラーズのことである。対日軍事利権をむしゃぼる悪しきアメリカ人知日派のことである。
 マイケル・グリーン、リチャード・アーミテージ、ジョセフ・ナイ、ジェラルド・カーチスらだ。中国脅威論をぶちまくりながら、改憲軍拡を煽る輩だ。カーチスの子分が小泉進次郎で、専門家は要注意人物と見ている。
 米海軍出身のアーミテージは、露骨に9条批判を繰り返している。いずれも米産軍体制の代理人らだが、彼らは今日本の右翼・日本財団と連携して新たな利権を作り出そうとしている。これに朝日OBのFが関与している。
 しかし、既に底が割れている。対日調教師(ジャパン・ハンドラーズ)はオバマ政権とは異質の利権屋にすぎない。今回のヘーゲル発言によって、そのことが一段と明白になってきた。
<1年後に安倍はいない>
安倍は10月1日に消費税を5%から8%に引き上げることを決断した。財閥の意向に従った。財閥への大がかりな減税と庶民に対して大増税の連発だ。福祉激減、そして財政悪化となる。庶民の生活物資は、急激な円安政策で台所を直撃している。高いガソリンで火を吹くマイカー族だ。
 一部で来年3月までの駆け込み需要が予想されるが、4月からの8%値上げ国会は激しく揺れる。放射能汚染水やら安倍の嘘も露呈するだろう。安倍スキャンダルも飛び出すかもしれない。CIAが彼を助ける期待は薄らいでいる。国民はそれほど馬鹿ではない。
 1年後に安倍が官邸にいるのか、かなり怪しくなった。デフレ下の大増税で生き抜いた政権は、この地球・世界に存在しない。たとえ新聞テレビが安倍応援団だとしても?
2013年10月2日8時30分記


jlj001 at 08:27 この記事をクリップ!
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