2014年04月25日

本澤二郎の「日本の風景」(1609)

<安倍晋三は筋金入りの反共ナショナリスト>
 目新しいことなどなかった安倍・オバマ会談(4月24日迎賓館)ではあったが、それでも集団的自衛権行使や尖閣防衛にお墨付きを与えたワシントンに狂喜する安倍晋三という政治屋の資質を、改めて問いたくなってしまった。日本国民も余りにも無頓着すぎる、新聞テレビがひどすぎる、そのためでもある。彼は筋金入りの反共ナショナリストなのだ。日中分断をテコにして“過去の栄光”という皇国への執着を見て取れる。




<岸信介の遺伝子>
 オバマも期待したほどの人物ではなかった。必死で中国をかばう姿勢を見せてはいたが、日本を戦争国家にするという安倍路線に支持を表明して、米産軍複合体の奴隷にすぎなかったことを裏付けた。
 戦争を知らない安倍の尊敬する人物は、A級戦犯容疑者・侵略戦争責任者の岸信介である。もうひとりが、明治という天皇制国家主義を確立した下級武士が心酔した吉田松陰。
 岸と吉田を結びつけると、筋金入りの反共ナショナリスト、皇国史観に取りつかれた国粋主義者なのだ。
 岸は台湾の蒋介石と組んで北京に対抗した。韓国の軍事政権にテコ入れして平壌に歯向かった。背後を三菱など財閥と米CIAが支えた。
<三井・三菱の代弁者>
 岸は商工官僚として頭角を現した。長州軍閥と三菱など財閥との連携を謀り、半島や大陸へと侵略の矛先を向けた。軍閥・財閥・官閥の中枢を占めていたのである。
 そんな岸をCIAが政界復帰させて、吉田内閣後の日本政治の表舞台に引き立てた。岸の後継者が安倍晋三なのである。
<統一教会・勝共連合と一体>
 岸家は朝鮮族?という話を、つい最近、共同通信OBがしてくれた。その理由を「岸(きし)は、正しくは木と子。李が本来の姓だ」というのだ。むろん、事実なのかどうか?
 ただ、言えることは彼が、韓国で反共宗教団体を立ち上げた文鮮明との深すぎる間柄は、よく知られている。集団結婚やいかがわしい物品を売りつける教団で一躍、日本社会にも定着した統一教会である。
 この宗教団体は、政治部門に勝共連合という反共政治団体も組織、このメンバーを主に右翼議員の選挙応援をさせてきている。反共議員の事務所には、必ず統一教会の会員が潜んでいる。これを確認したことがある。今時、反共など通用しないだろうが、米ソの冷戦時には、相当の力を有していた。
 この人脈は安倍にも生きている。
<新たに創価学会?>
 政治と宗教の結びつきは、戦前の天皇家の神がかり宗教・神道を国教にした祭政一致体制をみれば、その恐怖が理解出来るのだが、それでも庶民の中には今もありがたがっている家庭もあるらしい。
 日本国憲法は明白に政教分離を謳って、戦前回帰を阻止している。その点で、靖国をはじめとする公人の参拝を禁じている。安倍靖国参拝に大阪と東京の市民が決起、違憲訴訟を起こした。これは当然の対応である。
 全国的に拡大すれば、安倍政治を止めることが出来る。
 問題は、そんな統一教会の安倍が、これまで平和を謳い上げてきた創価学会をからめ捕ったことである。これが自民党史に新たな問題を提起している。安倍の集団的自衛権行使に同調する公明党の太田国交相の存在を、筆者もようやく気付かされた。平和政党が安倍の戦争する国家改造にのめり込んでいるという真実に、正直なところ、愕然としてしまった。アジアの日本研究者も同様である。
<寛容・平和のリベラルに敵対>
 ナショナリストには寛容の精神がないか、薄い。話し合いよりも、軍事力・暴力で決着をつけようとする。対決することで、自己主張して、それを相手に押し付ける。
 リベラルと対称的である。リベラルは単に自由という意味合いだけではない。寛容であり、非暴力・平和主義を大事にする。人間平等の観念が根本にある。
 靖国は刀剣を祀っていて、文字通り、戦争神社であることを内外に知らしめている。平和祈念の対象ではない。従って神社信仰の対象には、戦いに勝った英雄を祀っている。「神風が吹く」というたわごとを信じている。現代人には不思議そのものであるのだが。
<国際ジャーナリストからの情報>
 受信メールを開くと、数回会ったことのある国際ジャーナリストNさんが、訪欧計画を立てた安倍晋三に対して「世界を敵に回す安倍の日本」というオランダを代表する新聞の存在を伝えてきた。一読を薦めたい。

本澤様
梶村さんはベルリン在住のジャーナリストで「撫順の奇跡を受け継ぐ会」の仲間です。
オランダはドイツに近いですが、連合軍の一員として日独と戦い、ジャワではあっさり日本軍に降伏して、男は捕虜となり、強制労働で悲惨なめにあっています。300年もの植民地統治を続けていたインドネシアは当時蘭印と呼ばれていましたが、混血も進み、生まれも育ちも蘭印(ジャワ)でオランダ人でもインドネシア人でもない蘭印人というアイデンティをもつ多くの人口があったわけですが、それらの女性子供らは民間人抑留所に入れられ、餓死や慰安婦にされるなどの悲劇が起こりました。少年は12歳くらいから親から引き離されて少年キャンプに入れられ労働させられました。しかも、過酷な捕虜生活を生き抜いてジャワに戻った途端、インドネシア独立戦争に駆り立てられ、結局オランダの血が混じった人はすべてオランダに逃れるという事態で戦後はひどく苦労をしています。ジャワで戦時中を過ごした人々は特に反日感情が厳しいという現実があります。それに、占領者であった日本軍はジャワでも例外なく傍若無人に振る舞い、多くの女性に子供を産ませているのです。そうした日本人との混血児ももう60歳代後半で、今でも父親探しをしているという現実があるのです。探し出した父親から強姦とかではなく恋愛の末に自分が生まれたと知って、本当にうれしかったという話も聞きました。
イアン・ブルーマ氏はご存知かもしれませんが、ジャパノロジストで、気持ち悪いくらい日本語が上手い人です。

> From: Taichiro Kajmura
> Date: Wed, 23 Apr 2014 10:16:01 +0200
> Subject: [uketugu] オランダ紙:「世界を敵に回す安倍政権の
『慰安婦検証』は気違い沙汰」イアン・ブルマ氏論評
>
梶村です。
> 表記の論評の翻訳をブログで紹介しました。拡散お願い致します

http://tkajimura.blogspot.de/2014/04/blog-post_22.html
>
> ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
>      中国帰還者連絡会WEBサイト
>      http://www.tyuukiren.org
>     撫順の奇蹟を受け継ぐMLのサイト
>   http://www.egroups.co.jp/group/uketugu/
2014年4月25日8時25分記


jlj001 at 08:21 この記事をクリップ!
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