2015年07月15日

戦後政治最悪の愚挙<本澤二郎の「日本の風景」(2052)

<安倍・自公が戦争法を強行>
 安倍・国粋主義政府は、7月15日午後、衆院特別委員会で戦争法を強行、可決した。強行委員長はやくざ代議士のせがれだ。16日に本会議上程を決めたのは、実父が極右政治屋で知れらていた。一癖もある政治屋を配置しての強行採決だった。世紀の悪法を、60日ルールで決着を図ろうとする安倍・自公内閣の、悪魔の意図を露骨に示した7・15だった。

<無責任な新聞テレビ>
 明白な憲法違反の戦争法が、どうして委員会で可決されてしまったのか。何ゆえに自民・公明の暴走が止まらなかったのか。民意に反する天下の悪法が、採決強行されてしまった原因はなにか。
 新聞テレビの無責任な報道による。集団的自衛権行使の閣議決定その他、政府の憲法違反に強く抗議しなかったからである。
 これは新聞テレビの腐敗である。恥を知れ、といいたい。
<やくざを恐れる無能野党>
 民主・共産・維新の無能な政治集団の責任も大きい。
 与党は2割程度の得票しか得ていない。それでいて議席は3分の2。少数与党が実態である。それなのに安倍・独裁政治を許してきた野党である。
 野党の命がけの体当たり作戦が、主権者の期待だった。ありとあらゆる抵抗権の行使を、日本国憲法も求めていたはずである。野党には、こうした認識があったのかどうか。悲しい限りである。無能野党と無責任マスコミによって、戦後最悪の悪法・戦争法が特別委員会で強行可決してしまった。新聞人も野党も売国奴に塩を送ってしまったことになる。

強行採決の映像を見ると、野党の反対する様子が、いかにも小学生のようである。品性を持たせた反対なのか、プラカードを掲げるだけである。強行採決の主役である委員長のやくざ代議士のせがれに恐怖を抱いてか、膚にふれようともしない。やくざに畏怖されているかのような、不甲斐ない野党委員ばかりである。安倍が期待した委員長の暴走が際立っている強行可決を見て取れる。
 それにしても、世紀の憲法違反に対して、体を張ろうとしない姿が情けない。命を掛けての抵抗権行使の様子が見られないのが悲しい。
<創価学会史に一大汚点>
 春秋の筆法をもってすれば、非常に残念なことは、安倍・独裁の元凶は、まぎれもなく創価学会にある。創価学会が公明党を安倍に差し出したものだ。法難を恐れた愚挙もきわまっている。創価学会が安倍・自民党を応援、自民党は過半数どころか、圧倒的多数の議席を占めてしまった。それも2度も、である。
 安倍・独裁は、創価学会の世紀の悪しき成果である。宗教・カルトの恐ろしさでもある。このことを内外の国民は忘れてはならない。無念のきわみである。筆者の期待は裏切られてしまった。
<民主政治のない独裁政治>
 自公独裁は、日本に民主主義が機能していない何よりの証拠である。
 安倍は戦争法委員会可決後に「安全保障の変化」を強行可決の理由に掲げた。改めて中国敵視論を大義に掲げたのだ。国粋主義に誠意はない。国家神道復活に向けた陰謀政治のみが際立つ。60日ルール阻止に向けた国民の怒りを、さらに爆発させ続けねばならない。日本を沈没させてはならない。
2015年7月15日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

jlj001 at 22:04 この記事をクリップ!
Archives
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード
Recent Comments
livedoor Readerに登録
RSS
livedoor Blog(ブログ)