2015年07月29日

戦争遺児の遺言<本澤二郎の「日本の風景」(2068)

<創価学会婦人部の義務>
 このところ、創価学会に関係する記事を読む読者が目立って増えている。学会精神と180度離反してしまっている公明党に、疑問を抱く会員が多いからであろう。安倍の戦争法を強行する公明党に衝撃を受けているせいだが、木更津レイプ殺人事件被害者の馬山朋子(仮名)は、やくざレイプ犯(浜名)と共犯者(学会員・吉田ヘルパー)に殺害(2014年4月28日)される前から、一人苦悶、秘かに警鐘を乱打していた。このことを、この機会に創価学会婦人部に報告すべきだろう。


<「池田先生は太田を許さない」>
 「右翼自民党のブレーキ役」を宣伝していた公明党である。しかし、現実の安倍政治は中国脅威論を流して、武器輸出を容認、軍拡予算を編成、ついには平成の治安維持法である特定秘密保護法を強行した。この時点で、戦争遺児は「おかしい」と首を傾げ始めていた。
 なぜかならば、初代牧口、2代目戸田の両リーダーは、そろって戦前の治安維持法によって拘束され、前者は獄死した。それでいて、なぜ公明党がこの悪法を強行したのか。馬山朋子は、殺害される前に遂に声を上げた。
 「池田先生は決して太田を許すことはしない」
 まともな信仰者としての正論である。もしも、今も生きていれば、創価学会本部や公明党本部に乗り込んで「戦争法など論外」と叫んだはずである。彼女の思いを、婦人部はみな共有できるだろう。
<裏切り者・佐藤を斬れ>
 公明党は創価学会の政治部門にすぎない。学会の精神を、政治に反映させる責任を有している。彼らは、学会員の選挙活動のお陰で、国民の代表になっている、ただそれだけのことである。
 学会婦人部が選挙を止めれば、即刻首になる面々である。太田や山口・北側・井上らがそうである。にもかかわらず、この2年有余、公明党は安倍の極右政策のお先棒を担いできた。
 それがなぜ可能だったのか。官邸と自民党本部から太田らに流れる、莫大な工作資金が、学会本部の悪しき人物の懐に入ったせいであろう。不浄な金を手にした学会本部の悪者が、太田らになびいてしまったのだ。
 信仰者としてあるまじき行為であろう。失格である。筆者に通報してきた幹部の話では、犯人は社会委員会の佐藤ツトムという。佐藤と太田の連携によって、あろうことか創価学会が、戦争法強行の主役にさせられてしまったのだという。
 むろん、池田大作氏が健在であれば、こんなことは起こらなかったろう。あるいは元気なころ、彼がしっかりした人物を後継者に指名していれば、佐藤のような暴走を抑えることが出来たはずである。婦人部は、裏切り者を征伐する力と責任がある。
<戦争法強行議員を排除せよ>
 戦争遺児の遺言を守れる学会婦人部であってほしい。これは日本国民だけではない。13億の中国人民の願いでもある。
 「公明党中堅以下の議員は戦争法強行に反対している」とも学会幹部は通報してきた。筆者もこれに賛成である。
 安倍の極右路線の支持者を婦人部は、即刻排除すればいい。それが婦人部には出来る。力もある。
 これまでの日本政治の動向を見聞してきている北京市民の中には「時期はともかく、中日戦争が本当に起こるかもしれない」と眉をひそめている。戦争法成立の直後に、安倍は実際に挑発戦争を起こすだろう、との専門家の意見は、両国に存在している。
 この由々しい事態を止められるのは、権力に迎合する新聞テレビではない。創価学会婦人部である。池田路線を放棄した議員を排除することで、間違いなく戦争法を押さえ込むことが出来る。
<宗祖・3代の会長法難に学べ>
 太田らの学会工作は「安倍の言いなりにならないと学会が潰される」という脅しだったようだ。これは嘘である。
 万一、弾圧があっても恐れることはない。宗教者にとって法難は、むしろ修行の場の提供でしかない。この脅しに屈したであろう佐藤ツトムは、オオバカであろう。
 宗祖・日蓮から学会の3代の会長は、いずれも法難の日々を過ごして来たではないか。現在の会長が誰か知らないが、まったくどうかしている。法難こそ宗教者の質を高めるものである。
<急げ、急げ!獅子身中の虫を退治しろ>
 参院では、戦争法審議が始まった。国会から列島いたるところで、戦争法反対・安倍退陣論が繰り広げられている中で。これが民意である。
 「民衆の味方」が公明党の原点であろう。婦人部は獅子身中の虫を退治して、戦争法阻止の主役に躍り出る責任がある。その時、国民のみならず国際社会からも「9条の守護神」として高い評価を得られるだろう。不惜身命でもって、戦争遺児の遺言を実践してもらいたい。
2015年7月29日記(政治評論家・日本記者クラブ会員・武漢大学客員教授)


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