2015年08月10日

中曽根・慰安所を洗え<本澤二郎の「日本の風景」(2080)

<朝日新聞はいつ報道する>
 海軍主計中尉・中曽根康弘の大活躍の一つが、本人自ら活字にしたインドネシアでの慰安所設置だった。証拠は揃っている。態勢を整えた朝日新聞は、現地での取材を終えているはずだ。被害者も見つかっている。場所も特定している。防衛省に記録も残っていることも判明している。読売と産経は逃げるだろうが、朝日は特別チームを編成して徹底取材しているだろう。問題はいつ報道するか。これに期待するのは、韓国・朝鮮や中国だけではない。日本国民も真相究明を求めている。


<タイの従軍慰安婦も露見>
 タイにおける慰安婦・慰安所報道が、8月9日の中国のテレビが報道した。おそらくタイの慰安婦問題の表面化は、初めてではないだろうか。慰安所近くに住んでいた人の話では「慰安婦は朝鮮人が多かった」という。慰安婦も将校用と兵士用は別々であったとも。真相解明はこれからだ。中国は国民性も配慮してか、これまでは従軍慰安婦報道に消極的だったが、韓国に刺激されてか、この問題に対して力を入れ始めたのかもしれない。
 韓国の従軍慰安婦は283人、生存者47人である。実際は数十万人単位であろう。自殺するもの、殺害された慰安婦、性病で死亡した者が大半らしい。したがって283人は、本当に勇気ある人権意識の高い女性である。
 彼女らの勇気を支える市民団体、刺激されて韓国政府も立ち上がった。このことはすさまじく崇高な行動である。深く敬意を表したい。安倍・自公内閣の抵抗によって、改めて従軍慰安婦問題は、世界・国際社会に定着した。逆説的だが、安倍効果である。
<次はインドネシアの番だ>
 タイの次はインドネシアということになろう。中曽根慰安所を全て洗い出せばいい。日本軍の蛮行が、改めて真実として露見する。本人が生きている間に真実を明らかにする責任が、日本の新聞人にある。
 中曽根は、3000人の部隊に何人の慰安婦を用意したのか。日本軍の強制力をどう行使して慰安婦を集めたのか。「天皇の軍隊」の正体が判明することになろう。歴史的価値は絶大である。
<全てを知る大勲位>
 性奴隷の全てを知る中曽根・大勲位である。自ら利用したくて設置したものと見る向きもある。これで大勲位の価値も知れたものであろう。
 記録では慰安婦を「土人女」と下品に表現しているが、すべてインドネシア人だけだったのか。朝鮮人はいなかったのか。それにしても植民地支配36年の半島の人たちの悲劇は、とてつもないものだった。「朝鮮の女性の多くを慰安婦にするための植民地だったのか」と、勘違いするほどである。彼女らには鉄格子のなかでの、強姦の日々・性の奴隷・慰安婦を強いられたのである。
<侵略認めて慰安婦に蓋>
 中曽根は右翼の月刊誌に「侵略」という事実を公表する文書を載せたという。ナベツネの進言なのかもしれない。
 慰安所設置問題を表面化させないための布石なのか。大勲位は、必死で慰安婦問題に蓋をかけようとしている。そのため息子の参院議員を「慰安婦隠し」の責任者に押し付けている、と党内で見られている。
<息子は慰安婦蓋かけの自民党責任者>
 敗戦時、大本営は真っ先に証拠の隠滅に檄を飛ばした。生体実験の731部隊の建造物だけではなかった。資料・書類の焼却にかなりの時間をかけた。
 そうしておいて「証拠を見せろ」と開き直る日本政府と自民党である。彼らには恥の観念がない。
 筆者は2014年9月1日、北京で行われた国際シンポジウムで、焼却漏れの記録文書の中に慰安所のそれを確認している。中国の瀋陽の公文書館に、それは今も保存されている。
<天皇の軍隊に軍紀なし>
 その記録の中に関東軍の「軍紀の乱れ」という活字も確認している。
 日本軍に軍紀などなかったのだ。食料は現地調達である。行く先々での軍紀違反である。略奪・強姦の日々である。「レイプをなくすための慰安所」という、これまた明白な軍紀違反を、中曽根主計中尉は知らなかったというのか。
 そんなことはない。彼は東京帝国大学法学部の卒業生である。慰安所・慰安婦・性奴隷を認識している。強姦の意味を知らないとは言わせない。恥を知る人間であれば、生きている間に真実を告白すべき責任があろう。
<中国革命軍の朱徳の軍紀>
 いま中国のテレビは朱徳元帥の生涯を放映している。
 南昌蜂起に失敗した紅軍・朱徳の兵は手勢800ほど、蒋介石の大軍の攻勢に敗走に次ぐ敗走で糧食も枯渇する。とある街で、二人の若い兵が食堂で飲み食いして狼藉を働いた。彼は涙を飲んで、兵士を銃殺にして軍紀の重要性を説いた。
 これが革命軍を見事成功へと導いたものであろう。
 「天皇の軍隊」という本がある。読まれるといい。中曽根など足元にも及ばない。中曽根慰安所の真実を知りたいものである。
2015年8月10日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

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