2016年08月31日

野獣社会の日本<本澤二郎の「日本の風景」(2468)

<群馬と沖縄・木更津レイプ殺人事件の共通点は常習性>
 女性にとって「日本は野獣社会である」とあえて決めつけようと思う。2014・4・28の木更津レイプ殺人事件を追及して2年近くになる。ようやく千葉県警木更津署が本格的に捜査を開始した。やくざ浜名を追い詰めることが出来るか。共犯者のヘルパー吉田の、本心からの自供を勝ち取ることが出来るか。地獄で被害者は捜査の行方を見守っている。そうした中で、4・28沖縄レイプ殺人事件が発覚した。犯人は元米海兵隊員だ。そして今回、群馬で俳優・高畑レイプ事件が続いた。筆者の目には、これらレイプ犯の共通点は、常習性にあると推認・分析できる。余罪アリである。


<110番通報をしない日本女性>
 今からすると、当たり前のことだが、木更津事件で衝撃を受けた事実というと、被害者が110番通報をしないことだった。女性の人格を奪い取る強姦事件は、殺人事件に相当する重い罪である。それでいて、被害者が進んで秘密にしてやり過ごそうとする。このことに本当に驚いたものだが、現実は多くの日本人女性の特性であることが判明した。
 女性にとって殺人にも相当する犯罪を、自ら隠ぺいするという事実を、ようやく気づかされるのだが、110番通報をしないことがレイプ事件多発の温床なのだ。
 女性問題の活動家が、この深刻な課題を避けてきたことにも、改めて驚愕を覚える昨今である。木更津事件追及の教訓は、余りにも多い。
<高畑事件は異例のケース>
 そうしてみると、高畑レイプ事件は異例のケースだ。被害者が即座に110番通報をしたことで、野獣社会の性凶悪事件の一角が表面化した。
 事件後もホテル内で眠りこけていた犯人を警察が逮捕した。ということは、犯人はいつものように「110番通報はしないだろう」 とタカをくくっていた可能性が高い。余罪アリである。
 余罪についていうと、おそらく複数の被害者は泣き寝入りをしているのであろう。「私も被害者」と名乗れば立派だが、日本人の女性のほとんどはそうしない。
 犯人の母親に法的責任はない。同情を誘うような会見は、日本メディアに問題がある。

 はっきり言うと、110番通報をしない女性ばかりだから、レイプ犯の暴走が止まらない。野獣社会の日本を現実化させている。
 改めて、高畑事件の被害者の勇気に敬意を表したい。110番通報をする強い女性にする教育・運動が、本来の女性運動家の要でなければならない。その点で、女性の地位向上に目を向ける政府の対応は間違っている。
<やくざレイプ犯被害者が最悪>
 筆者が追及してやまない木更津レイプ殺人事件の場合は、悲劇を通り越した犯罪史上最悪の事例といっていい。とはいえ、泣き寝入りする被害者は無数に存在する。

 「やくざの本業は女性をレイプすることに尽きる」からである。入れ墨と3本指に怯えおののく被害者を想像することが出来るだろうか。抵抗すれば殺されるという恐怖にもかられる。110番通報どころではなかったろう。
 オオカミの牙にかみつかれたウサギである。逃げ出そうとして、もがくと本当にかみ殺されてしまう。それがやくざオオカミなのだ。
<写真を脅しの材料>
 高畑事件と木更津事件の大きな違いは、後者の場合、その凶悪場面をカメラに撮って証拠にするのである。悪魔の所業であろう。
 これを脅しの材料にするため、被害者が逃げ出そうとしても不可能なのだ。世の中には様々な悪徳が存在するが、やくざのこの手口ほど恐ろしい脅しはない。
 女性にとって、裸体をさらけ出されるという恐怖ほど、この世に恐怖はないのだから。これがやくざの手口なのだ。
<現代の性奴隷>
 やくざにレイプされた女性は、もっとも不幸な現代の女性を強いられる。自由を完璧に奪われてしまう。お天道様を真正面から拝めない人生である。友人知人とも、自由に交流する精神を喪失させられる。それまでの社会から隔絶され、孤独の生活を強いられる。まじめな女性ほど、それは耐えがたい苦痛を伴うものである。
 取材から判明した事実である。
 木更津事件の被害者は、毎夜水商売に狩りだされた。「格子無き牢獄」に入れられて生きる屍でしかなかった。まさに現代の性奴隷である。
 これをむら社会で演じさせられるとなると、それは悲惨そのものである。
<「ばらすぞッ」が脅迫殺人>
 したがって、やくざから逃げ出すことは、大都会の片隅であれば、なんとか身を隠したり、逃亡することもゼロではないものの、木更津のむら社会では100%不可能だった。

 被害者が頼ったものは信仰だった。毎日3時間も仏壇の前に座って祈った。これがどういうことなのか、第三者は理解不能であろう。神仏に願いをかけることは、珍しいことではないが、それで何かが変わるわけではない。それでも祈る被害者は哀れを通り越している。
 彼女は再婚を目前に控え、8か月後に決起したのだが、血も涙もないやくざからの「ばらすぞッ」という殺人的脅しに絶望、突発性の大動脈りゅう破裂で即死した。栄養士・健康美人も、やくざが手にする証拠写真をかざされると、もはやむら社会で生きることは出来なかった。
 脅迫殺人である。

 やくざにレイプされた女性は無数にいる。彼女らは、歓楽街で性ビジネスを強要させられて生きている。110番通報をしなかったツケであるが、それにしても悲惨すぎるのである。

 やくざと覚せい剤とレイプという野獣社会から抜け出すには、フィリピンのドゥテルテ大統領のような政治指導者を、日本国民が選ぶ必要がある。同時に110番通報をする女性にならなければ、野獣社会からの離脱はないだろう。
2016年8月31日記(政治評論家・日本記者クラブ会員

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