2016年11月14日

99%の反乱<本澤二郎の「日本の風景」(2537)

<1%大統領選を阻止した米国民>
 今回のアメリカ大統領選挙は、予想に反して米国民は、不動産屋をホワイトハウスの主にする選択をした。冷静に分析すると、1%のヒラリーと99%を演じたトランプの攻防で、後者に軍配が挙がったものだ。自民党内では、石破がややこうした見方を示していた。ことほど米国の99%は、疲弊してしまっていたのである。99%層の反乱なのだ。


<初っ端は911のイスラム過激派>
 思うに、ワシントンの1%に対して、最初に抵抗したのは、中東のイスラム過激派である。911事件は、そうして起きたものであろう。
 世界の資源・資本を牛耳る1%にNOと意思表示した彼らは、今も戦いを繰り広げて、屈服しようとはしていない。この点を理解しないトランプだと、事態は拡大、オバマ同様に彼の首を絞めるだろう。
<アフガン・イラク戦争とシリア内戦で疲弊した99%>
 911を悪用したブッシュ戦争は、新たな1%の資源・資本の獲得戦争でしかなかった。米CIAは、戦線をシリアにも拡大させたとみられる。
 シリア内戦で欧州は、政治も経済も大混乱に陥っている。
 米国の99%は8年前に黒人・リベラル大統領を担いで、戦争から国民生活重視へと舵を切ろうとしたが、その力がオバマになかった。引き続き1%は、ヒラリーに期待をかけたことになるが、99%の一部は、それまで体制の中枢と無縁だったトランプに賭けて勝利した。
 99%とトランプの関係は、まだ不透明であるが、トランプの関心は内政重視であることは間違いない。もしも依然として、世界の警察官として膨大な軍事予算と謀略機関のCIAに血税を投入してゆくと、99%の彼らは4年後に向かって抵抗運動を、組織だって開始するだろう。
<目を転じるとフィリピン>
 アジアでの99%の反乱は、麻薬・やくざ退治という形で、まずはフィリピンで実現した。ドゥテルテ大統領である。
  彼は99%の貧困解消に全力投球を開始している。やくざを退治して、女性の人権を確保する、同時に安心・安全なフィリピンを国際社会に売り込む。観光客での利益を考えている。
 同時に、中国と日本との経済協力でもって、フィリピン経済再生を図る考えであろう。ところで、入れ墨やくざは、日本から輸出されたものである。今後、日本のやくざは、フィリピンでは、拘束される、射殺される対象となってしまった。
 フィリピン外交は、無論のこと米1%の象徴である米軍の撤退を求める。「2年後には、フィリピンで外国の軍隊を見ることは出来なくなる」というのだから、実にすばらしい独立外交である。
 アメリカのポチを演じる東京の極右政権との落差は、余りにも大きい。国際社会での日本の地位低下を裏付けている。
<韓国でも>
 99%の反乱は、目下の韓国・ソウルである。
 近く検察は、朴大統領から事件の事情聴取を実施する。「法の下の平等」という近代法を公然と駆使する韓国検察に脱帽するほかない。日本では、想定も想像さえもできない事態である。
 11・12の「100万人集会」は、99%が覚醒した韓国を見事に証明している。中国の国営テレビは、これを繰り返し放映して、関心の高さを示している。
 もはや1%のための新型ミサイル・THAADの持ち込みはない。ワシントンとソウルの99%反乱は、ほぼ同時に起きている。
<東京は国家神道派(日本会議)と信濃町のカルトと1%財閥支配>
 ワシントンとソウルの非常事態?に大慌ての東京と霞が関である。大統領就任前のトランプに頼み込んで、会談を申し込んだ安倍のうろたえぶりには、あきれてモノも言えない。
 戦後の体制を崩壊させようと、必死の安倍・自公内閣である。一皮むくと、国家神道を引き継いでいる神社本庁と、これまでは平和を吹聴してきた信濃町の、ともにカルト教団の異様な勢力が、日本の1%の財閥と一体化しているのが正体である。

 財閥とカルトの極右教団の一体化でもって、99%を支配する日本である。11月17日の安倍・トランプ会談で、極右の思いを押し付けることが出来るのかどうか。

 99%の反乱は、じわじわと欧州にも、ASEANにも波及するかもしれない。当然、東京にも起きる!新聞テレビと野党の覚醒は、必ず起きるだろう。電通退治は、目下の急務である。検察も動け、といいたい。
 医療・年金などの福祉崩壊に耐えられる99%国民は、そう多くはないのだから。軍縮平和が、さらにいうと、原発ゼロがいいに決まっている。
2016年11月14日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

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