2017年03月11日

311官邸炎上<本澤二郎の「日本の風景」(2540)

<悲鳴を上げた心臓>
 予想外の民放の大攻勢に官邸が悲鳴を上げた。その秘策が、3月10日の籠池会見だった。「安倍首相や夫人にもお世話になっていない」という趣旨のコメントが、いうなれば会見のオチだった。すべてご破算にしたい、という籠池演技の背後に何があったのか、に次なる関心が移っている。言えることは、官邸炎上を決定付けたことであろう。あいにく戦後の民主教育を受けた日本人は、愚民ばかりではない。籠池の悲鳴の奥に、官邸からのもっと大きな悲鳴が聞こえてくる。7年目を迎えた東電福島原発の炎上と歩調を合わせているのだろうか。衝撃で、恒例の311会見を急止した。

<靖国派が火消し役で籠池説得>
 これ以上、嘘の上塗りでは国会を乗り切ることは出来ない、と心臓の側近も判断したのだろう。誰ともがそう感じる。ならば、どうする?籠池を「籠の鳥」にしておくと、事態はますます悪化する。ここは彼の口を、完璧に封じるしか方法はない。それには、神道小学校計画を全てご破算、国有地払下げもなかったことにする、これしか方法はない。
 あげて犯人は籠池で、心臓に責任はないということで、危機を乗り切る?これが側近の判断だったのだろうが、国民はそう思わない。むしろ、その結果は、官邸炎上を日本国民どころか、国際社会にも見せつけたことになるのだから。火に油を注いだことになろう。
<官房機密費の出番?>
 これには、官邸靖国派による工作に「官房機密費が使われる」との見方が広まっている。領収書不要の官房機密費が、国民のために使われるということは、ほとんどないというのが実情である。
 政府の失態を覆い隠すための裏金の類がほとんどと見られている。血税が泣いているのも、当然であろう。右翼政権による悪しき政策を推進するためにも、これが動員される。
 よく政権が交代すると、引き継いだ新しい後継者は、決まって「金庫に機密費がぜんぜんなかった」と吹聴するが、この政権の5年間の収支を国民は知りたがっている。
 野党は国政調査権を行使したらいい。
 ともあれ、日本会議の籠池に対して、同類の工作人は「心臓治療のため」という名目で説得する材料はこれしかないのだろう。一般人の大方の受け止め方でもある。
<A+K(O)=A>
 分かりやすく、今回の事件を、二人の日本会議メンバーによる不当な闇取引と仮定する。掛け算だと思えば、片方が「なかったことにする」とすれば、答えはゼロになる。しかし、A+Kの足し算であるため、KがOになってもAが消えることはない。
 元に戻せばチャラになるわけではない。双方による不法行為が消えるわけではない。このことに官邸の闇工作人は気付いていない。
<真相究明に拍車を!>
 野党も民放も、官邸炎上に対して、さらなる追及の手を拡大してゆくのである。それが民衆の期待である。主権者への義務である。ここをしっかりと踏まえておくと、真相究明は格段と進む。

 学校経営者として船田元(自民党)が、まともな発言をしていることが、ネットでも報じられている。彼は籠池の教育勅語教育を「洗脳教育」と喝破、さらに「国会招致」にも言及した。正論である。
 安倍の極右政治に、自民党議員の全てが屈しているわけではない、という証明である。安倍に抵抗する実力者は、石破一人ではない。声を上げ始めた自民党議員から「心臓の終焉」を多くが感じ取っていることになろう。
 籠池や安倍夫人の国会招致に拍車がかかろう。愛媛県の今治市でも大事件が発覚した。この機会に、国有地払下げの全てをチェックすべきだろう。韓国での大統領弾劾と続く罷免というすばらしい実績を、日本も参考にすべき時ではないのか。
2017年3月11日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

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