2017年04月05日

極右路線驀進<本澤二郎の「日本の風景」(2566)

<見える安倍スキャンダルの本質>
 素人でも、安倍・自公極右政治がくっきりと見えてきている。一連の安倍スキャンダルも、安倍の極右路線と強く関係している。教育勅語教育に共鳴した安倍による、不当な国有地払下げ事件だった。平然と嘘をついて、いまは平成の治安維持法と言える共謀罪にも王手をかけた。改憲軍拡予算も成立させた。一方で、福祉関連予算は削られている。平成天皇の生前退位論について、皇室典範改正という王道で対応せず、特例法という覇道で処理する魂胆でもある。いま欧州では、フランスの極右政党のルペン党首が注目を集めているが、東アジアでは5年も前に極右政党が政権を掌握、ばく進しているのである。したがって、安倍スキャンダルから目を離すと、日本の国際的孤立化は容易ならざる事態に追い込まれるだろう。

<安倍スキャンダルから目を離すな>
 安倍スキャンダルから目を離してはならない。この一点に集中する責任が主権者にある。主権者を代表する議会・野党と新聞テレビは、きわめて重大な場面に立たされている。
 安倍スキャンダルから目を離すと、千載一遇の悔いを残すことになろう。全ての国民が立ち上がる時なのだ。
<教育勅語教育否定せず、教材使用前向き>
 大阪の事件が、国際的に注目を集めている理由は、タダ同然の国有地払下げを、安倍官邸の主導の下で強行された点にある。安倍犯罪・首相の犯罪である。
 そして、そこへと安倍夫妻を追い込んだ原因は、森友学園の教育勅語教育と神道小学校建設にあった。戦後否定された天皇制国家主義の教育を再興させようとの、安倍夫妻と背後の日本会議の野望を裏付けている。この二点がポイントである。
 日本の極右政権を甘く見てはならない。

 これほどの時代錯誤の事案の発覚に、国内外を巻き込んで波紋を投げかけている、というのに、官房長官や文科相は、今の21世紀教育の現場に、教育勅語を教材として持ち込むことに、すこぶる前向きなのだ。ということは、安倍スキャンダルは「内閣そのものの一大スキャンダル」であることを証明している。すなわち、安倍内閣はやはり、そっくり国家神道復活・靖国参拝を正当化したい日本会議政権であると宣言していると分析できる。
 この点を見過ごすと、ワイマール体制下のドイツの二の舞が待っている!
<森友学園の神道小学校建設に狂奔した安倍夫妻>
 安倍スキャンダルは、安倍夫妻による森友学園教育への、ものすごい共鳴と、さらなる神道小学校建設実現が目的だった。そのための大胆不敵な、政府を挙げての国有地払下げ事件であった。
 「私も妻も事務所も一切関係ない」と黒を白にしたい安倍の国会答弁は、真っ赤な嘘である。「関係があれば議員も辞める」と国民に向かって約束した。

 安倍は、何よりも先に首相と議員を辞めなければならない。安倍夫妻と籠池理事長の深い仲は、日本国民共通の認識である。
 安倍は逃げることが出来ない。自民党内にも決起する動きが出てきて当然であろう。鍵を幹事長の二階が握っている!
<特定秘密保護法についで共謀罪にも王手>
 安倍スキャンダルを薄めようという狙いもあろうが、自公政権は遂に極右の牙をちらつかせている。特定秘密保護法でメディアを封じ込め、ついで共謀罪を強行して、政府に批判的な言論・人物を監視できる体制にしようというものである。

 平成の治安維持法そのものであろう。5年有余の極右内閣の総決算といえるかもしれない。言論の自由を完璧に封じ込めようというのか。許しがたい暴挙である。
 野党・新聞テレビは、この事実を率直に国民に伝えなければならない。国民は共謀罪を知らない。分かっていない。まともな日本人は、これでは耐えられないだろう。
<天皇制国家主義の核心は、大日本帝国憲法・国家神道・教育勅語>
 戦前の軍国主義の日本の政治制度は、天皇制国家主義である。国民を虫けらのようにして、侵略戦争に駆り立てた全体主義国家だった。なぜ可能だったのか。
 それは天皇主権の大日本帝国憲法と国家神道と教育勅語によるものである。これが戦前の日本と日本人を拘束した3大要素である。神社・神道の、祭りにごまかせされてはならない。安倍極右路線は、戦前へと日本と日本人を追い込み、改造しようというのである。

 ゆえに、リベラリストが反発する、当然すぎる理由である。真っ当な政治評論は、ここをしっかりと踏まえないと、安倍・日本会議を分析することは出来ない。
 これこそが東アジアに5年前に開花した極右政権である。極右は、武器弾薬に異常な関心を示す。殺し合いに抵抗感をもたない。軍拡の大国に伍そうというのである。財閥と連携する理由だ。たとえ、日本列島を武器弾薬で防御しようとしても、物理的に不可能である。福島原発の放射能汚染でさえも、処理が出来ない日本である。
 54基の原発の廃炉さえも、見えない悲劇の列島となっている。半島で火が付くと、それだけで危うくなる日本である。いま平和路線に舵を切る政権誕生に成功しないと、日本の先行きは不透明で、地獄のみが見えてくる。
<安倍・日本会議の野望を見抜ける日本人へ>
 安倍・日本会議の野望を、見抜いて対応する日本人でありたい。そのためにも、戦前の天皇制国家主義を知る必要がある。歴史を知る日本と日本人から、明日の希望の持てる日本が生まれる。
 過去に蓋をする民族は、悪しき歴史を繰り返すことになる。いま重大な岐路に、立たされている日本と日本人である。
2017年4月5日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

jlj001 at 07:07 この記事をクリップ!
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