2017年05月16日

極右台頭して国亡ぶ<本澤二郎の「日本の風景」(2607)

<国際協調主義を放棄>
 日本外交の機軸は、いうまでもなく国際協調主義である。日本国憲法は、前文冒頭に「正当に選挙された国会における代表者を通じて行動」し、「諸国民との協和による成果」のもとに、断じて「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのない」日本を宣言している。為政者は、この憲法を尊重・擁護する義務を負っている。だが、極右の政府は、この大原則を放棄して、日本国民の生存権さえも危うくさせている。亡国への道へと突き進んでいることに、国民はそろそろ気付く必要がある。

<中国包囲網に大金投入>
 この5年間の安倍・極右外交は、ひたすら経済的に急成長した中国を封じ込めることに、外交の主軸に据えて、大金をはたいてきた。
 歴史を直視して、友好を大事にするという、当たり前のルールを放棄して、中国を敵視してきた。これを本末転倒と呼んでいる。隣家・隣人を大事にすることは、人間が平和に生きてゆくための基本原則である。これを投げ捨てて、必死で中国脅威論を煽りまくってきた。
 昨日、閉幕した北京でのアジア・インフラ銀行総会で、中国の国家主席は高らかに勝利の前進を手にして、微笑みを浮かべていた。日米孤立を象徴する世界的な経済連携を印象付けていた。中国敵視政策の行き着く先である。日本外交の大失態であるのだが、日本の議会やメディアから、それらしき正当な分析さえも見られない。
<北朝鮮危機を煽って武器購入するアンちゃん外交>
 筆者の友人らは、安倍外交を「アンちゃん外交」とこき下ろしているが、痛くもかゆくもない北朝鮮の核・ミサイル開発についても、脅威を振りまいて、なけなしの財布をはたいて、ワシントンの武器商人のいいなりに武器購入に狂奔する極右外交を、ぼろくそに非難している。
 多くの日本人は、米国の核やミサイルに対して不安を抱いていない。それはロシアや中国のそれにも、である。なぜ、北朝鮮のそれに異常な反発をするのであろうか。
 意図的に、友好外交を放棄して、かの国を脅威・脅威とわめいているためだ。憲法の命じる国際協調主義を貫けば、脅威ではない。拉致問題も1日で解決するだろう。当たり前の外交を放棄する極右外交は、森内閣ー小泉内閣ー麻生内閣と、いまの安倍内閣の場面で、極端に進行した。
 隣人と握手すれば、いいだけのことである。外交は話し合いで処理する。人間の知恵である。その逆を行く極右外交の、裏の野望を見抜く国民でなければならない。
<敵は本能寺(改憲軍拡)にあり>
 極右勢力の基盤は、戦前の国家神道・教育勅語・大日本帝国憲法を信仰するカルト・狂信的な勢力である。依然として「日本は天皇中心の神の国」という、森喜朗元首相ら、戦前の軍国主義に郷愁を抱く輩である。古くは安倍の祖父の岸信介、続く中曽根康弘ら天皇制国家主義を信奉する戦前派である。
 彼らが敵視する標的は、日本国憲法にある。平和憲法を破壊することに、命を懸けているごく一部の極右勢力にすぎない。敵は本能寺にあり、なのだ。平和憲法破壊がカルト右翼の野望といっていい。
 これを実現するための手段が、中国や北朝鮮を敵視する、憲法違反外交なのである。改憲軍拡こそが、彼らの野望である。
<黒幕は財閥>
 黒幕は財閥である。三井住友や三菱の財閥が、極右の背後を固めている。財閥の資金に新聞テレビも屈して、政府批判を止めている。いつまで続くだろうか。日本沈没でしかないことを、いつか気付く時がくるのか?
 腐敗・犯罪首相を支えている黒幕でもある。
2017年5月16日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

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