2017年06月11日

安倍・情報操作政治の限界<本澤二郎の「日本の風景」(2634)

<敵を作り、繰り返し攻撃して世論操作>
 政治屋・悪しき為政者は、情報操作で権力維持に狂奔するものだが、そのために悪しき情報操作に徹底する。敵を作り、そこへと徹底的に攻撃を加える。繰り返しわめく首相に、多くの無知な国民もなびいていく。改憲軍拡の世論を実現することになるのだが、これを完璧に成功させることは出来ない。内外の状況に変化が起きると、無力化するしかない。安倍・自公の極右政治の限界だ。結局は、内外に不信の芽をまき散らすだけとなる。今その時を迎えている。
 

<中国敵視に莫大な血税投入>
 健忘症の日本人でも、まだ忘れてはいないだろう。安倍・自公内閣の敵視政策である。たとえば、例を挙げると、尖閣・南シナ海問題のことである。NHKや読売を先頭に、この領土問題にどれほどの情報を流したであろうか。どれほど安倍は、このことに時間を割いたであろうか。
 中国脅威論である。とことん中国をこき下ろした。莫大な予算を駆使して、周辺国に大金をばらまいて、中国の脅威をまき散らした。そのためのコストは半端ではなかった。

 こんなことが許される日本に衝撃を受ける識者は多い。批判精神は衰退して、あきらめの境地に追い込まれてしまっている。不甲斐ない日本人に問題があるのか、情報操作政治に軍配を上げるべきなのか。
 はっきりしていることは、日本の言論界の衰退を象徴している。むろん、議会の劣化は極まっている。韓国の民主主義と、あるいはワシントンと比較すると、日本のそれはいかんともしがたい。
<改憲軍拡を正当化>
 極右政治の情報操作の悪しき政治効果は、実に巨大である。武器輸出が容認され、公然とそれがASEANに向けて実施されている。
 日本国憲法に反する行為に対して、言論も沈黙、国民も受け入れてしまっている?軍拡予算に釘をさす野党さえいない。同時並行して、極右首相からの改憲論が、当たり前のように響きだしていることにも、国民は「またか」といって苦笑する。
 情報操作政治に埋没する列島で、岩盤が大きく崩壊している。真実を知る識者は「落ちるとこまで墜ちたらいい」と敗北主義に満足しているかのようだ?戦争の恐怖を知らない世代での地殻変動に、言論人もマヒしてしまっている。
 極右の情報操作政治に屈した日本であろう。憲法に違反する改憲軍拡政策が正当化する日本へと変質してしまっている。このことに、アジアも国際社会も気づく必要があろう。
<米中和解で崩壊した中国脅威論>
 中国敵視政策も、ワシントンが同調している限り、との条件付きであることを、日本国民も言論人も認識すべきだろう。国内政治でもたついている米トランプ政権は、米中首脳会談を終えると、和解の路線に舵を切った。
 そうなると、安倍の情報操作政治は効力を失ってしまった。昨今、安倍の口から中国敵視論が消えてしまっている。
 先日は、北京の主導する一帯一路戦略に対して、なんと「協力したい」と極端な路線変更を行って世人を驚かせた。安倍・情報操作政治の敗北である。
<腐敗発覚には徹底してシラを切る安倍>
 足元でさく裂した森友・加計犯罪に国民は、ようやく目を覚まして、怒りを抱いてきている。さらに、追い打ちをかけているのが、詩織さんレイプ事件のもみ消しである。

 これの共通点は「身内の犯罪」を隠ぺい・救済するという、法治に真っ向から逆らっていることにある。身内のためには、権力を乱用するという極右政治の本領をさらけ出して恥じない。

 およそ廉恥という為政者の素質がまるでない。祖父のA級戦犯の岸信介レベルである。岸の登場に一番驚いた昭和天皇、という秘話が伝えられているが、安倍の再登板に現天皇も驚いたであろう。ご存知、天皇退位を特例で措置するという対応に、現在も衝撃を受けているとも伝えられていて、なんとも痛々しい。
 清廉で恥を知る人間が、為政者としての資格があるのだが、安倍にはこれが全くない。廉恥のない為政者は、何でもする。それが森友・加計・山口TBS記者事件である。

 前2者は、公共用地の不当な払下げ・供与によって、安倍の身内ゆえに莫大な利益を手にしたもので、これは明らかに売国犯罪である。真面目な人間にとって、断じて許容できない官邸の犯罪であろう。

 どうするか、徹底的にシラを切る。これが安倍の情報操作である。「安倍の指令だと証言する者は一人もいない」という前提にして、100%シラを切るのである。野党の追及には、印象操作という妙な言葉を繰り返して、相手に攻撃の矛先を向ける。これも情報操作の一つだ。「このワル知恵は、アメリカで悪しき情報学を学んできた世耕の仕業」と明かす国際ジャーナリストもいる。
 ワルが官邸に勢ぞろいしているようなのだ。

 「もしも私が関係していれば、議員も辞める」と開き直るのである。犯罪における黙秘権行使に相当する、悪辣・卑怯な手段である。覇道であって、為政者失格だ。自民党がまともであれば、罷免される場面であろう。
<内部告発でギブアップ>
 疑惑を全面的に否定することで、野党の追及をかわす廉恥のない政治屋でやり過ごせるだろうか。どっこい、これも完ぺきではない。
 内部告発である。「あることを、ないとは言えない」と当時の文科事務次官が顔を出した。加計事件に関する安倍犯罪を決定・裏付ける証言である。安倍の意思を代行した側近が次々と浮上してきた。安倍の全面拒否戦略が揺らいだ瞬間である。
 それでも逃げる安倍に、国民は強い反発を抱いて、それが内部の各種世論調査にも表れてきている。イカサマの調査も、成果を示すことが出来ない。

 やむなく、安倍は、問題の文科省内部文書の調査を、忠誠を尽くす松下政経塾のワル・松野文科大臣に指示した。本来であれば、これで安倍の運命はお終いのはずだが、まだ壁は残してある。安倍逃亡作戦は続くことになろう。
<TBS記者の強姦魔もみ消し事件で自民大敗>
 安倍の新たな難題は、側近のTBS記者の強姦事件もみ消しが、発覚したことである。これは大きな事件である。日本の全女性が怒り狂っている!
 近く実施される都議選である。野党がTBSの強姦魔を指摘しなくても、ほぼ100%の有権者が、強姦事件のもみ消しを知ってしまった。被害者の、詩織さんの勇気ある検察審査会への不服申し立てである。
 レイプされた被害者がカメラの前で、真実を明かした衝撃は、すさまじいものである。もみ消した犯人とその裏側も国民は知ってしまった。疑惑は安倍と菅に向けられている。もみ消し犯の警視庁刑事部長も、官邸の指令に従って処理したものであろう。
<詩織さんの勇気を生かす都議選結果>
 官邸の指令に従う警察と検察という、空前絶後の犯罪の発覚である。筆者も心当たりがある。息子を東芝病院の医療事故で奪われ、反省も謝罪もしないため、やむなく刑事告訴した。
 警視庁は1年も放置して書類送検、ついで検察は不起訴。検察審査会に不服の申し立てをしたが、結論は同じだった。東芝が官邸に手を回したのだ。そこに菅や安倍、中村が関与した可能性が出てきた。この事件は我が家にも関係している。詩織さんの勇気を生かす都議選となろう。
<公明党創価学会がらみの「木更津レイプ殺人事件」>
 ついでに、筆者が追及しているやくざによる「木更津レイプ殺人事件」の被害者は、熱心な公明党の運動員で、創価学会の信者だった。
 徹底取材の結果、犯人のやくざ夫妻が経営するデーサービスKの存在に驚愕するばかりだが、夫妻も共犯者も、同じ信仰仲間だった。そこで、性凶悪犯罪が発生して、被害者の戦争遺児はやくざの恐喝と脅迫に屈して、二つとない命を奪われた。
 心臓の強い被害者も2014年4月28日、君津中央病院で突発性の大動脈りゅう破裂で即死した。このレイプ殺人事件は、公明党創価学会が真摯に対応すれば、即刻解決する凶悪事件である。

 詩織さん事件は、本人が警察に飛び込んだことで明るみに出た。しかし、木更津事件は被害者が、3本指の入れ墨やくざの恐怖に怯えて、110番通報をしなかった不幸な事件である。共犯者を自首させれば、犯人は逃げることが出来ない。
 公明党創価学会は、悲劇の戦争遺児の殺人事件を無視することなく、真摯に捜査協力する責任があることに気付くべきだろう。被害者は、地獄で犯人逮捕を叫んでいるが、もしも元気なら連日、東京で公明党候補を応援していたであろう。彼女の悲劇を黙認する公明党創価学会なのか、注視したい。これは脅しではない。真実の叫びである。
 千葉県警・木更津署も、それを望んでいるはずだ。せめて共犯者に自首を進めてほしい。この機会に、詩織さんの勇気を、戦争遺児にも分かち合える責任がある。
2017年6月11日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

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