2018年07月11日

公明党の季節<本澤二郎の「日本の風景」(3031)

<ギャンブル天国に突進する石井国交大臣>
 醜悪な演技を見せつける永田町である。オウムの麻原ショウコウら7人を処刑する前夜祭での心臓と法務大臣・上川陽子の乾杯写真を見ていない国民は多いだろうが、見た日本人のほとんどが衝撃を受けた。多少なりとも、上川の人柄を信じ込んでいた筆者は、心臓レベルの女法務大臣にがっくりしてしまった。そして舞台は、公明党の季節を迎えた。西日本豪雨のさ中というのに、災害担当大臣の石井が、カジノ法案強行に突進していた7月10日だった。


<災害対策はどこ吹く風>
 「平和党から戦争党へ。今度はギャンブル党へと舵を切った公明党の季節である会期末国会」と政界雀は決めつけて、成り行きを注目している。

 国交省は、国土保全を任務としている役所だ。日本は災害天国でだから、河川の氾濫や土砂崩れは、日頃の対策で最小限に抑えなければならない。そのはずなのに、今回の西日本豪雨で、200人もの人命が失われてしまった。

 国交大臣の責任が問われているのだが、野党の無力と、言論の衰退、そして3分の2議席のお蔭で、あろうことか災害対策をほったらかしてのカジノ法案強行に打って出た石井である。
 実を言うと、この機会に訂正する。この人物を知らなかった。石田と書いてきたが、正しくは石井である。竹入義勝や矢野純也も驚いているかもしれない、姑息極まりない政治屋で、自民党議員と大差ない。

 災害対策を忘れてギャンブル天国にするという、この人物の神経が理解できない。「自分には無理だ」と言って辞任すれば済む。しかし、それが出来ないお粗末な政治屋でしかない。
<太田ショウコウの身代わり役>
 この人物を知らないが、はっきりしていることは、特定秘密や自衛隊参戦法、共謀罪など一連の戦争法を処理することに貢献してきた太田ショウコウの身代わり役である。

 太田ショウコウは、2013年暮れに木更津市の戦争遺児が「裏切り者だ」と指弾して、いま信濃町で非難ごうごうである。

  彼こそが、公明党を混迷党に誘い込んだ裏切り者と、池田大作親衛隊が反撃している相手である。「太田の背後に矢野純也がいる」との解説もある。悪しき権力の味を知った悪党でしかない。

 その結果としてのNHK世論調査での支持率2・4%、余りの低い支持率に今回は、2・7%と少し引き上げたという。太田の身代わり役のギャンブル天国への強行であれば、そう不思議なことではない。
<支援する山口・井上執行部>
 政界の反対派工作は、素人は不思議に思うかもしれないが、金である。政治屋の100%が金で転ぶ。
 これまで反対していた公明党執行部が一転して賛成、推進派に変わった。官邸や自民党本部の金だけではないだろう。
 官邸は、50兆円のひも付き援助金の3%をリベートとして受け取っているはずだから、その闇金庫は、とてつもなく膨らんでいる。
 この金工作に言論は死んでしまい、公明党も従順になる仕組みが、既に確立している。

 一見、憲法改悪に反対しているかのような公明党であるが、これは有権者向け、支持者向けの単なるポーズである。依然として、日本会議主導の平和憲法破壊の安倍改憲論は、危ない。

 国民投票にしても、公正な選挙は担保されていない。不正選挙が横行する時代である。犯罪首相が主導する憲法改悪論であることを、国民は片時も忘れてはならないのである。
<安倍三選の切り札>
 なぜ安倍三選論なのか。素人は理解できないだろうが、それは公明党が支持しているからである。

 安倍三選の行くへは、公明党創価学会の手に委ねられている。ここを理解できないと、いまの日本政治を正確に分析できない。
 それは創価学会が、まともな教団として池田路線に回帰することが出来るのかどうか、にかかっているのである。
 信濃町は大金を使って、中国メディアを攻略、池田時代に戻そうとしているが、この5年間の、意図的につくられた「中国脅威論」「北朝鮮脅威論」を総括すれば、正体が判明するだろう。
<カジノ天国で成仏する日本>
 公明党の季節、それはギャンブル天国に日本国民を追い込んでいくことである。そうなることが、日本国民の成仏と説いているのだろう。

 宗教政党の論理は、凡人にとって理解不能である。カール・マルクスの「宗教はアヘンなり」はともかくとして、やはりカルト・非論理・非合理の世界だから、一般人に理解などできない。
 池田信者が復権するのかどうか、公明党の季節はしばらく続くだろう。
2018年7月11日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

jlj001 at 05:54 この記事をクリップ!
Archives
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード
Recent Comments
livedoor Readerに登録
RSS
livedoor Blog(ブログ)