2018年08月15日

戦後は終わらない!<本澤二郎の「日本の風景」(3065)

<重苦しい73回目の敗戦記念日>
 人は「東条英機のような人物が、毎日、神社参拝して、あと3年も、権力を維持しようとしている」と感じ取っている。「昔ヒトラー、今トランプ」と思い詰めている。歴史を軽視してきたツケだ。ドイツでは想像もつかない。本来は、民主主義を手にした晴れがましい73回目の8・15記念日のはずだが、現実は重苦しい。沖縄では翁長知事が憤死して間もない。9条改憲と軍拡に走り続ける靖国神社の自公政権に、正直なところ、たじろぐばかりである。

<国家神道・教育勅語・大日本帝国憲法の日本会議政権>
 安倍・日本会議の政府は、歴代の保守政権とは全く異質である。平和主義が消えて久しい。歴史の教訓は無縁の政権であって、その政治は暴政そのものである。
 忘れかけていた戦前の国家神道・教育勅語・大日本帝国憲法の台頭を、この5年有余、人々に印象付けてきている。神社国家・靖国政権を露骨に喧伝してきている。
<日本最大の教団を屈服させた靖国神社>
 国家神道で弾圧を受け、戦後は神社信仰を真っ向から否定してきたはずの公明党創価学会が、なんと靖国神社に提灯の奉納をしていたことが、最近になって発覚、創価学会員だけでなく、中国や韓国の政府まで驚愕させている。
 靖国神社が、日本最大の平和教団を抑え込んだ政治的宗教的意義は、きわめて大きい。そのことに隣国や国民が気づかないでいると、歴史は繰り返すことになろう。
 73回目の8・15記念日は、特別なメッセージを内外に発信している。
<南京大虐殺・731部隊の生体実験・従軍慰安婦が国際舞台に>
 この5年間、平和を念じる人々は、公明党創価学会に期待をかけてきた。安倍・日本会議の暴走にブレーキ役を期待してきたが、実際は、その逆だったことが、現在は史実として証明できる。
 武器輸出解禁から特定秘密保護法・戦争法・共謀罪・ギャンブルカジノ法に、公明党はアクセルを踏んできた。歴史の教訓を踏み外して今、信濃町は混迷の極に追い込まれている。
 そこには3代にわたる宗教指導者の思いが、全て放棄させられているのだが、未だに多くの会員は気付いていない。宗教の怖さは、ここにある。
 そうであればこそ、隣国の歴史認識はゆるがせにできなくなるだろう。既に南京大虐殺は、中国の国家行事の地位を占めた。戦後70年の、隣国の歴史の逆転に備えたものであろう。
 ハルビンの731部隊の生体実験は、その後、アメリカの軍部に吸い取られ、生物化学兵器の中核となっている。当時の軍医が、戦後の日本医学会を主導してきたことも、今日の殺人病院を形成しているのかもしれない。
 対抗してハルビンでは、731部隊を世界遺産にする運動を展開している。安倍効果である。

 昨日の8月14日、韓国では「日本軍慰安婦被害者をたたえる日」が発足した。これまた安倍・日本会議の成果である。日本軍の蛮行が、国際社会で共有されたのだ。同日、韓国の前羅南道・長城では、新たに「平和の少女像」の除幕式が行われた。
 日本の戦前の負の遺産が、安倍・自公内閣の下で、被害国で次々と国際舞台に登場したことになる。
<反省謝罪のない歴史が繰り返す恐怖>
 神田の古本屋街に三省堂がある。人間は常に過ちを犯す動物である。そこから1日に3回、反省することが大事であると教えている。

 安倍・自公の五年を総括すると、反省どころか、問題を掘り起こして、開き直る暴政の数々である。「日本は神の国。過ちはしていない」というカルトの発想がこびりついている。
 そうして尖閣問題を、日中問題の新たな政治問題に格上げした。解決済みの従軍慰安婦問題を、否定してかかり、半島と大陸の怒りを噴出させてしまった。
 反省のない歴史認識は、実に怖い。歴史を繰り返す可能性があるためだ。中国・ロシア・南北朝鮮の対日政策に影響を与えている。73回目の8・15は、アジアの人々に特別な感情を掻き立てる日となってしまった。
<問われる日本人・アジア諸国民の覚悟>
 安倍三選論をぶち上げる新聞テレビは、歴史の教訓を学んでいない輩である。そこで問われる日本人だ。日本人に限らない。アジア諸国民も問われている。ドイツと隣国に思いをはせよ、である。
 8・15は、日本に民主主義が植え込まれた素晴らしい記念日のはずだ。
2018年8月15日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家)

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