2019年02月10日

プライドの高い中国人女性<本澤二郎の「日本の風景」(3240)

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<遼寧テレビの見事な文革期の実像>
 正月らしい休日の午後を、遼寧省のテレビ劇を見て過ごした。
 悪名高い紅衛兵が暴走する文化大革命期のドラマである。66年から76年にかけての中国の権力闘争を、日本人の多くは間違って理解していたことが、今こうして中国人の手によってテレビ映画化されてみると、実態がいかにひどいものだったかが外国人にも分かる。題名は「娘要嫁人」というもので、何のことかわからないが、筆者は、日本人女性にみられない中国人女性の、言い知れぬすばらしさ、それは時として欧米人女性を上回るプライドの高い人権意識・強さに対して、文句なしに感動してしまった。



<濡れ衣に耐え抜く未亡人>
 戦前の日本社会でも見られたようなギスギスしたゆとりのない世界で、人々は右往左往しながら生き抜かなければならない。戦後の民主主義に感謝しなければならないのだが、中国での文革期は人によって、深い穴に突き落とされて、もがきながら生活しなければならなかった。
 相当数の人たちが、自ら命を絶ったようだ。ことほど生きる人たちも、過酷な運命が待ち構えていた。特に権力と距離のある美人未亡人は、妬みの対象だけでなく、まともに生きようとすると、途方もない運命が待ち構えている。  
 ドラマのヒロインは、濡れぎぬを着せられて、郵便局の無線通信士を外され、掃除人に格下げされる。いい加減に生きることが出来れば、別の面白い人生が待っているかもしれない。しかし、真面目に、まともに生きようとすると、耐えがたい運命を強いられる。江戸時代の悪代官のような、悪辣な幹部の接近を排除した結果でもあったろう。

 この種の事案は、戦前の日本にもたくさんあったようだ。ドラマはその一つを扱ったものであろう。  彼女は、しかし、濡れ衣に耐え抜いて生きる。それが5年か10年近くなのか。文革末期に濡れ衣は晴れる。問題はそこから先の彼女の見事な対応である。



<当局の無実に「真実を公表して名誉回復を」と主張>
 遂に美人未亡人の疑惑は晴れるのだが、日本人だと、そこで満足して原状回復でおしまい?

 「もう掃除をしなくていい。今日から元の通信員に戻りなさい」という上司の指示に、彼女は従おうとしない。「真実を公表して謝罪しなさい」と食い下がる。これには「それは無理だ」と上司が断ると、彼女は再び箒をもって、郵便局の清掃を始める。

 この期間がどれくらいか。上司は、その上の幹部と協議、結局のところ、彼女の言い分を100%聞き入れて、原状回復させるのである。ここがなんともすごい。人権意識の高さ・プライドに感動してしまった。

<中国人女性のプライドと強固な人権意識>
 中国人女性の凛とした人権意識である。誇り・プライドの強さである。

 筆者は「木更津レイプ殺人事件」を取材してみて、強姦された女性が警察に通報しないことに驚愕した。もっと驚いたことは、やくざに強姦・レイプされた女性のほとんど100%が沈黙するという、途方もない事実を知って、さらに仰天してしまった。
 結論を言うと、やくざは強姦し放題で、警察は無用の存在ということになる。

 強姦は殺人に相当する。女性の人格否定、すなわち犬猫と同等ということを意味する。「木更津レイプ殺人事件」については、これまでも何度も書いてきたので、ネットを開いて読んでもらいたい。それは、つまるところ人権意識が著しく低い日本人女性ということなのだ。お話にならないのである。

 したがって、TBS強姦魔事件の伊藤詩織さんの勇気に感動もしてしまう理由である。彼女の場合は、やくざではなかったが。入れ墨の恐怖は、男でも分かる。女性にとって、入れ墨の脅迫は殺人に相当する。実際に、美人栄養士は強い衝撃で即死してしまった。

<クラーイ文革期の映像化>
 この遼寧テレビのすばらしさは、当時の悲惨すぎる悲劇の事例を、大胆に取り入れて映像化した点で評価できる。紅衛兵の野蛮な暴行場面や、彼らに惨殺された下放女性の姿まで映像化して、余りにもむごい文革の現実を現代に伝えてくれていた。実録に近い文革期の恐怖の映像を、人々の胸のバッジが印象付けていた。国際的な映画祭で高く評価されるいい作品である。

 中国の東北地方は、日本の侵略と植民地支配も関係している。

2019年2月10日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
追記
 今日は1年に1度の誕生日である。これまで誕生日を祝ってもらった経験がない。中曽根康弘さんの誕生会には、派閥記者として出席したことがあるくらいである。初めての誕生会は、せっせと北京の義母の介護に汗をかいたため、ことし95歳になる玄愛華さんの鶴の一声で決まったものだ。昨年6月26日に100歳の母を見送ったものの、親孝行らしいことをしてこなかった。其の分、北京で頑張っているのだが、これは我が息子や、たった一人の孫娘に、親孝行の大事さを教えていることでもある。

 10日ほど前に義母の長男が70歳の誕生会をした。料理は弟が腕を振るった。今日義母は、料理人に対して「長男の料理に負けないものを用意せよ」と厳命した。なんと10品以上の料理が並んだ。肉と魚が中心だったが、筆者のために天婦羅とアジのから揚げも出た。これはすごい料理である。

 この季節の酒は、白酒に限る。初めて1合ほど飲んで酔ってしまった。義母のほか、料理人の弟夫妻と次女が2歳の孫を連れて参加してくれた。大男の弟が台所に立って料理を作る!ちょっとした見ものである。彼の息子は186センチとこちらも大きい。彼の嫁がまた、大きくかつ美人ときている。若いころの次女もさぞ美しい女性であったろう。

 年を取ることは、決してうれしいことではない。が、他人が祝ってくれることは、やはりうれしいものである。こうして記録している。





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