穏乃「私普段政治とか全然分からないけどさ」

憧「そうでしょうね」

穏乃「『山の日』っていうのはさ、いい仕事したと思うよ」

憧「どの立場の人なのよアンタ」

穏乃「常々思ってたんだよ、『海の日』があって『山の日』がないの、変だなってさ、小学生の時から思ってた」

玄「対になってないと、何か変だもんね」

憧「みんな通るもんじゃない?その疑問って」

穏乃「私の山愛、あ、山間じゃないよ?からしてみたら、たぶん他の子よりも重い疑問だったと思うよ!」

憧「それは確かに」

玄「シズちゃん以外の子からしてみたら、『8月祝日なかったけど、これでまた増えた!』っていうのが一番だろうね」

憧「そーは言ってもねえ、学生はどのみち8月休みだし」

玄「大人の人は嬉しいものかも」

憧「いやーでも真ん中にポツンとある休みってうまく使えないもんだって、お姉ちゃん言ってた」

玄「連休ではないもんね」

穏乃「休みかどうかはもうこの際いいよ!山に登ろうって日ができたことが素晴らしいんだ!」

憧「熱こもってるなぁ…」

穏乃「というわけで、山の日に山に行こう!」

憧「そう来ると思った…」

穏乃「どうですか玄さん!?山!」

玄「え! や、山かぁ…。うーん…」

憧「私は嫌よ」

穏乃「何で!?山の日なのに山行かないの!?」

憧「どう過ごしたっていいじゃん別に!春とか秋ならいいけど、こんな暑い中行ったら死んじゃうって!」

穏乃「生きて帰れるよ?ほら」

憧「私とシズじゃ比較にならないでしょ!」

穏乃「この時期の良さもあるんだけどなー…。こう、緑が生き生き元気な感じ!」

憧「たぶん足元しか見てないと思うわ…。疲れで」

穏乃「うー…くーろーさーん…」

玄「すぐ帰ってこれるならいいけど、ほら、旅館のこともあるし。お客さんも多いから…」

穏乃「それなら最短20分コースどうですか!?ちょっと崖を越えたりしますけど」

憧「修験者か!そんなの玄に薦めないの!」ポカッ

穏乃「やっぱり?」

玄「あはは…せっかくならゆっくり安全に帰りたいかも」

穏乃「そうですかー…。それじゃあ来年の山の日までにコースを考えときますよ!来年はぜひ空けておいてください!憧も!」

玄「予約されちゃうの!?」

玄(受験シーズンなんだけどな…)アハハ…

憧「何年経っても夏は行かない!!」

穏乃「せっかく山の日なのに~」

憧「そんな律儀にやってたら、勤労感謝の日にシズのお母さんに感謝してお店番代わらなきゃいけなくなるわよ?」

穏乃「そ、それは困る…。というかまた別物だよ!それとこれは!」

玄「海が大好きな人も、シズちゃんみたいに海の日は絶対海!ってなるのかな?」

穏乃「そりゃそうでしょう!広く見たら自然だし、私も海好きです」

憧「結局ただのアウトドア派みたいな」

穏乃「違うよ!山は別格だからね!」

玄「ま、まあシズちゃんのためみたいな日ができて、お休みにもなって良かったよね!」