かえんだん

タグ:弘世菫

淡「虎姫の人たちはさ~、いいよね~」

誠子「何が?」

淡「副業があるからさ、麻雀がダメになっても食べていけるでしょ?」

菫「副業って何だ」

淡「亦野先輩は釣りでしょ、スミレ先輩はあの射貫くやつ」ズバット

菫「アーチェリーな」

淡「たかみーはお茶があるし」

尭深「趣味の範囲だよ…?」ズズッ

淡「テルーなんか利きシャンプーとお菓子好きでしょ!?2個もあんじゃん!」

照「…私、その2つで食べていけるんだ」

菫「どんなニッチな職業だよ」

淡「ひるがえって私!何にもないよ!」

誠子「別にガチで取り組んでるわけじゃないんだから、私たちのそれだって。大星とそんな変わんないよ」

淡「変わるもん!好きが高じればうんぬんって言うし!」

照「じゃあ逆に淡の趣味って何?」

淡「え、私の趣味?………漫画?」

菫「それは副業にはならないな」

淡「ほらー!だから、麻雀以外にも何か手に職付けたいの!」

誠子「ポジティブなのかネガティブなのかよく分からんことになってるな」

淡「だってオネエの人だって!假屋崎さんはお花の先生、カバちゃんは振付、尾木ママは本物の先生!みーんなオネエ以外にも何かあって成功してる!」

尭深「なんでオネエ系…?」

誠子「というか本業はオネエじゃないぞその人たち」

淡「とにかく、みんなの副業、ちょっと勉強させて!できそうなのあったら考える!」

菫「面倒なことを言い出したな…」

淡「2年生の人からやってくからね!ほら2人でじゃんけんして!じゃん勝ちが1番手ね!」

誠子「強制イベントかよ!」

尭深「…でも、自分の趣味のこと知ってもらうにはいい機会じゃないかな?」

誠子「じゃあ尭深1番ね」

尭深「え、あ、そういう、そこまで前向きってわけでは」

淡「お、じゃあタカミー先輩!よろしくお願いします」ペッコリン

尭深「えええ…」アセアセ




①お茶の時間

尭深「」コポコポ

尭深「はいどうぞ」

淡「うむ」ズズーッ

淡「まろやか!」

尭深「続いてこちら」

淡「はいはい」ズズーッ

淡「…にっが!」ウゲー

尭深「おんなじお茶っぱでも何度も淹れると味がこんなに違うんだよー。最初に飲んでもらったのが初めてお湯を入れたのね」

淡「へー」

尭深「じゃあ、淡ちゃんもやってみよ?」

淡「え、私飲んでるだけじゃないの?」

尭深「えっ」



②釣りの時間

誠子「本当は川や海へ行きたいところ、遠出の早起きは嫌とのことで」

淡「都心にだってあるんじゃん釣りスポット!最初から教えてよね~」

誠子「釣堀になりました」


誠子「引っ張られた感じがしたらすぐ引き上げる、あとは網に入れる。こんだけだから」

淡「ふふふ、今日は100匹釣れるまで帰りませんよ」

誠子「ここキャッチアンドリリースだからね」


~数十分後~

誠子「まあ、釣堀だしこんなもんか」タイリョウー

淡「…」ゼロー

淡「つまんない!帰るっ!」プクー




③アーチェリーの時間

菫「素人が弓を持つのは早すぎるし、淡が持つのを想像できないから、精神統一だけやってもらう」

淡「えーなにそれつまんなーい」

菫「こういう鍛錬が日頃の生活にも生きてくるんだ、特にお前は落ち着きがないんだから」

淡「はーい」


菫「…」

淡「…」

菫「…」

淡「…」(…アイハバペーン)

菫「…」

淡「…」(アイハバアッポー)

菫「…」

淡「…フッ」(オン、アッポーペーン)

菫「集中しろよ」バシッ

淡「いった!」

菫「もぞもぞうるさい」





④お菓子の時間

淡「これ、歴代で一番楽勝だと思う!」

照「そう?」

淡「お菓子食べるくらいならできるよ!おいしーし!」

照「何を食べようか」バサバサッ

淡「わ、たくさんある!」

照「今日のおすすめはこれとこれかな」

淡「わーい」

照「贅沢チョコがすごく濃厚なんだ」

淡「」ポリポリ

淡「んまーい!」

淡(やっぱり楽勝じゃん!)


照「…またやる?」

淡「うんっ!これはできそうですな!」

照「次回は淡もお菓子持ってきてね」

淡「え?」

照「ずっと2人分私が出すことはできないから…。ある程度は持ってきてもらわないと」

淡「…お金、今一円もないよ」

照「…じゃあ入るまで中断だね」

淡「」







淡「どれも難しい!!」グデーン

誠子「ほぼお前が投げ出したんじゃないか?」

尭深「人が好きなものを好きになるって、結構大変なんだね…。私の力不足でした…」

菫「尭深は全く悪くないだろう」

淡「どっかに転がってないかなー副業ー」

照「そもそもさ」モグモグ

淡「あい?」

照「麻雀で最強なら、保険のこと考えなくてもいいんじゃないかな?」

照「プロのスポーツ選手だって、トップクラスだから副業ほとんどしてないでしょ?」

照「淡も麻雀でトップになれば、副業なんていらないと思うけど」モグモグ

淡「…たしかし」

淡「そーだよ!麻雀でナンバーワンならそれだけで食べてけるじゃん!見落としてたよ!」

淡「この淡ちゃん、麻雀に近すぎて麻雀のことが見えてなかったね…。よーし、じゃあ打とうか!先輩方!」

誠子「何なんだコイツは…」

照「がんばれー」モグモグ

菫「お前も優しいんだか無茶なんだか分からんアドバイスしたなぁ…」

尭深「まず宮永先輩を超えないといけないんですもんね…」

淡「釣りの人とお茶の人と射る人で!」

菫「名前で呼んでくれよ」

部員たち「お疲れ様です先輩方!」

菫「ああ、お疲れ様」

部員A「お飲み物をどうぞ!」

菫「ありがとう、助かるよ」

部員B「2軍の部内戦、順調に進んでいるそうです」

菫「そうか、後で覗いてみる」

部員C「今日は1軍部室の方が消防設備の点検があるから早めに切り上げて欲しい、との伝言が」

菫「そうなのか?大会も近いし終わったら戻って練習したいのだが…」

部員C「か、確認してみます!」

菫「あ、無理なら構わない。解散させる」

照「…」



~虎姫控え室~

照「菫さ」

菫「何だ」

照「女の子の取り巻き多くない?」

菫「そういう言い方するな!たらしみたいだろう」

照「違うの?」

菫「違う」

照「面白くない」

菫「何を期待しているのか」

照「でもさ、女子からチョコもらってるでしょ?モテてる」

菫「ああ、あれはまあ…嬉しいけど。それについてはお前ももらってるだろう」

照「私がもらえるのは単純に餌付け的なのじゃないかな」

菫(自覚あったのか…)

照「菫のは何か意味深な感じ」

菫「その顔やめろ、若干ニヤリとするのやめろ」

照「スラッとしてカッコいいもんね、宝塚の男役の人みたい」

菫「そんなにか…?過大評価じゃないか」

照「すみれのはーなー、さーくーころー」

菫「」イラッ

菫「帰る、戸締りと部誌とミーティングと鍵の返却頼むな」ガタッ

照「待って、ごめんなさい。そんなにあれこれできないから残ってください部長」

菫「なーにが部長だ。まったく…褒めたいんだかバカにしてるんだか」

照「遊んでるが正解」

菫「正解も不正解もあるか」

誠子「」タン

尭深「」タン

菫「」タン

誠子「ポン」

♪~



誠子「あ、お、ごめんなさい」

淡「ちょっとwww わざとでしょwww」

尭深「ふふっ(笑)」

誠子「いやわざとじゃないよ!」

淡「ポンのタイミングでPONPONPONはできすぎだって!ww」

誠子「いや、マナーモードにしてなかっただけだって!」

尭深「誠子ちゃん(笑)」

誠子「だから、メール来ただけだって!わざとじゃないから!」

菫「亦野の性格からしてきゃりーちゃんではないだろう」

誠子「先輩まで!っていうかそこはいいでしょう!」

淡「きゃりーちゃんwww」

尭深「弘世先輩の言い方、かわいい(笑)」

菫「そうか?」

淡「ともかくさ、チーのとき何流れるか期待しちゃっていいよね?」

誠子「いいよしなくて!もうサイレントにしたよ!」

尭深「チーといえば…。何だろう」

淡「ベイビーアイラービューとか!」

誠子「TEEだろそれ!チーじゃないよ!」

尭深「持ってない?」

誠子「入ってるけど!」

淡「入ってるんだwww 流してよwww」

誠子「い や だ !」

仁美「」キョロキョロ

仁美「あんおなごしおらんちゃね」

仁美(食われたりなんかしたらたまったもんじゃなか…)

仁美「…ん?」

照「」zzz

仁美「ありゃインハイチャンプの宮永…。昼寝しとるんやか」

照「」zzz

仁美「こがんベンチで昼寝して…。余裕なんやろか」

仁美「…はよジュースば買っち帰ろう」スタスタ


照「んんー…」ムクリ

照「」ポケー

照「あ、わたあめ…?」


仁美「今日は何にしちゃうか。アサイーかアセロラか」

照「」スタスタ

仁美「柄にもなくいちごげなばってんよかな」

照「」ガシッ

仁美「えっ」

照「わたあめ」モッフ

仁美「」

仁美「ななな、何しよるんやか!?」バッ

照「え、人?」

仁美「当たり前!」

照「…」ボー

照「そう…」ガックリ

トボトボ

仁美「……違う奴から食われた」




照「…巨大なわたあめかと思ったら天パの人だった」

菫「何をやっているんだお前は」

淡「亦野先輩っ!」

誠子「おーどうした?」

淡「明日から旅行に行くんだけど何欲しいですか?」

誠子「えー何でも嬉しいけどな。どこ行くの?」

淡「宮城です」

誠子「そうなると萩の月とかか」

淡「先輩魚介系じゃなくていいんですか?」

誠子「別にいいよ(笑) そこまで魚バカじゃないよ」

淡「分かりましたー」

菫「…」


淡「たかみー」

尭深「なあに淡ちゃん」

淡「手っ取り早く読書感想文終わらせたいんだけどどうしたらいいかなー?」

尭深「またすごいことを聞くね」

尭深「やっぱり今まで読んだ本の中で1番スラスラっと読めた本を選ぶといいんじゃないかな?」

淡「私本読まないんだけど」

尭深「文庫本とか買わない?」

淡「買ったことないよ!」

尭深「そ、そうなんだ…それじゃあ本屋さんに平積みされてるのとか、オススメされてるわけだしいいんじゃない?」

淡「みんなが読んでる本なら私も読めるかもね!それで行こう!」

尭深「頑張ってね」ニコ

菫「…」


菫「淡はどうも私に質問しに来ない気がするんだ」

照「そうかな」

菫「そうとも」

照「いつも仏頂面だから恐いんじゃない?」

菫「お前に言われたくないんだが」

照「私は本気出してないだけ」

照「(*゚▽゚*)」

照「やればできる」

菫「急にやるのやめてくれ!ビックリするから!」

菫「うーん…。聞きにくいオーラを醸しているのかもしれないな…」

照「後輩の子達に聞いてみよっか、印象を」

菫「えっ、そ、そんな直接的に私の印象聞くのか?」

照「考えがある。任せて」



~数日後~

照「新聞部に頼んでイメージ調査をしてみたよ」

菫「そういうことか…。で、どういう感じだ?」

照「『一番かっこいいと思う先輩は?』……これについては、菫が1位だったよ」

菫「そ、そうか」

照「『一番気さくに話を聞ける先輩は?』……これは尭深と誠子が1位と2位」

菫「うっ」

照「菫は下から数えたほうが早かった」

菫「」ガンッ

照「ちなみに私もそんなに順位は高くなかったのでショック」

菫「それでも私より上なんだろ!」

照「」フッ…

菫「その顔やめろ!腹立つ!」

菫「まったく、何がいけないというんだ私の…」

照「やっぱり高嶺の花、って感じがありすぎるんだと思う。部長だし次鋒スタメンだしクールビューティーだし笑わないし」

菫「ど、どうしたらいいんだ」

照「フランクで快活な、そんなイメージを作ろう。そうすればみんな『菫先輩!質問です!』って来てくれると思うよ」

菫「なるほどな…」

照「早速試してみよう」



菫「淡!」

淡「んー?菫先ぱ…」

菫「」ニ゙ゴ

淡「あ、あ……」

菫「何か分からないことがあったら遠慮なく聞いてくれ」ニ゙ゴ

淡「ごめんなさい」

菫「なぜ謝る」

淡「だってそんな怖い笑顔で来られたら…」

菫「」

照「(*゚▽゚*)」

照「こうだよ、菫」

菫「う、分かってるよ」

菫「(*゚▽゚*)」

淡「うわあ…」

菫「うわあとは何だ!」

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