かえんだん

タグ:新子憧

~地区予選~

他校の子A「先輩ファイトです!」

他校の子B「牌譜の準備できてる!?」

他校の子C「ごめん、飲み物買ってきてくれる?」

穏乃「ほー…」


~吉野~

憧「まだまだ勝ち進まなきゃとはいえ、勝って良かった~」

宥「大会って初めて出たから緊張したよ~」

灼「宥さんすごく周り気にしてましたね」

宥「だって不安だっただもん…」

穏乃「…今日を終えて思ったこと、いいですか?」

玄「どうしたのしずちゃん?」

穏乃「どこの学校も、アレ着てましたよね」

憧「アレ?」

穏乃「部活Tシャツですよ!部活Tシャツ!」

灼「全部ではないけどね…。でも多かったかも」

穏乃「何かこう、団結してる!っていうか、文化系だけど体育会系!っていうか、ああいうの良くないですか!?」

憧「熱いな」

宥「熱血~」ポカポカ

穏乃「私たちにもああいうの欲しいと思ったんです!どうですか!?」

玄「うーん…文化部でTシャツかぁ…」

穏乃「ダメですか…」

灼「ダメっていうか、使いどころがな…」

憧「そうそう、制服じゃ運動できないから運動部にTシャツがあるんじゃない?私らは着替えなくても打てるし」

穏乃「そりゃそうだけどさー」

憧「あとアレって、ある程度まとまった量じゃないと注文受けてくれないんじゃない?10着以上とかさ」

穏乃「え、5着はダメ?」

憧「それは聞いてみないと」

灼「作るんだったらハルちゃんのも欲し…」

穏乃「カンタンじゃないんだな~部T作るのも…」

宥「私は欲しいかも~」

玄「お姉ちゃん?作るの半袖だよ?」

宥「も、もちろん上は着るよ~」

灼「もちろんですか…」気温31℃

宥「私、みんなで何かすることってなかったから、思い出に残るものってあったらうれしいなぁって…」

穏乃「ですよねっ!思い出なんですよ!」

宥「引退してもずっと一緒にいれる気もするし」

玄「お姉ちゃん…」

憧「宥姉がそこまで言うなら、作らなきゃねえ」

宥「ええっ、私だけで決めるんじゃ申し訳ないよぉ」

穏乃「私もものすっごく欲しいですよ!」

灼「…じゃ、何やかんや作るということで」

玄「うん」

憧「さんせー」

灼「いろいろ決めることあると思…。デザインとかお金とか」

憧「お金はもう実費でしょ?それかハルエに出してもらう?優勝祝いで」

玄「だ、出すよ自分で!申し訳ないから!」

灼「費用はカンパと。あとデザイン」

憧「絵に自信ある人ー?」

シーン

憧「…どうすんのよ」

灼「…穏乃はどう?」

穏乃「私はダメだと思います…。美術の成績低かったし。玄さんとか上手そう」

玄「ええっ、私!?どうなんだろう、自信はないけど」

宥「玄ちゃんは上手だよ~」

玄「お、お姉ちゃん!?」

灼「器用そうだしね。お願いできる?みんなフォローするから」

玄「うーん、そこまで頼まれてしまっては……。分かった、やってみるよ!」

灼「ありがとうね」

憧「裏は別にいいわよね?表だけで」

宥「裏面までやるとまたお金がかかりそうだし…」

灼「そのあたりも含めて、ハルちゃんと相談してみるよ。どんな業者があるかとか」

穏乃「よろしくお願いしますっ!」




~数日後~

玄「というわけで、お家でいろいろ考えてみました!」ビシッ

3人「わー」パチパチ

宥「なかなかいいと思うよ~」

憧「ハードル上げてくわね」

玄「あんまり期待されると出しにくい…」

穏乃「」キラキラ

玄「と、とりあえず順番に出してくね!まず1個目!」

玄「一索の鳥さんモチーフで、下に阿知賀女子麻雀部って、英語で」

穏乃「鳥かわいい!!」

灼「すごいね玄…」

玄「えへへ」

憧「鳥の後ろ、何か豪華」

玄「これはね、吉野の桜!のつもり」

穏乃「なるほど…私たちらしいですね!」

憧「1番目にしてすでにいいのが来たわね」

灼「これでいい気もするけど、他のって?」

玄「あとはね…」ペラッ

憧「鹿」

穏乃「奈良ですね」

玄「鹿が一筒で和了ったところ」

灼「筒子いいね」

憧「いや何で筒子」

玄「次はみんなのモチーフを集めてみたの」

宥「山とかボウリングピンとか」

憧「…何部かわかんないね」

玄「書いてて思った」

穏乃「…やっぱり1番始めのが良かった?」

灼「そうだね」

玄「ふむふむ」

灼「みんなこれで良ければ、これでハルちゃんのとこ持ってくけど」

憧「いいと思いまーす」

宥「うんっ」

灼「わかった、じゃあこれで」

穏乃「玄さん、ありがとうございました!」

玄「ううん、私も楽しかった♪」

穏乃「せっかくならみんなで見てもらいに行きましょう!」



晴絵「へー、これがこないだ言ってた」

穏乃「はい!できたので見てもらいたくて!」

晴絵「絵うまいなぁー玄。そのものもだけど、デザイン力って言うのか、バランスいいよね」

玄「いえいえそんな」

晴絵「これ、私も着せてもらえるんでしょ?」

憧「そりゃもう」

晴絵「私らこういうの作らなかったからなー。おっけー、これで注文してみよう」

穏乃「やった!」

晴絵「で、Tシャツの色だけど、地の色と、印刷の色が選べるみたいよ。どうする?」

宥「あ、そ、そこまで考えてなかったね…」

憧「宥姉決めちゃってよ」

宥「ええっ」

灼「3年生の意見で決まれば納得です」

宥「うーんと…えーっと…」

晴絵「赤とか青とかあるよ」

憧「すぐ決まるから待ってて!」

晴絵「あっはい」

宥「うーん………じゃあ、ピンク色で」

穏乃「桜に合わせて、ですね!」

憧「ピンクいいわね!かわいい!」

晴絵「印刷は?」

宥「それは白でいいと思います…?」

玄「うん、いいと思うよ!」

宥「良かったあ」

晴絵「なるほどね。じゃあ発注出しとくから。お金は立て替えとくから、また来たら集金する」

憧「奢りじゃないのー?」

晴絵「さすがに厳しいからやめて」




~さらに数日後~

晴絵「Tシャツ届いたぞー」ドサッ

5人「おおー!!」

玄「私の絵がTシャツに…!」

穏乃「めっちゃいい!!すごい!!」キャッキャ

憧「シズ、語彙力低すぎ」

宥「よく出来てるね~」

灼「私、ピンク着こなせるのかな」

玄「似合うよ~、ほら」

憧「うん、なかなか見ない組み合わせだけど、いいですね!」

灼「///」

晴絵「それじゃ、部活中はこれ着てもいいし、制服でもいいし、自由に使って」

5人「はーい」

穏乃「いいね!一体感出てきたかもっ!早速今日着ましょうよ!」

灼「宥さん半袖ですけど、別で何か持ってます?」

宥「うん、長袖も持ってきてるよ~」

憧「シズもこれで、ジャージ卒業かな?」

穏乃「いやいや、ジャージはジャージだし!」


晴絵「…私も着替えてこようかな」

晴絵「街に銀行とか買い出しとか行くから、誰か付いてきてほしいんだけど」

穏乃「はいっ!行きますっ!」

晴絵「うん、シズは力あるしいいかもね。じゃあ行こうか」

穏乃「よろしくお願いします!」

4人「いってらっしゃーい」

………

晴絵「先に銀行寄って、その後諸々買い物に行くからね」

穏乃「分かりました!銀行は何かの振り込みですか?」

晴絵「まあそうだね。部費もおろしたいし」

穏乃「マネージャーみたいなこともするんですね先生」

晴絵「人いないから、大人は頑張らないと」

穏乃「さすがですね!」フムン

晴絵「っと、いうわけで着いたけど、どうする?車の中にいる?」

穏乃「いえ、ついてきます!」

………

……



晴絵「戻ったよー」

4人「おかえりなさーい」

穏乃「ただいま~」

4人「おかえr」

憧「…何で銀行の風船持って帰って来てんの」

玄「懐かしいねー」

穏乃「いやー見つけたら欲しくなっちゃって」

晴絵「受付の子に『ご自由にお持ちいただいていいですからね~』ってニッコリ笑顔で言われた時の私の気持ち」

灼「恥ずかし…」

穏乃「あはは、すいません」

穏乃「でもこれ、貰った時よりだいぶしぼんじゃった」

宥「売り物じゃないしねえ」

穏乃「それもですけど、ちょっといじくりすぎたかもしれません。乗ってる間ずっとバインバインして遊んでたんで」

灼「さすがに買い物に持ってっては」

穏乃「そりゃもう、荷物持ちでしたからさすがに!」

憧「その考えがなぜもらうときにもできなかったのか」

穏乃「童心に帰っちゃったもんだから」

憧「年中子どもでしょうが」

穏乃「何をー!」

玄「身長的には、灼ちゃんもセーフだよ?」

灼「…私、別に欲しがってないけど」

穏乃「週末暇?遊びに行こうよ」

憧「どこ行く?」

穏乃「街とか」

憧「遠出ねえ…」

憧「あ」

穏乃「何?」

憧「土日どっちも雨」

穏乃「マジかー…」

憧「やめる?」

穏乃「いやーでも行きたいなあ…」

憧「! そうだっ」

穏乃「ん?」

憧「宥姉連れてこ!」

穏乃「宥さんを?いいけど何で?」

憧「宥姉と出かけるときってあんま雨降ってるイメージないでしょ?」

穏乃「晴れ女ってこと?」

憧「そうそう!」

穏乃「なるほどー。普通に宥さんとも遊びたいし、いいよ!」

憧「おっけ」

………

宥「2人と遊びに~?」

憧「そう!暇?」

宥「うん。土日どっちかな?」

憧「どっちがいい?」

穏乃「じゃあ土曜日で!」

宥「うん、分かったよ。駅集合?」

憧「そうね。9時で!」

宥「頑張って起きるね~」

………

穏乃「曇ってるね。降る感じではないけど」

憧「街もこれくらいでもってくれてると助かるわ」

穏乃「何で?」

憧「あんま晴れすぎてても焼けちゃうでしょ?」

穏乃「気遣うねえ」

憧「アンタが気を遣わなさすぎなの!」

宥「あ、もう2人とも来てたんだね。ごめんね」トテトテ

穏乃「厚着!!!」

憧「知ってたけど!!!」

宥「ええ…? 今日はお昼暑いって聞いてるからちょっと薄着なんだけどな…」

穏乃「ブレないですね…」アハハ…

憧「じゃあ行きましょ、ちょうどロープウェイ来たみたいだし」

………

~市街~

穏乃「暑い」

憧「…そうね」

穏乃「雨どころか曇ってもないけど」

憧「ここまで晴れさせるなんてさすがというかなんというか」

宥「いい天気で良かったねぇ」ウフフ

穏乃「宥さんさすが晴れ女ですね!」

宥「え、私が?」

憧「宥姉と出かける時って雨降ってること少ないなと思って」

宥「うーん、確かにそうかも。晴れてると暖かくていいよねぇ。太陽に好かれてるのかな?」

穏乃「両想いですよ!」

宥「そっか!両想いか!えへへ」

憧「それなら納得いくわ…。お似合いのカップルよ…」

穏乃「私普段政治とか全然分からないけどさ」

憧「そうでしょうね」

穏乃「『山の日』っていうのはさ、いい仕事したと思うよ」

憧「どの立場の人なのよアンタ」

穏乃「常々思ってたんだよ、『海の日』があって『山の日』がないの、変だなってさ、小学生の時から思ってた」

玄「対になってないと、何か変だもんね」

憧「みんな通るもんじゃない?その疑問って」

穏乃「私の山愛、あ、山間じゃないよ?からしてみたら、たぶん他の子よりも重い疑問だったと思うよ!」

憧「それは確かに」

玄「シズちゃん以外の子からしてみたら、『8月祝日なかったけど、これでまた増えた!』っていうのが一番だろうね」

憧「そーは言ってもねえ、学生はどのみち8月休みだし」

玄「大人の人は嬉しいものかも」

憧「いやーでも真ん中にポツンとある休みってうまく使えないもんだって、お姉ちゃん言ってた」

玄「連休ではないもんね」

穏乃「休みかどうかはもうこの際いいよ!山に登ろうって日ができたことが素晴らしいんだ!」

憧「熱こもってるなぁ…」

穏乃「というわけで、山の日に山に行こう!」

憧「そう来ると思った…」

穏乃「どうですか玄さん!?山!」

玄「え! や、山かぁ…。うーん…」

憧「私は嫌よ」

穏乃「何で!?山の日なのに山行かないの!?」

憧「どう過ごしたっていいじゃん別に!春とか秋ならいいけど、こんな暑い中行ったら死んじゃうって!」

穏乃「生きて帰れるよ?ほら」

憧「私とシズじゃ比較にならないでしょ!」

穏乃「この時期の良さもあるんだけどなー…。こう、緑が生き生き元気な感じ!」

憧「たぶん足元しか見てないと思うわ…。疲れで」

穏乃「うー…くーろーさーん…」

玄「すぐ帰ってこれるならいいけど、ほら、旅館のこともあるし。お客さんも多いから…」

穏乃「それなら最短20分コースどうですか!?ちょっと崖を越えたりしますけど」

憧「修験者か!そんなの玄に薦めないの!」ポカッ

穏乃「やっぱり?」

玄「あはは…せっかくならゆっくり安全に帰りたいかも」

穏乃「そうですかー…。それじゃあ来年の山の日までにコースを考えときますよ!来年はぜひ空けておいてください!憧も!」

玄「予約されちゃうの!?」

玄(受験シーズンなんだけどな…)アハハ…

憧「何年経っても夏は行かない!!」

穏乃「せっかく山の日なのに~」

憧「そんな律儀にやってたら、勤労感謝の日にシズのお母さんに感謝してお店番代わらなきゃいけなくなるわよ?」

穏乃「そ、それは困る…。というかまた別物だよ!それとこれは!」

玄「海が大好きな人も、シズちゃんみたいに海の日は絶対海!ってなるのかな?」

穏乃「そりゃそうでしょう!広く見たら自然だし、私も海好きです」

憧「結局ただのアウトドア派みたいな」

穏乃「違うよ!山は別格だからね!」

玄「ま、まあシズちゃんのためみたいな日ができて、お休みにもなって良かったよね!」

~阿知賀~

和「穏乃、そのドレッシング取ってくれませんか?」

穏乃「はい」

和「ありがとうございます」

※よく振ってご利用ください

和「…」ジャボジャボ

ドバァ

穏乃「ああああ!何やってんの和ぁ!」

和「それはこっちのセリフですっ!」ベトベト

憧「あーあー…」

玄「拭くもの持ってくるね?」

和「何で蓋を開けたままにしておくんです!?」

穏乃「だ、だってどうせ使うし」

和「渡す時には閉めてください!」

憧「キレイな服なのにねー。ごまドレがぐちゃぐちゃ」

穏乃「ご、ごめんよ」

和「…仕方ないです。次気を付けてください」グスン






憧「あの服どうなった?」

和「…染み落としに出しています」

憧「親に何か言われた?」

和「怒られました」

憧「…ごめん」

和「憧が謝ることではないですよ」

ガチャッ

和「こんにち」

ゲシッ ドバドバ…

穏乃「ああああ!!!私のサイダー!!!」

和「……しーずーのー?」

穏乃「あ、あっ」

和「なぜ蓋のないペットボトルを、入ってすぐのところに置いておくんですか」

穏乃「のどか、か、顔怖いよ」

和「ちゃんとしてくださいっ!!」ドカーン

穏乃「ああああ!!!」ダッ

和「待ちなさいっ」ダッ

憧「…和がいるとツッコまなくていいから楽だなあ」

玄「こんにちは…床びしょびしょ!?」

憧「おはー」

玄「どうしたのこれ!」

憧「穏乃と和がちょっとね」

チョ、チョットハシルノハヤイデスヨ!

ゴ、ゴメン…






~長野~

和「優希、ドレッシングを下さい」

優希「おう!」

和「ありがとうございます」

和「…」クイッ

カチッ

和「ふう」ジャボジャボ

優希「あ、開けっ放しだったじぇ」

和「いえ、大丈夫ですよ」




和「」ガチャ

和「…」シタヲミヤル

蓋なしペットボトル「」

和「…危ない」

和「」つテーブルノウエニ

久「…あ、和来てたの。ってあれ、ここにあった午後ティーは」

和「蹴ってしまいそうだったのでここへ」

久「ああ、ごめんありがと」

和「いえ、大丈夫です」

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