かえんだん

タグ:有珠山高校

爽「揺杏ー」

揺杏「何~?」

爽「アレ貸してくんない?」

揺杏「はい」スッ

爽「サンキュー!」カチカチ

揺杏「後ろの消しゴム使うなよ~」

爽「ケチだな」

由暉子「……」



誓子「なるか!アレってどこにやったっけか」

成香「昨日までは棚の上に置いておいたはずですけど…」

誓子「その後よね」

成香「私が使った後は…」

誓子「あ、私だ」

成香「うーん…。あ、本棚にありますよ!」

誓子「ここにしまったんだ私。ありがと!」

成香「教則本ですし本棚が正しい配置ですよね」

由暉子「……」


由暉子(先輩ばかり『こそあど言葉』で通じ合えています。前々からつながりがあるからなのでしょうか)

由暉子(…うらやましい)



~後日~

由暉子「本内先輩」

成香「ユキちゃん、どうかしましたか?」

由暉子「アレが欲しいのですが…」

成香「アレ?」

由暉子「」ジッ

成香「うーん?…あ、アレですか…」

由暉子「」ジッ

成香「ええっとお…」キョロキョロ

由暉子「」ジッ

成香「」ウルウル

揺杏「おっす~……って何やってんの」

成香「ゆ、揺杏ちゃあん…」

由暉子「岩館先輩、アレが欲しいのですが」

揺杏「アレってどれさ」

由暉子「」ジッ

揺杏「うーん…。ごめん、分かんねえや。その名前分かる?」 

由暉子「」ガックリ

由暉子「……はたきです」

揺杏「はたきか!ユキその年ではたきが出てこないのはやばいって~。ちょっと待ってな」アハハ

成香「はたきでしたか…。ごめんなさい分からなくて…」

由暉子「いえ。ちょっとほこりが気になって」

由暉子(まだまだ一緒にいる時間が短かったようですね…) 

爽「ないないなーい!!」ガサガサ

成香「どうかしましたか?」

爽「ここにプリント置いといたんだけどなくなってんだよ!」

成香「何のですか?」

爽「テスト用の」

誓子「爽の周り汚すぎるのよ。ちゃんと整理しておかないから」

爽「汚いように見えるけどあれはあれでベストな配置なの!」

誓子「何か全体的にごみの山スッキリしてない?」

爽「ごみの山とか言うな!……確かに片付いてるな」

揺杏「そういや昼来たときユキが掃除してたような」

爽「何ィ!?」

由暉子「こんにちは」ガチャ

爽「由暉子おお!!」ガシッ

由暉子「な、何ですかいきなり」

爽「いつも私が積み上げてる山、どうした!?」ユサユサ

由暉子「揺らさないでください」ガクンガクン

由暉子「倒壊しそうだったので少し整理しましたよ」

爽「少しって…。めっちゃ減ってるじゃん!取り出したやつどうしたの!?」

由暉子「よく分からなかったので捨てました」

爽「」

誓子「あーあ」

成香「爽先輩…」

由暉子「もしかして何か重要なものがありましたか」

爽「期末の試験対策プリント!せっかくコピーさせてもらったのに…」ガックリ

誓子「普通に授業受けてればできるのにねえ…」

爽「誓子」

誓子「やだ」

爽「まだ何も言ってないのに」シューン

誓子「A4片面コピーにつき1000円ね」

爽「ぼったくりすぎだよ!全部で両面20枚あるんだぞー!」

由暉子「すみませんでした…。確認してから捨てればよかったですね」

誓子「いいのよ、管理がちゃんとしてない人が悪いんだから」

由暉子「コーヒーの染みとか付いてたりなぜかボロボロだったのでもういらないのかとばかり」

成香「コピーさせてもらったものへの扱いが…」

揺杏「さいてーだな」

爽「いいよもう…。ユキに勉強教えてもらうもんね」

由暉子「3年生の範囲はさすがに分かりませんよ…」

爽「……あ!」

成香「まだ何かありました?」

爽「……どうしよう」ダラダラ

誓子「何が?」

爽「来年の予算申請の届けもあの中だ」

誓子「」

由暉子「えっ」

誓子「獅子原さん?」

爽「はい」

誓子「ダッシュで生徒会室行って謝って来て」

爽「え、あの、テストプリント」

誓子「今すぐ!」

爽「お、おす!さーせんした!」ガチャ

成香「大丈夫でしょうか…」

揺杏「ダメじゃね」

先生「ここセンターでしょっちゅう出るからなー。第1次世界大戦のところはちゃんと抑えとくように。で…」

誓子「」カキカキ

爽「……」

爽「…!おっし」

爽「」ポチポチ

誓子「」カキカキ

ブーッブッブッ

誓子「?」

誓子(誰よこんな時間にLINEなんて)コソコソ

{さわちん ①           }
{ツムツム新記録出た( `ー´)ノ }

誓子「」イラッ





リーンゴーン

誓子「さーわーやー!アンタちゃんと授業聞いてなさいよ!」

爽「いやー世界史ねみーから」

誓子「ねみーからって大体アンタ寝てるでしょうが」

爽「まあそうとも言えるかな」タハハ

誓子「照れるところじゃないし」ハァ

誓子「とにかく人のところにメッセージを送ってこないの!」

爽「でもすごくね?600万点だぜ?」

誓子(確かにすごいけどさ)

爽「ほら桧森さんは何点かなー?」

誓子「3年生になってソシャゲやってるわけないでしょうが」

爽「その割にはたまにLINEで通知くるんだけどなあ」

誓子「」

爽「ちょくちょく手が伸びちゃうくらいならいっそ勉強やらない方がいいんじゃねー」

誓子「い、息抜きだから!勉強はするから!」

爽「そっかー。まあ私も驚くようなハイスコアの通知期待してるよん」ニヤニヤ

誓子「くっ…。見てなさいよ」




~誓子自室~

誓子「…」ファンファンファンファンファン!

誓子「ん、これはなかなかじゃない?」フフフ…

誓子「あ、今何時だろ」チラッ

[0:00]

誓子「あっ…」

爽「誕生日おめでとうな成香」

成香「えへへ、ありがとうございます」

爽「お祝いの意味も込めて成香の名前であいうえお作文やってみるか」

成香「え」

爽「も 最上川で。次揺杏な」

成香「あの」

揺杏「と 十津川警部が。次誓子先輩」

成香「あの」

誓子「う~…うどんを食べて。次ユキちゃんね」

成香「ええと」

由暉子「ち ちょっと考えた」

爽「次成香」

成香「み、皆さん揃って急にどうしたんですか?いきなりあいうえお作文なんて」

揺杏「おもしろそーだからさ」

誓子「もう誕生日関係ないけど面白くない?」

由暉子「知的活動です」

成香「そ、そうでしょうか…」

爽「ほーら成香」

成香「うーん…?じゃあ な なぜ」

爽「疑問形かー。る ルマンドが」

揺杏「ルマンドってお菓子のアレ?」

爽「そー」

揺杏「か… かかってるんだろう」

爽「いいねいいね!できた文章書いてみようぜ」キュキュ

最上川で
十津川警部が
うどんを食べながら
ちょっと考えた。
「なぜ
ルマンドが
かかってるんだろう」

爽「いや知らねえよ。つーか食べる前に気づけし」

由暉子「想像しただけでなかなかですね」

成香「うぅ…。そもそも十津川警部って誰ですかぁ…。あとお祝いされている感じが全くしないのですが…」

揺杏「分かった分かった、ちゃんと成香を愛でる感じにしよう今度は。チカセンからどぞ」

誓子「愛でる感じ…。も もう我慢できないくらい好き」

由暉子「と とにかく好き」

成香「な、何ですかその流れ!?」

由暉子「本内先輩の番です」

成香「嫌ですよ!自分で好きだなんて…」

爽「別に好きと言えとは言ってないんだけどなー」ニヤニヤ

成香「///」

揺杏「愛でる感じな」

成香「うー…う…うなぎが好き」

由暉子「そうなんですか」

爽「『上目遣いがキュートで好き』でいいじゃん」

成香「思ってないですから!///」

揺杏「じゃあ次な~。ち ちまっとしてる感じが小動物みたいで好き」

爽「な 泣き顔大好き」

誓子「る ルール工業地帯のルールを規則のルールだと思ってたところが好き」

由暉子「か 簡単に嘘を信じてしまうところが好き」

爽「おーしまとめるぞー」キュキュ

もう我慢できないくらい好き
とりあえず好き
うなぎが好き
ちまっとしてる感じが小動物みたいで好き
泣き顔大好き
ルール工業地帯のルールを規則のルールだと思ってたところが好き
簡単に嘘を信じてしまうところが好き

成香「字に起こさないでください!後半なんかもう…///」

誓子「」ピピッカシャ

由暉子「」ピピッカシャ

成香「2人とも写真で保存しないでください!///」

揺杏「ドイツのルールってルールブックのルールだと思ってたわけ?案外成香もこっち側なんだな(笑)」

成香「高校入ってすぐの時です!///」

誓子「簡単に嘘信じるのはかわいいけど問題よね」

成香「そんなに引っかかってないですけど…」

爽「話変わるけど今日これから雨降るんだってな」

成香「ええ!?そうなんですか!?傘持ってきてないです…」

由暉子「今日の降水確率0%ですよ」

成香「」

由暉子「写真、グループトークに流しておきますね」ライン!

成香「ユキちゃん共有にしなくていいですから!///」

揺杏「コラ作っといた」ライン!

c9328b48

爽「グループ画像にしといた」

成香「うぅ…おもちゃじゃないんですよ…?」








このページのトップヘ