かえんだん

タグ:桧森誓子

~数時間前~

爽「」ポチポチ

揺杏「何見てんの?」

爽「見てるっていうかちょっと着信音を変えてる」

揺杏「へー」

爽「ぎゃああああああ!!!!!!」

揺杏「な、何何何!?」

爽「」ポチ

ギャアアアアアア!!!!!!

爽「うん」

揺杏「いやうんじゃなくて何!焦った!」

爽「電話かかってきたら絶叫しだした~、ってちょっと素敵じゃないです?」

揺杏「いや素敵じゃないです」

爽「日常にもそういうハラハラドキドキって必要だと思うんだ」

揺杏「そうかあ?」






~今~

誓子「今日は集まり悪いね」

爽「いろいろ忙しいんだろ」

誓子「何かして待ってる?」

爽「スピードしよう!」

誓子「トランプどこにしまったっけ……」

ギャアアアアアア!!!!!! ギャアアアアアア!!!!!!

誓子「うわああああ!!!!」

爽「ああああああああ!!!!」

誓子「何!?だれ!?え、ええ誰!?」キョロキョロ

爽「ああぁ、わ、忘れてたぜ」ゴソゴソ

ピッ

爽「はい!」

誓子「え、ケータイ?」

爽「え、声が?いやフツーだし平気平気。うん、うん、分かった分かった。ゆっくりな」

ピッ

爽「ユキ、もう少し遅れるって」

誓子「何であんたの着メロ絶叫してるの…」

爽「いやー驚くかなーと思ってさ。私も忘れてたからやられたよ」ハハハ

誓子「心臓止まるかと思った!」

爽「私も」

誓子「今変えて」

爽「…そうな。これ良くないわ」ポチポチ

爽「揺杏はいいよな~、今年流行る前からルーティン持ってんだもんな」

揺杏「トイレで気合入れるやつな」

爽「五郎丸の先駆けだよな」

誓子「なんておこがましい発言」

由暉子「それにルーティンなんて昔からあるんじゃ」

爽「…昨日みんなの分も考えてきたから」シレッ

誓子「スルーしたわ」

由暉子「というよりルーティンいりませんけど」

爽「今より強くなりたくないの!?」

成香「やったから強くなるというものでもないのでは…」

爽「特に成香ちゃん、あなたはメンタルが課題なんだからもっとかなきゃダメよ」

成香「私ですか!?」

爽「決まった形で試合に臨めばメンタルも強くなるって。たぶん」

誓子「プロなら納得できるけど私たち高校生だし…」

成香「ちなみにどういった…?」

爽「対局前には必ずメロンパンを食す」ドン

成香「べ、別にメロンパン好きではないんですが…」

爽「いや、このあと練習で1局打って成香に勝たせてやるからさ、その前にメロンパン食べといて。勝った時のいいイメージをメロンパンに宿すんだ」

揺杏「ヤラセじゃねーか」

爽「でもできなくないだろー?」

成香「…まあ、確かに」

爽「次チカな」

誓子「いらないんだけど…」

爽「チカは会場手前までうさぎ跳びで向かう」

誓子「嫌!そして無理!」

爽「こうさ、これから困難に立ち向かうけど『跳ね返すぞ!』っていう意思を見せるわけ」

誓子「文化部が何でうさぎ跳びよ!運動部でもやってないわよ!」

爽「可能なら対局前は野菜スティックを食べてもらいたいぞ」

誓子「不可能」

由暉子「やたら食べさせますね」

爽「んで、揺杏には引き続きトイレ個室で咆哮してもらうとして」

揺杏「待て待て咆哮はしてない。静かに気を溜めんの」

爽「大差ないよ」

誓子「大差あるよ」

爽「ユキな」

由暉子「はい。衣装着て出てくのではダメなんでしょうか?」

爽「そりゃそれだけじゃ不十分さ。野球選手だってユニフォーム着て終わりじゃないだろ?」

揺杏「そーゆーことか?」

爽「ユキはアイドルだから前口上を文章化してみた」ペラ

由暉子「はぁ」

きゃるーん!!私、真屋由暉子!有珠山高校の1年生!(1回転してダブルピース)
普段は麻雀が大好きな女の子だけど、(背中で手を組んで恥じらうように)
今日はちょっと大胆になっちゃう♡(小ジャンプ)
な、ぜ、な、ら、大事な大事な場面だから!
変身、マジカル雀士ユキコちゃん!(4回転して決めポーズ→これはテキトーに決めて)


由暉子「」ポイッ

爽「ちょい、捨てんな!何がご不満か?」

由暉子「これを毎試合前にやれと」

爽「そう」

由暉子「覚えられませんしそんなに器用じゃないです」

爽「そっかー。もっと簡単にしないとか」

由暉子「まあ簡単にしてもやりませんが」

爽「せっかく考えたのに」チェッ

誓子「せっかくって」

成香「獅子原先輩のはないんですか?」

爽「おーあるよ。全員分だからね」

揺杏「へー。どんなん?」

爽「前の日ライオンキングを見て王になるイメージを膨らませる。当日は力水しか飲まないで、対局前にソーラン節を2分やる」

成香「ええっと」

揺杏「自分のキャラとゲン担ぎとルーティンとごっちゃになってんね」

由暉子「強くなりたいっていうのは何となく伝わります」

爽「これやってたの深夜2時とかだからもう覚えてないんだよね実際」ハハハ

誓子「じゃあルーティンはなしね。やりたかったら五郎丸さんの拝借すれば」

爽「チカちゃん冷たい~…一緒にやろうよ~」ゴロウマルポーズ

誓子「嫌!」

~部室~

誓子「いらない本ばっかりあるわね…」ガサゴソ

誓子「あ、これウォーリーだ!懐かしいな~」ペラ

誓子「あ…」



爽「よーす」

誓子「ねえ」

爽「何」

誓子「このウォーリーに○付けたの爽?」

爽「そうだよん」

誓子「次にやる人のこと考えなさいよ」

爽「えーだって私のだし。それにいいじゃんこの年でガチはまりするわけでもないし」

誓子「ま、まあそうだけど…」

爽「そういえば確かミッケ!もあるぞ」

誓子「え、ホント?あれ私得意なのよ」

爽「ほら」

誓子「これも懐かしい~」ワクワク

ペラッ

誓子「…」

誓子「全部○付いてる」

爽「そっちもか」

誓子「…ちょっとだけがっかりしたんだけど」

爽「ははは。踏破した証が欲しかったんだな以前の私は。本屋で買ってきなよ」

誓子「そ、そこまでじゃないけど!」

前回のあらすじ:ツムツム。



ー2階・教室ー

爽「おーい!!」

ー校門前ー

誓子「ん、爽?」クルリ

誓子「何ー!?」

爽「えー?チカじゃなくて、呼んだの○○さんだよ!」

誓子「は」

○○さん「なにー、獅子原さーん!?」

爽「ケータイ忘れてってるぞー!!」

○○さん「あっマジじゃん!ありがとー!取り行くわー!」

誓子「///」プルプル

………

………

………

ヅカヅカヅカ

ガラララッ

誓子「さーわーやー!」

爽「な、何だよぅ」

誓子「呼び止めるなら誰を呼んでるのか分かるようにしなさいよ!」

爽「あ、あれはだってチカがかんちが」

誓子「はいぃ?」

爽「いえ何でもありませんハイ」

誓子「赤っ恥よもう!」

爽「それだけチカの生活の中に私が大きなウェートを占めてるってことだな」アハハ

誓子「そんなわけないでしょ!」

爽「私のことばっか考えて電柱ぶつかんなよー」

誓子「アンタはホントに…」イラッ


~部室~

由暉子「放課後校門の近くで絶叫していたのって桧森先輩ですか?」

誓子「な、なぜそれを…。っていうか絶叫はしてない!」

成香「3階にも聞こえてきましたよ」

揺杏「な」

爽「声張り上げすぎなんだよな」

誓子「そこまで大声だった意識なかったわ…///」

揺杏「Twitterの代打くんの奴だろ~」

爽「そうそう」

爽「やっぱ掃除の時間は野球ごっこするに限るな!」

爽「ほら、揺杏ピッチャーやってよ!雑巾丸めて」ポイッ

揺杏「おーけー」

爽「タケダマサルだ(笑)」

爽「じゃあ私はオガサワラー」

揺杏「様になってんね~。いくぞー」ポイッ

爽「らあいっ」ブンッ

揺杏「マジで振り切るのやめてくんね!怖い!」

爽「飛んでくの雑巾だしいいでしょ」

揺杏「ホウキも飛んできそうなの!しかも毛先で雑巾打つって卑怯!」

爽「面の広い特注バットさ!さあもう一球!」

揺杏「第2球ー」ポイッ

爽「ほっ」パスッ

揺杏「当てた!」

ガチャ

誓子「」バフッ

爽「え゙っ」







由暉子「何してるんですか先輩たち」

爽「正座さ」

誓子「ホント信じられない!子どもじゃないんだから!」プンプン

由暉子「何で正座?」

成香「ちかちゃんの顔に雑巾をぶつけたらしいです」

由暉子「直接ですか」

揺杏「んなことしたら極刑だよ!野球ごっこしてたの、ホウキと雑巾で!」

爽「落下地点がちょうどチカの顔面だったのさ」

誓子「全くもう!」

成香「掃除道具で遊んだりしました?ユキちゃん」

由暉子「小学生の低学年のときはやりましたけど…」

爽「へー、意外」

由暉子「ホウキにまたがって魔法使い、とか」

揺杏「マジカル雀士ユキコちゃんか!アリじゃん!」

由暉子「なしです」

揺杏「衣装作るよ」

由暉子「…」←ちょっと気になる

誓子「…」←ちょっと気になる

成香「作れるのがすごいです」ワー

爽「必殺技は何だ?三角巾でペシってやるアレ?」

誓子「あのしなりで攻撃するやつね!」

由暉子「痛いのは嫌いです」

成香「しかも魔法少女なのに物理攻撃…」

爽「…ッもう限界!」ペタン

揺杏「…同じくギブー」ペタン

誓子「ちょっと!全然反省してないでしょう!?」

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