かえんだん

タグ:津山睦月

佳織「私たち、文化部でしょう?」

睦月「うむ」

佳織「しかも体力づくりしない」

睦月「吹部とかみたくね」

佳織「だから太っちゃって~!」

ゆみ「見た目では全然分からないが…」

佳織「いつも会ってるからですよーそれー!」

ゆみ「そ、そういうものか…」

智美「しかも何かつまみつつ部活できちゃうからな~」

佳織「そう、お菓子禁止しようと思って!」グッ

桃子「強い意志を感じるっす。とはいえおやつをやめても、運動してないことには変わりないっすね」

佳織「桃子さん!」

桃子「こっちっすね。先輩の横」ユラァ

佳織「えっ、あ、ごめんね…」

桃子「いえいえ」

佳織「で、でもそうなんだよね、体育の時間だけじゃ効果ないし」

智美「ジムに行くとか」

佳織「そんなにリッチなことできないから!」



~モモ自宅~

桃子「」ゴロゴロ

桃子「秋限定のお菓子もいいもんっすね」モグモグ

<お風呂入っちゃいなさーい!

桃子「分かったー」


桃子「…」

体重計「」

桃子(太っちゃった、かぁ…)

桃子「」ギシッ

体重計「○×kg」

桃子「な!そんなに重くないっすよ!間違いっす!」

体重計「○×kg」 体重計「○×kg」

桃子「…」

桃子「」←脱いだ服着なおす

桃子「…ちょっとランニングに行ってきます」

<え、今から!?お風呂は!?

桃子「後で入る!」

桃子「あ、暗いし、反射材持ってこう」

………


~翌日~

睦月「昨日幽霊が出たって」

佳織「も、もう…夏はもう終わったよ?」

睦月「夜道に緑色の光が浮いて出たって」

佳織「ひい~っ!!」

睦月「そのままゆらゆら通ってったみたい」

佳織「出くわしたらどうしよう…魂抜かれる…」

桃子「何の話っす?」

睦月「いや、昨日夜に緑色に光る物体を見たっていう話があってさ」

桃子「ユーレイなんていないっすよ~。かおりん先輩安心してください」

佳織「でもぉ」

桃子「信じてる人のところには分からないっすけどね」フフフ

佳織「ひいっ!!!」



~モモ自宅~

桃子「さて、継続が大事ということで」

桃子「今日もちょっと走ってくるから~!」

<何で急にランニング?

桃子「乙女の事情!」

桃子(…ただ走るのも退屈だし、音楽聞きながら走ろう)

………



~さらに翌日~

智美「昨日の幽霊がまた出たのかー?」

佳織「」ガクガク

睦月「うむ。今度は声も聞こえたらしいです。というか歌?」

智美「へー」

睦月「聞いた人の感じでは、『くっじけずーに頑張りまーしょう』っていう歌だったそうで」

佳織「頑張れないよぉ」

桃子「ん、また昨日の話っすか」

智美「ワハハ、今度は歌う幽霊だそうだ」

桃子「ふふ、随分陽気なユーレイっすね」

佳織「やっぱり幽霊はいるんだよ~」

桃子「着信音かなんかじゃないっすか?歌うユーレイなんて…」



~モモ自宅~

桃子「2日だけど、体重は」

体重計「○○kg」

桃子「あんまり減ってなーい!」ガーン

桃子「今日も行くっすよ…」


タッタッタッ

桃子「あおいいなづまがーぼくをせーめーるー」

桃子「こころ、からだ、やきつーくーすー」

桃子「ゲッチュー!」

??「うわああ!!!出たあああ!!」

桃子「つめたいきーみの……ん?」

??「ち、近づいてくるっ…」

桃子「どうしたっすか?へたり込んで…って」

桃子「先輩!?」

ゆみ「あ、れ、も、モモか!?なんだ…」

……

ゆみ「噂の幽霊かと思ったぞ」

桃子「え゙、それってつまり…」

ゆみ「そういうことらしいな…。緑色はその反射材、歌って動いてたのはモモ自身」

桃子「そんなー!そんな風に見えてたなんて…」

ゆみ「ショックだよな…。すまない、私も気づけなくて…」

桃子「SMAP歌いながら走ってるなんて学校中に知られたら恥ずかしいっすよ!///」

ゆみ「そこか」

桃子「この噂、噂に留めて置いてもらえませんか?私だったって言わないように…」

ゆみ「か、構わないが…」

桃子「それと明日からはこれつけて走るのをやめるっす」

ゆみ「いやいや、車が来たら困るだろう。というか夜道に女子高生が1人で走るもんじゃない」

桃子「それは先輩もっすよ。というか何で先輩がこんなとこまで?」

ゆみ「いや、妹尾たちの会話を聞いて、確かに最近運動不足だなと思って…」

桃子「なるほど、私と同じっすね♡」

ゆみ「そうなのか?」

桃子「まあ私の場合は太ってたっていう実績があったっすけど」ズーン

桃子「! そうだ!」

桃子「女子高生1人の夜のランニングが危ないなら、私と先輩2人でやりませんか!?」

ゆみ「えっ、2人でか」

桃子「話しながら走れるし、危険も少ないし、いいと思うんすけど!?」ズイッ

ゆみ「近い近い…。わ、分かった、続けたいのは続けたいし、そうしようか」

桃子「うふふ、ありがとうございます!」

桃子(思わぬ方向に進んでくれたっす…♡ありがとう反射材、ありがとうSMAP!)


桃子「新歓、どうしましょう」

睦月「…やれるだけのことはやらないと。とりあえずあと2人は最低…」

佳織「団体戦は出たいもんね」

桃子「新歓ってどういうスケジュールなんすか?」

睦月「まず入学して数日後に部活動紹介が体育館であって、そこから2週間仮入部期間」

佳織「その間、チラシと入部説明とか、体験もやっていいことになってるよね」

桃子「あー、何か周りはそんなことやってたような」

佳織「桃子さんどこも行かなかったの?」

桃子「行ったっすけど認知されなかったっす」

佳織「ごめん」

桃子「慣れっこっす」

桃子「ただ運動部系はなかなか押しの強い新歓だったっすよ!入ってもいいかも、って思わせられるような」

睦月「うむ。運動やりたい子も結構いるしね」

桃子「去年は麻雀部はどんなことやったっすか?」

睦月「部活動紹介は加治木先輩がうまくやってくれた。んだけど実績ないのに落ち着いた紹介だったから…」

佳織「印象に残ったかは微妙だったかもね。あ、もちろん加治木先輩が悪いんじゃないよ!」

睦月「チラシは佳織がかわいく作ってくれてたね」

佳織「えへへ、あんなので良ければできるよ」

桃子「なるほど、とにもかくにも影が薄かったと。誰かさんみたいっすね」フッ

桃子「それなら、今年はインパクトを大切にしていきましょう!」

睦月「??」

桃子「まずPRするうえで、強みを考えてみるっす、この部の」

佳織「強み…」

睦月「去年県決勝まで行った」

桃子「うんうん。実績は嘘をつかないっす」メモメモ

佳織「全自動卓がある!」

桃子「麻雀気になる子からしたら大事なポイントっすね」メモメモ

桃子「他には?」

睦月「…冷暖房自由に付けられる」

桃子「…私学だからどこも付いてるっすよ。まあ快適に部活できる、と」メモメモ

桃子「他には??」

睦月「……」

佳織「うーん…」

桃子「! 入部即レギュラー!」

睦月「うむ、確かに」

桃子「野心ある子入ってくるといいっすねー」メモメモ


………


桃子「そこそこ集まったっすね。これを前面に押していきましょう」

睦月「じゃあチラシもこれを使って」

桃子「まだっす!」

睦月「ひっ」

桃子「かわいいチラシもいいっすけど、今年はもっと力ある感じにしないと!」

佳織「力?」

桃子「いっそ漫画を描いちゃうとか」

佳織「ま、漫画かぁ…そこまでレベル高くないよ…」

桃子「ジュースくんがいるじゃないっすか!あれを使っちゃいましょう!」

佳織「ジュースくん!?確かに簡単に描けるけど…」

桃子「イラストぽつぽつ文章箇条書き~、よりは、言いたいこと書ききれないけど何か楽しそうだな、って思わせられる漫画がいいと思うっす!」バーン

睦月「な、なるほど…」←力説されると弱い

佳織「そういうものなんだね!」←力説されると弱い

桃子「セリフは私が考えるんで、かおりん先輩はジュースくん担当で!」

佳織「うん、頑張る!!」

睦月(モモ、燃えてるな…)

桃子「あとは部活動紹介っすね。これも丸まってるだけじゃダメってことだと、とがったことしたいっすね!」

睦月「とがったこと?」

桃子「劇とか」

佳織「えええ!?劇は嫌だなぁー…」

睦月「うむ…。素人だし、スベるだろうし…」

桃子「コントとか」

佳織「一緒だよ!」

桃子「アカペラ」

佳織「いっし…何やっても失笑だよ!」

桃子「うーん…。そうなると…あ、そもそも持ち時間ってどのくらいあるっすか?」

睦月「去年と同じなら、1分半はやっていいんじゃないかな」

桃子「なるほどっすね。それじゃあ………、ダンス!ダンスっす!!」

佳織「えええ!?踊るの!?」

桃子「歌って踊るっす」

睦月「そんな器用じゃないけど…」

桃子「幸いダンス部はウチないし、被らないから行けるっすよ!」

桃子「その後チラシ配り出ても『あ、ダンスで麻雀の人だ!』って覚えててくれるはずっす!」

佳織「た、確かに、記憶には残るかも…」←力説されると弱い

睦月「今まで足りなかったのはそれだもんな…」←力説されると弱い

桃子「じゃあチラシ考えつつダンス練っすね!むっちゃん先輩は曲選びと紹介文、お願いできるっすか?」

睦月「む、そんな詳しい方じゃないけど、やってみるよ」

桃子「ふふふ、後輩が来るの、楽しみっすね~」ニヤニヤ

佳織(あ、それで熱が入ってたのか!)



~部活動紹介後、初チラシ配り~

桃子「…めっちゃアガったっす。ごめんなさい…」ズーン

睦月「や、仕方ないよ…。いざ人前となると、なかなか…」

桃子「『県決勝』なのに『全国決勝』とか言っちゃうし、ランニングマンでドミノ倒しになるし…」

佳織「で、でもまだこれからだよ!チラシ配りだって今日から解禁なんだし!」

桃子「…たぶん私は気づかれないので、2人に頑張ってもらうしか…」

佳織「精いっぱいやるよ!」

睦月「漫画もポイント抑えてあるし、注目してくれるよきっと。このジュースくんが麻雀始めて志望校合格するところとか、いいアピールになるよ」

桃子「よろしくお願いします」ペコリ

ガチャ

??「あ、あの…。麻雀部さんってここで合ってますか?」

睦月「あ、え、はい、合ったます」

佳織(噛んだ)

??「見学させてもらいたくて!」

睦月「」ボウダチ

桃子「…むっちゃん先輩!案内案内!」

??「!? な、何もない所から人が…!」

桃子「あ、すみませんっす、こ、これから説明とかするっす!」

??「あ、いえいえありがとうございます!あの、友達も一緒なんですけど…」

佳織「う、うん!ぜひ一緒に聞いてって!」

桃子(何やかんやで、気に留まったみたい…)

桃子「まーた占い最下位だったっす」

智美「そっかー」

桃子「朝出るときにたまたま目に入ると最下位なんすよ…」ゲンナリ

智美「人間悪いことの方が頭に残ってしまうもんさ」ワハハ

智美「こういう時は笑えばいいと思うぞー」

桃子「笑いっすか…。そんな気分じゃないっすよー…」

智美「そんな気分を吹っ飛ばすためにやるんだ。いいかー…」スゥ

智美「今日も一日絶好調!ワッハッハ!

桃子「な、何いきなり大声出してるっすか!?」

智美「ほら、モモもやってみ」

桃子「嫌っすよ!恥ずかしいしそんなに普段から大きな声でしゃべってないし…」

智美「いーいーかーらー」グイグイ

桃子「うええ…。じゃあ…」

桃子「きょ、今日も一日絶好調!わっはっは…」

智美「もっとだなー。もっとできる」

桃子「むむむ……」スゥ

桃子「今日も一日絶好調!ワッハッハ!

智美「…いーじゃないか!」

桃子「…はぁ。何かもうどうでもよくなったっす、占いとか」

桃子「こっから絶好調なこと見つけられればいいんすもんね!ありがとうございました」ニコ

智美「気にするなー」ワハハ






智美「何?自分たちがまとめていく自信がない?」

睦月「ええ…」

佳織「加治木先輩とか智美ちゃんがいなくなった後なんて想像もしたくないよね…」ハァ

睦月「第一部としての存続が危ういし…」

智美「ワハハ。大丈夫大丈夫」

佳織「ホントかなあ…」

智美「第一今は知った3人なんだから気負うこともないだろー?」

智美「それに来年になったら新入部員が20人入るかもしれないぞー?」

睦月「それはいくらなんでも…」

智美「先のことなんか考えてたって、何が起こるか分からないんだから今を頑張ってればいいのさ」

佳織「智美ちゃんらしいね」

智美「それでも大変だったら笑えばいいと思うぞー」

睦月「笑い…」

智美「への字に口曲げてるよりも気持ちが乗って来るからなー」

佳織「へー」

智美「ほら、へ、だと下に気が落ちてく」カキカキ

智美「でも逆だと上に上がってくだろ?」カキカキ

佳織「ホントだ!」

睦月「うむ。面白い考え方ですね」

智美「私たちがいなくなってもこれだけ覚えておいてくれー」ワハハ

佳織「他にも覚えておくよー(笑)」

睦月「…でも元気になりました。ありがとうございました」ニコリ






ゆみ「疲れた」

智美「じゃあ休むといい」

ゆみ「誰に付き合って疲れたと思っているんだ!」

智美「ワハハ。こりゃ参ったな」

ゆみ「参ったのはこっちだよ!いつまで私が勉強を見なきゃならないんだ…」

智美「ゆみちん自身のもあるというのになー」

ゆみ「それが分かるんだったら自分で何とかする努力もしてくれ…」ハァ

智美「たまにはゆっくりしてもいいと思うぞー?」

ゆみ「分かってるさ。頑張りすぎるきらいがあることもな」

智美「疲れてると笑顔もなくなってきてー、笑顔がないから余計疲れてー…しまいにはとんでもないことになる」

ゆみ「大げさだなあ」

智美「だから疲れてるときも笑えばいいと思うぞー」

智美「笑いヨガなーんてものもあるから、一石二鳥だな?」ワハハ

ゆみ「そういうものもあるのか。少し気になるな」

智美「ゆみちんはいつも難しい顔してるからなー。もっとふにゃふにゃしてていいのに」

ゆみ「誰かさんがそれを許さないくらいふにゃふにゃしてるからな」

智美「ワハハ」

ゆみ「…でも気遣ってくれて済まない、ありがとう」ニコ

智美「いいってことさ」

ゆみ「ただ心労を減らすためにも今目の前で課題を終わらせてくれ」

智美「…あれー。ゆっくりするのは?」

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