かえんだん

タグ:白築耕介

慕「ただいま~」

杏果閑無「お邪魔しまーす」

耕介「おう、いらっしゃい」

慕「おじさん、この後出かける?」

耕介「いや、ずっと家だよ今日は」

慕「そっか、ご飯ちょっと待っててね」

耕介「気にすんな気にすんな、友達来てんだから」

閑無「…これがよく聞くニートってやつか」

耕介「いやいやいや」

杏果「今日日家でだって仕事できるから」

耕介「ありがとうな杏果ちゃん、ナイスフォロー」

慕「でも確かにお家にい過ぎて変な感じかも」フフ

耕介「ええ…」

慕「なんちゃって。お菓子、持ってってくね?」

耕介「はいよ」

………

閑無「宿題おーわりっ!ゲームねえのゲーム?」

慕「麻雀?」

杏果「大好きだね麻雀…」

慕「あとトランプくらいしか」

閑無「お前何して過ごしてんだよ、ゲームないとか」

杏果「それも考え物だろ」

コンコン ガチャ

耕介「飲み物持ってってなかったろ、リンゴジュースしかなかったけど」

慕「ありがとおじさん!」

杏果「ありがとうございます、おじさん」ペコリ

閑無「サンキューおっさん」

耕介「ちょっと待ってみようかー、慕以外の2人のおじさんて、どっちのおじさんよ?」

杏果「あ、すいません、つられて…」

耕介「あ、そうなのね」

閑無「どっちって、自分より年行ってるからおっさんって」

耕介「うん、そうだと思った!」

杏果「こいつ…」

耕介「いや、小学生と大人じゃ確かに離れてるけどさぁ…。まだ若いつもりなんだぜ?」

閑無「でもお兄さんではないと思う」

杏果「いや、お、お兄さんでもセーフだと思いますよ!」

耕介「いい子か…」グスン

慕「ちなみに私のはどっちでしょう?」

耕介「え゙」

慕「…正解は番組の最後で」

耕介「今教えて!?」

慕「ハーッ、ハーッ」コスコス

耕介「…今日も冷えんな~」

慕「そうだね」コスコス

耕介「慕の誕生日は毎年寒い気がする」

慕「1月末だもん」コスコス

耕介「手、そんなに寒いか?カイロあるぞ?」

慕「家まですぐだから大丈夫!」

耕介「我慢しいだな~」

慕「えへん」

耕介「褒めちゃいないぞ」

慕「そっか…」


耕介「去年のおんなじ日なんか雪だったからなあ。しかも大雪」

慕「どこも行けなかったね」

耕介「意地でケーキだけは貰いに行ったけどなあ」

慕「今年はラクショーだったね?」

耕介「おう」

慕「はやりちゃんちのケーキ、美味しいんだろうなあ…楽しみっ」

耕介「はは。絶対うまいな」

慕「…ご飯減らしてケーキ食べられるようにしないと?」

耕介「…そんなに意気込まんでも食べられると思うけどなあ」

耕介「あ、他にいるものある?」

慕「うーん…。プレゼントは別に…」

耕介「おいおい何のための誕生日だよ。ていうかもう買っておいてあるし」

慕「わ、ありがとうございます」ペコリ

耕介「いやいや感謝されても」

慕「他にいるもの………。あ!!」

タタッ

慕「これ!」ユビサシ

耕介「んー?…ミルクセーキ?まずまずドリアンジュースじゃなくていいの?」

慕「そんな名前じゃないよー!まずくないもん!」

耕介「個人の感想です、ってテロップ出るな今」

慕「…ちっちゃい頃の誕生日におじさん買ってくれたでしょ、ミルクセーキ」

耕介「そうだったっけ?」

慕「そうだよー」

耕介「…今も小さいと思うけどまあ」

慕「あれがすっごく美味しくって、暖かい気持ちになったんだ」

慕「だから私はこれがいいの!」

耕介「…慕が欲しがるっていうの珍しいな。ホントにいいんだな?これで?」

慕「うんっ!」


ガゴン

カシュ

慕「」ゴクッ

慕「ほー」

耕介「美味しい?」

慕「…うん!ほっとするね」ニコッ

耕介「…俺も欲しくなってきた」ピッ ガゴン

慕「あー真似されたー」

耕介「慕がうまそうに飲むからさー」

慕「…えへへ」

耕介「さっさと戻って飯とケーキ食べようぜ」

慕「そうだね!」

杏果「中学に入って急に難しくなった気がするわ」

閑無「小学校までがぬるかったんだよ。こんくらいがフツーだって」

杏果「はやりちゃんはすごいわ。頭ここまでいいなんてさ」

はやり「はやや~。そうかな」

慕「中間テスト学年1位だもんすごいよ!」

はやり「えへへ」

閑無「ケッ」

はやり「中学に入ってから進研ゼミ始めたんだ」

慕「おお」

はやり「勉強する時間をちゃんと作れて、でも時間はかからないからすごく効率いいの」

閑無「何だなんだ付録漫画のセリフみてーなこと言って」

杏果「見てるのか…」

閑無「タダで毎月漫画が届くんだもんな!」

杏果「始めてやれ」

慕「…」


~自宅~

慕「ただいま帰りました」

耕介「おう」

慕「着替えてくるね」

耕介「あ、慕。これ届いてたけどいるか?」

慕「!! これ、進研ゼミのだ!」

耕介「よく送ってくるよなあ」

慕「…私、進研ゼミ始めたいの!おじさん!」

耕介「…うん?」

慕「中学生になって勉強難しくなってきたから、こういう分かりやすいテキストが欲しいの…」

慕「学校ごとの授業の進み具合でテキストの種類も選べるし、タブレットで添削もしてもらえるんだって」

慕「ダメ?」

耕介「いいよ」

慕「いいの!?」

耕介「いや驚かれてもな」

慕「これのおまけ漫画的には『どうせ溜めちゃうんでしょ?』って聞かないと、保護者の方は」

耕介「慕はそーゆー性格じゃないじゃん。計画立ててコツコツやれるし」

慕「…そうなんだけど」

耕介「じゃあ申込用紙の慕が書く欄は書いといてくれ。終わったら俺が手続きしとくから」

慕「…はーい」

慕(スムーズにお願い通っちゃった)

ガチャ

美月「いらっしゃいませ~」

耕介「」ペコ

耕介「ちょっと土産物を探してるんですけど…」

美月「はーい、どなたにお渡しします?」

耕介「ちょっと仕事関連で」

美月「上司の方ですね?じょうしきのあるものでないといけませんねえ」ウフフ

耕介「え、ああ、そうっすね」

耕介(え、何でこんな美人なのにいきなりダジャレ放り込んできたの)

美月「いつごろ渡すんですか?」

耕介「えっと、明日にでも上京しようかと思ってたのでそこで…」

美月「へぇ~。お早いんですねえ」

美月「そうしたらこのフィナンシェなどいかがでしょうか?明日にアススメです」

耕介「オススメ、ですか…」

美月「ちょっと食べてみます?」

耕介「あ、いいんですか?」

美月「どうぞどうぞ」

耕介「すみません、一口だけ」パクッ

耕介「!! うまい!」

耕介「つい次の手が伸びちゃいますね、これ」ニッコリ

美月「あら」ジーッ

耕介「な、何でしょう?」

美月「もしかして、白築慕ちゃんのご家族の方じゃ?」

耕介「え、そうですけど…。何で分かったんですか?」

美月「笑った時の顔が慕ちゃんそっくりだったんですもの」

耕介「それだけでよく分かりますね…」

美月「印象的な笑顔だったから」ウフフ

耕介「あ、そういえばお邪魔させてもらったことありましたっけか」

美月「ニコニコしながらそれをニコ食べてましたよ~」

耕介「…」

耕介「ま、まあその節はお世話になりました」ペコリ

耕介「まさかこんなところでお礼できるとは」

美月「いえいえ、うちの娘も喜んでいましたから」

美月「いい子ですね~、慕ちゃん」

耕介「麻雀を友だちとやるようになってからどんどん成長してるみたいで。いいものを吸収できてるのかな」

美月「まあ、じゃんじゃん友だちができますね」ニコニコ

耕介「…ちょいちょい放り込んできますね」アハハ…

美月「??」

耕介「いや、何でもないっす」

耕介「じゃあその、フィナンシェください」

美月「はーい、ありがとうございます♪ 何個入りにしましょうか?」

耕介「16個ので!」

美月「じゆうらっかで?」

耕介「自由落下では入れないでください!普通に入れてください!」

美月「」ニコニコ

耕介(なんつーか、捉えどころのない人だ…)

美月「はい、お待たせしました」

耕介「ありがとうございます。これからも仲良くしてやってください」

美月「こちらこそ」ペコリ

美月「自由に12歳できるように見守っています」

耕介「ははは…」







~白築家~

耕介「ただいま」

慕「お帰りなさいませ」パタパタ

慕「東京の準備は大丈夫?着替えとか」

耕介「おう、あとちょっとで終わると思う。お土産も買えたしな!」バサッ

慕「あ!これはやりちゃんちのお菓子!」

耕介「たまたま寄ったらお母さんに会えてさ」

慕「どうだった?」

耕介「ダジャレばっかり言ってたな」

慕「こないだもそうだったよ」

耕介「あと慕とオレ似てるって」

慕「えー、そうかな?」

耕介「嫌?」

慕「全然!」ニッコリ

耕介「良かった(笑)」

慕「おじさん!ダンスの練習付き合って!」

耕介「…はぁ」

慕「はぁ。じゃなくって!1人じゃつまんないから手伝って欲しいの」

耕介「つってもなあ…。俺ダンスなんかできないぞ」

慕「見ててくれるだけでいいから。ね?」

耕介「わ、分かったよ…」


耕介「何でまたダンスよ」

慕「体育でやるの。今度発表があるから、練習しておきたくて」

耕介「マジか。俺らが小6ん時とりあえず球技だったけどな」

慕「球技もあるよ。でもダンスも最近になって始まったんだって」

耕介「へー。曲は?」

慕「『恋チュン』だよ」

耕介「あーAKBの」

慕「行きます!」

♪~

慕「……ふう。どうだったかな?」

耕介「うーんそうなあ…。素人だから何とも言えねーけど、ステップがところどころ不自然だった気がする。サビのとことか、手のふりが急に忙しくなると足もばたつくっていうか」

慕「そこ苦手なんだよねー…。他には?」

耕介「あとはそんなに気にならなかったぞ。可愛いなってくらい」

慕「……照れるからやめてください///」





慕「うーん…」カリカリ

耕介「何書いてんの?図面?」

慕「あ、これね、総合の時間で作る街の看板のアイデアなんだ」

耕介「街の看板?なんだそれ」

慕「えっとね、自分たちで地域のこと調べて、実際にそこまで行ってみたりして、最終的にいいところをアピールできるような看板を作ろうっていうことになってね」

慕「それでどんなことを看板に載せたら魅力的かな、っていうのを考えてるの」

耕介「何だかお役所がやりそうなこともやるんだな。しかもそれ何、木で作んの?」

慕「うん!林業をやってる人が授業に来てくれて、そこでもらった木から作るんだ」

耕介「文字も掘るの?」

慕「そうだよ」

耕介「何か昔より地域と関わる機会が多いんだな」

慕「『子どもたちが私たちと一緒に何かをするって言うのがうれしいんだ』ってその人も言ってた!」

耕介「そっか。無理しないようにな」






慕「♪Let it go~ Let it go~」

耕介「お、アナ雪」

慕「♪Can't hold it back anymore~」

耕介「」

耕介「お前全部英語で歌えんの?」

慕「英語の授業で先生がかけてくれるんだ。英語の歌を歌いましょう!って」

耕介「あーそっか、英語やってんだな今。文法とかめんどくさくねえ?」

慕「うーん?あんまりそういう難しいのはやらないかな。ALTの先生と楽しくお話しするのが中心だから」

耕介「そうやって楽しくやれると入ってきやすいかもな」

慕「お菓子も食べれるよ。ハロウィンとかクリスマスも何かやるみたい」

耕介「マジか」

慕「イースターの時も色々食べた」

耕介「いーなー俺もそういうのがやりたかったなー」

慕「授業中は日本語禁止だけどね」

耕介「う、うーん……」

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