かえんだん

タグ:稲村杏果

~消えない~

先生「隣の人と丸付けしあってくださいね~」

閑無「石飛先生が見てやるよ」

杏果「うざいな、普通でいいから丸付けしてよ」

閑無「私のは全問正解だから大きい花丸な」

杏果「1問だけ間違えとけ」

閑無「これは○、これも○、こっちもまr…」

閑無「あ、これ×じゃん」ゴシゴシ

閑無「…消えねー」ゴシゴシ

閑無「」イラッ

閑無「」ゴシゴシゴシゴシビリ

杏果「ちょっと、何今のビリって」

閑無「…いやぁ、この学校の紙の質が悪いんだな」

杏果「力入れて消し過ぎでしょ!何やってんの!?」

閑無「悪い悪い」

杏果「真っ二つにならなくてまだ良かったけどさぁ」

閑無「これさ」

杏果「赤青鉛筆?」

閑無「鉛筆って言ってるくせに全然消えないよな、生意気」

杏果「まあ確かに消しにくい」

閑無「そのくせクーピーよりは薄いんだよ、何だコイツ」

杏果「物にキレる前に採点進めてもらっていいかな」





~その先へ~

閑無「見ろ杏果」

杏果「うわ短っ」

閑無「ついに赤と青の境目が見える日が来たぞ!」

杏果「よくここまで行ったな」

閑無「だいたいこの辺の長さになると使いづらくて捨てるか失くすかだからな」

閑無「では儀式を執り行おう」つミニ鉛筆削り

鉛筆削り「ゴリゴリ………」

閑無「…赤のとこなくなったけど、芯は赤のままだな」

杏果「青青鉛筆になるのかと思ったけどね」

閑無「そう、そういうのイメージしてたんだけどな!」ポトッ

杏果「あ、芯が」

閑無「赤芯、限界だったんだな…。南無」ガッショウ

杏果「これで一応青鉛筆にはなったけど」

閑無「一色しかないなら新しい赤青出すわ、不便なだけだし」ポイッ

杏果「これまでのこだわりは…?」





~キャップ~

閑無「コイツのせいで鉛筆キャップが足りねー」

杏果「まあ、先っぽ2つあるからね」

閑無「生意気なうえに贅沢なんだよな!」

杏果(毎日何かにキレてる気がするな)

杏果「そうだね」

閑無「そもそも、なぜシャーペンボールペンはダメなのか」

杏果「ほら、書き方とかのことがあるからって前先生が」

閑無「そんな変わるかー?」

杏果「子どものうちは分からないやつなんじゃないの?」

閑無「成長した時に困るってわけか、ふーん…」

閑無「私は、鉛筆を作る工場と学校の間に『ゆちゃく』があると見たぞ」

杏果「ゆちゃくって何」

閑無「あんまり望ましくない仲良しのことだ、世間的に」

杏果「刑事ドラマか何か見た?」

閑無「…相棒なら」

杏果「小学生は早く寝なさい」

慕「ただいま~」

杏果閑無「お邪魔しまーす」

耕介「おう、いらっしゃい」

慕「おじさん、この後出かける?」

耕介「いや、ずっと家だよ今日は」

慕「そっか、ご飯ちょっと待っててね」

耕介「気にすんな気にすんな、友達来てんだから」

閑無「…これがよく聞くニートってやつか」

耕介「いやいやいや」

杏果「今日日家でだって仕事できるから」

耕介「ありがとうな杏果ちゃん、ナイスフォロー」

慕「でも確かにお家にい過ぎて変な感じかも」フフ

耕介「ええ…」

慕「なんちゃって。お菓子、持ってってくね?」

耕介「はいよ」

………

閑無「宿題おーわりっ!ゲームねえのゲーム?」

慕「麻雀?」

杏果「大好きだね麻雀…」

慕「あとトランプくらいしか」

閑無「お前何して過ごしてんだよ、ゲームないとか」

杏果「それも考え物だろ」

コンコン ガチャ

耕介「飲み物持ってってなかったろ、リンゴジュースしかなかったけど」

慕「ありがとおじさん!」

杏果「ありがとうございます、おじさん」ペコリ

閑無「サンキューおっさん」

耕介「ちょっと待ってみようかー、慕以外の2人のおじさんて、どっちのおじさんよ?」

杏果「あ、すいません、つられて…」

耕介「あ、そうなのね」

閑無「どっちって、自分より年行ってるからおっさんって」

耕介「うん、そうだと思った!」

杏果「こいつ…」

耕介「いや、小学生と大人じゃ確かに離れてるけどさぁ…。まだ若いつもりなんだぜ?」

閑無「でもお兄さんではないと思う」

杏果「いや、お、お兄さんでもセーフだと思いますよ!」

耕介「いい子か…」グスン

慕「ちなみに私のはどっちでしょう?」

耕介「え゙」

慕「…正解は番組の最後で」

耕介「今教えて!?」

杏果「中学に入って急に難しくなった気がするわ」

閑無「小学校までがぬるかったんだよ。こんくらいがフツーだって」

杏果「はやりちゃんはすごいわ。頭ここまでいいなんてさ」

はやり「はやや~。そうかな」

慕「中間テスト学年1位だもんすごいよ!」

はやり「えへへ」

閑無「ケッ」

はやり「中学に入ってから進研ゼミ始めたんだ」

慕「おお」

はやり「勉強する時間をちゃんと作れて、でも時間はかからないからすごく効率いいの」

閑無「何だなんだ付録漫画のセリフみてーなこと言って」

杏果「見てるのか…」

閑無「タダで毎月漫画が届くんだもんな!」

杏果「始めてやれ」

慕「…」


~自宅~

慕「ただいま帰りました」

耕介「おう」

慕「着替えてくるね」

耕介「あ、慕。これ届いてたけどいるか?」

慕「!! これ、進研ゼミのだ!」

耕介「よく送ってくるよなあ」

慕「…私、進研ゼミ始めたいの!おじさん!」

耕介「…うん?」

慕「中学生になって勉強難しくなってきたから、こういう分かりやすいテキストが欲しいの…」

慕「学校ごとの授業の進み具合でテキストの種類も選べるし、タブレットで添削もしてもらえるんだって」

慕「ダメ?」

耕介「いいよ」

慕「いいの!?」

耕介「いや驚かれてもな」

慕「これのおまけ漫画的には『どうせ溜めちゃうんでしょ?』って聞かないと、保護者の方は」

耕介「慕はそーゆー性格じゃないじゃん。計画立ててコツコツやれるし」

慕「…そうなんだけど」

耕介「じゃあ申込用紙の慕が書く欄は書いといてくれ。終わったら俺が手続きしとくから」

慕「…はーい」

慕(スムーズにお願い通っちゃった)

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