金型製作上では入れ子を使う目的は様々あります。
入れ子とは、金型本体(母型・おもがた)に別の部品としてはめ込む型のことをいいます。ほとんどの金型はおも型+入れ子でできています。
たとえば、金型本体に小さな凸形状があるとします。凸形状を作るために、凸部分以外の本体を全て刃物で削るのは大変です。それよりは凸部分だけ入れ子として別部品をはめ込むほうが作りやすいですね。
あるいは、金型本体に刃物では削り出しにくい小さな凹形状があった場合、これも別部品で凹を削って入れ子をはめ込むほうが作りやすいなどです。
実際には、うちは金型を作っているわけではないので、金型製作上の入れ子構造はあまり気にしたことはありません。
射出成形の際に、うちでよく使う入れ子は、お客様の会社のロゴや、商品マークなどの刻印です。
細かい文字は放電加工で削るため、刻印部品だけを入れ子にします。

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中子とは竹輪やパイプをイメージしていただくと解りやすいのですが、真ん中の中空がアンダーカットになった場合などに使用します。
中子には引き抜き中子と置き中子があります。
引き抜き中子(スライドコア)がシンプルな構造でアンダーカット処理ができれば良いのですが、複雑なアンダーカット形状だと金型加工費も高額となります。
それよりも置き中子のほうがスライドコアを使わず手で取り外すので、金型の設計はシンプルとなり、金型初期費用は安く上がります。


射出成型の量産時には若干コストアップとなります。
中子は、手作業で成形品から取り外し、次の成形加工の際に金型へ手作業で取り付けます。
つまり、置き中子構造では連続射出成形加工はできず、半自動成形で手作業によってアンダーカット形状を形成させるため、生産スピードが落ちてしまうのがネックとなります。