樹脂を大別すると熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂に分けられます。
射出成型で使われるのは熱可塑性樹脂です。
熱可塑性樹脂はさらに、結晶性樹脂と非晶性樹脂とに分けられます。結晶とは分子が規則正しく並んでいる状態です。逆に非晶とは分子がランダムに並んでいる状態を指します。

非情結晶1


結晶性樹脂と非晶性樹脂は、その物理的構造の違いからそれぞれ次のような特徴があります。非晶性と結晶性の長所と短所に分けてみました。

非情結晶2

ここに書いている長所・短所は一般的な性状を書いていますが、必ずそのまま当てはまる訳ではありません。ここがプラスチックのややこしいところですね。
例えば透明性の話をします。PPやポリエチなどは結晶性樹脂のため、基本的には不透明です。しかし、結晶化度(結晶の状態の割合)が低ければ、透明性が上がるのです。PPだと結晶化度の範囲は50%~90%なので、結晶化度が高いと不透明、結晶化度が低いと透明といえます。結晶化度は冷却時間の影響を受け、樹脂をゆっくりと冷やすと結晶化度は上がります。それでは成形加工が安定しないため、市販のPP樹脂は核剤が入っており、結晶化をコントロール(制御)できます。
ではPETは結晶性樹脂で結晶化度も高いのになぜ透明性が良いのでしょうか?PETの場合は強度アップのために延伸加工されています。延伸によってできる結晶は球晶が小さくなり、その為分子間の隙間ができ、そこから光が抜けるため透明なのです。
プラッスチックは添加剤や加工方法の様々な条件で、性状が変化しますのでちょっと複雑ですね。