2017年07月23日

IC-730S 調整

先日に引き続きIC-730Sネタです。

モード切り替えをLSBにして送信すると、MIC端子に何も接続していないにもかかわらず送信パワーが5Wくらい出てしまいます。
せっかくなので、一通り全部調整しなおしてみることにしました。
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まずPLL関連からですが、発振レベルが最大になるように、という調整がありました。
ところがこの手の調整はやったことが無く、測定設備もありません。
そこで、定番のRFプローブを作りました。
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あまりきれいではないですが・・・
あり合わせの部品ですが、たまたまゲルマニウムダイオード(0A90)があったのでラッキーした。
これをDCのテスターに繋いで、うまく動作してくれました。

周波数関連の調整についてはIC-7300でサイドトーンとのビートをとって調整しました。

ところが、PLLの調整のところで何度やってもいつの間にかズレてしまいます。
最初は、昔の機械だからこんなものかなぁ、と思って進めていたのですが、どうもズレかたが異常で、本体の置き方を変えたりしばいたりすると大きくズレます。

基準周波数調整用の半固定抵抗の接触不良を疑って接点洗浄したり部品交換してみたりしましたがダメでした。
どうも、この半固定抵抗の片側に繋がっている-5Vの電圧が変動しているようです。
-5Vを作るDC-DC回路は、フロントパネル内のDISPLAY基板上にありました。

ここに来てフロントパネルから後面まで貫いているバンド切り替えスイッチのシャフトが厄介な存在になってきました。このシャフトを外さないとDISPLAY基板を外すことができなさそうな感じです。

またしばらく遊べそうです・・・。



jn4jgk at 20:08|PermalinkComments(0)

2017年07月22日

IC-730S プリアンプが効かない

IC-730Sの不具合で、定番過ぎて書き忘れていましたが、プリアンプをONにすると受信感度が低下する不具合がありました。
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RF基板にある、プリアンプのONとスルーを切り替えるリレーの接点不良です。
蓋を開けることができるタイプのリレーなので接点を磨くという方法も良いのですが、またそのうち不良になっても嫌だと思ってリレーを交換することにしました。

とは言っても、サイズもピン配列も同じものは入手できず全然違うものですが、まぁなんとかなるか・・・と無理やり取り付けました。
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一部、信号ラインをジャンパー線で飛ばすという暴挙に出ましたが・・・ご愛嬌ということで。

交換後はもちろんバッチリ動作するようになりました。


jn4jgk at 23:32|PermalinkComments(2)アマチュア無線 | IC-730S

2017年07月19日

IC-730Sがやってきた

このたびIC-730Sがシャックにやってきました。
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IC-7300と並べて「一桁違うんだぞ~」なんてやって楽しんでいます hi..
先日IC-720ASが来たばっかりですが、中古市場のタイミングばかりはコントロールのしようがありません。

この機械も1981年発売で、定価128,000円(100W機は149,000円)です。
IC-720と同時期なのですが、中身も外身もだいぶ違って、徹底的にコストダウンして作られたようです。
開梱してまず気づいたのが、キャリングハンドルがない点です。しかもオプションでも無いようで取り付ける穴すらありませんでした。
回路としては、当時は(今もですが)マイコン関連の部品が高かったのか、おそらくこれをコストダウンしたために局発回路やその他の被制御回路もシンプルなものを採用したものと思われます。

早速電源を入れると、一応受信できるものの感度が悪く、送信パワーも出ませんでした。
早速修理か・・・と取り掛かったのですが、開けてびっくり。
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中身は3段構成となっているのですが、一番上のお皿はネジを緩めてそのまま片側だけ浮かせることができ、中段の基板にアクセスできるようになっていました。
なんてメンテナンス性の良い!
(というのも、オプションのIFフィルターなどを中段の基板に取り付ける必要があるので。)

この機械はコストダウンしすぎて、バンドとしては1.9MHzを含まないアマチュアバンドのみで(ゼネカバ受信ではない)、IC-710やIC-720で採用していたロータリーリレーを使わず、昔ながらのロータリースイッチを使っています。フロントパネル右側のバンド切り替えツマミは本体内部を前から後ろに貫くシャフトに繋がっていて、最後面にあるLPF基板にあるロータリーリレーを動かしています。

IC-710やIC-720ではIC-RM1などのリモートコントローラーに対応していましたが、このロータリースイッチを採用したためにこれには対応していません。
もしかしたら逆で、マイコンの性能からリモートコントローラーに対応しないことに決めたので、ロータリースイッチを採用したのかもしれません。

また、構造としても本体側面に配置した基板がある点もIC-710やIC-720と違います。
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本体左側面にRF基板が配置されています。
この構造はIC-501と同じような感じです。

いずれにしても当時としては最先端の技術を盛り込んだIC-710やIC-720と比べて大きく異なり、コストダウンだけでなく、もしかしたら携わった設計陣も保守的な思想だったのかもしれません。

問題の受信感度が悪く送信パワーが出ない件ですが、一番上の基板を持ち上げたところで治ってしまいました。どこか接触が悪いようなのです。
とりあえずそっと蓋を閉めたら大丈夫でしたので、しばらく様子見です。
受信もしっかりしていますし、送信も各バンド10W出ていました。
WARCバンドの送信が禁止状態のままだったので、ダイオードを3か所切って、送信できるようにしました。

現状では、LSBのみ無変調でも送信パワーが出てしまうので、キャリア漏れでしょうか。調整が必要なようです。
また後日。

***おまけ***
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PA基板を見てみると・・・。
どうやら全部手で実装しているようです。
工場でこれを一つ一つ組んでいたのだなぁ、と思うとなんだか感慨深いものが込み上げてきました hi..



jn4jgk at 23:17|PermalinkComments(4)アマチュア無線 | IC-730S