野崎次郎のボケ作日記

日常生活と現代思想・文学。歴史=物語論

謹賀新年2018

新年あけましておめでとうございます。旧年中はいろいろとお世話になりました。今年もどうぞよろしくお願いします。

今年は人文系寺子屋 野崎塾も2年目に入り、おかげさまで順調に少しずつではありますが、塾生も増え、またクラスの種類も増えて来ています。現在8クラスですが、来月からは10クラスに増える予定です。さらにご希望の向きにはクラス増設も可能ですので、お問い合わせください。

昨年のことを振り返るといくつかの重要な事柄であった。一つ目は3月、いつものようにブリュッセルで開かれるベルギー研究会に参加がてら、ヨーロッパ旅行をするが、昨年はルクセンブルクに5泊した。ベルギー研究会の後輩と同宿してルクセンブルクをあちこち移動し、さらにルクセンブルク市で開かれた移民フェスティバルにも参加できた。後輩に感謝!

4月には春風邪にかかり、痰が切れず、日曜日に救急で診察してもらう羽目になり、なんとか難を逃れた。苦しかった! 薬は1週間分しか出してもらえなかったので、その後いつものかかりつけ医に出かけ、さらに薬を1週間分いただいて、普通に戻れた。ありがたい。

夏はいつものようにベルギーのルーヴェンに滞在。昨年はなかなか取れなかったレベル2の修了試験に何とか合格しうれしさ100倍。「ヨーロッパ共通参照枠」の AII+ のレベルです。1月から銀座一丁目にあるライデン大学オランダ語講座を受け続けていたのが幸いしたと思う。

ルーヴェン滞在中の日常生活では、ルーヴェン在住の友人夫婦(ドイツ人)が自転車を貸してくれたので、滞在中ずーと自転車に乗りたいときは自由に乗れる環境となり、ベルギー人に近い生活形態を送れるようになったのが大きな変化であった。

9月に日本に帰ってきてからは、毎年のことながらなかなか時差ぼけが治らず、ひと月以上かかってしまった。家の近くと最寄り駅まで結ぶ国際興業バスのシニア向けの有料パスがあることを偶然知り、即刻購入。6ヶ月で19900円. 高いか安いか微妙な値段だが、国際興業バスの全線乗り放題なので利用価値はある。先日は西武線の鷺宮まで行く用事があり、南常盤台から野方駅入り口までバスに乗り、西武線で二駅、かかる時間は池袋経由で行くのとほとんど変わらないが、交通費はぐーんと安くなる。これは便利。ときわ台駅までも今まで歩いていたが、バス利用するようになった。

そのパスを購入する過程で、70歳以上のシニア無料パスがあることを知った。東京都内のすべてのバス路線と都営地下鉄が、一定の所得以下の場合、無料である。これはいい。早速メモして70歳になったら利用しよう。自宅は都営三田線も最寄り駅である。

まだまだ活躍できると喜んでいたのだが…。一昨年は変形性膝関節症にかかり、1年以上運動を控えていたが、7月のベルギー行きの時、スーツケースを思わず片手で持ち上げたのがきっかけで、変形性頸椎症というのにかかってしまった。整形外科でMRIの検査を受け、そう言われた。7月から左腕の具合が良くないので、10月に検査してもらった。筋肉を切ったのか思ったが、筋肉は切れてなくて変形性頸椎症と言われた。半年近くかかるのにまだ少し痛い。寒いときはさらに痛い。薬とリハビリを続けているがまだ治らない。気だけは若い気でいるが、やはり身体の老化には逆らえないのだろう。無理をしないようにしないといけない。←という暗いおちでした(^-^)。

KU Leuven の夏期講習2017に参加して

去る11月12日にベルギー研究会@都留文科大学で、今年の夏に受けたオランダ語の集中講座についての報告を行った。

いかにその時の配付資料を転載する。ご笑覧あれば光栄です。

ここから-----

KU Leuvenの夏期講習に参加して

野崎次郎 2017.11.12
ベルギー研@都留文科大学

0) 自己紹介
教員歴、年齢。野崎塾。ルーヴェンの町の魅力。通年留学→夏期だけ。
「ベルギーにおける言語戦争(言語紛争)」への興味。ベルギーの言語政策(フランデレン、ワロニー、ブリュッセル)(ベルギーの統一性?)。スペインにおけるカタルーニャの分離独立運動。
1) KU Leuven(ルーヴェンカトリック大学)の夏期講習とは
・8月の4週間に集中授業(80時間)。ILTで
・前週の金曜日にクラス分けテスト、4週後半に各レベル毎の修了試験
・レベル1からレベル5(ヨーロッパ共通参照枠のA2, A2+, B1, B1+, B2)
・1クラス18名前後(実際は十数名)。各レベルに4, 5クラスから2, 3クラス設置。通年クラスにはレベル6があり、修了はC1
2) どのような授業であったか(教授法、教育状況などについて)
・受講生分布:1)ヨーロッパ出身のベルギー在住者、ルーヴェンやブリュッセルの学生・勤労者(彼らは普通に英語を話す)2)ワロンの院生(フランス語話者、リエージュ大学、フランス語圏の新ルーヴァン大学の学生)3)中東地域の出身者(難民、移民)4)南米出身者で夏だけ5)アジア・アフリカ出身者で在住者または夏だけ(私の場合)の順に多い。ここ数年で中東からの難民が増えた。年齢は二十代から三十代。40代以上は二、三名。
・教材範囲:Vanzelfsprekendのレベル1は Deel 1~Deel 6(6は超特急でPerfectumの作り方と過去分詞を覚えさせる程度)、 レベル2はレベル1の復習+Deel 6~Deel 10(10は超特急でImperfectumの作り方(規則動詞と不規則動詞)と活用を覚えさせる程度)。
・教授法はほとんどがいま流行の「アクティブ・ラーニング」。とくに今年の教師はほとんど「教えず」、課題の紙(絵とかが描いてある)を渡して、「さあ、2人で(3人で)始め!」というだけ。課題内容も明確に指示すらしない。パートナーと(オランダ語で)なにするんだろうと話してから始めるという具合。ぼおっとしているひともいるが、なんとかしてパートナーを見つけて練習しなければならない。
・去年、一昨年の教師はそれなりに「教えて」くれたので、さらに今年は3回目で一通りテキストと練習帳はすでに「自習」しておいたので、さらにさらに1月からライデン大学東京事務所のオランダ語講座(週2時間)を受けていたので(夏期集中なので自宅での自習時間は限られているのでその分の先取りが必要!)、私の場合は今年の「アクティブ・ラーニング」がおもな授業でも何とかついて行けた。
・昨年、一昨年を振り返り、今年の私の課題はSpreken(会話)であると自覚していた(*修了試験の配点表参照)ので、最初の授業時からパートナーとなるべきイタリア人を狙い撃ちしていた。
・今年は「会話」の試験の数日前から、さらに前々日、前日と、さらに当日の昼休み、教師、知人のベルギー人、級友たちとextraoefening(追加練習)をすることができた。会話の試験はパートナーとカフェで(テーマを与えられそれについてex. 「ベルギーとあなたの国を比較しなさい——比較級、最上級」「週末に何をしましたか——perfectum, imperfectum, 接続詞の使用、枠構造)自由会話をしているところを採点される。なので英語なまりのオランダ語、スペイン語なまりのオランダ語などになれておく必要がある。
・日本でのオランダ語の授業では、日本語なまりのオランダには慣れられるもののその他のなまりのオランダ語にはなれるのが難しい。Ex. een jaar
・Luisteren(聞き取り)は今後の課題。それにしても「日本語ネーティブ」にとって聞き取りが苦手な人が多いのは、脳内の反応が欧米人と違う? それとも年齢のせい? 個人的な経験だが、フランス語の聞き取りは二十数年前から関西に移住し、10年ほど住んでいたが、その間に著しく上昇した経験がある。インターネットの普及もあるが、関西の生活圏で使われている周波数が高いからではないか? 誰か研究してほしい…。
3) オランダ語の特徴、ベルギーにおけるオランダ語の地位
・オランダ語はドイツ語との類似性が極めて高い。文法面の枠構造(文頭に副詞(句)が来たとき定形第2位、従属接続詞に導かれる従属節の定形後置)、語彙面では語形成、複合語の作り方。活用(不定詞、過去形imperfectum、過去分詞——gehen-ging-gegangen vs gaan-ging-gegaan)発音に注意が必要。ga は「ハ」に近い。このような「活用」を覚えなければならない。
・文法はドイツ語に類似しているとはいえ、定形後置が厳格でない、接続法がないなど簡略化している。ドイツ語の文法が厳密であるのに対してオランダ語は緩い。「緩い」のは便利そうだがどこまで「緩い」のかわからないと判断に迷うという点も多々ある。英語くらいなら楽だが、それほどでもない。
・したがって「ドイツ語ネーティブ」とアラビア語、中国語、日本語をネーティブとする人との間の障壁の程度は著しい差があるだろう。私自身、ドイツ語をやっていたので、ある程度は楽になったが、フランス語から入ったのでかえって回り道になったこともある。Ex. slapen(眠る)の動詞を思い出せずにいたとき、dormirからdormenという動詞をでっち上げてしまった。英語のsleepからたどればよかった。jeを見ると思わず「私は」と早とちり。
・オランダ語には外来語が多い。その点単語の意味は受動的に分かりやすいが、発音がオランダ語化する。その難しさもある。ちょうど日本語で英語由来の外来語の発音に困るアメリカ人のように。ex. garage (gaはオランダ語のga「ハ」, geはフランス語のge「ジュ」)

4) まとめ
・ベルギーは「連邦制」を採用することによって「言語紛争」は現在一応静まっているが、フランス語を話したがらないフランドル人も多いし、オランダを話したがらないワロニー人も多い。「フランス語」は支配層の言語だった記憶がいまだに(無意識的に)残っているためだろう、フランス語への反感は根深いものがあるようだ。
・「一地域一言語主義」というフランスが蒔いた種のもとに言語政策がとられているためだが、EUの言語政策の根幹をなす「複言語主義」が、ブリュッセルを除いてベルギーで十全に生きていないのは、不思議といえば不思議である。フランデレンにおいても今なおフランスの影響からの脱却ができていないということか? ベルギーが今なおオランダから独立できていないということか?
・ベルギー人の「上層部」(支配層)は3カ国語(英語、オランダ語、フランス語)が必須のようであるが、これは一般庶民には広まっているとは言えない。かつての「支配層はフランス語で、庶民はオランダ語」という対立図式が言語種が変わったとはいえ残ったままである。ベルギーの一体性を論じようとする研究者はこの言語状況を総体的にとらえる必要があるように思う。

年賀状の御礼 2017

年頭早々より年賀状をいただき、お礼申し上げます。今年より年賀状は書くのをやめましたので、このブログにてお礼に代えさせていただきます。年賀状に「年賀状をやめました」と書くのも「自己矛盾」っぽいので、このブログにて宣言いたしました。ブログの読者でもなく、twitterもFBもやっていない方にはどのようにその意思を伝えればいいのかと悩みましたが、間接的にでも、まあ「風の便り」にでも伝わればと思い、このブログにて宣言いたしました。よろしくお願いいたします。

謹賀新年2017

あけましておめでとうございます。旧年中はお世話になりました。

去年の重大事件は、いくつかあったけれど、まずマンションの理事会の理事長を9月末までつとめたことがある。理事の方はみなさん積極的で組合の方々も総じて協力的で予想以上にしっかりした管理組合であることを痛感したが、毎度のこととはいえ業者との対応には疲れるものがあった。神戸のマンションの時ほどではなかったが。

3月にはブリュッセルでベルギー研究会があり、その前後にベルギー人やベルギー在住の友人たちと旧交を暖め、とくに研究会のメンバーの日本人友人に同行してフランドル人の自宅に泊めていただき、美味しい料理をいただいた。

8月には毎年恒例となったルーヴェン大学でのオランダ語講座。レベル2(中級1)の2回目の挑戦だったが、またしても合格点に達せず、今年はクラス分け試験を受けてレベル3のクラスに進む決意を固めたが、オランダ語学習はあまり進んでいない。今月からライデン大学オランダ語講座を銀座で受ける予定だが、うまくいくかしらん?

あ、その前に連休中に膝を痛め、MRIのある整形外科に行ったら、変形性膝関節症の診断を受けた。テニスのやりすぎといわれたが、半月板が歪み、さらにそのために膝の骨と骨が直接接触しこすれたために「壊死」を起こしていた。最低半年間、運動禁止、プールの歩行と水泳ならいい、といわれ酷く落ち込んだ毎日を送っていた。ほぼ直っていると思われるが、いまもなお大事を取ってテニス再開はしていない。くくー。

一番大きな事件は、一昨年の秋に母が亡くなり、その遺産分割協議が昨年の夏休み前に整い、実家に置いてあった荷物(おもに書籍、本棚7個分くらい)を運び出さなければならなくなり(次男は辛い!)、11月に(荷物の)引っ越しをした。合わせて塾の経営も始めることにした。人文系寺小屋 野崎塾 イカロスの太陽。13日(日)の開塾式には、友人、知人を中心に16名の参加を得て、幸先良いスタートを切れた。

現在、14名の会員と6名の塾生(教室受講生)がいる。人文系ゼミはテーマと日程が決まり切らず、まだ始められていないが、フランス語教室は初級が1名、中級・上級が1名で順調に進んでいる。今月からさらに1名が始める予定である。周りの方々からは心配の声も聞かれるが、始めて2ヶ月足らずでこの調子なら、まだまだ飛躍の可能性はあると楽観している。

人文知を軽視する最近の政府の文教政策に対抗して、語学と人文知の融合を目指して始めた活動だが、逆境にめげず地道に進めていくしかないと考えている。地元、前野町の行きつけの床屋のママさんの話によると「高尚すぎる」ということらしいが、学校の成績を上げるための英語教室などは絶対にやりたくない。まあね、何とか道は開けるだろう。

今年もよろしくお願いします。


人文系寺小屋 野崎塾のHPを開設しました

アドレスは
http://nozakijuku.blog.jp
です。

寺小屋プロパーの連絡などはこちらにアップしますので、よろしくお願いします。以前の記事もアップします。

緊急の連絡です。12月14日(水)と28日(水)夕方6時から予定されていた人文ゼミ「時代を考える」は、日程が変更になりました。日程が決まり次第連絡します。
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