August 11, 2013

製薬企業に勤める医師の夏休み

ありがたいことに、製薬会社に勤めていると有給休暇や代休が取れます。

部下の有給消化率が上司の評価基準の一つになっているので、上司も有給休暇をとることを積極的に勧める傾向があります。

治験の立ち上げの際、休日に治験責任医師・分担医師を集めてキックオフ・ミーティングを行ったりすることがありますが、その分は平日に代休を取ることが可能で、これも特に後ろめたさなく休めます。

大学病院勤務時代を考えると夢のような待遇ですが、では休暇中に本当に休めるのかというと、必ずしもそうではありません。

治験のプロジェクトは、治験に至るまでのプロセスも含めてそれぞれが複雑で、そこに至るまでの経緯がわかっていないと当局や治験参加施設からの問い合わせに回答ができません。
なので、休み中も会社のラップトップPCは持参して、1日何回かはメールをチェックする必要があります。頻度は多くありませんが、携帯電話での緊急の対応もしなければならないことがあります。

海外に目を転じると、医師社員でも豪快に休みをとる人が少なくありません。
文化や法律の差もあるでしょうが、医師社員の数の違いがそれを可能にしているように思います。
あちらは、複数の医師社員が1つのプロジェクトに関わっていますので、交代で休みをとることが比較的容易なのです。
一方、日本側は、1人の医師社員が複数のプロジェクトを並行して担当していますから、なかなか交代制にすることは困難です。
海外はすべて英語で処理できる一方で(非英語圏の治験参加施設、医師であっても英語でのやり取りが可能なので、例えば、米国の医師社員のバックアップを、インドの医師社員が勤めることができます)、日本の問題は日本語で処理しなければならないという事情もあります。

ということで、私は明日から1週間の夏休みをとりますが、患者様の組み入れ真っ盛りの治験を担当していることもあって、夏休み中2回の海外との電話会議出席、夜間2〜3時間のメール対応、日中の携帯電話によるオンコール体制で臨みます。

 

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