西京極JODANS女子部☆リレーブログ

京都サンガF.C.サポーターズクラブ「西京極JODANS」の女子メンバーによるリレーブログです!

Anne

クラシコ

映画「クラシコ」を見ました。クラシコはスペイン語。英語で言う Classic Derby のことで、伝統の一戦のことです。日本ではダービーと呼ばれることが多いでしょうか。「クラシコ」はJFLのもう一つ下のリーグ、日本全国を9つのブロックに分けて行われるリーグのうち、地獄のリーグと呼ばれる北信越リーグに属する(属していた)松本山雅と長野パルセイロを扱ったドキュメンタリー映画です。

ちなみにダービーの語源はWikiによると以下のとおりです。

「地名」説

イングランド中部、イースト・ミドランド地方のダービシャー州にある都市のダービーでは毎年、聖ペテロ教会とオールセインツ教会の二つの教会区に分かれ、町内を二分して行われるフットボール(現在のサッカーとは異なる)の試合があった。そのため、現在の様に町、あるいは該当する地域を二分して激しい試合が行われることを「○○ダービー」と呼ぶようになった。


「チーム名」説

ダービーにある二つのチーム(ダービーカウンティとダービーシティ)は本拠地までもが同じで、この二チームが同一リーグで対戦することになった時に「観客側から見ればどっちがホームでどっちがアウェイと言っても意味が無い。」との理由で当時の新聞などで特別の感慨を含めたわけでもなく、単にダービーで行われる試合という意味でダービーのマッチという表記をした。元々同じ町や近隣同士では以前からアウェイ側もスタジアムに来ることが容易な事等もあってエキサイトしていた。そのことを結び付けて報道した新聞があらわれ、やがてダービー以外でも同じ町や近隣のライバル関係にあるチーム同士の対戦にもこの呼び方を使うようになった。

本来は同じ地域の枠内で行われる、歴史的、経済的、政治的な対立要素を含んだチーム同士の戦いを指す言葉だったようです。が、最近はクラブ側の経営戦略としてダービーと銘打って試合を開催することもあったり、何らかの共通点のあるチーム同士の試合をダービーと称して盛り上げようとしてみたりもされています。そういえばサンガーサンフレッチェ戦を紫ダービーと呼んだり、サンガーガンバーヴィッセルーセレッソの試合は全部関西ダービーだったり、サンガー佐川印刷は京都ダービーだったりしていますが、決定的に欠けているのは、スポーツ以外の面を含めた地域的な歴史ある対立構造です。

さて、映画「クラシコ」のキャッチコピーの一つに「日本で“クラシコ”と呼べる 試合は、AC長野パルセイロ VS 松本山雅FCしかない!」とあります。長野は1990年、松本は1965年の創立で、2つのチームが同じカテゴリーで闘うようになってから、まだそれほど経っていない。なぜ、長野と松本なのか。その背景は映画を見ていただくことにして、この映画がテーマにしているのは、タイトルにあるクラシコ、伝統の一戦、対立構造そのものではなく、実はむしろそれとは反対の、いや、反対ではなくてその根本にある地域への愛情なんですね。

サンガの試合でも少ない時は2000人くらいしか客が入らない時もある。今年の元旦、天皇杯決勝の前に行われた女子サッカーの決勝ですら、ドイツでワールドカップで優勝してきたというのにサポーターは1ブロックの半分を埋めるほどしかいなかった。3部リーグに当たるJFL佐川印刷に至っては熱く応援しているサポーターは両手両足の指で足りるくらい。そのさらに下の地域リーグに属するチームのサポーターって。。。

J1やJ2にいたサンガしか知らずにサポーターになった私には想像の出来ない世界かと思っていたけど、何も変わらない。チームを愛する気持ち、地域を愛する気持ち。クラブの経営基盤がずっと弱く、メディアでの取り扱われ方が少ない分、松本や長野のサポーターの方が強いんじゃないだろうかと思うくらい。それどころか、自分達の町の、手を触れ、話をし、一緒に戦う自分たちのチームという感覚はずっと強いんじゃないだろうかと羨望すら覚える。地域リーグで優勝しJFLへ昇格することを、JFLで勝ち残りJ2へ昇格することを強く望んで闘い続ける彼らを前に、改めて今自分たちがいる場所がいかに恵まれた素晴らしい場所であるかを実感する。それは、そこに甘んじるという意味ではなく、常に上を目指すという姿勢はどこにいても変わらない。

ここまでが「クラシコ」のもともとの内容。ところがこの後起こった二つの出来事でこの映画はさらに深い意味をもつようになった、と思う。

この映画が完成したのは2010年。いよいよ上映を開始しようとしていた矢先の2011年3月にあの大震災が起こる。次々に中止になる上映会。試合の出来なくなってしまった北関東、東北チームのサポーター。彼らによる自主上映会の開催。地域を愛する気持ち、自分の地域にチームのあることの幸せ。後付けで編集された部分はあるにせよ、奇しくも震災前にこのことを表現していた。

そして松本山雅、松田選手の死。彼の死によってチームの知名度は飛躍的に向上した。彼の死に報いるだけの成績をチームは残した。映画は松田選手の入団前に撮影されていて、彼は一切登場していないけど、サポーターにとってこの映画の存在とJ2への昇格は松田選手への最大の供養になるんじゃないかと思う。

さあ、今年はその松本山雅と闘うことになります。何年か前の天皇杯でその名前を見て松本さんが?どこのチームや?なんて思っていた地域リーグ出身のチームと戦うことになります。楽しみです。開幕が楽しみです!

ハカ


今回はドイツのサッカーではなく、ニュ-ジーランドのラグビーについてです。

ちょうど今ワールドカップをやっていて、そういえば私が初めて西京極に行ったのがラグビー観戦で、今を去ることン十年前、まだバックが芝生だった頃でした。近所のおっっちゃんに連れて行ってもらっただけで、何の記憶も残ってはいないのですが。。。そして私が19の春に真剣に好きだった人がラグビー選手でした。ちょうどそのころ、オールブラックスの、あの黒に白襟、白い羽模様のラガーシャツがやたらと流行っていて、ラグビーって何?って感じの男の子たちも猫も杓子もオールブラックスのシャツを着ていたものでした。

それ以来ラグビーに興味を持つことはなく、スポーツ専門チャンネルで試合の放送をしていたら暇つぶしに見る程度でした。サッカーから見るとラグビーのプレイは全部反則に見える。あんな激しいタックルが許されて、しかもけが人を出さないなんて!それでラグビー選手って筋肉の鎧を着たみたいな体なんだ。

そのくらいの印象しかなかったのですが、先日スポーツニュースでやってたニュージーランド・オールブラックスの試合前の様子、ハカを見て度肝を抜かれました。魂を揺さぶられました。








選手たちの、単なるパフォーマンス、ショウではない、腹の底から出てくる声、叫び、表情。それを受ける相手選手たちの何とも困惑したような、見てはいけないものを見てしまったかのような怯えたような表情、恐怖のあまりに浮かぶ薄笑い。大相撲の土俵入りの儀式に通じるものも感じるけど、そこにはないハングリーさ、野生、迫力。

ちょうど今勤務先の病院に15歳でニュージーランドにわたり5年間ラグビーをしてたという青年がいて、彼を質問攻めにしていろいろと教えてもらいました。調べてみると諸説あるようですが、私が彼から聞いた話です。

ハカとは古くはニュージーランドの原住民、マオリ族の踊りというか、祈りというか、パフォーマンスで、本来は歓迎や感謝の意味もあるそうですが、今は War Cry =闘いの雄たけびと訳されたりしています。ハカが戦いの相手を威嚇するものとしてスポーツの試合前に踊られるようになったのは100年以上前のことで、ずっと昔、まだ西洋人がニュージーランドを侵略するよりもずっと前からこの島は様々な海洋民族の侵略を受けていて、大きな(当時にしては)近代的な船団でやってきた敵を前にハカを踊ったところ、敵が恐れをなして退散していったことが由来だそうです。

現代ラグビーのハカのコールリードはマオリの血を引くものだけに許されているそうですが、ごく最近では西洋系の移民であってもチームキャプテンが行うこともあるそうです。日本の男の子たちが「大きくなったらプロ野球選手になりたい」と思うのと同じようにニュージーランドの男の子たちは「大きくなったらオールブラックスでプレイをしたい」と思うくらい、ラグビーの人気は絶大です。

選手たちの何人かは体中に刺青を入れています。サッカーのオーストラリア代表のケーヒルも目立ってましたが、彼はサモアの血を引いており、サモア、トンガ、フィジーなどのオセアニア諸島の原住民たちのする刺青はお洒落やその筋の人の印ではなく、あの刺青は家紋みたいなものらしいです。ポルトガルやブラジルでは男の子が生まれると父の名を継がせ、息子にも名前を与え、が繰り返されてとても長い名前になったりしますが、それと同じような感じで、男系の子孫が増えるたびに刺青の模様が一つ追加されていくそうです。刺青が多ければ多いほど、その家系が繁栄してることの証になるのだそうです。


そんなわけで偶然知ったハカにすっかり魅入られてしまいました。スポーツという切り口を通して見る文化人類学、民俗学。面白いです。

ラグビーワールドカップは10月23日の決勝までまだまだ続きます。ニュージーランドは間違いなく最後まで残ると思います。機会があれば一度オールブラックスのハカを見て下さいね。

発煙筒を合法化せよ

さて、今回は少々刺激的なテーマです。

前回紹介したHertha BSC の中心を担うサポーターグループ Harlekins Berlin の活動の中から。彼らがクラブとは一切経済的な関係を持たずに行動しているのにはわけがあって、ヨーロッパではおおむね20年くらい前から現在のようなUltrasなサッカーの応援が行われるようになってきたのですが、同時にHooliganと呼ばれる、サッカーを口実にした暴れん坊たちも現れるようになりました。やつらはとにかく無茶苦茶な事をする。やつらのせいで真面目で熱い愛に満ち溢れたサッカーファンまでもが犯罪者呼ばわりされる。クラブや連盟はやつらに暴れさせないために、ちゃんと安全に試合が行われるために、いろいろな規制をかけないといけなくなる。

スタジアムの警備体制からして日本とはえらい違いで、アウェイのサポーターは自分たちの町を出るところから警官隊に囲まれて移動してこないといけない。ドイツの警察にはサッカー専門の部門もあって、おもにHooligan達の情報収集をしたり、試合の日には警備、取り締まりをしたり。伝統のライバル同士のダービーでは数千の警官が投入されて機動隊から放水車までスタジアムの周辺に配置される。スタジアムに入る時のボディチェックも空港並みに本格的。警察はありとあらゆる最新機器を駆使してフーリガン、サポーターの情報を集め、それを蓄積しているというし、スタジアムに設置された無数のハイテクカメラは人物を認識して、蓄積されたデータの中から危険人物を人物を特定して即座に知らせる機能が搭載されているともいわれている。

取り締まろうとする警察と、熱く応援したいというサポーターの間に確執が生まれるのは必至で、
Stadionverbot と呼ばれるさまざまな禁止事項、これは基本的に日本でも同じ内容だけど、時にはゲーフラ、拡声器、コレオグラフィーが禁止されることもある。これに対するサポーターの反発はとても強い。この警察権力への反感という共通の意識のもとにクラブの垣根を越えて結集したサポーターたち。Fankultur erhalten! ファン文化を守ろう!という標語のもとにサポーターたちは活動を繰り広げている。普段は敵であったり、お互いにののしり合ったりするような、いろんなクラブのサポーターが合同でデモ行進もする。この行動力、自分たちの主張をあくまでも通そうと叫ぶ姿、良し悪しは別として頭が下がります。

去年、ベルリンで行われたデモの様子です。各クラブ、それぞれのチームカラーを背負い、それぞれの主張を掲げています。

http://www.hb98.de/page/fotos/10-11/sonst/Fandemo/fotos.php

この写真の中にも出てきますが、昨年の後半あたりから彼らが特に声高に要求しているのが
Pyrotechinik Legalisieren! 発煙筒を合法化せよ!です。ドイツを中心に近隣国の55の Ultras グループの連名で、このためだけのサイトも立ちあげられています。スローガンはPyrotechinik Legalisieren!Emotionen Respektieren!発煙筒を合法化せよ!感情(の表現)を尊重せよ!です。

http://www.pyrotechnik-legalisieren.de/blog/

スタジアムで試合の展開や流れに応じて発煙筒をたいて、さまざまな色の煙で演出をするのはチャントやコールやフラッグで応援するのと同じように基本的なファンの感情の表出であり、スタジアムにとってはなくてはならないものだ、ファンのいない、応援のないスタジアムはスタジアムじゃない。発煙筒が危険とされているのは、それをたいた人間が自分が特定されて出入り禁止をくらうのを避けるために火のついた発煙筒をすぐに放り投げるからであって、合法化すれば煙が落ち着くまで堂々と手に持ち掲げることができる。合法化することによっても事故は起こりうるが、そのリスクは現状の非合法なやり方よりずっと少なくなる。爆竹やねずみ花火のように転がっていくものは使わない、ピッチへの投げいれはしないという条件で、発煙筒の使用を認めよ!というのが彼らの主張。



どうなんでしょうね~。スタジアムで発煙筒など経験したことのない私には何とも強引なこじつけのように思える反面、なるほど、それはそうかもと妙に納得させられたり。だけど、煙で試合が中断するのはいやだなぁ。風向きも考えて使ってくれるのならいいかも。そういえばドイツのスタジアムで発煙筒をたく人たちはたいていフードを被ってマフラーで鼻から下を隠してるけど、あれはカメラに捕らえられて人相が割れないようにしてるんだなと思ってみたり。いずれにしても、何と言われようと、どんな圧力をかけられようと自分の想いは主張する、それを行動に移す、そういう力は立派だなと感じたのでした。


Harlekins Berlin


ドイツ関係の記事をいくつか書きましたが、今回はサポーターの様子の一部を紹介します。


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 Hertha Berlin にはいくつものサポーターグループがありますが、その中で今一番大きな存在で Ostkurve 、ゴール裏の応援を導いているのが Harlekins Berlin というグループ。このグループの結成は1998年と、来年創立120年を迎えるクラブの歴史からすれば比較的新しい方です。主要メンバーは約250人。ホーム Berlin Olympia Stadion は75,000人の収容能力があり、応援の中心である東ゴール裏だけでも1万人近くの人がいる。それだけの数をまとめ、さらにスタジアム全体での応援を引っ張っているわけです。


彼らの一番大切にしている行動原理は、これはどこのサポーターでもそうだと思いますが、「どんなときにもそばにいること」。リーグ戦、カップ戦はもちろん、国際試合もユースの試合も練習試合も、どこでもどんな試合でもチームに帯同する。


また、彼らの行う応援活動は全てクラブやスポンサーなどとは一切金銭的な関係を持たない。完全に自分たちだけで経済的に自立して活動することで、応援の自由を守っています。

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そして面白いのは、クラブ公認のオフィシャルグッズを持たないこと。クラブが経済的に成り立つ必要があるのは分かっている。ファンとしてクラブのカラーや名前の入ったものを身につけるのは、自分もクラブの一員であるという証であり、誇りである、これも分かる。だけど、オフィシャルグッズに関するクラブの経済活動を見ると、純粋に応援のためというのを超えてしまい、単なる収益を得るための活動になってしまっている、というのです。したがって彼らが身につけている服や、帽子、マフラーなどは全て自分たちで作ったもの。これはメンバー以外の人たちに販売することはない。そういえば1月に私が見た試合、彼らの着けていた帽子やなんかがオフィシャルではないのに気づいて、なぜだろうと思ったんだ。なるほど、こういう考え方もあるのか。。。

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ヨーロッパのクラブでは(なんて語れるほどの知識はないけど)クラブの誇りというもの対する意識がとても強いように思う。100年以上の歴史と2度の大戦を一緒にくぐり抜けてきたからなのか、ひいじいちゃんのころからそこにクラブがあったからなのか。クラブ運営の資本主義化が進むにつれ、誇りを保つこととのバランスがとりにくくなってきているのか。とくにドイツではスタジアムのネーミングライツの売却が盛んに行われていて、こないだのドイツワールドカップで使われたスタジアムもいくつかは保険屋やなんかの名前が付けられていた。ファン、サポーターにとって聖地であるホームスタジアムの名前が売られてしまうことほど屈辱的な事はないんじゃないだろうか。それが借り物ではなく自分たちのスタジアムであるならなおさらに。

さて、Harlekins Berlin のホームページを見てみると、非常に細かく自分たちのこと、自分たちの考えが書かれています。

http://www.hb98.de/index2.htm

各シーズンごとのチームの歴史とグループの歴史、主義、主張の展開、亡くなったメンバーへの言葉(この亡くなった3人の仲間の描かれたゲーフラはいつも彼らとともにスタジアムにあります。一番上の写真の右端の黒いゲーフラです。)、グループの社会奉仕活動のことなどなど。最近ではスタジアムでの禁止事項に関すること、あれしちゃダメ、これもダメに対する抗議(確かにスタジアムに入るときのチェックは厳しかった、本当のボディチェックだった~)、それに関連してフーリガン扱いされること、警察の横暴、いたるところに設置されている監視カメラへの抗議などが目立ちます。また、試合開始時間に関することも書かれています。だって、月曜日の夜8時15分キックオフなんて!!テレビの放映権がらみなんですね。ここにも商業主義の行き過ぎが。。。「ファンのいないスタジアム、応援の無いスタジアムはサッカースタジアムじゃない」、「応援はサッカー文化の重要な一部だ」という主張もあって、ビラ配りやデモ行進などの抗議活動も行われています。

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サッカーファンは犯罪者じゃない!

2.Bundesliga は第28節を終え、Hertha Berlin は首位を独走中。4位との勝ち点差は 9 ! このまま進めば来シーズンは1部に昇格します。そうなれば皆さんの目に触れる機会も多くなると思います。どうか、一緒に応援してくださいね~!


ドイツ スタジアム紀行

皆さま遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。

JODANSの新年会をすっぽかし、サンガのお披露目会にも日にちを間違えて行ってしまうなど、サンガサポにあるまじき行動に出てしまいましたが、お許しください。年明けからドイツに帰っていたのです。今回のドイツ滞在のテーマはもちろんサッカー。

Bundesligaは冬季中断あけ直後で、事前に観戦を予定していたのはHertha BSCのアウェイの一試合のみ。というわけでスタジアムめぐりはHerthaのホーム、私の故郷、ベルリンのOlympia Stadionから。ここは数年前に世界陸上が行われたところで、織田ゆうじがしきりに声をはりあげていたところですね。ローマかギリシャを思わせるような石造りの、とにかく荘厳な圧倒されるような印象のスタジアムで、収容人数は72,000以上。陸上競技場を兼ねているので481487773、サッカーを見る臨場感には少々欠けそう。いくらかの入場料を払って中を見学させてもらう。誰もいない、何も行われていないスタジアムに入って、一人寂しく一周し、なのにそれがこんなに高揚することだなんて!ここでHerthaが闘っている時はどんなだろうと想像するだけで、こんなに楽しいなんて!私のサッカーバカも相当なものになってしまいました。



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次はHamburgです。ハンブルクには2つのトップリーグで闘うクラブがあります。かつて高原がいたことのあるHamburger S VとSt.PAULI(ザンクト パウリ)です。St.PAULIは去年設立100年を迎えると同時に1部リーグへの復帰を果たしたクラブで、ドイツの中でもサポーターが熱いことimageで有名だそうです。クラブ、スタジアムの規模でいうとHamburger S VとSt.PAULIはちょうど浦和と大宮みたいな感じかな。St.PAULIのチケットはいつも完売で、ネットオークションで高値で入手することもあるそうです。このパウリの試合、予定はしていなかったのですが、ちょっとした偶然で見に行くことになり、チケットも無事に手に入れました。立見席で9ユーロ。千円くらいです。専用スタジアムで雰囲気は抜群。どちらのゴール裏もぎゅうぎゅう詰め。応援は組織だっていて力強い。


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私も急きょマフラーを購入し、にわかパウリサポに変身!そしてビール!ドイツ人はとにかくよくビールを飲む、氷点下近い寒さだったのに~。

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このクラブについては、歴史やファンとクラブとの関係などとっても興味深いところがあり、それについての本を数冊買ってきたくらい。また、どこかで書きますね。

そうそう、対戦相手はFreiburg(フライブルク)だったのですが、後半から交代で出てきた選手をよく見ると、新潟から来た矢野君でしたよ!頑張ってるんだね~。


そして3つめ、いよいよ待ちに待ったHerthaとR.W.Oberhausen
(ロート・ヴァイス・オーバーハウゼン)の試合です。会場はOberhausen
のホーム、Niedersachsen Stadionです。この辺りはドイツの東の方で、たくさんのビッグクラブがある地域。スタジアムはこじんまりと小さく、二万人は入らないかなという大きさ。昔からあったサッカー練習場に客席をつけてみました、という感じ。私の町の私のクラブのスタジアム、というimageCAHT0W2G存在感。両方のゴール裏は、ドイツにはよくあるけどカーブになっている。ヘルタ・ベルリン側のアウェイの席は高い柵で囲われていて、何だか檻の中の猿の気分。平日の夜の20:15キックオフ(しかも真冬だよ?)という日本では考えられない状況にも関わらず、アウェイ席は超満員!私もサポーターのど真ん中に入り込んで初のヘルタ観戦&応援に燃えまくりました!しあわせ~!


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これについてもここでは語りつくせない思いが満ち満ちているのでいずれまたの機会に!ちなみにこの試合、ベルリンは3-2で勝って、続くホームでの試合も4-2で勝って、現在2.Bundesliga 2部リーグで首位ですよ!!!


そして最後のスタジアム。ベルリンには2つのトップリーグ所属のクラブがあって、一つはしつこいようですが私の応援するHertha BSC Berlin。そしてもう一つが1.Union Berlinです。Unionは旧東ベルリン地区にあり、私の親戚は皆、こちらのファンです。東ベルリン生まれの私としてはこちらを応援すべきなのでしょうが、いかんせん、先にHerthaを愛してしまったので。。。ベルリンのこの2つのクラブも浦和と大宮の関係に例えることができそうです。Herthaのような資金力もなくドイツが統一してからも
imageCA5UBHQG万年2部に甘んじているチームです。スタジアムは去年客席の改修が行われたとのことで、美しく整っています。客席の2方、バックスタンドとゴール裏が立見席で、17,000人くらいを収容。チームカラーの赤と白に塗り分けられた客席が芝生の緑にあざやかに映えます。試合の無い日にふらりと訪れて、入ってもいい?って聞くといいよって。うろうろしてるとどこから来たの?なんて話しかけてくれて。とっても身近な存在に感じました。年末のある日には、試合前に積もった雪をサポーター達が雪かきをして、何とか試合開催にこぎつけたとも聞きました。素敵なクラブとの関係。


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そんなこんなで、クラブって何?私達との関係って?などといろいろな想いを胸に帰ってきました。

勝ち負けは確かに大切。だけどそれ以前に私たちのサンガが私たちのクラブであってくれますように。
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